山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

国立天文台4

2010-10-24 18:27:53 | 旅行・街歩き
アルマ望遠鏡」について

三鷹キャンパスにある古い望遠鏡のことを書いただけで、なんだか疲れてしまいましたが、やはりこれを書かないで終わりにするわけにはいかないだろと思い、筆を取りました。いや、キーボードを打ち始めました。

今回の国立天文台の見学で、一番印象深かったのは、この「アルマ望遠鏡」に関するものです。

  

最近、南米チリでは、落盤事故のことが話題になっていましたが、その同じ国のアタカマ砂漠というところに、日本が主体となった天体観測所があり、そこには66台の巨大なパラボラアンテナを組み合わせた電波望遠鏡があるということです。地形の模型や写真などを見て、その大規模で壮大な光景には驚きました。
このアタカマというところは、標高5000メートルのところにある広大な砂漠で、標高が高いにもかかわらず、乾燥していて雪などがないこと、地形が平らなこと、安全にアクセスできるなど、天文台としての条件を備えた貴重な場所なのだそうです。
 アルマとは「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」の略称で、最近の望遠鏡はレンズで光を観るのではなく、電波をキャッチして、天体や宇宙の物質を正確に観測できるものだそうです。

しかし、標高5000メートルとは想像を絶する高さであり、とうてい人間が住めるようなところではないので、観測所に住みこんで観測するというわけではないようです。また、建設作業も大変なことです。
人間が滞在する場合は、酸素ボンベで酸素を補充しながらでないと、酸欠に陥ってしまうそうです。なかなか過酷な自然環境です。ビデオも見せてもらいましたが、スタッフの方は酸素ボンベから鼻に管をつなげていました。すでに観測は始められ成果も出ているとのことです。2012年に本格運用となる予定のようです。
そのうち、テレビ番組等でも紹介されるのではないかなと思います。日本もすごいことをしているんだな~と驚きました。宇宙船で飛んでいくとかいう華々しく目立つやり方ではないですが、このような研究開発を地道にやっていくところは日本人として誇りではないでしょうか。アルマは、日本が主導し、東アジア・北アメリカ・ヨーロッパ・チリの諸国が協力して建設しているものだそうです。この観測により、宇宙物質の進化や銀河の誕生や地球の生い立ち、他の太陽系があるか、などがわかるかもしれません。

アルマのほかに、国内では野辺山の天文台のビデオも見ました。直径45メートルのパラボラアンテナって、どんなに大きいのでしょうか?それにいくつものパラボラアンテナが並んでいる風景等、きっと写真や映像では実感としてわからないですね。アンデスとは違ってこちらは見に行ける場所ですので、そのうちぜひ行ってみたいと思いました。

三鷹天文台の見学では、古い時代のものと新しい時代のもの両方を知ることができてよかったなと思います。それでも、展示をゆっくり見たわけでもなく、見逃してしまったものも多いので、次回に行く時はもっといろいろなことが分かるように、少しは天文に興味を持って暮らすようにしたいと思います。

 

 



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国立天文台3

2010-10-24 17:17:02 | 旅行・街歩き
第一赤道儀室
 
これはコンパクトでかわいい感じのものです。階段を上って入るのですが、鉄筋コンクリート平屋建てとのことです。この三鷹キャンパスでは一番古い観測用建物で、大正10年(1921)に完成したそうです。ドーム内の望遠鏡は、口径20cmで、ドイツのツァイス製。架台は重錘式時計駆道赤道儀という方式(ガバー方式)だそうです。(といっても、私には意味がわかりませんが…)
昭和14年から60年間、太陽黒点のスケッチ観測をしてきました。現在、普段は使われていないそうですが、このような公開の日などには、特別に使われるようです。この日も黒点の観測をしていました。太陽の黒点は、11年くらいの周期で多くなったり少なくなったりするそうで、今は少ない時期なのだそうです。

ところで、私はドームの屋根がこのように開いている状態を初めて見ました。へえ、こんな風に開いて、ここから空を見るようにできているんだ、と初めて実感。ま、これだけでも、来た甲斐があったかな。
三鷹天文台では、時々天体観測などがあるようですので、本当の星を見に行くのもいいですね。でも、うちの近所にも区立の科学館があるので、まずはそこの天体観測にでも参加してみようかと思います。

この第一赤道儀室も平成14年に国登録有形文化財となっています。
あと、驚いたのが、この建物の隣に古墳があるのです。古墳は公開していないとのことで、立入禁止になっていましたが、こんもりと丸く土が盛り上がっているようでした。いったい誰が埋葬されているのでしょうか?  

それから、こんなものにも遭遇。



木がうっそうとしているので、色々な野生生物が生息できるようです。狸もいるとか。
動物園以外で、ヘビを見るのは30年ぶりくらいです。それも東京で見るとはね。何へびかな?(青大将?)写真を取ろうとしたら茂みの中に逃げていってしまいました。50㎝以上はありましたが、細くて、顔もすっきりしているので、マムシなどではなく、おとなしいヘビのようでした。

以上、1~3までは三鷹キャンパスの古い望遠鏡に関してでしたが、その他にも現在の活動や研究に関する興味深い色々な展示がありました。さらに折りを見て記載したいと思います。

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国立天文台2

2010-10-24 11:26:20 | 旅行・街歩き
太陽分光写真儀室(アインシュタイン塔)



 うっそうとした樹木の中に見えてきました。写真には写っていませんが、最初に地下からの出口がこの右側にあって、まるで防空壕のようでした。
これができたのは昭和5年(1930)だそうです。地下は大正13年(1924)にできたそうです。他の見学者にも「防空壕みたいだな」という人がいて、感じることは同じだなと思いました。この建物、戦前にできているので、戦争を越えてきたことになります。こんなうっそうとした木の中にあったら、爆撃もされなかったのではないか、(残ってるのですから実際爆撃はされなかったわけですが)本当に防空壕として使われたのでは?と思うほどです。
 望遠鏡部分は、鉄筋コンクリート造りの5階建てです。高さ約20mのところにドームがあり、そこから入った光が、直径65cmのシーロスタット(平面鏡2枚)に反射して垂直に取りこまれ、北に続く半地下の大暗室で七色のスペクトルに分けられるそうです。
そのため、塔全体が望遠鏡の役割を果たしているということで「塔望遠鏡」とも呼ばれるそうです。
 地下はまるで博物館のようで、昔の機材がそのままに展示されていました。大きなレンズやプリズムがあり、蒸留水の入れ物も並んでいました。機材の構造などは難しくてわけがわかりませんが、当時ドイツ製のレンズが一番性能がよかったことや、ここで撮影したものを現像していた様子などを肌で感じることができました。よくそのままに保存されているなあと驚くばかりです。

(昔のままの現像室)


 ポストカードの記載によると、ドームの下(コンクリート部分の上部)南側に曲線のあるバルコニーがついています。私が撮った写真では裏側に当たります。そういえば写真の塔右側にも曲線のある小さなバルコニーのようなものが写っていますね。入口にも曲線が使われているそうです。外壁のスクラッチタイルは焼きむらをうまく組み合わせているそうです。なかなかおしゃれなつくりのようです。そういえば、入口の電灯がとても素敵でした。樹木の中に調和している全体像もなかなかいいものですね。この建物も国登録有形文化財(平成10年)です。

 この塔望遠鏡は、別名「三鷹のアインシュタイン塔」と呼ばれているそうですが、それは、ベルリン市の郊外にあったポツダム天体物理観測所(アインシュタイン塔)と同じ研究目的で造られ、構造も同じことからつけられたのだそうです。
で、同じ研究目的とは? 「太陽スペクトルの波長を観測し、一般相対性理論の検証を行うこと」を目的としているそうです。難しくてわけがわかりませんが、以上でした。
今度行った時は、じっくり見てこようと思います。

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国立天文台1

2010-10-24 10:21:20 | 旅行・街歩き
 さて、国立天文台の見学そのものについて書かねばならない。とはいえ、正直って私は天文には日常なんら興味を持っていないので、専門的なものを見てもわけがわからないのだった。この日「天文マニア」と言われる一般人が開門前から門前に待機していたらしい(某ブログによる)。それほどの価値のあるものなのに、こちらには「ネコに小判」だった。展示の解説は読む気も起らず、素通りしてしまうが、説明の方が各所にいらっしゃり、わかりやすく説明してくれるため、そのおかげでいくらかは理解することができた。

 

 先ず、写真は「大赤道儀室」
 この建物は、大正15年(1926)年に完成したそうだ。鉄筋コンクリート造りで2階建てになっている。ドームの部分は木製で、焦点距離10mの屈折望遠鏡が収まるようになっている。このドームは造船所の技術が取り入れられているそうだ。
中に入ると、たしかに木製のドームが、何とも言えない風合いを持ち、船を連想させた。それは、外国の映画等に出てくる帆船のような昔の船である。あるいは、その木肌は、樽のようでもあった。望遠鏡の上げ下げに合わせて、2階の床が上下に移動するそうだが、おもりによってされるので、人間がたくさん乗っているとできないとのこと。
望遠鏡は、ドイツのツァイス製で、屈折望遠鏡としては国内最大の65㎝である。ここでは、土星の衛星や、星の位置観測をしていたそうだ。

  

 さて、建物だが、外壁に特徴がある。ドーム部分の下、壁の上のほうに、小さなアーチが並んだ装飾が施されている。これは11~12世紀のヨーロッパ・ロマネスク様式に多く見られるロンバルト帯というものだそうだ。ヨーロッパ歴史主義の影響を受けた明治建築に近い特徴なのだそうだ。設計は、東京帝国大学営繕課。施工は中村與資平。平成14年に国登録有形文化財に登録されている。

 以上は、現地に置いてあった東京都教育庁と書いたポストカードに載っていた情報をもとに書きました。望遠鏡のことはわからないけど、建物に関心を持ちました。
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国立天文台へ

2010-10-24 00:12:34 | 運転・車・道路の事
 今日は、国立天文台の特別公開日だったので、夫と一緒に見学に行ってきました。それについては、只今、制作中ですが、なかなか大変な作業(ただ写真と簡単な説明をつけるだけなのだが・・・)なので、まずは、いつものごとく、「運転」について書くことにします。

 国立天文台には、駐車場はないということで、地図を調べた結果、神代植物公園の駐車場が一番近そうだったので、そこに置くことにしました。公共機関で行くことも考えたのですが、電車とバスを使って結構めんどうです。地図を見ると、神代植物公園通りが武蔵堺通りにぶつかったあたりから、歩いて西のほうに進んで行くと、天文台通りに出ることがわかりました。

 ちかごろ、「ゲゲゲの女房」人気で、調布の神代植物公園が混んでいるとのことで、早めに家を出たのですが、到着したのは10時ころ。駐車場は24時間営業で、神代植物公園の開園は9時半なので、開園前につけば駐車場も空いていると思って行きましたが、開園時刻はとうにすぎ、行ってみるとかなりぎっしりと車が停まっていました。でも、満車ではなく、ぎっしりなのは入口のほうだけで、奥のほうに進むと空いていました。だから、バックしないで入れることができました。クルマでの行動は、早起き・早朝出発に限りますね。

 車から降りて、武蔵境通りを渡りました。
 このあたりの道路、理想の道路だな~。



 見てください、この広い歩道。そして、自転車専用道もあります。だから、車道を自転車が走ることはありません。車道は片側2車線あって、それも広々としています。日本中の道路がこんなだったらいいのに・・・。
 しかし、武蔵境通りが全部こんなわけではなくて、東八道路の南側のこの辺りだけです。もっと南はどうなっているか知りませんが、東八道路の北側は1車線でもっとせまいのでした。



 住宅街を西北西のほうに10分くらい歩くと、ちょうど天文台の前に出ました。我ながらすごいです。運転を始めてから、地図を見る習慣ができたので、方向感覚が身についたのかもしれません。住宅街には、こんなアサガオのきれいなお宅も。

 天文台通り。
 

 この道路も好きな道路です。片側1車線ですが、とても広く、適度なカーブがあります。歩道も広いですね。ここを南に下っていくと、中央高速の調布入口あたりに出ますね。
ここは、車で何度か走ったことがあります。今日は歩いて来て見て、さらに位置関係がよくわかりました。天文台の敷地は、木がうっそうと茂っています。



 天文台の中を見学して、それから神代植物公園のところに戻り、それからお蕎麦を食べて帰りました。お蕎麦屋さんがいっぱいある方まで行くのは、ちょっと遠いので、公園入口の右側に1軒だけある小さいお蕎麦屋さんに入りました。冷たいお蕎麦のお勧めはとろろそばだとのことで、それを食べました。おいしかったです。1000円です。新蕎麦はなかったですが、つゆの味もよく、とろろもおいしく満足しました。



 今日は、神代植物公園には入らなかったので、次回は植物公園にも行こうと思います。
帰るときには、駐車場はほぼ満杯になっていました。駐車料金は600円でした。
1時間300円、30分ごとに100円追加なので、2時間半くらい駐車したようです。
走った距離は26km、合計3155km。
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