人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

アベノミクスの前半戦を総括する・・・市場の認識

2014-05-27 09:09:00 | 時事/金融危機


■ 円安を見込んだ市場の動きは2012年の夏頃から始まっていた ■

日銀は2%インフレ目標達成に向けて順調に物価は上昇し、かつ潜在需要が解消していると発表しています。これらをアベノミクスの効果や、日銀の金融緩和の実績とマスコミは報道していますが、冷静な市場関係者は違う見方をしています。


日本のデフレ脱却は2012年度後半から始まっています。これはユーロの信用の回復期に当たり、世界的にリスクが後退しています。

安全通貨として買われていた円が対ドル、対ユーロで下落し始めたのが2012年夏頃からで、白川時代には円を巡る環境は既に変化しています。

同じ時期白川日銀は外国金融機関への円の供給を増大させており、これらの資金が日本株に流入した為に、安倍政権発足を前に、日経平均は上昇に転じています。

これらの動くはアベノミクスが実現した場合、日銀が大規模緩和に踏み切るという「期待」を先取したもので、ソロスやジム・ロジャース達が為替と日本株で2013年前半に大儲けする下地を作っています。

■ 異次元緩和と財政出動には効果があった ■


金融関緩和の効果としては、円安の進行を促進した事が最も大きく、これがエネルギーコストを始めとする輸入価格の上昇による物価上昇を後押ししました。

一方、実体経済に対する影響は2013年前半の補正予算による公共事業の増発が効果があり、これによって名目GDPが押し上げられ、雇用の需給が改善しています。

2012年前半は株式の上昇して資産効果による消費回復も見られました。アベノミクスへの期待が高まっていた時期です。

しかし、5月にアメリカのテーパリング予測によって投資環境が変化すると、日本株は売られ日経平均は下落に転じました。消費は夏頃から低迷しますが、消費税増税前の駆け込み需要が強引に消費を押し上げます。2014年1~3月期の経済指標はあまり当てには出来ないでしょう。

■ 製造業と人材において供給力が低下した結果、潜在需要が解消した = 縮小均衡 ■

一方、潜在需要が解消したと言われていますが、これは日銀も指摘する通り、製造業と人材の供給力の低下が大きく影響しています。

製造業は110円程度の円安では競争力を維持出来ないので、現在の為替レートでは国外移転を選択せざるを得ません。その結果、国内の製造力は減少し続け、製品輸入が一方的に拡大しています。

労働市場においても、建設業やサービス業での人手不足が深刻化していますが、今の若者は炎天下で汗を流して重労働する建設業に就きたがりません。同様に自給が安くなり過ぎたコンビニの店員や飲食店の店員は、日本人は敬遠し始め、海外の留学生などがその穴を埋めています。

「潜在需要の達成」は、「需要の拡大」では無く「供給の縮小」という形で達成されつつあります。所謂リストラクチャリングや縮小均衡が達成された訳ですが、その後に成長が始まる為には、構造改革などの環境変化やイノベーションが必要になります。

それらのイノベーションが起こらなければ、供給力の縮小に合わせて需要も縮小する負のスパイラルに突入する恐れがあります。東京オリンピックで東京は再開発ラッシュが始まると思いますが、時期的には非常に良いタイミングだったのかも知れません。

■ 複雑な条件が絡み合う経済から、金融緩和の効果だけを切り出すのは難しい ■

経済は色々な条件が複雑に絡み合って、結果的にインフレとかデフレという現象が観測されるのだと思います。

金融緩和も公共投資も確かに効果が有りましたが、円を巡る内外の動きや、日本の供給力の低下なども複合的に影響を及ぼしており、さらにフィードバックが掛かるので、純粋に金融緩和の効果を切り出すのは難しいと思います。これは日銀も指摘する所です。

■ 副作用の存在を忘れてはならない ■

金融緩和も財政出動も、不景気の脱却には効果が有りますが、副作用の存在は無視するものでは無いと思います。債務残高が巨大に膨らんだ日本においては、国債金利の上昇によって、現在の低金利の弊害が一気に噴出します。

地銀や信金が中長期国債を大量に抱える状況で金利上昇が始まると、地方金融がパニックをお越します。

同時に予算における国債の金利負担が増大し始めるので、福祉や公共事業の予算が削られる事にもなり兼ねません。

景気回復による金利上昇であったとしても、異常な金融緩和が長期に渡って実施された経済においては、その悪影響も無視出来ないのではないでしょうか。これが、「下口戦略」の難しさであり、日銀が不用意に追加緩和を実施しない理由なのでは?

一般論では有りますが、ここら辺が市場関係者の共通認識といった所でしょうか。

■ アベノミクスの本命は市場開放と構造改革。そして防衛問題 ■

アベノミクスは期待に働きかける政策と言われていますが、その本質は全く別の所にあるのではないかと私は考えています。

TPP問題一つ取っても、衆議院選挙時の公約と全く逆の動きを見せていますが、小泉政権時の竹中氏の役割を甘利氏が担う事で、日本の市場開放と構造改革は着々と進んでいます。これは必要な事であると同時に、既得権者には痛みを伴う改革です。

一方、防衛問題に関しては、安倍氏は明なに次ぎの世界の枠組みを意識して行動しており、アメリカとの綿密な連携が取られている事は疑いは有りません。

とかく「景気」や「デフレ脱却」ばかりが話題になるアベノミクスですが、市場開放や構造改革、防衛改革など将来の日本のあり方を変える改革が進行しています。これがアベノミクスの第二幕になるのでしょう。

強制合体シマニョーロ・・・結構使える!!

2014-05-26 04:45:00 | 自転車/マラソン
 




■ カンパニョーロとシマノ ■

上の写真はレモン1号君のリアディレラー周辺。実はこの写真には大きな間違いがあります。さてそれは何でしょう?

ヒント・・・ディレーラーはカンパのコーラス8速(1996年製)
「チッ、チッ、チッ、チッ、・・・ブブーーー時間切れぇーー!!」

「ウゼー」と思われた方、ゴメンナサイ・・・。

ディレラー         ・・・カンパコーラス 8速
スプロケット(ギアセット) ・・・シマノアルテグラ9速

そう、これって「強制合体・シマニョーロ」なのです。

■ どうにかし最新のホイールを8速カンパで使いたい ■

私のレモン1号君は1996年製のカンパニョーロのコーラス仕様ですが、これが実に拡張性に乏しい・・・。

カンパニョーロは9速時代からギアーを取り付けるフリーの構造を変更しています。軸(アクルス)の直系も変更してしまったので、8速のシステムに9速以上用の現行フリーを付ける事は完全に不可能です。これは、8速システムに現在販売されているホイールを付ける事がほぼ不可能な事を意味します。

私のレモン1号君のホイールの重さは前後で2300g程も有ります。ミディアムハイトのエアロホイールなので平地はそこそこ走りますが、上り坂は完全にアウト。

一方、シマノのレモン2号君には先日、重さ1600g弱のZONDAを購入うしました。これ、軽くて坂道が楽です。

実は最近、カーボンバイクを買い替えたくて仕方ありませんでした。何故なら、クロモリのレモン2号君に軽いホイールを履かせたら、坂も平地もそこそこ走るので、カーボンのレモン1号君との差が無くなってしまったのです。膝に負担が掛かる事を考えると、カーボンの優位性は皆無になってしまった・・・。

しかし、かつてランス・アームストロングがツールで駆っていたTREKのカーボンフレームがレイノルズ853とは言えクロモリに負ける訳が無い。同じホイールだったら、カーボンのレモン1号君はもっと出来る子のはず・・・・。

カンパ8速で9速シマノを使う方法はネットによれば2つありそうです。

1) カンパ9速のエルゴパワー(シフトレバー)を付けるとシンクロするらしい
2) カンパ10速のエルゴパワーを使い、ワイヤーの取り回しを工夫するとシンクロするらしい(所謂「シマニョーロ」の常套手段)


ネットで探していたら三鷹のサイクルパラダイスに9速のレコードのエルゴパワーが1万2千円で出ていたので、早速出掛けました・・・。何と、古い情報だったみたいで、とっくに売り気れでした。

仕方無いので、Ysの新宿カスタム館で10速ベローチェの新品を買おうと思い、商品を見せてもらいました。・・・・・何、このオモチャ感は・・・・。走行中、ずっと操作する部品としては、操作フィーリングが致命的に悪い。これでは楽しく走れない・・・。

ネットで安い10速のレコードでも探そうと諦めます。


■ 「強制合体」・・・シマニョーロ ■

そうは言っても往生際のい悪い私・・・。

とりあえず、ZONDAをレモン1号君に装着してみました。
私はギアーチェンジ無しでもとりあえず170km位は走れるので、この状態で後ろのスプロケの真ん中位にチェーンが掛かってくれれば、走れない事は有りません。

ペダルを回しながらリアーのシフトレバーを操作します。
するとどうでしょう、カン、カン、カン、カン・・・って、トップからローまで全段シンクロしています。

ウソでしょう?だってレバーは8速でギアーは9速です。

良く見ると大きい方から3枚目と4枚目の辺りで1段飛ばしている様ですが、どちらに掛かるかはロシアンルーレットの様に安定しません。

■ 調整の悪いリアディレーラって感じ ■

実走してみると、重たい方のギアーは5段目までは全く問題有りません。平地走行は普通にOK。

そして問題の6段目と7段目は、負荷が掛かると勝手に7段目から6段目に落ちてしまいます。坂道の途中でギアは1段重くなります。

でも、これって調整の悪いリアディレラーで良く起こる事です。このクセさえ把握していれば問題無さそうです。

■ 養老渓谷まで信号待ち含めて2時間30分、しかも向かい風 ■

またしてもマグネットを付け忘れてサイクルコンピューターは計測不能。

ただ、養老渓谷まで70Kmを、停車時間も含めて2時間30分って、今までより10分以上速い。さらに向かい風でした。

■ 走り方が全然違う ■

私は従来、重めのギアーをウィップを利かせながらグイグイと踏むのが好きです。ですから下ハンドルは漕ぎにくいのでほとんど握りません。

しかし、レモン1号君にZONDAを装着したら、漕ぎ出しが軽く、脚もクルクル回ります。一方、溜めが無くなり、漕ぐのを止めると直ぐに減速します。慣性が働かないからです。

これが一般に言われている軽量カーボインフレームと軽量ホイールの組み合わせの走り方です。特にフレームが硬く程、高回転型で無ければ走らない。その代り、加速域が拡大して35Km/h、40Km/hという巡航速度が維持出来ます。

実際のレモン1号君とZONDAの組合わせは、回していないと走りません。
ただ、巡航速度は35Km/hを越えているので無風でも風圧で下ハンドルを握らざるを得ません。ペダルの回転が軽いので、下ハンドルを持っても脚がスムーズに回ります。

向かい風だった事も有り、結局70Kmのほとんどを下ハン握って走行した結果・・・2時間30分という自分としては驚異的はタイムが出ました。

そして、脚は疲れていません・・・・。これから一山登れそうな感じ。

■ 新しい自転車って要らないんじゃねぇ? ■

結局センチュリーライドに近い157.9Km、獲得標高925mを、7時間丁度で走りました。(休息・信号停止時間含む)

養老渓谷駅で補給休憩して、駅長さんと自転車ラックをセットしたり、コンビニで「オレのチョコパフェ」をゆっくり食べた時間も含まれていますから、かなり余裕の7時間です。

20年前のカーボンフレームに20年前の8速コンポ。
それでもホイールだけ最新にすれば、最新のエアロバイクみたいな走りが出来ます・・・。

・・・・自転車って本当に進化しているのでしょうか・・・・。

そう言えば、ツールのタイムもクロモリ時代と大して違ってはいません・・・・。









金融緩和で得をするのはメガバンク?・・・日銀によるリスクの肩代わり

2014-05-22 09:40:00 | 時事/金融危機
 

■ 異次元緩和の資金は何処へ行ったの? ■

異次元緩和によって2013年3月から2014年4月の1年間で日銀はマネタリーベースを73.9兆円拡大しました。一方、日銀の当座預金は同じ期間に70.5兆円増えています。

13年3月から14年3月までの間
マネタリーベース +73.9兆円
日銀当座預金   +70.5兆円


日銀が73.9兆円もマネタリーベスを拡大しているのに、市中に出回ったのは3.4兆円。これとて必ずしも事業の為に融資されたとは限らず、金融市場などへの投資資金になった可能性もあります。

■ メガバンクのリスクを肩代わりした日銀 ■

メガバンク各社は中長期債をせっせと日銀に売り(IMFの指導?)、日本国債の残存年数を極端に圧縮しています。これは金利上昇リスクに備える為ですが、一方地方銀行や信金などは長期債を大量に抱えたままです。

金融庁が何やら地方銀行の査察に入っている様ですが・・・・。

2015年の会計法の変更で、国債の時価評価は終了しますが、満期保有でも金利が上昇すれば確実に損が発生するリスクを日銀が肩代わりするのが異次元緩和の一つの目的かも知れません。

■ 金利はいつ上昇を始めるのか? ■

インフレと低金利が同時進行する現在の状況は非常に不自然で、インフレが続けば当然金利上昇がどこかの時点で始まります。

市場が金利上昇を予測していないという事は、どこかで景気が腰折れすると見込んでいるか、或いは日銀が異次元緩和を継続する限り金利が抑圧されると読んでいるのか?

経済学者とは違い、債権市場の関係者の興味は「金利は上昇するのか?」という点に集中している様に思えます。

日銀の当座預金の金利では預金金利と逆ザヤになるでしょうから、いつかはこれらの資金は日銀当座預金から炙りだされて来るはずです。それが国内に向かうのか、海外に向かうのかで、日本国内の状況も大きく変わるのでしょう。

日本に限らず、各中央銀行がジャブジャブと低金利の資金を供給する状況で、従来とは異なる市場の動きが発生している様です。市場関係者の多くが「異常」を感じながらも、資金が供給される間は踊り続けるしかありません。

「リーマンショック以降の危機は去った」と言われていますが、「金融緩和による危機」が密かに進行しているのが現在の状況だと私は考えています。

見えないリスクは無視するのが儲ける秘訣ですが、再びシステミック・リスクが発生すれば、世界は阿鼻驚嘆の様相を呈するのでしょう。

民間のリスクを中央銀行が肩代わりする先に何が起きるのか、或いは、三橋一派の主張の様に中央銀行はリスクフリーなのか・・・・。興味は尽きませんが、私達の生活は無関係では居られません。

見せ掛けの対立と裏の協調・・・ヤラセの世界

2014-05-21 07:27:00 | 時事/金融危機
 

■ 米国債をベルギーに移したロシア? ■

ウクライナ問題でロシアと欧米の対立が深まる中で、ロシアが保有している米国債が売却されたのでは無いかとの憶測が流れていました。実際にロシアはン米国債保有高を減らしています。(153.0→100.4・単位10億ドル/前年3月期比)

ロシアが米国債を売却したならば、米国債価格が下落(金利は上昇)しても良さそうなものですが、相場は安定していました。

実は時期を同じくしてベルギーの米国債保有高が急増しています(188.4→381.4)・単位10億ドル/前年3月期比)。これによってベルギーは世界三位の米国債保有国に躍進しています。

ちなみに今年3月時点での世界の米国債保有国上位は次のようになっています。。中国1272.1 、日本1200.2、ベルギー381.4、カリブ海の金融センター312.5、石油輸出国247.4、ブラジル245.3、台湾176.4、英国176.4、スイス175.7、香港155.7、ルクセンブルグ145.1 (単位10億ドル)

この件に絡んで、ロイターに次ぎの記事が出ています。

「ベルギーの米財務省証券保有急増、ユーロクリアが関連性指摘」(ロイター 5.16)

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0O240F20140516



<全文引用>

[16日 ロイター] - ベルギーに本社を置く清算機関ユーロクリアは16日、ベルギーの米財務省証券保有高が急増していることについて、同社の取引が関係している可能性があるとの見方を示した。

米財務省が前日に発表した3月の海外投資家による対米証券投資統計によると、ベルギーの米財務省証券保有高は3814億ドルと、前年8月時点の1668億ドルから大きく増加し、中国(1兆2721億ドル)、日本(1兆2002億ドル)に次ぐ3位に浮上した。

ユーロクリアの預かり資産は約24兆2000億ユーロ(33兆ドル)。同社は90カ国以上に及ぶ2000社を超える金融機関と取引がある。

ただユーロクリアの広報担当者は、米財務省証券を保有する顧客との取引が急に活発化したかについてはコメントを控えた。

<引用終わり>




1) FRBが管理していたロシアの米国債が激減した
2) ベルギーのユーロクリアが同額程度の米国債保有を増やした


この2点から、ロシアがFRBに預けていた米国債をベルギーのユーロクリアに移したのでは無いかとの憶測が流れています。

■ ユーロクリアって? ■

ところで、国家レベルの米国債を扱うユーロクリアっていたい何なのでしょう。

「証券投資用語辞典」より

http://secwords.com/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2.html

<全文引用>

ユーロクリア(Euro clear)とは、1968年にモルガン銀行が設立したユーロ市場における集中決済機構のこと。現在はマーケットを構成する参加者が出資する別会社が運営しており、モルガン銀行ブリュッセル支店が業務を代行している。

無記名式のユーロ債、ユーロCD等を中心に取り扱い、証券決済・保管、新発債の配分、証券貸借、銀行業務を行う。決済は、参加者がモルガン銀行に設けた資金口座、証券口座を用いて決済日前夜に振替決済を行う方法をとっており、資金と証券の同時決済によるリスク軽減、証券貸借や資金の当座貸越による円滑な決済サービスが特徴である。

このほかに、CEDELも同様のサービスを行うが、両機関は相互に自己の資金、証券口座を有しているため、それぞれの参加者間で決済を行う場合には両システム間の橋渡し(プリッジ取引)が行われている。

<引用終わり>


幾つかのブログなどを拝見すると「ロシアがユーロクリアに米国債を預けた」という表現をしています。

何故、ロシアは米国債を売却せずに、「預ける」様な事をする必要があるのでしょうか?

■ 各国中央銀行保有の米国債はFRBに預けられている ■


ここで興味深いのが、各国中央銀行の保有する米国債がFRBに預けられているという事です。現在の米国債は電子化されていますから、かつての様に証書が金庫に保管されている様な事は無いのですが、一応、電子化された債権の所在がFRBになっていると解釈すれば良いのでしょうか?

FRBに預けた米国債の管理者はFRBですから、もし仮にロシアや中国が悪意を持って米国債を売却しようとした場合は、FRBはこれらの国の保有する米国債の売買と凍結出来ると考える事も出来ます。

では今回ロシアはウクライナ危機を前の米国債をFRBからユーロクリアに預け直したのでしょうか?

米国債と米国の安全保障の観点からは、対立が深まったロシアにミスミス米国債を渡すのは不可解です。

■ 米国債売却というカードをニュートラルな状態にしたかったのでは無いか ■

ここからは私の憶測です。

もし米ロの対立が深まった時、ロシアの保有する米国債がFRBに預けられていたら、ロシア政府は国民から非難を浴びるでしょう。「アメリカとの交渉カードとなる米国債をFRBに預けっぱなしとは何事だ!!」

一方、仮にロシアや中国が米国債を売り浴びせた時に米国政府やFRBはこう言い訳するかも知れません。「売られた米国債はFRBの管理していない米国債であったので売却を防げなかった。ロシアや中国は危機が深まる前から徐々に米国債を引き出していたので、FRBはこれを防ぐ手立てを持たなかった・・・」

中国も保有国際をユーロクリアに移しているという噂も有り、米国債がFRBの管理下に無ければロシアや中国の米国債売却というカードはいつでも切れる状態にあるとも言えます。

■ 表面上は対立して見えるが・・・ ■

この様な中ロの米国債に対する動きは一見米国に脅威に写ります。

しかし、米ロの対立か仮に深まった時、ロシア国内で米国債売却圧力が高まっても、ロシア政府が手持ち米国債は既に売却したと発表する事が出来ます。実際には管理をFRBからユーロクリアに移しただけかも知れませんが、ユーロクリアが口をつぐめば、真相は闇の中です。

要は、ロシア政府が米国債をユーロクリアーに預ける事で、ウクライナ危機が深まっても米国債の売却カードを切れない事になります。これは米国債とドル基軸体制に対して安心材料となります。(ロシア政府が米国債を既に売却したとウソを付く限り・・・)

この様に一見対立している様に見えて、米ロは実は結託しているのでは無いかと私は疑ってしまいます。

■ 中露との対立が米国債を支えている構図 ■

今年に入ってからロシアと中国がアメリカと対立する構図が明確になってきています。市場はこれらの危機を嫌気して、徐々にリスクオフに傾いています。ダウの上値も重くなっていますし、日本株や上海株式市場からも資金が流出しています。

これらのリスクを回避した資金は、とりあえず米国債に姿を変えていると私は邪推します。テーパリングで米国債の価格が下落(金利上昇)するリスクは有りますが、昨今の米国債の価格は上昇傾向(金利下落)にあります。

■ 危機を予感する金融機関 ■

株式市場の値動きが激しくなり、日経平均も14000円を巡る攻防が続いていますが、これは金融界が何か危機を予見している事の現れでしょうか?

英国のバークレイズが投資銀行部門を縮小して、今後3年間で世界で1.9万人のリストラを予定すると発表しています。これは今後、投資銀行業務の利益が減少すると見込まれるからでしょう。

■ 最後に「戦争」というカードでウヤムヤにするのでは? ■

私は戦争の原因はいつの時代も「経済」にあると考えています。

そして、もし再び世界を金融危機が襲うならば、その被害はリーマンショックの比では無いと妄想しています。各国国債の信用にも疑問が持たれるかも知れません。「米国債やドルの信用」が揺らぐ可能性はゼロでは有りません。

もしドルに万が一の事態が訪れたらどうするか・・・。
アメリカは世界にゴメンナサイと言えるでしょうか・・・?

どうも私にはアメリカがそんな謙虚な国だとは思えません。ドルが自壊する前に軍事的緊張を煽り、「中国やロシアが米国債を売却したから、米国債は暴落したんだ!!」と責任を転嫁するのではないかと妄想します。

そして、その後は「戦争という非常事態」を名目に市場を管理下に置くのでは無いか・・・。



その為にも中ロの保有する米国債をFRBが保有している事は好ましくありません。責任を中露に押し付ける為には、中露が米国債保有を減らしている様に見せ掛けながら、どこかに爆弾を積み上げる必要が有るのでは?



あくまでも現在の市場が崩壊する事が大前提のヨタ話ですが、陰謀論者としては妄想を掻き立てられる昨今の米国債を巡る国際情勢です。

硬いフレームは脚に来る?・・・佐原~銚子 200Km

2014-05-20 04:50:00 | 自転車/マラソン





■ 銚子リベンジ ■

前夜からの強風の名残で土曜日も風が強い一日になりそうです。自転車にとって風は天敵。そこで気象情報で風向きをチェックします。だいたい午前中は西風の様です。ならば東に向かうが「吉」。

千葉で東と言えば「犬吠埼」。利根川の河口の街、銚子市にある「本州最東端」の地です。実は先週、銚子まで自転車で行こうとして風に負けて挫折しました。本日はそのリベンジを兼ねて銚子を目指します。

■ 印旛沼サイクリングロードから利根川沿い追い風で走る ■

北西の風が強いので、追い風でスピードに乗ります。海岸沿いは車の後ろに着いて50Km/hなんて速度がメーターでチラホラ・・・。幕張の花見川大橋の手前を左折して、印旛沼経由で利根川に抜ける事にします。

花見川ー新川ー印旛沼 沿いは「自転車専用道」が整備されているので、千葉県北部の自転車乗りにはお馴染みのコース。ただ、日中は歩行者やジョギングの方も多いのでスピードは出せません。今は早朝なので人もまばら。

道は河や沼にそって蛇行するので、風向きは追い風になったり、向かい風になったり・・。一面の芦原ではオオヨシキリが盛んにさえずって縄張りを主張しています。上空を悠然とトビが旋回します。ハヤブサの仲間のチョウゲンボウも居ます。

この時期はキジも繁殖期でケーン、ケーンという鳴き声が其処かしこから聞こえてきます。自転車道を悠然と横切るキジは人馴れしているのか、あやうく自転車で轢きそうになるまでは逃げません・・・。



印旛沼は千葉県北部に広がる大きな沼です。平安時代はこの辺りは霞ヶ浦同様に海辺でした。平安時代は温暖で海水面が現在より高かったからです。その後の海水面の低下によって沼となったこの一帯は、大雨が降る度に洪水を繰り返していました。

洪水被害を無くす為に、増水した印旛沼の水を人口の河で利根川と東京湾に排水する工事が江戸時代から試みられますが、難工事の為に完成したのは明治に入ってからです。東京湾には新川-花見川で繋がり、利根川には長門河で繋がっています。

印旛沼は海抜が低いので、排水には巨大なポンプを用いています。花見川には大和田排水機場で、長門川は印旛沼水門にポンプが備えられています。

■ 利根川沿いは追い風でGO ■



利根川沿いは土手の上に立派なサイクリングコースが整備されています。障害物が無いので風をモロに受ける土手上のコースですが、本日は川側からの追い風気味の横風。これは楽です。

■ 水運で栄えた小江戸・佐原 ■



浦安から走る事100Km。4時間弱で「水郷」として知られる佐原に到着しました。
佐原は利根川の水運の中継地として栄え、「小江戸」と呼ばれる様に、江戸時代からの街並みが良く保存されています。



街の中心を流れる小野川沿いは、柳の枝がたなびき、まさに時代劇に出て来るセットそのものの風景です。観光の船下りで水辺の景色を楽しむ事が出来ます。







観光川下りの船着き場にある橋からポタポタと水が垂れているので変だなと思っていたら、いきなりジャージャーと水が吹きだしました。この橋、「ジャージャー橋」と呼ばれ、江戸時代前期に農業用の用水を橋の下を通していたそうです。



■ 佐倉と言えば「天地明察」で有名になった伊能忠敬 ■

ジャージャー橋のすぐ近くに、「天地明察」で一躍有名になった伊能忠敬の伊能家の屋敷が有ります。(今はあいにく保存改修工事中で見れませんでした。)

伊能家は佐原の名家ですが、そこに養子に入った忠敬は1代で傾き掛けていた家業を盛り返しました。なかなかビジネスの才能に長けていた人物の様です。佐原の名士としての忠敬の人望は篤く、利根川の改修工事を監督したり、或いは田沼意次が河岸に課した増税に対して、それを撤回する様に嘆願などを行っています。

忠敬は大変な読書家で博学でした。特に「暦学」(現在の天文学)への興味は並々ならぬものが有り、50歳にして家督を息子に譲り、江戸の歴学者である高橋至時に師事します。

当時の江戸で使われていたのは宝暦暦という暦でした。しかし、暦の精度の判断とされる日食の時期の予測を度々外すなど、宝暦暦の精度が落ちて来た為に「改暦」の作業の必要性がありました。しかし、幕府の「天文方」には優秀な人材は居らず、代々暦学に携わって来た土御門家などの信用も失墜していました。

そこで幕府は民間で特に高い評価を受けていた麻田剛立一門の高橋至時と間重富に改暦の作業に当たらせる事にします。時を同じくして江戸に出てきた忠敬は50歳にして、当時31歳であった高橋至時の弟子となります。

至時らの暦学は西洋の最新の天文学も取り入れていたので、西洋に引けを取らないものでした。彼らは「子午線1度」の正確な測定から地球の大きさを割り出そうと夢中になります。この測定が後の日本地図作成に大いに役立ちます。

■ 当時の技術としては驚異的な精度を持つ日本地図 ■

当時北方に出没していたロシアは幕府に脅威を与えていました。そこで幕府は防衛の為い蝦夷地(北海道)の正確な地図を必要としていました。至時はこの測定に乗じて「子午線一度」の計測を行おうと考え、幕府に蝦夷地の正確な地図の作成を上申し、その任に忠敬が当たる事になります。

その後、忠敬は日本全土の地図を作成する事になります。始めの頃は、測量隊も少人数で、地元の領主とトラブルになる事もありましたが、その後、幕府は忠敬を全面的にバックアップし、測量隊の人数の増員されます。そして「御用」の旗をうち立てた測量隊に各地の領主は協力的になります。こうして、忠敬は73歳の死の直前まで、精力的に日本地図の製作を指揮します。

忠敬の作成した日本地図の精度は当時としては驚異的とも言えます。基本的には1尺の長さを繋ぎ合わせたメジャーで直接距離を計測する方法が取られますが、傾斜地の距離はきちんと平面上の距離に補正されています。(斜度と三角関数から求める)。さらに誤差を修正する為に、山の上などから三角測量なども行っています。


精度を上げる為には、測量基準点の正確な方位が必要ですが、忠敬は天体観測によって方位を正確に確定しました。ここに彼の長年の天体観測の技術が活かされたのです。

忠敬の作成した日本地図は形は大変正確でしたが、東西が少し伸びています。これは当時の時計の精度の限界であった様です。子午線の測定には正確な時間が必要ですが、当時の時計の精度はこれを満たすものでは無かった様です。

伊能忠敬の家と川を挟んで向かい側には「伊能忠敬記念館」があります。彼の作成した地図や、当時の測量道具などが展示されています。これらの収蔵品は国宝に指定されています。

■ 向かい風になってしまった・・・ ■



佐原には東国三社の一つ香取神宮があります。香取神宮は全国の香取神社の総本社です。

香取神宮の一の鳥居が利根川に面して立っています。水運が盛んだった江戸時代は香取神宮の表参道口でした。



鳥居の近くには、江戸時代の灯台とも言える常夜灯が残っています。
本日は香取神宮には寄らずに、一路銚子を目指して利根川を下ります。

銚子まで30Km程の地点から風向きがやや向かい風に変わります。必死にペダルを漕ぎますが、27Km/h程度しか速度が出ません。土手の上のサイクリングロードは風の影響をモロに受けます。



河口まで18Kmの地点には利根川河口堰が有ります。この堰が出来るまでは、海水が内陸部まで遡上して塩害を度々発生していたそうです。水門の近くには資料館が有ります。ここでドリンク休憩。120Km走ってだいぶ脚も疲れて来ました。

この水門の先でサイクリングロードは突然終点となります。そこからは河と付かず離れずの一般道で銚子を目指します。途中、ロードバイクに抜かれますが、向かい風30km/hが維持出来ず、千切られちゃいました。ガッチリした体格の方は向かい風に強いですね。慣性でスピード維持に有利だからでしょうか?(ちょっと負け惜しみ)

■ 憧れの銚子電鉄に乗る ■




実は本日のメインイベントは自転車ではありません。
銚子電鉄に乗る事が本当の目的です。


JR銚子駅に着いたら早速自転車を輪講バックに仕舞います。丁度ホームに1両編成の銚子電鉄が入って来ました。これで、犬吠駅に向かいます。



銚子電鉄はJR銚子駅から犬吠埼の「外川」までを結ぶ私鉄の単線路線です。住宅地の中をトコトコ走るので車窓の風景はバスや都電からの眺めに近いものがあります。架線も電線がヒューーと一本通っているだけ。JRの様な頑丈なものではありません。



犬吠駅は白塗りの当時としてはシャレた駅だったと思います。今となっては・・・。



何故か駅前に「貧乏神」が居るんですよね・・・。
何故貧乏神かと言うと、「貧乏神がイヌ」という事らしく、頭の上の犬をなでるとご利益があるとか・・・。

元々この像、「しあわせ三像」と言って、2007年にゲームメーカーのハドソンがプレゼンtのしたもの。ハドソンは「桃太郎電鉄シリーズ」と言う電車ゲームをヒットさせていましたが、その頃、銚子電鉄は経営難に喘いでいました。ハドソンはそんな銚子電鉄をバックアップしようと、桃太郎シリーズのキャラクターでもある貧乏神をプレゼントしたそうな・・。

銚子電鉄と言えば「銚電のぬれ煎餅」が有名です。電車の修理代が工面できなくなった銚子電鉄は、「電車の修理代が払えないんです」という名文句と共に「銚電のぬれ煎餅」を売り出します。それが2chを中心に話題になりTVなどでも取り上げられて「煎餅」の注文が殺到。一時は製造が間に合わなくなる程に。

煎餅の売り上げでどうにか電車の整備費に目途は立ますが、その後の保線などの費用が不足する経営が続きます。2011の東日本大震災の影響もあって銚子電鉄は自立再建を断念。現在は銚子市などが公的支援をしています。

自動車の普及で地方のローカル線の経営はどこも赤字です。(養老渓谷へ行く小湊鉄道は例外ですが・・)。少子化が進む中で、いつまでローカル線が維持できるか・・・。今の内に乗っておかないと廃線になる路線も多いでしょう。

時代の流れとは言え、寂しい限りです。

■ 地球は丸かった ■



犬吠駅から犬吠埼まではほんのちょっとの距離です。観光客はこの間を徒歩で移動します。

本州の最東端にある犬吠崎には、立派な灯台が設置されています。明治7年に立てられた洋式灯台で、世界の灯台100選にも選ばれています。



灯台の上へは100段余りの螺旋階段を上って行きます。上からの眺望は・・・。
「地球って丸かったんだ」と実感できます。



現在の灯台の光源は400Wの放電灯(メタルハライドランプ)です。スタジアムなどで2000Wクラスが使われているので、ワット数的には大した事は無いのですが、圧巻なのが遠くまで光を到達させる為のフレネルレンズ。直径は1m程もあります。



灯台の前には、珍しい真っ白な郵便ポストが設置されています。ポストカードにしても格好いい写真が撮れそうです。


犬吠崎には5年程前にも来た事がありますが、その時に比べお土産やさんが激減しました。逆に増えたのが中年のオートバイ。最近、何処に行っても大型バイクに跨った中年の一団に出会います。BMWやドカッティーの大型バイクはかつてのバイク青年の憧れの的でしたが、子育ても終わってお小遣いに余裕が出来た方型が夢を実現しているのでしょう。

■ 巨大風車 ■

本日は200Km程走ろうかと思いますので、後50Kmは走らなければなりません。ここからは九十九里を東金を目指します。

犬吠埼から九十九里浜が始まる飯岡までは台地の上を走ります。台地が海に浸食されて断崖が続く屏風ヶ浦は「日本のドーバー岬」などと呼ばれています。海底が隆起した台地は柔らかい砂岩質でその上に関東ローム層が堆積しています。柔らかな地層は有史以来数キロも陸側に浸食されました。



海からの強風が吹きつけるので台地の上の畑の中には、風力発電の巨大な風車が林立しています。かつてアメリカのサンフランシスコ近郊で似た様な光景を見て感動しましたが、日本各地に似た様な景色が出現し始めています。

プロペラの一枚の羽根は、旅客機の翼くらいの長さがあるでしょうか?

台地を走る道路はアップダウンを繰り返します。車なら気持ちの良い道ですが、150Km以上走った脚には堪えます。地味に脚力を奪って行きます。おまけに向かい風・・。

■ 震災の被災地の飯岡 ■



台地が終わって一気に坂道を下ると飯岡です。シラスで有名な漁港の街です。飯岡から海岸線に沿って自転車専用道路が整備されています。尤も、風で吹き寄せれた砂に埋まった所も多く、決して走り易い道ではありません。

潮風を浴びながら後ろを振り返ると、九十九里の砂浜の向こうに屏風ヶ浦の絶壁が遠望出来ます。



実は飯岡は東日本大震災で津波に襲われた町です。津波は局所的に7.6mの高さに達しました。

津波は防波堤を越え、家の一階部分に押し寄せました。防波堤の一部も壊されたので、改修工事が進められています。新しい堤防は現在の堤防より高くなり、海の眺めは遮られてしまう様です・・・。

■ 硬いフレームは脚に来る ■

実は本日はカーボンのレモン1号君で走っています。最近、クロモリのレモン2号君ばかり乗っていたのですが、どうも150Kmを越える距離だとカーボンバイクは脚に来ます。

多分1996年頃の古いTREKのOCLVカーボンのフレームで、TRECK5200辺りと同じフレームをLemondがフォーク辺りをチューニングした仕様かと思います。今のレーシーなカーボンバイクに比べたら剛性は劣ると思いますが、リアバックは結構ガチガチ。その分、出足は軽快ですし、アウタートップでも発進しますが、道が荒れた所では後輪が跳ねます。

先日、鹿野山にアタックした後に館山まで走った時も脚に来ましたが、本日も脚が売り切れました。

硬いフレームで脚に来るのはペダリングが下手だからで、重めのギアーを踏み過ぎなのが原因です。柔らかいフレームはフレームが変形する事で余分な力を逃がしますが、硬いフレームは踏み込んだ力に相応した反力がペダルから戻って来ます。変形によるロスは少ないので高率良く高速域に達するのですが、反力が脚に負担を掛けます。その結果、筋肉が疲労し、膝を痛める事にも繋がります。

ペダリングのスキルの影響もあります。軽いギアーでスムースに高回転が維持出来れば、脚への負担も軽くなります。

ロングライドにはクロモリや柔らかめのカーボンバイクが適していると言われる理由は、柔らかいフレームは速度を犠牲にして脚への負担を軽減するからです。ロングライドはレースとは違い、40Km/hなどという速度では巡航しませんから、後半で脚に来て失速するよりも、程ほどのペースを維持した方が結果的には早く目的地に着く事もあります。

九十九里からも向かい風基調なので、東金までの30Kmが長く感じます。日暮れの気配が濃厚になる頃、東金駅に到着。ささと輪行バックに自転車を仕舞って、丁度入って来た電車に飛び乗ります。

後は一路浦安へ。

本日はサイクルメーターが途中でリセットされてしまったので、多分210Km程度走ったでしょうか。朝の6時過ぎに家を出て、17時30分まで走りました。

でも、観光している時間の方が長かったかも・・・。