人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

見えない税金としてのマイナス金利・・・所得再配分の機能も持つ

2016-02-29 02:39:00 | 時事/金融危機
 
昨日に続いて雑感


国民は増税に反対するので財務省は取り易い所から税金を取ります。


マイナス金利の導入によって10年国債まで金利がゼロを切っているので、政府は国債発行益が得られてしまう異常な事態になっています。あたかも現代の錬金術の様なマイナス金利ですが、市中の金利も同時に低下する事で、私達が預金などの資産運用によて得られる金利が奪われていると考える事が出来ます。


金利が極端に低下した状態では、投資によって得られる金利収益がリスクに見合わなくなります。その為金融機関は金融市場で資金運用をして手っ取り早く金利を確保しようとしたり、担保が確実に取れる物件にしか融資をしなくなり、結果的に経済のファンダメンタルが冷え込んで行きます。

一方で金利機会を失った資金は金利を求めて株式市場や不動産市場に流れ込んで来ます。個別の不動産投資や株式投資をしていなくとも、不動産や株式REITの発展により資金が集まる仕組みが出来上がっています。こうして、極端な低金利下ではバブルを生成しやすくなり、これが、金利の上昇によって金融抑圧政策の障害となります。

財務省は消費税増税を適当なタイミングで行う事で、このバブルを牽制する事が出来ます。同時に景気を冷却する事で金利上昇も抑制できるので、異次元緩和やマイナス金利をズルズルと引き伸ばす事が出来ます。これは税収によって財政が支えられなくなった日本においては苦肉の策としては悪く有りません。

又、マイナス金利は資産を多く持つ高齢者から主に「見えない徴税」を行い、住宅ローンを組む若い世代の金利負担を軽減するという所得移転の役割も果たしています。その点は、あながち悪い政策では無いのかも知れません。



尤も、極端に低下した金利は資産市場でバブルを生み易く、この崩壊に私達の資産の一部が誰かのポケットに収まって行く事は無視されがちです。

実は私達は「見えない税金」を二重に納めているのです。一つは「国家」に、そしてもう一つは「世界の経営者」に。

マイナス金利の常態化と、その危険性

2016-02-28 12:24:00 | 時事/金融危機
 
あまり纏まっていませんが、「意識の流れ」の様に指が勝手にタイプしたままをアップします。考察の断片ですが。


現在の日本の財政が国民の税金では既に維持出来ない事は皆さんもご存じかと思います。赤字国債を安定して発行する事が財務省にっとって目標化しています。

この為には国債金利は徹底的に抑圧され、異次元緩和で5年債までがマイナス、マイナス金利導入で10年債までがマイナスになっています。

これは予定されていた事で、その為に金融庁は国債の金利低下で収益性が損なわれる中小の金融機関の運用の中長期国債偏重の是正を指導し続けて来ました。

新発国債のほぼ全量に相当する額を買い入れる日銀の異次元緩和は間接的な財政ファイナンスなので、通貨のルールに則ば為替市場で円が大幅に売り込まれるはずですが、リーマンショック後の非常事態と言う事で市場はこれを見逃して来ました。FRB、ECBも似た様な事をやっていましたし、ハードカレンシーの円が暴落すれば世界経済はパニックになるからです。要は「大きすぎて潰せない」の通貨バージョンです。

そうしている内に、世界中で「マイナス金利」がスタンダード化して来ました。これは経済や通貨のルールが変更されたに等しい事態です。FRBにもマイナス金利導入の要求が高まっています。

この原因を考察すると、先進国の成長力の低下と世界的な高齢化によって各国とも財政が今後肥大化するのに対して税収が伸びない事が予測されているからかと思われます。

第二次世界大戦の後は各国とも戦時中に拡大した債務を、金利の上限固定による「金融抑圧」によって圧縮しましたが、マイナス金利の導入は成長力がゼロ近傍まで下がった経済で「金融抑圧」を成立させる唯一の方法です。要は、インフレ率が思うように上げられないのなら金利を下げて「金融抑圧」を達成しているのです。

ただ、この様な政策の持続性には疑問が有ります。現在の様に肥大化した資産市場、金融市場を有する状況で金利が低下すると容易にバブルが発生してしまうという事です。

資金移動に制約のあった時代にはバブルは局地的に発生し、そこそこの規模で崩壊を繰り返していました。しかし、市場の電子化によって資金が瞬時に国境を超える時代に、バブルは局所的に成長せずに全体に拡散する傾向に有ります。

これは、ミクロ的にはミニバブルの生成と崩壊と捉える事も出き、市場のボラティリティーが拡大していると観測されるはずです。

しかし、マクロ的には供給された資金は信用創造を伴いながら市場に滞留している訳で、これが現在の莫大なデリバティブ残高の原因となっています。

リーマンショックの際にはヘッジファンドなどが大きなレバレッジを掛けていたので、危機の発生に際して急激な信用収縮が発生して危機は一気に深化しましたが、現在は当時程はレバレッジが大きく無いので、危機の進行は緩慢です。

しかし、FRBの利上げを機に確実に資金が市場から引き揚げられており、これが昨年中ごろからの市場の不安定化の原因になっています。今後はズルズルとした市場の下落が止まらなくなり、何かを切っ掛けに全ての市場で同時多発的に崩壊が始まると思われます。


結局、マイナス金利による金融抑圧は「無税国家」を作り出す事にはならず、むしろ世界の経済システムを根本から崩壊させる結果となるのでしょう。

シングルギアーで行こう・・・春の南房総、花の旅

2016-02-28 09:18:00 | 自転車/マラソン

 


■ そうだ、南に行こう ■

すっかりシングルギアにハマっています。土曜日は箱根にトライしようと思っていましたが、どうも気温が低い。寒さの中での箱根のダウンヒルの辛さは昨年の箱根駅伝ライドで懲りています。

ならば、南に行くしかありません。房総半島を真っ直ぐ南に下って最南端の野島崎まで行って、鴨川まで走れば一足早い春を満喫出来ます。

■ シングルピストで70Km走って、メータ読みAV30Km/hは達成できるのか? ■

本日は走り始めはほぼ無風。稲毛で国道357に出てからはやや追い風で快調に飛ばします。朝ごはんも食べずに7時15分に家を飛び出して来たので、ドリンクボトルも空のまま。超軽量状態なので、ぐんぐん速度に乗ります。ここで、悪魔が囁きます。「このまま君津まで走ってAV30km/hを達成できるか試してみようよ・・・」

姉ヶ崎を過ぎた時点でAV29.6km/h。これはイケると思った瞬間に前輪から「プシューーーー」て音が・・・。パンクです。10分で修理して再スタートしますが、ノンストップは達成出来ず。

それでも緩い追い風に乗って君津まで67km走って、AV29.4km/h。

流石にシングルギアーの46T-16Tでは高速域で足が回り切ってしまって35km/h以上の巡航は無理。その代わりと、重いギアーを使わない(使えない)ので、足はフレッシュそのもの。全然疲れません。高ケイデンス走法が流行する訳だ・・・。

■ 向かい風と戦う ■

残念な事に君津から先は向かい風になりました。午後の気温が高くなる予報でしたので何となく覚悟はしていたのですが、シングルスピードは向かい風に弱い。さらに、南に行くにしたがってアップダウンが始まります。

シングルスピードの向かい風対策は、とにかく体を低く折り曲げるしか有りません。正面から見た面積が最少に成る様に腕も体側に付ける様にします。これで幾分速度が稼げます。

浜金谷のサスケ食堂前を11時頃に通過します。空いていたら「黄金アジのフライ定食」を食べようと思っていたのですが、開店前から10人以上のお客さんが並んでいます。待ちそうなのでパスして先を急ぎます。

■ 道の駅 富楽里(ふらり) はアジアの屋台の様でGOOD ■






岩井駅の手前で空腹MAXとなったので、富山(とみやま)の麓にある道の駅「富楽里」で朝食とします。

2Fに上がると、惣菜屋の前が黒山の人だかりでした。魚の練り物や天ぷらをセレクトしてご飯と一緒に食べる事が出来ます。揚げ物屋は待ちそうだったので、隣の店でつみれ汁とおにぎりを注文します。



このつみれ汁、170円です。つみれの大きさは直径5cm程度、超お買い得です。


ところで「富山(とみさん)」と言えば「南総里見八犬伝」の「聖地」。
犬の八房の背に乗った伏姫が館山から飛んで来て、洞穴に籠ったと伝わります。いえいえ、八犬伝は江戸時代のフィクションですらそんな史実は無いのですが、富山(とみやま)には実際に「伏姫籠穴」という観光名所が有ります。実際には仏僧が修行に使用した穴の様ですが、この地では八犬伝は歴史の一つになっているのです。



道の駅の階段の所に、八犬士の絵が掛っています。巷の一番人気は江戸時代当時から犬塚信乃でしょう。冒頭女装で登場し、悲劇のヒロイン浜路との恋路が読者をハラハラさせますが、この時代から「おさななじみは負け」と相場が決まっていた様で、浜路は、恋が叶わず命果てます。(もっとも、生まれ変わりとも言える浜路姫が信乃と結ばれるハッピーエンド付ですが・・・馬琴、どんだけラノベなんだよ!!)

ところで上の写真は犬坂毛野。女装と言い、名前といい、こいつ信乃とキャラ被りなんだよね。「仁義礼智忠信孝悌」の八つの玉は上から順に位が高いとも言われますが、「仁」の玉の持ち主犬江新兵衛が一番若く、ちょっと影が薄い・・・。続く「義」の玉の持ち主の犬川荘助は信乃の「親友ポジション」でイイ人キャラで、これ又影が薄い。

個人的には信乃と犬飼現八が好きですね。特に二人が刀を切り結んだ芳流閣の戦いは八犬伝のベストシーンでしょう。「昔の敵は今の友」、もう馬琴先生、どんだけ少年ジャンプなんだよ!!

おっと、脇道に逸れてしまいました。先を急ぎましょう。

■ 鉈切神社 ■

向い風に苦しみながらも館山を通過します。洲崎に向かう途中、視界の隅っこにビビー!!と来る物がよぎりました。急いで停車して引き返すと、「鉈切神社」といいう標識が。一瞬「蛇切神社」かと思ったよ、『化物語』の「千石なで子ちゃん」かと思ってブレーキが反応しちゃったよ・・・。

ところで「鉈(なた)で切る」とは物騒な名前の神社です。ここはリサーチするしか有りません。参道を除くと鳥居の奥は薄暗い樹影の中。なんだか異界への入り口みたいで背筋がゾクリとします。




参道は南房総特有の常緑照葉樹の巨木に覆われ昼でも薄暗い。そんな参道脇に「鉈の研ぎ石」なるものを発見。これ又物騒だ・・・。





説明書きを読むと、かつて悪い蛇が洞窟に住みつき、村人を困らせていた所、神様が鉈でこの蛇を切り殺して退治したと伝わっているらしい。その神様が蛇退治の前に鉈を研いだとされるのがこの石。真ん中に細い溝が走っています。どうやらここで刃を研いだらしい。なんだか現代的な砥石だ、ホームセンターで見た事有るぞ・・・回転する砥石が付いてるヤツ。



なだらかな石段を登り詰めると、岩山に半分めり込む様に本殿が建っています。







お賽銭して旅の安全を祈願しますが・・・・何と、本殿の奥に本殿が有るぞ・・・。本殿と見えたのは拝殿でした。本殿は洞窟の入り口に鎮座しています。

この洞窟、海食(波による浸食)によって出来たらしいのですが、深さが36.8mも有ります。縄文式土器が発見されたり、古墳時代は墓地としても使われていたそうです。現在は海抜25mですが、房総半島は海底から隆起して出来たので、大昔は海の波に洗われていたのでしょう。



お参りを済ませ、鳥居まで戻って来ると・・・おなじみの物を見つけました。男性のシンボルです。隣にある丸い石は女性かな・・・。房総の神社には陰陽の物が良く祀られています。子孫繁栄を祈願した物ですが、インドのリンガといい、大らかな文化です。キリスト教的なストイックな文化が流入する以前は、日本人は性に対して開放的でした。

<訂正>

男性のシンボルに見えたのは実は「宝塔」だそうで、この穴は「やぐら」という鎌倉時代から室町時代にかけてのお墓だそうである・・・。長者夫婦の墓と伝わっている。どうも失礼いたしました。ちなみに穴は二つ1対である。




■ フラワーラインは菜の花の黄色に縁どられていた ■



洲崎を過ぎると、そこから先は「フラワーライン」。菜の花の黄色が延々と道を縁取ります。砂丘の上を走る道路はゆるやかに起伏しているので、観光ポスターの様な光景です。

海岸線に出たので向かい風はさらにキツクなります。チェーンに砂でも挟まったのか確認する程、前に進みません。風向きを読んでいたのか、対抗車線を多くの自転車が軽快に走って行きます。

我慢のペダリングを続けて15:15分に野島崎に到着。浦安出発から8時間ちょうどです。距離は147km。メーター読みのAVは27.0km/hまで落ちています。余裕でセンチュリーラン(160Kmを8時間)を予定していたので、少し途中で遊び過ぎました・・。







日没前に鴨川に到着したいので、サクサクと観光を済ませ、売店で焼きそばを買います。オバアちゃんが、「もう、土日がいつも雨で今年は散々だよ」と嘆いていましたが、今日明日は晴天で観光客も大勢来る事でしょう。

■ 南風に乗って一気に鴨川へ ■


野島崎を過ぎたら進路は北上、風は南風。

もう、ヒャッハー状態の37km/h巡航です。(これ以上はギアが足りない・・・)

野島崎を15:45分に出発して、鴨川駅着は17:05。
結局、183Kmを9時間50分で走りました。メータ読みのAVは27.2km/h。

野島崎から鴨川までは道端に観光の花畑が続いています。ストックやポピーが一面い咲いていますが、ノンストップで鴨川に着いてしまったので写真は有りません。

鴨川で自転車を輪行バックに積めて、さあ電車に乗ろうとしたら・・・外房線は17:55発車で1時間近く待つことに。

暇なので18:18分発の館山行に乗って内房線で帰ります。到着は外房線の方が早いのですが、来た道を戻る感じ。まだ、少し明るいので、車窓からの景色を少し楽しめそうです。





本日はシングルスピード自転車で、春の南房総をひた走りました。

ヒルクライムをしていないので、まだ100Kmは余裕で走れそうです。
平地にギアーが不要な事が実証された一日でした・・・・。

アメリカの空母の名前は大統領から取られる

2016-02-24 06:22:00 | 時事/金融危機
  

・・・プーチンの執務室にて・・・・


プーチン アメリカの次期大統領は誰がなるのか情報が入っているかね?

CBP長官 それが面白い会話の盗聴に成功しました。

プーチン 聴かせてもらおう。




・・・これより盗聴音声の再生・・・


米海軍庁長官  次回就航する空母の名前は何が良いかな?

副官      ロナルド・レーガンは良かったですよね。

長官      大ブッシュも負けてはおらんな。

副官      ジョージ・H・W・ブッシュはいささか言い辛いですけどね・・・

長官      ジミー・カターは原潜に付けてしまったし・・・

副官      そうなると、ビル・クリントンですかね。

長官      いや、それはいかん。青島にばかり寄港されたんじゃ情報が筒抜けだ。

副官      では、バラク・オバマにされては?

長官      こいつは敵前逃亡しそうじゃないか・・・。

副官      そうなると次期大統領に期待ですね。

長官      ドナルド・トランプなんて勘弁だ。
        フライトデッキにホテルを建てられたらかなわん。
        自家用ジェットの専用艦にされるかも知れんしな・・・。

副官      テッド・クルーズはどうです?

長官      クルーズという名の空母はちょっと・・・

副官      マルコ・ルビオは?

長官      キューバの子せがれか・・母港はバハマか・・・。

副官      ベン・カーソンなんてイイ感じの響きですが。

長官      俺はベン・ケーシーの方が好きだ。白人だし。

副官      そうなると民主党に期待ですね。
        バニー・サンダースはどうです。サンダーバードみたいでカッコいいですよ。

長官      ロ助に寝返りそうで怖くて寝ねんな!!

副官      そうなると、ヒラリー・クリントンで決まりでは?

長官      そいつは強襲揚陸艦に付ける事が決まっておる!!



・・・・再びプーチンの執務室 ・・・・

プーチン    あいつらは空母の命名を基準に大統領を選ぶのか?

CBP長官    ・・・まさか・・・。

プーチン    とりあえずヒラリーで決まりだな。

CBP長官     どうして分かるのですか?

プーチン    実はな、強襲揚陸艦ってのは空母に化けるんだよ。
        さあ、戦争の準備を始めようじゃないか!!
 


46T-16Tで麻綿原高原は登れるか・・・シングルギアーの限界

2016-02-22 05:13:00 | 自転車/マラソン
 



■ シングルギアーの限界にチャレンジ ■

息子のシングルギアーの自転車をレストアしてから、すっかりギア付のロードバイクに乗らなくなってしまいました。

そこで本日はシングルギアーの46T-16T、ギアー比2.875でどこまで坂を登れるかチャレンジしてみます。養老渓谷の先、麻綿原高原を老川十字路側から登ります。

養老渓谷までは、うぐいすライン経由でメーター読AV27.1Km/hで到着。登りの為に足は温存しています。

さて、ここからがいよいよ実験の始まり。
頭の中でこんな会話が浮かんで来てしまいました…アホだ・・・。

「ギアーが付いていないじゃないか?」
「お偉いさん達には分からないんです、ギアーなんて飾りですよ。」
「私に出来るかな?」
「人力さんなら大丈夫です」


■ 蛇行と言うよりは、ハンドルを抉って(こじって)強引に登る ■



老川十字路の先を左折していよいよ麻綿原への登りに取りつきます。ここ、いきなり10%超えの劇坂が続きます。

ジリジリとペダルを踏み込む様な、ゆっくりとしたダンシング?で強引に登りますが、背中の筋肉が悲鳴を上げています。当然、真っ直ぐには登らないので、蛇行して少しでも斜度を軽減しながら進みます。

それでも、心拍は一気に200を超えてしまいます。頭がドクンドクンしてきて、何だか霞の向こうにお釈迦様が見える様な・・・そんな状態でさすがに足付。後、20秒登り続けたらヤバかったかも・・・。

3分程休んで息を整えたら、再び登り始めます。蛇行なんて生易しいものでは無く、前輪を抉る(こじる)様にして強引に登ります。足の力で登っているのか、背筋と腕の筋肉で登っているのか、分からない状態です。

どうにか足付1回で最初の劇坂をクリアー。この後は下り様も交えながら少しずつ標高を上げて行くコースが続きます。そして、終盤は所々15%を超える傾斜が出現します。



内浦山の北側斜面を登る林道の路面は結構荒れています。さらに昨夜、南房総方面は大雨が降った様で、路面はウエット、所々、泥が溜まっています。

この道の最大の敵はコケです。ギア付で登る時は、コケが生えている所を避ける事が出来ますが、シングルで蛇行するのでコケの上を走る事になります。とうとう、15%越えの坂でコケで後輪がスリップして全然登らなくなります。これは仕方無い・・・・カベンディッシュの脚力だって濡れたコケには勝てまい・・・。そう、勝手に解釈して、ここで少し休憩。

カミサンに状況をメールしたら、「バカ?」って返信が有りました。

・・・そこは「バカなの?」と返して欲しい。『僕だけが居ない街』のカヨちゃんの声だったら最高に頑張れるのに・・・なんてバカな事を考えてしまうのは、きっと脳が酸欠だからだろう・・・。

■ 麻綿原の山頂で若いローディー達と出会う ■

どうにか足付2回で麻綿原の山頂に到着。街乗り用の肉厚の7005番アルミの車体はガッチガッチで踏めば登ります。これが、軽量アルミのフレームだったら壊れそうで怖くて途中で挫折していたかも知れません。

麻綿原の観音堂で一休みしようと登って行くと、上の方から談笑する一団の声が聞こえます。ハイカーかなと思ったら、何と自転車が並んでいます。6人程の若者の一団です。こんな所で自転車乗りに会おうとは・・・これにはお互いにビックリポンです。

さらに、彼ら、私の自転車がシングルだと気付き・・・ここからは自転車バカ話で盛り上がり、一緒に記念撮影までしちゃいました。

この一団、女性も一人混じっていましたが、周辺の山道を一日中走って、獲得標高は2000mオーバーだとか・・・変態さん達だ・・・(他人の事は言えませんが)

■ 大雨の後の林道はトラップだらけ ■

若者の一団と別れた後は、一路鴨川を目指してダウンヒルです。

しかし、前日の大雨で路面には枯葉や小枝が散乱しています。さらに、道路を何度横切るグレーチングの周辺は、大量の落ち葉でどこがグレーチングかも分かりません。下手にグレーチングの上でブレーキを掛けようものなら滑って転倒しそうです。

もうこうなったら飛び越えるのが一番。スピードを殺さずに、エイーっとハンドルとペダルを同時に持ち上げる感じでジャンプすると1m位の幅はクリアー出来ます。ただ・・・ホイールを痛めそうで、いつもはやらないのですが・・・。

下り初めてすぐにキョン(野生化した台湾鹿)が2頭、自転車の先へ先へと逃げて行きます。繁殖期なのでしょう、オシリが真っ白な毛に覆われています。道の左右に分かれて山の斜面に逃げたキョンでしたが、どうやらツガイだった様で、私が近づいても斜面から逃げません。怖がらせない様に「コンニチワ」なんて話し掛けていたら「ギュオン!!!」みたいな凄い鳴き声で威嚇されてしまいました。道の反対側に逃げた一頭がこれに応じます。あまり「鹿の恋路」の邪魔をしてはいけないので、早々にその場を離れます。

内浦県民の森の先では、いつもながら猿の群れに出会いますが、本日の猿達はあまり逃げません。春の陽気のせいでしょうか???



気温は15°Cを超えているます。海を渡る風にはは冬の気配はもう有りません。鴨川シワールドの入り口は菜の花が満開でした。

■ 悪路でまるでシクロクロスだ・・・ ■

鴨川で娘のアパートに立ち寄ります。掃除を手伝って、カレイの煮つけを作らされて昼ご飯を一緒に食べます。ついでに調子が悪いというノートパソコンの様子を見ている内に3時を過ぎてしまいました。

山道で日が落ちると帰れなくなるので、3時半に鴨川を出発して、清澄山を登り養老渓谷を目指します。清澄山の登りは最大斜度が8%程度なので、蛇行せずにゆっくり登ってクリアー。

小櫃川沿の養老清澄ラインは昨晩の大雨で結構荒れています。トンネルの出口はご覧の通り。



ほとんどシクロクロスの様な状況で所々に出現する泥んこゾーンをクリアーします。自転車…洗車しなくちゃ。

■ 日が暮れたので上総牛久から輪行 ■

八幡宿まで180Km走る予定でしたが、上総牛久で日没。集中力も切れて来たので夜間走行は危険です。そこで、小湊鉄道で輪行します。




結局150Km走りました。

シングルギアバイク、結構遊べますね。
最早、ギア付では、当たり前過ぎてツマラナイ・・・。



結局 155Km走って、獲得標高は1900mkを超えました。
メーター読みのAVは24.5Km/h 

ギアー、要らないな・・・・。