
同一方向の複数通行帯がある道路で
1つ右に車線を変更したいと思ったときに、
その車線には、自分より少し後ろ辺りを走っている車があったとします。
そういう場面で、
自分が先に行ってしまうか、相手に譲るか、
どのように判断するべきでしょうか。
「彼我の距離により判断する」?
いいえ、それだけでは間違いです。
「彼我の距離と相手の速度により判断する」?
まあ、それでも正解ということにしておきましょうか。
教習現場では、路上教習中(教習生は運転中)ということもあって、
簡単にそう説明してしまっていることも多いですし。
(このブログでも、そういう書き方をしたことがあります。)
でも、厳密に言うなら、
「彼我の距離と相手との“相対速度差”により判断する」
というのが、本当の正解です。
「相対速度差」って聞き慣れない言葉かも知れませんが、
例えば、こういうことです。
隣の車が自分より20mほど後ろを走っているとき、
「自分が時速50km、隣の車が時速45km」だったら、
これは、自分が先に行ってしまえる状況ですね。
ところが、
「自分が時速40km、隣の車が時速45km」だったら、
これは、相手に譲らないと危険です。
彼我の距離(20m)も相手の速度(時速45km)も
同じ条件でありながら、
自分の速度との比較によって判断が異なる、というのがキモです。
文字で書くと難しいですが、実際に運転していると、
ミラーに映る相手の姿が、
大きくなって(近づいて)いるのか、
小さくなって(遠ざかって)いるのか、
という点に注意していれば、
相手との相対速度差は、直感的に見極められると思います。
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2012/08/14 23:30現在、自動車(運転技術+全般)カテゴリーでは、第15位です。
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