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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

日米関係の変質は、アメリカ国内の勢力抗争の結果?・・・貿易戦争から金融戦争へ

2012-09-30 06:01:00 | 時事/金融危機
   


■ 自民党とアメリカの関係が変化したのは小泉政権以降では無いか? ■

最近、戦後の自民党とアメリカの関係を考察しています。

その中で気になるのが、小泉政権以降、
自民党とアメリカの関係が微妙に変化している事です。

これは、自民党や日本が変質したのでは無く、
アメリカ国内の支配権の争いに、変化があったのだと私は考えます。

■ ドル機軸体制の裏側 ■

アメリカは石油利権・戦争屋のロックフェラーと、
銀行屋のロスチャイルドが支配する国です。

この2者は、対立するばかりの関係ではありません。
お互いの利益が一致するならば、協力し合う関係でしょう。

第二次大戦後、世界の経営者達は、ドルを基軸通貨としました。
ドルは12の民間銀行が設立した、連邦銀行が発行する通貨です。
世界の支配者達は、ドルを通じてアメリカの利益の「上米をはねる」という
労せずして大儲けするビジネスを開始さたのです。

ドルの機軸通貨としての地位を確立させるのはアメリカの国力です。
特に、ニクソンショックによって金との兌換制を停止した後は、
ドルの価値はアメリカの石油支配によって確保されていたと言っても過言ではありません。

アメリカが石油を支配する為には、中東を支配する必要があります。
イスラエルは中東の対立を煽る為に作られてた国家で、
イスラエルを中心に中東で戦乱が起こる度に、
中東諸国は幾つかのグループに分かれて反目しあう様になります。

それぞれの国が疑心暗鬼となる背後で、
アメリカは甘言を呈して、いくつかの国家を取り込んでゆきます。

■ ドル防衛の為のイラク戦争 ■

俗に言う『修正ブレトンウッズ体制』は、ドルの価値を『石油の決済通貨』という形で支えています。

ですから、中東諸国が石油のドル決済を停止する事は
ドルにとって、あるいは、ドルから利益を得る勢力にとって死活問題です。

イランやイラク、リビアという国々が、何故アメリカに攻撃されるかと言えば、
原油の決済をドルからユーロやディナールなどに変更しようとしたからだと推測されます。

この点においては、石油の支配者たるロックフェラーと、
ドルの支配者たるロスチャイルドの利害は一致するのでしょう。

さらに、アメリカの戦争屋は、戦争が無ければ破綻する商売です。
ですから、10年に一度程度、戦争を起して来た歴史があります。
そこで、ドル防衛と戦争という目的でイラク戦争が起されたのだと思います。

■ 戦争にはキッカケが必要 ■

戦争を開始する為にはキカケが必要です。
例えば、アメリカの対日参戦のキッカケは真珠湾攻撃でした。

第二次世界大戦当時、アメリカ国民は海の向こうの日本との開戦を望んでいませんでした。
直接、アメリカ国民の脅威とならない国との戦争で、若者の貴重な血を流す事を好まなかった。

ところが、真珠湾を日本国に奇襲されて、アメリカ国民の愛国心に火が尽きてしまいます。
「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に、国民が対日戦争を積極的に支持し始めます。
ところが、真珠湾攻撃の事実をルーズベルトは事前に知っていた。
そして、主力艦隊を事前に非難させ、老築艦をあえて攻撃させて、
真珠湾攻撃とアメリカの被害という既成事実を作り上げたのす。

アメリカの戦争の為に、巧みにキッカケを作って来た歴史があります。

ベトナム戦争のトンキン湾事件や
米西戦争(1898年)の米海軍軍艦爆破事件などの疑惑が取りざたされています。

■ 911という茶番が必要だった ■

アメリカが『テロとの戦争』を開始する為にもキッカケが必要でした。
911のテロによって、アメリカ人は「イスラム憎し」へと傾倒します。

しかし、その前にサミュエル・ハンチントンの 『文明の衝突』という論文が果たした役割は無視出来ません。
『文明の衝突』はアメリカ外交評議会(CFR)の発行する『フォーリン・アフェアーズ』という雑誌で発表されます。

アメリカ外交評議会(CFR)はロックフェラーの設立したシンクタンクで、
共和党、民主党の有力議員やキシンジャーなどの外交の重鎮が名を連ねます。
アメリカの外交は、国務省では無く、CFRが決定していると言っても過言では無く、
ヒラリー・クリントンもCFRのメンバーで、論文なども発表しています。

『文明の衝突』は1996年に発表されます。
冷戦終結後の世界の戦争は、「文明」と「文明」との衝突によって起されると主張します。
これを受けた様に、当時の新聞などの論調は、「世界は地域紛争の時代に突入する」と書き立てました。

私も朝日新聞の元旦のカラー刷りの特集を覚えていますが、
コソボを初め、世界各地の紛争地帯や、民族対立が丁寧に解説されていました。
当時は、こんなに地域紛争があるのかと、驚いたものですが、
今になって思えば、地域紛争の計画書の様な内容でした。

『文明の衝突』は、婉曲にキリスト教徒とイスラム教徒の衝突は起こるべくして怒ると主張したに等しく、
実際に、この論文の後に、アルカイーダのテロなどの背後説明に『文明の衝突』が引用されます。

見方によれば、キリスト教徒とイスラム教徒の対立は周到に準備され、
CIAの実働部隊、アルカイーダによって、対立を具体化してみせたに過ぎません。

そして、満を持して911が決行されたのでは無いでしょうか?
911を境に、アメリカ国内は、尖閣対立後の昨今の日本の様に、
一気に好戦的雰囲気に支配されてゆきます。

FOXテレビなどのメディアが、イラク攻撃を徹底的に煽り立てて行きました。

■ 戦争屋のイラク戦争とは別の作戦が進行していた ■

イラク戦争当時、戦争屋の戦争遂行の裏で、
アメリカ社会では、もう一つの大きな改革が進行していました。
それは、『金融革命』です。

金融革命自体は1970年代から始まっています。
これは金との兌換停止によって、大量のドルが発行可能になった事と不可分では無いのですが、
証券化や複雑なデリバティブ取引、債権市場などが活況を呈するのは、1980年代以降です。

小泉改革の時代、アメリカは『構造改革要望書』において、
日本の金融市場の改革と開放を再三に渡って求めます。

最大の要望項目が、『郵政民営化』であり、
さらには『時価会計』の導入など、日本企業の買収が容易になる戦略を盛り込みます。

これらの要望は、アメリカの銀行屋勢力の要求であった事は、想像に難くありません。

■ 反中、反韓、イラク戦争で戦争屋に奉仕し、郵政民営化で銀行屋に奉仕した小泉政権 ■

小泉純一郎氏は、靖国参拝で中国韓国を刺激し、
イラク戦争に自衛隊を派遣するなど、従来の自民党の政策から一歩踏み出した姿勢を示します。
その一方で竹中平蔵氏を先頭に、金融自由化と郵政民営化を遂行します。

小泉純一郎氏は大蔵族の議員ですから、
郵政民営化は金融監督権の一本化を願う大蔵省の悲願であったとも言えます。

■ 小泉時代にアメリカでは銀行屋が台頭している ■

小泉時代、アメリカの最大の変化は、金融革命の進行です。

この時代を境に、アメリカの製造業は衰退し、
代わりに、投資銀行やヘッジファンドを初めとする金融業の台頭が顕著になります。

日米の政治対立も、貿易摩擦から、金融市場の開放に移って行きます。

当然、自民党内でも旧来の金融システムを守りたいグループと、
アメリカの要求を受け入れて、政治的に優位に立とうとするグループに分かれます。

これは、既得権を持つ議員から、既得権を奪う闘争とも言えます。
『大樹』を初めとする特定郵便局は自民党の有力な集票機関ですが、
郵政民経過の結果、郵政族議員などは、離党を余儀なくされます。

「自民党をぶっ壊す」という小泉氏の発言は、
「自民党議員の既得権を奪い取る」と言い換えた方がシックリします。

■ 安倍晋三氏や、福田康夫氏、麻生太郎氏らは既得権を継承している ■

小泉政権の後を引き継いだ、安倍、福田、麻生政権は、
小泉改革を後退させます。

小泉時代の行き過ぎた改革は、自民党の基盤自体を揺さぶるものでしたから、
当然、後続の首相達は、反動的に行き過ぎを是正し、
郵政民営化も後退します。

しかし、これらの政権に対するアメリカの圧力を相当強かったであろう事が予想されます。

アメリカの要求は次の3点がメインだったのでは無いかと思います。

1)郵政民営化
2)金融市場の開放
3)官僚制の解体

安倍政権は、北朝鮮に対する強硬姿勢で国民の支持を得ていましたが、
アメリカが北朝鮮との二国間協議を再開した為に、梯子を外された形となります。
アメリカは、対日要求の進捗が進まない安倍政権との協調よりも、
中国を含み東アジアの関係の中で、北朝鮮との二国間協議を選んだのでしょう。

福田政権も、麻生政権も、党内基盤は盤石ではありませんでしたから、
アメリカの容易を丸呑みすれば、党内の反発は必至でした。
さらに、安倍、福田、麻生氏ともに、自民党の歴史の重みを知る存在です。
ですから、父親や祖父達が必至に築いた日本を守りたかったのだと私は勝手に想像しています。

■ 小沢氏にポリシーは無く、あるのは政権撹乱のみ ■

自民党の末期政権は、マスコミとの戦いでした。
マスコミは自民党政権をボロクソに非難し、
一方で民主党を持ち上げます。

当然に如く、民主党への政権交替が発生します。
マスコミの裏には当然、某米支配層の影がちら付きます。
彼らは、『弱い首相』を武器に、短命政権作戦でアメリカの要求をかわす自民党に匙を投げたのでしょう。

小沢民主党に振られた役割りは、官僚制度の解体だと思われます。
小沢氏は、事務次官会議を廃止するなど、官僚依存体質の脱却を図ります。

一方で小沢氏や鳩山氏は、親中国、親韓国路線によて、
表面上はアメリカとの距離を取ります。

しかし、普天間問題など、当然解決出来ない問題をあえてクローズアップする事で、
鳩山氏は自ら、政権を手放す様な結果に陥ります。

ここら辺が、小沢氏や鳩山氏の分かり難い所で、
郵政民営化の停止は、小泉改革の弊害に気付いた国民を見方につける戦略だと思われます。
実際に、自民党時代の小沢氏は、郵政民営化論者でした。

分かり易く亀井氏を郵政担当大臣に就けますが、
この時期、ゆう貯銀行の運用における米国債保有は自民党時代よりも拡大しています。

さらに、小沢氏、鳩山氏が政権を退く事で、
民主党内の対米従属派が、民主党の実験を握ってしまいます。

結局のところ、政権を取るまでは小沢氏は、国民の耳サワリの良い政策をダシにして、
いざ、政権を取ると、対米強硬派的な姿勢を見せながらも、早期に政権を手放し
結果的にアメリカに全く反論できない政権が出来上がっています。

■ 小沢氏の後ろ盾のジェイ・ロックフェラーはロックフェラーを代表する存在になる ■

小沢氏の後ろ盾はゴールドマン・サックスオーナーのジェイロックフェラーです。

日本郵政時代は、郵政のATMはシティーバンクと提携していました。
ところが、現在の郵政のコンサルタントはゴールドマン・サックスです。
これは、小泉時代から継続しています。

アメリカの財務大臣や、FRB議長が近年ゴールドマン出身者で占められている事から、
アメリカの金融界を支配しているのは、ゴールドマンサックスだとも言えます。
小沢氏は、その忠実なエージェントだとも言えます。

アメリカではデビット・ロックフェラーが高齢ですが、
ロックフェラーを後継するのは、正等な継承者でさるジェイ・ロックフェラが有望視されています。

本来、4代目であるジェイ・ロックフェラーが継承すべきロックフェラー財閥を、
伯父であるデビット・ロックフェラーが継承した所にアメリカ国内の支配のネジレが生じています。
ジェイ・ロックフェラーはロスチャイルドと結託して、
リーマンショックを用いて、伯父であるデビットを追い詰めたのでしょう。

■ ジェイコブ・ロスチャイルドは英ロスチャルド家を継承出来ていない ■

一方、小沢氏と親交の深いジェイコブ・ロスチャイルドは、
イギリスロスチャイルド家の嫡流でありながら、
イギリス・ロスチャイルドを継承できませんでした。

イギリス・ロスチャイルドを継承したのはフランス家のダビット・ロスチャイルドです。

この捩れた関係も、小沢一郎の立ち位置を見え難くしています。
小沢=ロスチャイルドとは一概には言えず、
小沢=反ロックフェラーと言う様に考えた方が良いのかも知れません。

尤も、ジェイ・ロックフェラーがロックフェラーの家督を継げば、
どうでも良い事になってしまうのでしょう。

■ 欧米勢力の後ろ盾でしか安定政権を維持出来ない日本の悲劇 ■

いずれにしても、マスコミが国民世論を操作してしまうので、
政権を安定維持しようとすれば、アメリカの後ろ盾を必要とするのが現在の日本の政治です。

尤も、自民党は党内対立を上手に利用して、
アメリカの影響をかわして来ましたが、
民主党の党内対立は、アメリカ依存を強め方向に働いています。

そこら変が、「面従背反」を得意として来た自民党と、
社会主義の崩壊によって、政権奪取とその維持だけが目的化した社会党の残党である民主党の違いなのでしょう。

■ 私は安倍氏の方が、小沢氏よりも余程信頼できる ■

いずれにしても政局によってポリシーをコロコロ帰る小沢氏の実績は、
政局を発生させて、結果的に現政権の対米依存を高める事だけの様に思えます。

それに比べれば、アメリカの強い圧力で体調を崩して首相を退いた安倍氏の方が
100倍、信用に値すると思われます。

■ 何故、小沢氏は叩かれるのか ■

小沢氏はメディアに叩かれます。
しかし、小沢氏は叩かれる事で、ネットの支持を獲得しています。

さらには、叩かれるからこそ、首相にならずに済んでいます。
現在の日本では、首相になった途端、政治生命が絶たれます。

ところが、首相にならない小沢氏は、いつまでも影響力を行使し続け、
いくつもの政党を作っては、壊してゆきます。

その過程の中で、小選挙区制を実現するなど、
日本の政治の複雑性を排除して、対米抵抗力を削いで来たとも言えます。

尤も、逆から見れば、小沢氏こそが日本の政局を流動化させ、
日本の政治を複雑にしていると見る事も出来、
そこら辺が、小沢氏を完全にクロと認定できない点でもあります。

結局、安倍氏は単純で分かり易く、
小沢氏は、最後まで良く分からない・・・・。

ダラダラと書いてきて、結論は持ち越しです。

火星探査技術がスゴスギ・・CURIOSITYの着陸は神技

2012-09-29 15:11:00 | 分類なし
 



■ 火星探査車の着陸CGはカッコイイ ■

NASAの火星探査車「CURIOSIT」の着陸方法のCGを見つけたので紹介します。

この映像が、下手なSFアニメよりもカッコイイ。
映像表現がカッコイイのでは無く、科学的な表現がマニアの心をくすぐります。


■ 大気圏突入時の高熱との戦い ■

月面着陸と、火星への着陸の違いは、
重力の大きさと、大気の有無です。

地球同様に大気が存在する火星の地表に
探査車を着陸させる時に一番問題のなるのは
大気圏突入時に発生する高熱です。

「CURIOSIT」は最初、カプセルに入っています。
カプセルの底部は、円錐状になっており、
特殊な樹脂で出来ています。

大気圏突入の際には、カプセルの底部で空気が圧縮され、
断熱圧縮によって、空気が電離(プラズマ)する程の高熱が発生します。
このプラズマ状の大気の対流と、輻射熱がカプセル底部を過熱します。

カプセル底部が金属で出来ている場合は、
金属の溶融温度を超える熱の発生で、カプセルは破壊してしまいます。

そこで、カプセル底部を特殊な樹脂で覆います。
この樹脂は断熱性が高く、さらに高温ななる事で気化したガスが、
高温のプラズマとの間に層を作り、
対流による熱を遮断する効果もあります。

この樹脂の技術は、各国機密とされています。
ICBM(大陸間弾道弾)の弾頭の技術に流用されるからです。

■ パラシュートは地表に近く空気の密度が高い所で無ければ使えない ■

多くの方が、大気圏上層からパラシュートを用いて降下しないのかと疑問に思うでしょう。

パラシュートは大気を抵抗にして効果速度を減速します。
しかし、大気の密度の低い大気圏上層では、パラシュートは意味を持ちません。

ですから、パラシュートを展開するのは、地表が近づいてきて、
大気密度が充分に高くなった、地表まで7Kmの高度です。

この時点で、耐熱カプセルの底部を切り離します。

■ ロケット噴射で減速するのは高度1.8Km ■

ロケット噴射で減速を始めるのは高度約1.8km、
速度約100m/sの時点です。

降下ステージを切り離し、
推力調節が可能なヒドラジンスラスタ8基(推力各3.1 kN)を噴射して減速します。

■ クレーンで探査車を牽引する最終ステージ ■

最終ステージはクレーンで探査車を7.5m懸下します。
探査車が着陸したと同時に、ワイヤーを切り離し、
降下ステージはロケットを最大噴射して、何処か遠くへすっ飛んで行きます。

イヤー、カッコイイ!!

■ 43年前のアポロ11号との違いは何か ■

1969年のアポロ11号の時代と、
ロケット制御技術も、コンピューター技術も格段に進化しています。

最近、私はふと疑問に思うのですが、
43年前の技術で、アポロ11号は、
どうやって月面着陸を成し遂げたのでしょうか?

月面着陸と地球や火星の着陸の最大の違いは
大気の有無と、重力の大きさです。

地球や火星には大気が有り、月には大気がありません。
地球の重力に比べ、月の重力は1/6、重力加速度も1/6です。

■ 大気圏突入時の高温は発生しない ■

月に大気が存在しない事は、着陸には大変有利に働きます。

1) 大気圏突入時の高温が発生しない
2) 大気の摩擦や気流が存在しないので、姿勢制御が容易

この2点においては、月面着陸は地球や火星への着陸より容易に思えます。

■ 大気の抵抗が存在しないので、パラシュートが使えない ■

一方、大気が存在しない事は、着陸に際して大きな課題を残します。

月の静止軌道を維持しようとすると、
軌道上の物体の速度は1.7(Km/s)となります。
時速に換算す6,120(Km/h)というスピードです。
これを減速す為には、進行方向と逆側にロケットを噴射する必要があります。

さらに軌道上から月面に到達するまでに、
重力によって、着陸艇は加速度を受け続けます。
地球の重力加速度の1/6とは言え、
それをパラシュート無しで静止状態に持っていく為には、
月面軌道に着陸艇を打ち上げるのと同等の推進剤を必要とします。

結果的に着陸艇は、重力加速度と、水平方向の運動の合成ベクトルの反対向きに
ロケットを噴射して、対地速度を減速させつつ、
着陸時は姿勢を垂直にして、降下速度もゼロにする必要があります。

これを可能にする為には、着陸艇は垂直方向のメインノズルと
姿勢制御用の複数のノズルを必要とします。

実際にアポロ11号の着陸艇は、
着陸用の一段目が、メインノズル一基、
上昇用の2段目には、姿勢制御用のノズルが16基装備されています。

これらの噴射を適正にコントロールして、アポロ11号は月面に着陸しました。
・・・着陸したと発表されています。

■ 姿勢制御ノズル16個をどうコントロールするのか ■



[[youtube:y6geC7qQ-C4]]

アポロの月面着陸で一番難しいのは姿勢制御でしょう。
多分、ジャイロによって姿勢制御しているのでしょうが、
16基の姿勢制御ロケットの制御は、
当時のコンピューター技術では、相当難しいと思われます。

二人の乗員が8基ずつを、細かくコントロールする事も可能ですが、
大気が無ければ、それ程難しい制御では無いのかも知れません。

アポロ11号の着陸時の映像を見つけました。



■ 捏造疑惑が耐えない、アポロの月面着陸 ■

実は、アポロの月面着陸には、捏造疑惑が絶えません。

フランスの比較的マジメなTV局は、
科学番組としてこの問題を取り上げています。

その中で、月面の映像は、当時、「2001年宇宙の旅」のセットを用いて
スタンリー・キューブリックが撮影したとの証言も紹介されています。
日本のTV番組が、この番組を紹介しています。


http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=IlNlsP_4UFM

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=VIctaJO3TtY


アポロの月面着陸の真偽の程は、私には判断出来ません。

多分、次の様な映像を見れば、詳しい人には分かるのでしょう。

http://nicoviewer.net/sm1131579



私は、こんな大きなメインエンジン(着陸段)で、
微妙な出力コントロールが出来るのでしょうか?

燃焼ノズル内での燃焼の不均一性など、
出力を絞った状態で不安定性が発生すると思うのです。

冒頭の火星探査衛星の着陸は、細かな出力調整が可能な、
8基の姿勢制御エンジンで、降下速度も減速しています。

どうも、この映像にある月着陸船は、
もっともらしく見せる為の科学的ギミックによって破綻している様に思えます。

だいたい、コンソールに並ぶ小さなスイッチや、
観測機材の収納扉の小さなネジを、
何層ものグローブを嵌めたまま操作出来る様には思えないのです。

さらに、着陸船の司令室に色々なコンソールが並んでいますが、
結局出来る事を言えば、着陸船の各部のモニターの様です。
多分、現在のパソコン1台にも劣る演算機能しか持ち合わせていないでしょう。

集積率の低い当時のコンピューターを宇宙船に搭載して、
はたして、どの程の演算や制御が出来たのかも疑問があります。
アポロ計画当時は、IC回路が生まれたての頃でした。

はたして、人類は月面に立ったことはあるのか?

大きなウソ程バレナイというのは、
アメリカのビル解体映像の謎と同じ現象では無いでしょうか?

安部晋三を叩く「朝日」と、小沢一郎を叩く「読売」・・・日本国内の対立構図

2012-09-28 13:35:00 | 時事/金融危機
 

 


■ 安部晋三叩きは、朝日新聞の「社是」 ■

安部晋三氏が自民党総裁に選ばれました。

一度、政権を放棄した安部氏が、
再び総裁に成ったことを疑問視する声が多く聴かれます。

私は安部氏はそんな事は充分承知していて、
それでも尚、立候補する理由が充分にあっての行動だろうと思っています。

そもそも、首相を退いた時の状況からして異常でした。

自民党の末期政権、安部晋三氏と、麻生太郎氏ほど
言われ無い理由で、マスコミに叩かれた政権は思い当たりません。
麻生太郎氏に至っては、「漢字が読めない」とか、
ホテルオークラのバーにボトルをキープしているとか、
そんな些細な事で、ボロクソに非難されます。

一国の首相が、そこらの居酒屋で安酒を飲んでいたら、それこそ日本の名折れです。
セキュリティーのしっかりしたホテルだからこそ、警備がし易いという事も忘れてはいけません。

安部氏が先日出版された本の中で、
「朝日新聞は安部叩きを「社是」としている」と書いている様ですが、
評論家の三宅氏が、朝日の記者に「何故、安部首相をそんなに叩くのか?」と聞いた所、
相手は「それが朝日新聞の「社是」だからだ」と答えたそうです。

■ 「公正」を装い日本の新聞社 ■

安部氏の自民党総裁当選を受けて、
早速TVなどで、安部バッシングがヒートアップしています。
朝日新聞も早速「安部叩き」を再開しています。

普段日本の新聞は「公正性」を装っています。
しかし、朝日の一連の執拗な「安部叩き」は、新聞社の公正性に疑問を抱かせます。

同様に読売新聞を初めとする「小沢叩き」も同様の異様さを感じざるを得ません。

■ 『人権保護委員会法』で意見が正反対の朝日と読売 ■

先の記事で取り上げてた『人権保護委員会法』の扱い一つ取っても、
朝日と読売では、意見が180度異なります。

朝日新聞は『人権保護委員会法』に賛成。
読売新聞は『人権保護委員会法』に反対。


■ 自民党支持の読売新聞と、民主党支持の朝日新聞 ■

政党の支持でも朝日と読売は意見を違えます。

朝日新聞は「民主党支持」
読売新聞は「自民党支持


朝日新聞は旧社会党を支持して、自民党に否定的な新聞社でした。
かつての社会党は、現在「民主党」と看板を架け替えています。
朝日新聞が民主党に好意的なのは、歴史的な連続性があるとも言えます。
朝日新聞の立ち位置は、革新系なのでしょう。

一方、読売新聞は伝統的に自民党を支持する保守系の新聞です。

■ 戦前の朝日新聞は「戦争を煽った」のに、戦後は徹底した「反戦」 ■

朝日新聞は戦前は徹底的に国民を煽って、日本を開戦へと誘導します。
その結果、日本はアジアの利権を全て失いました。

8月14日までは、徹底交戦を主張した朝日新聞は、
8月15日には、「これからは平和の時代」だと、180度手の平を返します。

そして、戦前はアカとして忌み嫌っていた共産主義勢力を擁護する新聞となります。

在日朝鮮人の帰国事業を推進したのも朝日新聞です。
「北朝鮮は夢の国家」と書きたてて、多くの朝鮮人を帰国させます。

■ 共産主義の生みの親、ロスチャイルド ■

共産主義の生みの親はロスチャイルドです。

マルクスに資金援助をし、
ロシア革命をバックアップしたのはロスチャイルドでした。

彼らが世界中を共産主義化しようとしたかは分かりませんが、
私は巨大な社会実験だったのでは無いかと思っています。

それと、第二次大戦後に台頭するアメリカの「敵」として、
共産主義国家軍が必要だったのでは無いでしょうか。

国外の敵の存在は、国内の問題から国民の目を逸らす効果があります。
多少の不満も、「敵に勝つ為」と説得されれば、国民は我慢します。

■ 戦争を抑止する為の東西冷戦 ■

あまりに巨大な国家同士は戦争が出来ません。
当然、巨大な国家に従う国々も、戦争は出来ません。

米ソは互いに大量の核兵器を持つ事で、結果的に戦争を封印しました。
キューバ危機という、ミエミエの危機の演出で、
核戦争の恐怖は、人類普遍のものとなります。

一方、放射線の危険性を課題に宣伝する事で、
核兵器はその抑止力を増大させてゆきます。

米ソ対立は、「戦争の危機」の様に受け止められていましたが、
実は、戦争抑止の優れたシステムだったのです。

■ 冷戦構造は、銀行屋にも武器屋にも好都合だった ■

冷戦構造は、アメリカを支配する「銀行屋」にも、「武器屋」にも好都合でした。

戦争が抑止された事で、西側経済は安定的に成長し、
銀行屋は戦争による損失を恐れる事無く、投資活動を活発化します。

一方、冷戦構造は戦備増強の強烈な追い風となり、
「武器屋」の利益も巨大化します。

■ あらゆる所に東西の対立構造が導入された ■

ただ、東西冷戦にリアリティーを与える為に、
小規模な代理戦争は必要でした。
朝鮮戦争やベトナム戦争、中南米の紛争やアフガン戦争は、
その様な役割を与えられていたのでしょう。

さらには、各国の国内政治にも東西の緊張が導入されました。
世界革命を目指す共産主義勢力は、
各国で、それぞれの国柄に合った社会主義政党を成立させ、
資本主義勢力と政権を争うというミニ冷戦構造が増殖しました。

日本では1955年に、自民党と社会党という2大政党制が確立し、
55年体制は、東西冷戦の終結まえ、日本政治の対立軸を形成しました。

■ 日本の社会主義化を推進したロスチャイルド ■

戦後に日本に最初に駐留したマッカーサ達は、
日本でマイルドの社会主義の実験を初めます。
農地解放や財閥解体、平和憲法といった、先進的な政策を打ち出します。

意外な事に、第二次世界大戦当時、日本の軍部にも、アメリカの軍部や政府中枢にも、
共産主義勢力が深く浸透していたと考える人達が増えています。

日本を無計画な戦争に誘ったのは、
これらの共産主義勢力と、そして朝日新聞を初めとするマスコミだったと考えられます。
彼らの目的は、敗戦による旧体制の破壊と、
その後の社会主義革命だったと思われま。

進駐軍による日本のマイルドな社会主義化は、
社会主義のパトロンであるロスチャイルドの臭いがします。

■ アメリカで排斥された、共産主義者 ■

一方、第二次世界大戦後、アメリカでは共産主義者の排斥が始まります。
「アカ狩り」と呼ばれる現象です。

この動きを主導したのはロックフェラーでしょう。
ロックフェラーは共産主義者を排斥すると同時に、
アメリカ国内での政治的支配力を確実なものにして行きます。

アメリカの占領統治の政策も一転します。
マッカサーが失脚し、
その後にアメリカの国務省とCIAが動員されます。

日本はマイルドな社会主義国から、
ロシアと中国に対する橋頭堡へと、その役割を代えてゆきます。

■ CIAと結び付いた読売新聞 ■

ロスチャイルドの日本の機関紙に退行して、
アメリカは読売新聞を用いて日本国民をプロパガンダします。

読売新聞と日本放送の生みの親、
正力松太郎は「ボダム」というCIAのコードネームを持っていました。

アメリカの国務省とCIAは、
日本軍のOBを巧みに起用して、
日本の保守政党を作って行きます。
資金はCIAが提供しました。

これが自民党へと成長して行きます。

吉田茂を初めとする当時の自民党の政治家達は、
日本軍の主要ポストの人材も多く、
戦闘相手のアメリカに完全に従っていたわけではありません。

しかし、戦後混乱する日本を復興する為に、
敵であるアメリカの力を利用する事は躊躇しなかったのでしょう。
吉田茂など、当時の大物政治家達は、
アメリカに「面従腹背」しながらも、日本の復興に成功します。

読売新聞の渡辺恒雄主筆は自民党との太いパイプを築き、
一新聞社の代表者という立場以上に、
自民党政治に深く影響を与えてゆきます。

■ 「朝日新聞 VS 読売新聞」=「民主党 VS 自民党」 ■

日本における対立構造は次の様に簡略化できます。

ロックフェラー VS  ロスチャイルド
自民党     VS  民主党(旧社会党)
読売新聞    VS  朝日新聞

■ 自民党から民主党への政権交替は、アメリカ内部での勢力図の変化? ■

安部内閣、福田内閣、麻生内閣と、アメリカの関係は微妙でした。

小泉政権は、アメリカの要求を何でも受け入れる内閣でした。

しかし、その弊害を理解している安部政権以降は、
小泉改革を後退させます。

郵政民営化を減速させ、脱官僚も掛け声だけになって行きます。

一方、アメリカ国内でも、ロックフェラーの力に衰えが見え始めます。
リーマンショックでロックフェラーの銀行は大きな痛手を負い、
シティーバンクも、モルガンスタンレー経営が大きく悪化します。

リーマンショックに対応する為、アメリカは麻生政権に
100兆円のアメリカ国債の債権放棄を迫ったと言われ、
これに対して、麻生内閣は10兆円をIMFに拠出します。

これがアメリカの逆鱗に触れたとも言われ、
自民党政権は、マスコミの総攻撃に合って、
政権を手放す事になります。

■ 反米政権の民主党は、いつのまにか松下政経塾に乗っ取られた ■

アメリカに失脚させられた田中角栄を尊敬する小沢一郎は、
ロスチャイルドと手を組む事で、ロックフェラーの日本支配に抵抗します。

政権獲得後の 鳩山ー小沢 政権では、
中国に大議員団を派遣したり、
普天間問題でアメリカを刺激したりして、
民主党は、反米、親中、親韓といった、アジア重視政策を取ります。

しかし、アメリカや官僚達の抵抗に合い、
鳩山内閣は短命に終わります。

その後、総理になったのは、菅直人氏です。
菅直人氏は、「首相に成る為に手段を選ばない」と言われています。
アメリカにとっては、コントロールし易い人材だったのでしょう。

一方、菅内閣の閣僚達は、旧社会党出身者も多く、
その意味において、菅内閣は纏まりの無い内閣だったとも言えます。
本来反米の、全共闘の活動家達が、アメリカの後ろ盾で政権を維持するという
変則的な内閣でした。

震災と原発事故で菅内閣が退陣すると
今度は、主要ポストと首相を松下政経塾出身者が独占します。
前原政調会長を例に取るまでもなく、
松下政経塾のメンバーは、ロックフェラーの飼い犬の様な存在です。

彼らは、TPPや尖閣国有化など、自民党でも二の足を踏む政策を実行して行きます。
当然、民主党内には反発する勢力も多いはずですが、
彼らに与えられたエサが、『人権保護委員会法』と『外国人参政権』なのでしょう。

公明党や、社民党がこの法案に同調するでしょうから、
大きな政変でもなければ、この法案は可決する可能性が大きいと言えます。

■ 何故今更、安部晋三なのか? ■

私は、安部晋三氏が今更、総裁選に出てきた理由が理解出来ません。

否定的に捉えれば、野田内閣と民主党の崩壊に備えて、
アメリカが、中国、韓国に強硬な姿勢を示す安部氏を担ぎ出したとも言えます。

尖閣問題は、アメリカのジャパンハンドラーの策謀ですから、
日中、日韓対立を、自分達の支配力維持に活用したい、彼らにとって
安部晋三氏は、都合の良い人物だと言えます。


一方、好意的に捉えるならば、
自民党末期、安部、福田、麻生の3氏は
アメリカの意向に結構抵抗を示していましたので、
アメリカの言いなりになる民主党政権に対抗して、
もう一度、日本の保守本流の再興を誓ったのかもしれません。

読売新聞は、石原官房長官幹事長を押していた様ですし、
ここは好意的に受け取って、
安部氏に『人権保護委員会法』と『外国人参政権』を葬り去ってもらいたいとも期待します。


何れにしても、赤錆だらけの斧と、鉛の斧のどちらが良いか選択を迫られている様です、
なんだか、釈然としない、現在の日本の政局です。



<追記>

人名の誤字をご指摘頂いていましたが、
なかなか見つからない・・・。

オ!! 渡辺恒夫は間違っているじゃないか。恒雄が正しいぞ!!
あれ、石原伸晃氏は官房長官じゃなくて、幹事長だ。いつ、自民党が政権に帰り咲いたんだ!!

アー、これで誤字は無くなったかな・・・一安心・・。



オオオーーーートォオオオーー!!

安部晋三のアベって・・・・・ヤベーーーー。
これは、反省の為に、暫く曝しておこう・・・・。

『人権保護委員会法』は何が問題なのか?・・・運用が不透明で恐ろしい

2012-09-28 09:58:00 | 時事/金融危機
 


■ 『人権保護法案』と『外国人参政権』こそが争点になるべき ■

尖閣問題で日本人の目が中国に釘付けです。

ところがその背後で、私達の生活を脅かす法案が閣議決定されています。

『人権保護法案』と『外国人参政権』法案です。

■ 自民党時代の『人権保護法案』■

実は『人権保護法案』と通称される法案は自民党時代から検討されて着ました。
当初は「同和」問題を解決する法案として整備される予定でした。

若い方はご存知無いかも知れませんが、
日本は江戸時代の階級制度を引きずっています。
特に関西では、特定の地域の出身者を「部落」として差別する傾向が残っています。

例えば、結婚話が持ち上がった時、相手の家系を調査して「部落出身者」だと分かると破談になる。
就職の採用審査で、部落出身者だと判明して、落とされる・・・。

この様な理不尽な差別が、現在でも日本には残っています。
この様な差別を無くす運動を『同和運動』と呼び、
部落出身者が組織されたのが『部落開放同盟』や『全国同和会』です。

「部落開放運動(同和運動)」自体は、差別に苦しむ人達の切実な願いから生まれました。
自民党には「同和問題」に積極的に取り組む政治家も居たので、
自民党時代の『人権擁護法案』は、同和問題解決の為を目的としていました。

「同和問題」を悪用して利権を漁る人達が、
「部落開放運動(同和運動)」に悪影響を与えているとは言え、
現存する差別を解消する事は、国家としての当然の義務と言えます。

■ 民主党の『人権委員会法案』は少し中身が違う ■

先日、民主党が閣議決定した『人権委員会法案』は、
自民党時代の法案と内容が異なると指摘されています。

人権委員会法案は「人権擁護の基本原則」として、人権侵害行為と識別情報の摘示を禁じた。すなわち、委員会法案2条1項では「何人も、特定の者に対し、不当な差別、虐待その他の人権を違法に侵害する行為(人権侵害行為)をしてはならない。」と定め、同条2項では「何人も、人種、民族、信条、性別、社会的身分(出生により決定される社会的な地位をいう。)、門地、障害(身体障害、知的障害、精神障害その他の心身の機能の障害をいう。)、疾病又は性的指向についての共通の属性を有する不特定多数の者に対して当該属性を理由として政治的、経済的又は社会的関係における不当な差別的取扱いをすることを助長し、又は誘発する目的で、当該不特定多数の者が当該属性を有することを容易に識別することを可能とする情報を文書の頒布、掲示その他これらに類する方法で公然と摘示する行為をしてはならない。」と定めた。(wikipedia より)

何だか良く分かりませんが、社会的に差別を受けている全ての人を対象としています。

■ 『人権委員会法案』は透明性が少し後退している ■

実際に『人権委員会法案』の運用形体を見てみます。

1)「人権委員会」は委員長1名と委員4名の計5名で組織される

2)「人権委員会」は法務省の外局とする

3)「人権救済手続」は人権相談を人権委員会が受け付ける

4)「人権委員会」が「人権侵害を認めた場合」は「調整」、「調整」、「通告」、「告発」を行う。

5) 当事者から申し出がある場合には、「調停委員会」・「仲裁委員会」を設る

6) しかるべき機関が適当な処置を講じなかった場合「人権委員会」は「勧告」を行う

7) 「勧告の公表」は公務員の人権侵害行為があった場合に勧告を受けた機関等が、正当な理由がなく当該勧告に係る措置をとらなかったときに限られる。


自民党時代の『人権保護法案』と民主党の『人権委員会法案』の違いは、
「人権保護委員会」の法務省に対する独立性が少し高まった事と、
「勧告の公表」に該当するケースが、公務員による人得権侵害に限定された点です。

この2点だけで、『人権委員会法案』を天下の悪法と決め付ける事は出来ません。
ただ、透明性が多少後退していることも事実です。

これに関しては、「プライバシー保護」に配慮したとも受け取れます。

■ 「人権委員会」の人選の問題 ■

『人権保護委員会法』の最大の関心事は、「人権委員会」の人選です。

この法案に警戒感を示す多くの人は、
鳥取県で施行された『鳥取県人権尊重の社会づくり条例』の前例を警戒しています。

現在、民主党の代議士をしている片山氏が知事の時代に施行されたこの条例で、
片山氏がが実際に任命した人権尊重の社会づくり委員会 のメンバーは次の通りです。

鳥取県同和教育推進協議会  一人
在日本大韓民国民団     一人
在日本朝鮮人総聯合会   一人

確かに部落出身者も在日韓国朝鮮人も、日本人から差別を受けやすい立場です。
ですから、これらの人が「弱者」の立場から「人権侵害」を審査する意味は理解できます。

しかし、これが国家レベルになると、
「在日韓国朝鮮人が日本人を裁く」事に対する反発が当然発生します。

■ 「人権委員会」は「司法」から独立していないか? ■

問題は「人権侵害」を判定する「人権委員会」が「司法」から独立している事です。

一般的な事件は、人権侵害などの「訴訟」は、
人権侵害を受けた人が、「地方裁判所」に告訴する事から始まります。

被告と原告が、裁判という公正な場で、各々の主張を述べ合い、
法的知識を持った裁判官が、判決を下します。

これに対して、「人権保護委員会法」では、
「人権委員会」が独自に「人権侵害」を判断して、
場合によっては、行政処分などの罰則を科す事も出来ます。

はたして、この方式で「公正性」が確保できるのか、
多くの人達が不安を抱いています。

例えば、「人権保護委員会」が偏った思想で運用される事は無いのか?

裁判に比べ、秘密性が高く、「人権委員会」の人選によっては如何様にでも運用できる、『人権保護委員会法』に、日本の多くの国民が不安を覚えるのは当然の事と言えます。



増殖するイメージ・・・「ブラック・ロック・シューター」

2012-09-27 11:20:00 | アニメ
 





■ 文句無しでカッコイイと思うもの ■


デジタルの世界は「無限増殖の世界」です。

一つの情報がコピーを繰り返して増殖し、
さらには、その過程でバリエーションを生み続けて進化します。

「ブラック・ロック・シューター」をご存知でしょうか?
一般的には、黒髪、痩身で重厚な武器を携えた
ツインテールの女の子のキャラクターとして認識されています。

少し以前に岡田磨里の脚本でTVシリーズのアニメも放映されていましたので、
アニメ作品の一つと思われている方も多いでしょう。

実は、「ブラック・ロック・シューター」はネットに発表されたイラストから生まれました。

「元々は日本のイラストレーターのhukeが2007年12月26日に
pixivや自身のブログにおいて発表していたキャラクターイラスト」(Wikipediaより)

supercellのryo(ギルティー・クラインのOPなど)がこのイラストにインスパイアされ、
楽曲を付け、hakuがそれに動画を付けててニコニコ動画に発表したのが2008年6月13日。
この動画は2008年末までに100万回のヒットを記録します。







多分これがオリジナルだと思うのですが、
現時点のアクセスは4,934,077アクセス。
5百万アクセスも目前となっています。

CGも「初音ミク」の完成度も、現在の技術と比較すれば「程々」と感じられますが、
2008年当時としては、多くの若者の心に強いインパクトを与えた様です。


■ ハルヒのスタッフでOVA化された「アニメ」は傑作です ■

私が最初にブラックロックシューターを知ったのは、
ネットで、OVA版のアニメを観たのがきっかけでした。
このOVAは2010年3月に発売されています。

それまで、画像な何度か目にしていましたが、
「初音ミク」の類のキャラクターだと思っていました。

OVA版の「ブラックロックシューター」は、
脚本を「涼宮ハルヒ」の「谷川流」が担当し、
監修を京アニのハルヒで一躍有名になった「山本寛」が担当しています。
監督の「吉岡忍」も、作画の「松尾祐輔」も京アニ出身のハルヒ組です。

中学に入学した黒衣マトは(くろい)、同じクラスの小鳥遊ヨミ(たかなし)と仲良しになります。
ところが2年に新級した二人は別々のクラスに。

お互いに何となくすれ違う日々が続いた後、
突然ヨミが行方不明になります。
警察もヨミを捜し出す事は出来ません。

マトは街が見下ろせる高台へ行ってみます。
ヨミと二人の大切な場所へ。

すると、マトは異世界へと引きこまれてしまいます。

・・・その世界でヨミはマトを攻撃してきます。
ヨミはマトとの思い出など忘れてしまったかの様に、
執拗にマトを攻撃し、そして終にヨミはマトの存在を思い出します。

OVAのアニメ版は、日常描写と異世界の描写が交互に現れます。
日常パートは、少女達の細やかな心の機微が見事に表現されていて、
日常パートだけでも、十分に優れた作品です。

ところが、このOVAの真骨頂は異世界パートの戦闘シーンです。
白と黒で彩られた、何処とも知れぬ城砦の中、
剣を手にした二人の戦いは、そのスピード感といい、構図といい、
背筋に電撃が走るような映像が連続します。

いつしか、マトの片手は大砲に変わり、
ヨミは幾条もの鋼鉄の鎖で襲い掛かります。
華奢な中学生の体に「不釣合い」な鋼鉄の重量感。
それを軽々と振り回して戦い、跳躍する二人。

まさにアニメでしか表現出来ないシーンの連続です。

「カッコイイ」とは、この戦闘シーンの為にある言葉です。
・・・ただただ。「カッコイイ」

■ 増殖を続けるイメージ ■



この「カッコイイ」は増殖のエネルギーに転化します。

googoleの画像検索で「ブラックロックシューター」を検索すると
様々な人達が描いた、沢山の画像がヒットします。

その何れもが、かなりのクォリティーです。
少し紹介します。





■ 自律進化するキャラクター ■

一個人のイラストから生まれた「ブラックロックシューター」は、
ネットの中で増殖と、進化を繰り返しています。

これは多くの作家がキャラクターを共有して
複雑に進化を遂げた、アメコミキャラクターに似た現象に思えます。

著作権的には、コピーは禁じられています。
一方、ネットの世界は、基準が緩い事も事実です。
その、「緩さ」こそが、新たな進化のエネルギーになっています。

現在、ネットの世界は多分に「同人化」しています。
二次製作などが溢れています。

動画や音楽を製作するソフトの高性能化は、
隠れていた多くの才能を開花させています。
若い世代は、私達とは全く異なるネット文化を生み出しているのです。

ネットの規制が強化されると、これらのエネルギーも失われてしまうのか、
それとも、アングラパワーを爆発させるのか?

20年前に、会社で「インターネットとは何か調べて報告しろ」という課題が出された時、
私は、ネットショッピングなどの、サービスの充実くらいしかイメージできませんでした。
今なら、「ネットは自律進化する生き物である」と定義するでしょう。

そんな進化の一つの例として、私はブラックロックシューターに惹かれるのです。




<追記>

偶々、youtubeに、OVA版がアップされていたので、
消されてしまう前に、紹介してみました。

TV版は、私は好きでは無いので最初の3分程しか見ていません。
OVA版のイメージを損なう様な気がします。