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AI時代の行政と、国家の形・・・

2018-05-10 04:32:00 | 時事/金融危機
 
■ 行政の自動化=AI化 ■

将来的にはAIの進歩によって、国内の行政実務は今後どんどん自動化され、行政はスリム化されるでしょう。

最大の課題は「再配分に介入する事で利権を得る政治家を、AIなどの自動化によって排除できるかどうか」が、これからの社会の課題になるかと思います。

東京都の選挙で「AI市議」を主張する候補者が登場しているのは興味深い。多くの人々が「公平」を望む以上、現在の議会制民主主義はどこかの時点でネットを取り込んで変質して行くハズです。それが10年後なのか、50年後なのかという時間の問題。

■ 「軍事的脅威」という恫喝システム ■

国家が国民の生命と財産を守る存在である事は変わりませんが、核兵器の配備以降、先進国の全面戦争は不可能になっています。現在の軍事的対立は、国民が国家に奉仕する「国民国家」を維持する為のフィクションだと私は考えています。

但し、中国の様な周回遅れの帝国主義国家の存在は世界の不安定要因ではありあます。彼らは経済的摩擦の解消や資源確保に軍事力の誇示を利用するでしょう。

しかし、現代において国家間の戦争は、現在の米中の貿易戦争の様な形で行われています。日米貿易戦争も同様。

この国家間の交渉に軍事力をチラつかせる野蛮な国家はアメリカと中国とロシアくらいでしょう。EU諸国や日本が軍事的圧力をチラツカせる事は有りません。

ただ、米中ロの軍事対立が、同盟国を軍事的脅威から守るという名目でこれら3国の同盟国への影響力を強化している点に注目すべきです。要は「軍事的脅威」を煽る事で、これらの国は、実は同盟国を恫喝しているのです。

こういう「偽の構造」に世界の人達が自覚的になると、これらの国の「恫喝」は効果を失いますから、マスコミやネット言論を使って「軍事的脅威」を作り出しているのが現在の「欺瞞のシステム」です。それにマンマと乗せられているのがネトウヨであり米中ロの国民では無いかと・・・。

■ EU型国家間連合による弱小国家のサバイバル ■

世界の経緯者に莫大な富をもたらす「国民国家」というシステムは簡単には無くならないでしょう。「軍事力を国連の管理下に置く」というプランに最後まで米中ロは反対するでしょうから、「世界統一政府」などという妄想は100年経っても実現しないと私は考えます。

但し、「EU型の地域統合」は進むでしょう。単独の国家よりも。国家連合の方が交渉力が高まります。私はTPPは環太平洋の国家間連合の卵だと妄想しています。

日韓中サミットの記者会見で、各国首相・大統領が、この3国のGDPの世界における比率の大きさを誇示していましたが、それ故に、この3国を分断する事こそがアメリカの国是となります。だから、仮に自民党や官僚の本音が「日中韓連合の方が得」と考えていたとしても、これの実現はかなり難しい。アメリカは日本を海洋国家群に入れておきたいハズ。これがTPP。

尤も、アメリカはTPPに加入する事は有りません。二国間交渉で相手を抑え込む力を持っている間あは・・・。但し、将来的にアメリカの連邦政府が崩壊する様な事態になれば、バラバラになった州やその連合体がTPPに加入する可能性は残っています。




50年後、100年後の世界を私は見る事は出来ませんが、想像するのは楽しい。そして、それがSF映画で描かれる管理社会のデストピアで無い事を祈って止みません。

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