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世の大人たちは、受験勉強に励んでいる子どもらに、
「国語の正解は1つとは限らない」と言うことがあって、困ります。
確かに、「感想を書きなさい」とか、「昨日の出来事を作文にしなさい」とか、
あるいは、例えば「『もとより』を用いた文を作りなさい」といった問題なら、
人それぞれの答案になりますし、もちろん正解は1つではありません。
が、設問が「傍線部はどういうことを意味していますか」の類いであれば、
正解は必ず1つになります。
学校の授業ではどうか知りませんが、
少なくとも入学試験や就職試験での国語のテストは、
「書き手の意図が正しく伝わるか」を測っているのですから、
正解は1つでなければならないのです。
なお、念のため言っておきますが、
「読み手が自分なりの意見を持つ」のを否定するつもりはありません。
それは非常に大事なことです。
でも、それは、相手の言い分を正しく理解した後の話。
ついでに言えば、
その「自分なりの意見」には正解も不正解も無いのですから、
テストで点数を付けることができません。
ところで、
「国語の正解は1つでない」の誤解と同様に、
「運転の正解は1つに限る」と誤解している人も
特に教習を始めたばかりの人に多いようです。
しかし、自動車の運転に関しては、
正解が一つとは限らない場合が少なくありません。
例えば、青信号が目の前で黄色に変わった、という場面。
安全に止まりきれないなら通過しますし、
余裕で止まれるなら止まるべきです。
が、「ちょうどその中間」というタイミングで信号が変わることもあるでしょう。
その場合は、
「進む」も「止まる」も、どちらも正解である可能性があります。
別角度での例を挙げれば、
「方向変換」(いわゆる「車庫入れ」)は、
教習で教わった通りの方法でやらなければならない決まりはありません。
要は「向きを変えて出て来る」という課題なのですから、
試験官から特に指示が無い限り、自分なりのやり方でやれば良いのですよ。
教本を読んで参考にするのは大いに結構ですし、お勧めもしていますが、
「教本に書いていないことは不正解」とは決め付けないでください。
運転の正解は、必ずしも一つと限るものではないのですから。
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2012/08/06 17:30現在、自動車(運転技術+全般)カテゴリーでは、第18位です。
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