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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

日本の不景気は外需の落ち込みが原因ではないのか・・・外需主体の産業構造を変革できるのか?

2012-10-31 17:29:00 | 時事/金融危機
 

■ 日銀の追加緩和11兆円は、栄養剤みたいなもの ■

日銀の追加緩和が発表されましたが、市場は模様眺めの状況です。
既に、市場は今回の緩和を「折込済み」でしたので、相場が好転する材料には乏しい様です。
何もしないよりもマシですが、効果としては栄養剤みたいなものでしょう。

今回は政府と日銀の共同声明が発表されました。
その中に下記の様な一節が見られます。

「適切なマクロ経済政策運営に加え、
 デフレを生みやすい経済構造を変革することが不可欠であると認識している。」


ところで、「デフレを生みやすい産業構造」とはいったい何なのでしょう?

■ モノは製造コストの安い国で作られる ■

グローバル化の時代において、工業製品は製造コストの一番安い国で作られます。
中国は「世界の工場」と呼ばれて来ましたが、
労働コストが上昇したので、工場は中国の沿岸部から内陸部へ、
そしてさらには、中国よりもさらに労働コストの安いベトナムやラオス、ミャンマーに
工場が移りつつあります。

これは歴史的に繰り返されて来た事です。

イギリスは産業革命によって繊維工場が発達しますが、
工場は次第に国外に移転して行きます。

アメリカは第二次世界大戦後までは、世界の工場でしたが、
次第に高い技術を必要としない産業から順に空洞化が進行し、
現在では、国策で保護された自動車産業や航空宇宙産業、
さらには軍事産業くらいしか製造業は国内に残っていません。

日本もかつては世界の工場の役割を担っていましたが、
現在では空洞化が進んでいます。

■ デフレの原因は、同一労働同一賃金の原則 ■

関税などの障壁が取り除かれたグローバル化の世界では、
同一労働、同一賃金の法則が貫かれます。

同じ物を作るのに、同じ作業をするのであれば、
同一の賃金で無ければ、価格差が生じます。(設備の効率や歩留りを無視したとして)
当然、性能や信頼性が同じであれば、安い商品が選ばれます。

こうして、「同一賃金・同一労働」の原則によって、
輸出産業の労働コストは世界標準に近付いてゆきます。

「労働賃金の世界標準」は、「最も安い労働賃金」に収束しようとします。

賃金が低下するのですから、購買力が損なわれ、
国内ではデフレが進行します。


■ 「外需はたった13%」という誤解 ■

リフレ派や積極財政を主張される方の多くが、
「外需はたたの13%しか無い」と言います。

円の増刷や、財政出動で、残り87%の内需を刺激すれば、
日本の景気は回復すると言います。

しかし、日本の内需は、はたして外需と関係が無いのでしょうか?

GDPの定義は次の通りです。

GDP=一定期間に企業が財・サービスの市場で自身の最終財・サービスを売り、その対価として得た金の総額

財やサービスは「中間財・中間サービス」「最終財・最終サービス」に分類されます。

最終財の製造の為に製造される部品や素材、エネルギーや輸送サービスは、
「中間財・中間サービス」としてGDPにはカウントされません。

「外需産業のGDP比率は13%」しかありませんが、
実は、その下の部品・素材産業などすそ野の企業群の売り上げはGDPにカウントされないのです。

例えば、もしトヨタやパナソニックが日本の工場を閉鎖し、
なおかつ、部品調達を海外で行えば、傘下の部品製造企業の売上が消し飛びます。
当然、相当数の雇用が失われ、結果的に消費が減るので、内需も比例して失われます。

既に、日本の多くの製造業が、工場を海外移転し、
部品調達の一部を海外で行い始めたので、
日本の外需と内需の両方が減少しています。
結果的に日本のGDPは伸び悩み、経済が停滞します。

当然、需要は低迷するので、物価は下落し、
海外生産の安い商品(日本ブランドであっても)が流入してデフレが進行します。

日本のGDPに占める外需産業の直接的比率は13%ですが、
外需産業に関係する部品や素材、エネルギーや流通業のウェイトを考慮すれば、
日本のGDPに占める外需産業の影響は、13%などよりは余程巨大なのです。


■ 部品・素材産業はいつまで優位性を保てるのか? ■

「日本は大丈夫」と主張される方の多くが、
「工場が海外流出しても、部品や素材は国内から供給される」とか、
「韓国や中国の工場で使われるのは日本の部品」と言われます。

実際にロームや村田製作所は、スマートフォン向けの素子で利益を拡大しています。
液晶ディスプレー用の特殊フィルムのシェア世界一の富士フィルムも、この分野が好調です。

しかし、ロームや村田製作所は将来に危機感を抱いています。
中国や韓国企業は、安いコストで生産しなければ成らないので、
コストダウンの圧力がもの凄いのです。

同性能の素子を台湾や韓国のメーカーが製造し始めれば、
ロームや村製作所のシェアーは一気に失われます。

この2社は、医療機器分野に活路を見出そうとしています。
この分野は、高い性能を要求される為、価格競争にさらされにくいのです。

しかし、同じ事を試みて見事に失敗したメーカーがあります。
「シャープ」です。
シャープは液晶TVの価格下落の影響を受け、
医療分野の高額商品の開発を進めました。
しかし、元々ニッチな分野ですから、
巨大なシャープ全体の売上に占める割合は微々たるものです。
結果的に、シャープは会社存続の危機にあります。

この様に、素材、部品産業と言えども、新興国の追随を間逃れる得ません。

以前は台湾や韓国製の電解コンデンサーは性能が悪く、
サムソンの製品の故障の原因の一つでしたが、
現在では、その信頼性は格段に向上しています。
「日本の電解コンデンサーで無ければ・・」というのも過去の伝説と化しています。

■ 国内の雇用を守ると、企業が潰れる ■

シャープの失敗は、国内生産に拘った事でした。
結局、円高という最悪の環境変化によって、
シェアーを失う結果となりました。

尤も、SAMSUNも液晶事業を分社化したくらいですから、
既に、液晶TVは中国生産でなければ、採算が取れないビジネスになっています。

各局、国内の雇用を守る為に、企業が国内生産に拘ると、
輸出企業は存続すら危ぶまれる状況に陥ります。

これは、繊維産業や鉄鋼、造船業がかつて歩んで来た道です。

■ 技術革新から遅れた途端に、企業業績の悪化に歯止めが掛からなくなる ■

現在の産業の傾向でもう一つ顕著なのは、
技術革新の方向性を見誤ると、衰退に歯止めが掛からなくなる事です。


スマホとガラケーの例が分かり易いかと思います。

日本に携帯電話はDocomoなどの携帯電話会社の全量買い取り方式でした。
製品の仕様はDomocoなど携帯電話会社が細かく決定し、
各社、決められたフォーマットの中で細かな違いを競っていました。

性能や機能で差別化が図れないので、
デザインの更新周期を早めたり、不必要な機能を付けたりしました。
これは、あたかも限られた環境の中で独自進化した、ガラパゴス諸島の生物の様でした。

一時業界では、頻繁なデザイン変更に対応した、金型用のモデルの製造技術や、
少量ロットでの、製造コストの削減が注目されていました。

ところが、そこにiPhoneという黒船が出現します。

iPhoneは、日本のメーカーが専用組み込みソフトで対応していた様々な機能を
PCのソフトウェアー同様に、ソフトをダウンロードする事で対応しました。

必要と思えるソフトを、ユーザーがチョイス出来、
必要と思えるソフトを多くの開発者が世界中で開発するモデルを確立したのです。

そもそもスマートフォンは携帯電話では無く、
屋外に持ち出せる、電話も出来る小型端末という全く新しいカテゴリーの商品でした。
要は、シャープの電子手帳ザウルスの進化系。

Appleの優れていた点は、高性能の共通プラットフォームとしてのiPhoneを提供し、
さらにiTunesなどの連動を確保する事で、
PCネットワークシステムの端末としての位置づけを携帯電話に与えた事。

Docomoなど携帯電話会社のニーズでしか製品を製造してこなかった日本の電気各社は、
iPhoneの登場で、完全に時代に乗り遅れます。

ただ、iPhoneはコンピューターですから安くは作れない。
それを、あの価格で提供する為には、
製造コストの安い中国で製造し、
大量に販売する事で、部品調達コストを下げる必要があります。

頻繁なモデルチェンジやデザイン変更もコストを引き上げるだけですから、
日本メーカーの得意とする、短期間の開発や、モデルチェンジは無意味です。

むしろ、モデルチェンジのスパンを長めに設定し、
スタンダード化する事で、ブランドイメージを高めています。
そして、新型の登場は、世界的なイベントとなる様に仕向けたのです。

この辺のブランド戦略は、さすがはアメリカ企業です。
ライバルのSAMSUNでは、こういうワクワク感の演出は不可能です。

かつてのSONYの得意とした戦略は、
すっかりAppleにお株を奪われてしまいました。

Appleは携帯電話の新型を作ったのでは無く、
スマートフォンという携帯用小型PCを作ったのです。

スマートフォンの魅力は、情報端末としての「センス」です。
これを理解出来ない、日本のメーカーではAppleに対抗する事は出来ませんでした。

■ アメリカは製造業から、企画開発・販売業に移行した ■

Appleは自社工場を持たず、製造部門を早くからアウトソーシングしています。

Appleは創業当時から、企画設計と販売の会社であり、電気メーカーではありませんでした。
ここが、PCのアッセンブリメーカーとしてスタートした数々の米国メーカーと違う点でした。

アップル製品を支持する人達は、
スフトウェアーとシステムの洗練度と、
Appleというブランドを支持しています。


Appleは企業パワーの多くを、企画とシステム構築に振り向けています。
家ではiBook,出先ではiPad,ポケットにはiPhoneというライフスタイルこそが
Appleが人々に提案するものなのです。

ネットワークからどれだけの「楽しさ」を抽出できるか?

これがAppleのビジネスの根幹です。
だから、地図サービスがネットに存在すれば、
iPadやiPhoneを、カーナビとして利用すれば良いじゃないか。

これで、従来のカーナビという製品は存続出来なくなります。

ネットに映像コンテンツがあるならば、
TVはオンデマンドでそれらが見れる端末に進化すべきだ。

これにより、既存の放送局は、コンテンツの開放を余儀なくされます。
受像機に電波を送るビジネスは終わりを迎えるのです。
コンテンツは選んで、必要なものだけを見る時代に突入し、
TVコマーシャルの有りか方が根本的に覆ります。

この様な動きに対して、TVの映像の美しさを追及しても意味ありません。
パケット通信は、データ量の制約を受けるので、画質には制約があります。

今後、TVの製品としてのカテゴリーは、情報端末に移行してゆきます。
画像が美しいTVや、大きな画面のTVは、
かつてのオーディオの様に、ステータスの座を失ってゆきます。
先進国では大型TVは、だんだんと、ホームシアターなどの趣味の分野に追いやられます。

一方、新興国では大型TVはステータスですが、
ここでは、価格が安い事が重要な選択項目となり、
日本企業には魅力の薄い市場となってゆくでしょう。

既に、先進国では若者や知識層を中心にTV離れが始まっています。
リビングの巨大なTVが有る事が、恥ずかしい時代がやって来るのです。
(昔から、ヨーロッパではそういう意識が強く、TVは家具の中に収納していました)

アップルの進めるiTV構想ですが、
この源流を辿ると、SONYのコクーンに行きつくのは皮肉です。

シャープのザウルスにしても、SONYのコクーンにしても早すぎたアダ花です。
ただ、企業のトップが、それを失敗と判断するのか、
それとも、時代と技術の変化を待って再チャレンジするのかで、
勝ち組はAppleでは無く、シャープやSONYだったかも知れません。

Appleの成功は、スティーブン・ジョブスの妄執に依存していたのかも知れません。

未来のライフスタイルを強くイメージし、それを多くの人の「夢」として共有させる。
ジョブスの才能は、この点において突出していました。


一時はジョブスを追い出したAppleですが、結局ジョブスこそがAppleだったのでしょう。

■ 構造改革は「優等生の排除」から ■

話が大きく逸れましたが、「構造改革」に戻ります。

1) 現在の日本の経済構造は内需も含めて「外需依存型」
2) 工業製品は製造コストで決まる
3) 現在のヒット商品は、機能や性能では無く、「製品哲学」によって生まれる
4) 個人の「妄執」こそが、ヒットを生み出す。

かつての日本企業の「製品哲学」は、「高性能の商品を安く提供する」でした。
それは、現在は韓国や台湾に引き継がれ、中国やベトナムに引き継がれてゆきます。
これは「工場原理主義」とも言えるものです。

一方、アメリカやヨーロッパの成功企業は「ブランド原理主義」に貫かれています。

日本に求められる「構造改革」とは「工場」から「ブランド」への脱皮です。

いやいや、日本の家電製品は中国では「ブランド」だよと反論されそうです。
確かに、中国人は日本の高価な炊飯器が大好きです。
しかし、炊飯技術なら、米食文化の中国企業だって、やがては追いついてきます。

結局、「美味しいご飯が炊けます」というのは、極めて「優等生的」な発想です。
「優等生」は、やがては追いつかれ、追い越されます。

結局、今日本に求められているのは、「優等生」の排除の様な気がします。

■ かつて「はねっ返り」が興した企業は、「優等生」になってしまった ■

松下幸之助や、本田宗一郎や、盛田昭夫は「はねっ返り」でした。
戦後の焼け野原から、雑草の様に伸びてきたこれらの企業家の精神を、
現在の巨大企業を支える経営者は、持ちうる事は出来ません。

近年の日本は「はねっ返り」をパージし続けてきました。
唯一の例外が、孫正義かも知れません。

■ 「構造改革」とは、「破壊」と「創造」のカップリング ■

政府の言う、構造改革が嘘くさく聞こえるのは、
真の改革は、破壊的であり、かつ創造的であるという根幹が欠落しているからでしょうか?

橋本大阪市長や、石原氏は、「破壊者」ではありますが、
創造者としての魅力を感じません。
そこは、小泉純一郎氏と同じ匂いがします。

「破壊」と「創造」を兼ね備えた人物は、それこそ時代のカリスマになれるのでしょうが、
そういう人材が居ない事が、今の日本の不幸なのかも知れません。

■ 「物質的豊かさ」を無視した豊かさは存在しない? ■

アレ、随分と話が逸れてしまいました。
最後に基本認識の確認を。


「豊かさ」を「物質的豊かさ」と定義するならば、
「豊かさ」=「外貨(ドル)の獲得能力」と言い換える事が出来ます。


物質的豊かさは、エネルギーと資源、食料によってもたらされます。
日本には、このいずれも乏しく、輸入に頼っています。
輸入が途絶えれば、日本は戦中や明治時代の豊かさに戻ってしまいます。

「外貨獲得」の手段は「輸出(外需)」と、「所得黒字(投資収益)」です。

確かにGDPは、人の手から手へと、お金が手渡されるだけでも増大します。
例えば、「微笑んだくれたら1000円」もビジネスです。
キャバクラなんて、こんなビジネスです。

しかし、この様な究極の内需産業は、物質的製造に関わりません。
仮に、日本の全ての国民が、ニコニコ、ニヤニヤして、
1000円を受け渡すだけのビジネスを始めたら、
GDPは加速度的に拡大しますが、物質的豊かさは一切拡大しません。
確かに美女がほほ笑んでくれるだけでも、精神的には豊になりますが
それで腹は膨れません。
(但し、「ニコニコはニコニコを生む」と定義すれば、
ニコニコは中間財となりGDPを拡大しませんが・・・。)

とにかく、私達の日々の生活は「消費」とは無関係ではいられず、
必要な物資の多くは、海外から購入する必要があります。

ですから、私達が物質的な豊かさを維持する為には、
外貨を稼いで、海外から物質を買い続ける必要があります。

その手段が、「優秀な製品やサービス(コンテンツやソフト)の輸出」でも構いませんし、
「詐欺的金融商品の販売」でも構いません。

日本は「製品の輸出」で躓き、
欧米は「詐欺」の輸出で躓いています。


これが現在の世界であり、
ここから目を背けて、構造改革などあり得ないのです。

■ 豊かさを実現する内需は、外需の稼ぐドルに支えられている ■

「内需を拡大」とか、「心の時代」というのは、
物質的従属が約束されているから言える寝言みないなもので、
もし、日本が財政破綻したら、「何が何でも外貨を稼げ」の戦後の時代が出現します。

自給自足だけが、高見に見物の条件となる訳ですが、
それが許される人は少数に限られます。
個人的には、この様な生活にあこがれもします。

「自給自足」は国家という単位では、あり得ない選択だという事は、これまた疑い様の無い事実です。

ここら変は、個人の幸福と、国家の幸福は同一では無いという事なのでしょう。

という事で、「構造改革」とは、いかに効率的に「外貨を稼ぐ」かに他ならない。
これが、本日の結論。



<追記>

GDPの中間財の扱いが分かりにくかったので、
加筆しています。

外需産業に納品する部品素材産業の売り上げは、GDPに直接加算されませんが、
そこで働く人々の賃金が、内需を支えている事を考えると、
外需産業の影響を過小評価する事は出来ません。

WSの上でホバリングする事4年・・・3期目を否定するバーナンキ

2012-10-30 13:22:00 | 時事/金融危機
 





オバマ    ベンが辞めたいと言っているのは本当か?

ガイトナー  ベンさんも年ですから、結構体がきついらしいですよ・・・。
       毎日、ウォールストリートの上空ですからね。

オバマ    そうだな、あれは重労働だな。

ガイトナー  ヘリは結構揺れますし、毎日あの調子で4年近くですから。

オバマ    最近は「ばら撒き」じゃ無くて、束で落してるそうじゃないか?

ガイトナー  このままじゃ、ラチがあかないって言って、
       もう、袋ごと行くって言ってましたよ・・・。

オバマ    後任を考えんといけないな。
       君はどうかね。若くて体力もありそうじゃないか。

ガイトナー  ボクはスポーツは全然ダメで、この通りの青びょうたんですし。

オバマ    サマーズにやらせてみようか?

ガイトナー  あの巨体じゃ、ヘリに充分なドルを積めないそうです。

オバマ    ジャネットなんてどうかな?

ガイトナー  イエレン女氏には、肉体労働は無理でしょう。
       ベアーさんじゃあるまいし・・・。

オバマ    仕方が無い、もう暫くベンに頑張ってもらうしか無いか・・・。




大統領補佐官 大統領、ニューヨーク市警から苦情が来ています。

オバマ    何だ?

大統領補佐官 ドルがウォールストリートに山済みになって、車が通れないそうです。

オバマ    何という事だ。

       デモ隊が、ウォールストリートを封鎖するどころか、
       よりによって、ベンのやつが、封鎖しちまいやがった!!

   

災害に弱いアメリカ・・・たいした事無い台風で大騒ぎ

2012-10-30 01:47:00 | 時事/金融危機
 


ロイターから(NASAが宇宙から撮影した「サンディー」)

■ ハリケーン「サンディー」接近でNY証券取引所も閉鎖 ■

アメリカはハリケーン「サンディー」の接近で厳戒態勢です。
NY証券取引所も閉鎖され、
オバマも選挙戦の遊説を取りやめ、危機に備えています。

■ 最大風速130Km/時って・・・・ソンだけ? ■

ところで、巨大、巨大と報道される「サンディー」。

最大風速は時速130Kmだそうです。

これって風速36m/秒です。

エーーーー、ソンだけ!?

日本とは計測方法が違うかもしれないので(例えば積算時間)単純比較は出来ませんが・・・

沖縄じゃ風速60m/秒だって吹きます。
東京だって、30m/秒の瞬間最大風速は大型台風では当たり前田のクラッカー。

そう、アメリカが大騒ぎする巨大ハリケーンって、
ちょっと大型の台風程度ののもなのです。

■ 防災対策にお金を回せない国の危機 ■

巨大ハリケーンで思い出すのは「カトリーナ」。
ニューオーリンズを水浸しにしたハリケーンです。

しかし、カトリーナの被害を拡大したのは、防災対策の不備と指摘されています。
アメリカは財政難の折、堤防の補強工事が滞っていました。
そこを突いて、増水した川が氾濫し、被害を拡大したのです。

■ そもそも建築の基準が緩すぎる ■

建築関係に従事される方はご存知でしょうが、
そもそもアメリカの建築基準は、風水害の基準が甘い。
さらに、地震も少ないので耐震基準も低い。

日本の建築基準は、耐風圧60mで、耐震基準も強化されています。
風の吹き抜ける様な場所では、看板も照明器具もしっかりと固定されています。
湿度も高いので、屋外の電気設備の耐水性能も高い。

北米で最近地震が頻発しています。
一説には、シェールガスを採掘する為に岩盤を割るので、
岩盤の安定が崩れて、地震が発生すると主張する学者も居ます。

多分、大きな地震を想定していないアメリカで、
震度5とか、震度6の地震が起きれば、
それこそパニックムービーさながらの事態が発生するでしょう。

■ 何だか、ハリケーンに誤魔化されている気もする ■

10月の月末に発生したハリケーン。
アメリカ経済はハリケーンの影響で市場も麻痺状態です。

何だか月末だし、色々大変そうですね。

ネット取引は、生きているみたいですから、
コレが原因で何かが起きる訳では無さそうですが、
何だか色々と、誤魔化されている気がしてしまうのは、
陰謀論者の悲しい性でしょう。

但し、私は気象兵器なんて、ハナから信用していません。
そんな、ガミラスの低気圧発生装置の様な物があったら見てみたい・・・。

大した事ないハリケーンでマスコミが大騒ぎするのは確かに「気象兵器」かも。

これは、たいした事無い「新型インフルエンザ」でマスコミが大騒ぎした
「パンデミック・バイオ兵器」と同じ。

■ 既に60人が亡くなった・・ ■

このハリケーンでカリブ海を中心に既に60人の犠牲者が出ているそうです。
アメリカ本土の犠牲者はまだ少ないので、
ハリケーンの猛威は、過大に宣伝されている気もします。

「ビックウエーヴだって、
 こうしちゃ居られない!!
 ボードを持ってビーチへGO!!」

ロイターの写真を見る限り、こんな元気な輩も居る様で・・・。
まあ、巨大ハリケーンを楽しんじゃうあたりは、
アメリカ人の底知れぬパワーを感じてしまう訳ですが・・・。

何れにしても、ハリケーンの被害が拡大しない様に祈っています。



<追記1>

ハリケーン・サンディ、勢力は、カテゴリ1(風速33 - 42m/s)なので
970hpa前後とハリケーンとしては弱い部類だそうです。

問題なのは、大陸に寒冷前線があって、
これと一体化すれば、100年に一度あるかという
「スーパーストーム」に成るかも知れないという事。

大雨を降らせる可能性がある。

尤も、この「可能性がある」という所に引っ掛かってしまいます・・・。


「大統領、ハリケーンが接近しています。」
「そうか、それじゃあ、国民にカッコイイ所みせちゃおうかなぁーー」
「対策室の準備で出来ています。」
「そう、じゃあ、いつものジャンバー出してくれる?」
「こちらに準備できております」
「あれ、ちょっと大きくない?」
「大統領、最近お痩せになりましたから。ご苦労が絶えませんから・・・」


いかん、妄想タイムに突入してしまった!!


<追記2>

アメリカのNYのインフラはハリケーン対策がされて無いのにビックリ。

日本ではどうって事無い規模のハリケーンですが、
運悪く、大潮と重なり、高潮が発生した模様。

多分、日本では当たり前の防潮堤や防潮堰のインフラが無いのでしょう。
洪水時の排水ポンプも、多分脆弱。

だから、潮位の上昇によって、NYの街の中は、
下水から海水が逆流してくる状態では?

地下鉄の入り口の防水パネルも無いから、地下鉄は浸水。
地下街にもだいぶ浸水しているでしょう。

電気設備の対策もされていないので、
変電所が火災になったりします。

防災に関する考え方は、国民性の違いがよく現れます。

日本は100年に1度の豪雨を想定して、
国土交通省がスーパー堤防を整備しています。

この工事は大規模で、都市部の大型河川で部分的に工事が行われていますが、
工事完了より前に100年に一度の洪水が襲って来たら、
全く意味を持たない公共工事とも言えます。

多分、アメリカ人はもっと合理的な考え方をするので、
洪水の被害総額と、堤防などの防災コストを比較して、
被害総額が少なければ、防災対策に無駄なコストをつぎ込まないのでしょう。

尤も、ニューローリンズを例に取るまでも無く、
財政難で、公共事業費が削られている事も、
防災インフラの不整備の大きな原因になっていると思われます。

何れにしても、NY証券取引所も床上浸水したらしく、
電気設備にどの位の被害が出ているのか、気になる所。

まあ、データはバックアップされているでしょうから、
電気設備にダメージがあっても、
しばらく休場してメンテすれば良いだけですが、
相場を張っていて、月末に勝負・・・なんて画策していた金融マンは痛いかも?

今後、どの程度の被害か、徐々に明らかになると思われますが、
場合によっては、大統領戦の日程にも影響が出るかも知れません。


いずれにしても、日本でも20年前くらいに、
皇居のお堀があふれる程の豪雨があり、
内堀通りを、コイ泳いでいる様な状況もありましたから、
防災というのは、こういう事態を体験して、
初めて対策が講じられるものなのかも知れません。

魔女っこシリーズのターニングポイント・・・「魔女っ子メグちゃん」

2012-10-29 13:35:00 | アニメ
  





■ 「魔女っ子メグちゃん」と聞くと熱くタギルものがある?! ■

夕食の時、何かのキッカケで、『てんとう虫の歌』の話題になりました。
このアニメ、ご存知の方は昭和40年代前半生まれでは無いかと思うのですが、
飛行機事故で両親を失った7人兄弟が健気に生きていくお話し。

7人兄弟の名前が、「月火水木金土日」の一週間にちなんでいて、
『いなかっぺ大将』の絵柄の家庭ドラマと言えば、思い当たる方も居るのでは。

家内は全然記憶に無いと言うので、関西圏では放映されていなかったのか?

それならネットで見てみようと、調べていたら、
思わぬ物に引っ掛かってしまいました。
「懐かしのアニメ主題歌」から流れて来たのは、
『魔女っ子メグちゃん』です。

やはり私と同年代の男性の方は、『魔女っ子メグちゃん』と聞くだけで、
熱くたぎる物を感じるかも知れません。

■ 「魔女っ子シリーズ」の進化はこの作品から始まった ■

[[youtube:zU-4NIDpMNc]]

『魔法遣いサリー』に始まる東映の「魔女っ子シリーズ」第7作がの作品、
多分、「魔女っ子シリーズ」のターニングポイントとなった作品でしょう。

それまでの、「魔女っ子シリーズ」の主人公は幼児体形でした。
「サリーちゃんの足」に代表される、クビレの無い主人公が、
日常のゴタゴタを魔法で解決・・・というのが定番でした。

ところが、『魔女っ子メグちゃん』には、しっかりとクビレがあった・・・。
この作品の直前にヒットしたのは『キューティーハニー』。

東映のスタッフは「ハニー」を相当意識していた様で、
作画監督は「ハニー」と同じ、荒木 伸吾。

それまでの「女の子」をターゲットにした魔女っ子ものから、
「男の子」にも受ける、魔女っ子ものに路線を代えています。

主題歌からして、「二つの胸の、膨らみは、何でもでできる証拠なの・・」ですから。

そして、毎回、メグちゃんの下着シーンがあったりして、
当時小学生だった男子達は、キューティーハニーの明け透けなエロよりも、
メグちゃんの、同年代的なさり気ないエロに、明らかニシンパシーを覚えていた・・・。

■ 現代の「魔女っ子物」の要素が全て揃っていた ■

第一話がネットで見れるので、娘と見てみたら、
娘がヒックリしていた・・・・・。
「これって、『シュガシュガルン』と一緒じゃない!!」。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00722/v09389/v0981600000000541158/


そう、『魔女っ子メグちゃん』には、現代的は「魔女っ子物」の要素が既に揃っています。

1) ライバル・・・・魔女の女王争いのライバル
2) 魔女の国・・・・現世とは異なるシステムや倫理観の設定
3) 監視者・・・・・どちらが女王に相応しいか監視・報告する物が居る
4) かりそめの家族・地上の家族と偽りの家族関係を結ぶ
5) お色気・・・・・健康的なエロ
6) 陽気でドジな主人公・・・それまでの優等生的な魔女っ子からの脱却
7) クールなライバル・・・・ライバルは主人公と対称的なクールビューティー

■ 安野モヨコは、きっとファンだったのだろう ■



エヴァンゲリオンの庵野秀明監督の奥さんは、安野モヨコという売れっ子マンガ家です。
『働きマン』や『さくらん』など大人向けの作品も多いのですが、
『シュガシュガルーン』という、魔女っ子ものの傑作も描いています。
(娘が小さかった頃、一緒に見てましたが・・・と言い訳をしてみる・・)

バニラとチョコラという二人の女王候補が、
人間界で色々と修行をするというお話で、
教官兼保護の存在など、往年の魔女っ子ものを、
現代的なファンタジーにリメーク。そのセンスの良さが光ります。

きっと、安野モヨコは「メグちゃん」のファンだったに違いないと
勝手に想像してしまいます

アニメ版は「子供向け」的な絵柄ですが、
マンガ版(連載誌は「なかよし」)の絵柄は、ちょっとシビレます。
一言で言えば、贅沢な絵柄。ゴージャス。
子供向けマンガには勿体無い。

少女誌の連載だったので、お色気は控えめですが、
それ故に、女の子の夢を具現化した、魔女っ子物の正統的な到達点的作品です。

■ 永井豪作品や、往年の東映動画が懐かしい ■

何故、突然、『魔女っ子メグちゃん』を取り上げたかと言うと、
最近のアニメは、どうも元気が無い。

設定も緻密で、テクニックも優れていますが、
往年の永井豪作品の持っていたダイナミズムも無く、
東映動画の魔女っ子物に代表される様な、
健康的な明るさにも欠けている様に思えます。
(スマイル・プリキュアが面白いと、チラホラ聞きますが・・・)

「クール・ジャパン」とか、「ジャパニメーション」などと、
世界的な評価は高まっていますが、
業界自体としては、再生産による進化の袋小路に向っている感じが否めません。

そろそろ、子供向け作品の中から、次の時代を切り開く様な、
エネルギッシュな作品が生まれて欲しいと願う、中年アニメオタクの独り言でした。

第二次世界大戦前夜に酷似してきた世界・・・国賊都知事が人気?!

2012-10-26 01:16:00 | 時事/金融危機
 

■ 民間の資金需要が低迷してデフレに ■

日本経済はデフレである。

誰もがそう信じています。
だから政府も日銀も、1~2%のインフレを目指し
日銀は銀行から国債を購入して、市場に通貨を供給しています。

ところが、景気が低迷する折、金融機関は優良な融資先を見つけあぐねています。
日本は大手企業の巨大な社内保留が、優良融資先の資金需要を抑圧していました。
銀行は、経営が不安定な中小企業には融資したがりませんので、
結果的に「資金需要が低い」と表現される状況が続いていました。

■ 悪い形で増えてきた民間の資金需要 ■

先のソフトバンクのスプリント・ネクステル買収に対して、
日本のメガバンク3社は、2兆円を融資します。

これに対して、メディアや経済通は好意的な反応を示しています。
「積極的な企業戦略が資金需要を生み出した」と評価しているのです。

しかし私は、借金返済の為に勝負に出ざるを得ないソフトバンクが、
アメリカの倒産し掛けた携帯電話会社を高値で掴まされたと見ています。
要は、攻めの企業戦略では無く、攻め続けなければ企業存続が危ういので、
ソフトバンクに融資をしている銀行は、ソフトバンクの経営が破綻しない為には
ひたすら巨額の融資を継続せざるを得ない・・・これが実態では無いか?

どうも、最近日本では、同様な「悪い資金需要」が生まれてきている様です。

シャープは4000億円の資金不足に陥っている様ですが、
銀行はこれまでシャープに貸し付けた融資が倒産で回収不能に陥る事を恐れて、
シャープへの巨額融資を継続せざるを得ません。

パナソニック、ソニー、NEC、なども経営環境は厳しく、
内部保留を放出し続けています。
これらの企業は、既に金融機関の融資を頼る企業に成り下がっています。
なまじ巨大な為に、固定費も巨大です。

内部保留を食いつぶした後は、財務状態は一気に悪化するはずです。
これらの企業の後に、トヨタの名前が並ぶ日もそう遠く無いのでは・・・。

この様に、現在日本で生じている「資金需要」は決して喜ばしいものでは無く、
企業業績の悪化を補填する為の、銀行の自衛の為の融資が始まっています。

■ 特例公債法案の成立の目処が立たなくても、政府と地方をファイナンスする銀行 ■

「貸さなければ、融資が回収できない」の最たるものが日本政府への融資です。

特例公債保安の成立の目処が立たない中、
日本の国庫は11月には空になります。

既に地方交付税などの支払いが滞り、
自治体は金融期間からの借り入れで凌いでいる様です。
特例公債法案さえ国会を通過すれば、
赤字国債が発行されて、地方交付税は支払われますから、
銀行は「優良融資先」として地方自治体に喜んで融資しています。

同様に国債発行が停滞する中で、
政府は政府短期証券の乱発で、急場を凌いでいる様です。
政府短期証券は償還期限が短いので、
銀行にとっては短期国債よりも安全な投資先です。

政府短期証券の入札に多くの金融機関が殺到している様です。
この中には、外資系の金融機関も多いのではないでしょうか?
日本から又甘い汁が流れだしているとばかりに殺到している可能性があります。

本来ならば、日本の財政に赤信号がピカピカ点滅している状態ですが、
金融機関は積極的に政府や地方をファイナンスしています。
マスコミ各社も、11月に国庫が空になるキャンペーンを展開していません。
あまり騒いで、国民を不安に陥れると、預金流出などが起こるので、
なるべく穏便に、特例公債法案の成立を待つ事にしたのでしょう

ここでも金融機関に対して、明らかに「悪い資金需要」が発生しています。
そもそも、巨大な日本の債務自体が、「悪い資金需要」の源となっています。

■ 景気が好転すれば、資金は利息が付いて帰って来るハズだった・・・ ■

現在は「悪い資金需要」でも、景気さえ好転すれば資金は利息が付いて帰ってきます。
ですから、金融機関は政府や、巨大企業への融資にあまり躊躇しません。

とこが、前提条件が「景気回復」である所に注意が必要です。

どう見ても、世界経済は縮小しています。
今後、輸出企業の業績は、しばらくの間好転しません。
それどころか、日中、日韓関係の悪化で、企業業績は大きく悪化しています。

シャープやソニーやパナソニックがJAL化すれば、
銀行が融資した資金の一部は回収不能に陥ります。

銀行が貸し出した資金とは、それは私達の預金です・・・。

■ 既にステルスインフレが進行する日本 ■

現在日本はデフレです。

しかし、世界的には、穀物価格が高騰するなど、
FRBやECBの量的緩和の悪影響が顕在化しています。
さらに、アメリカの干ばつが穀物価格を押し上げています。

ドルにペックするような国々では、インフレが顕著です。
韓国もウォンをドルに対して安く誘導しているので、
国民はインフレに苦しんでいます。

日本も食糧輸入価格は高騰しているので、
本来はインフレが発生しているはずですが、
円高が輸入物価の高騰を抑制しています。

さらに不景気で企業がコストの上昇を価格転嫁できない事を
インフレを抑制する要因になっています。

しかし、この所、消費財の物価が上昇しているとの統計もあり、
日本は隠れたインフレ(ステルスインフレ)が進行していると見る事も出来ます。

さらに原発停止による発電コストの上昇が、
これからジワジワと物価を押し上げていきます。

■ 中東有事で一気にスタグフレーションに突入 ■

日本人は尖閣問題と、鬼畜女に夢中ですが、
世界の目は、シリアとイランに集中しています。

シリアは完全に内戦状態で、トルコとの国境も一発即発の状態です。
レバノンなど周辺国にも飛び火しそうな勢いです。

一方、イランは経済制裁がここに来て国民生活を圧迫しています。
どうやら、通貨マフィア達が、イランの通貨を攻撃している様で
通貨下落から、イラン国内のインフレが一気に上昇しています。

イラン国民の不満は爆発寸前で、もしこれを抑えきれなくなると、
政府は政権維持の為に、戦争という選択肢を余儀なくされます。

さらにガザ地区とイスラエルの攻撃合戦もエスカレートしています。

まさに、中東は戦争に対する準備完了といった様相を呈しています。

もし中東有事が勃発すれば、原油価格が一気に高騰します。
1バレル200ドルなどという状況になれば、
世界各国で、インフレが発生します。

しかし、世界は景気後退の真っ只中ですから、
物価上昇と景気後退が同時に進行する「スタグフレーション」が発生します。

これは第四次中東戦争で原油価格が5年で10倍に高騰した状況に似ています。
当時の日本は高度成長期だったので、単なるインフレが発生しましたが、
ヨーロッパやアメリカでは、スタグフレーションに陥りました。

■ 物価上昇が始まったら量的緩和を終了せざるを得ない ■

原油は全ての製品の価格の源です。
原油価格の高騰は、必ず物価上昇を伴います。

もし今の世界でインフレが発生したらどうなるでしょう。
庶民は物価高騰に敏感ですから、必ずインフレをどうにかしろという声が上がります。

そこで各国の中央銀行は、量的緩和を継続できなくなります。
出口戦略どころか、非常口からの強制退去が求められる事になります。

これで、世界の政府も中央銀行も景気回復の手段を奪われます。
さらに、金融市場に流入していた資金が枯渇します。

これで、世界経済は金融部門から崩壊が始まります。

■ 日本でスタグフレーションが発生したら ■

もし日本でスタグフレーションが発生したら、
景気は一気に底割れするでしょう。

税収は落ち込む一方で、金利には上昇圧力が生じます。

これで、一気に日本の財政の均衡が崩れます。

■ 第二次世界大戦前夜と状況が酷似していないか? ■

以前から言われてきた事ですが、
リーマンショック以降に世界の経済情勢は、
第二次世界大戦前夜に酷似しています。

1929年の世界恐慌以降、世界の国々は通貨防衛の為に金兌換制を死守しますが、
結局は金の流出を抑制する為に、金兌換制度を中止します。
これによって、通貨の価値が失われて行きました。

同時に、市場を独占する為に「ブロック化」を進め、
市場から他国を排除しました。

この動きは、現在の米中関係に似てきています。
アメリカが今後、中国封じ込めを強化すれば、
少なくとも、アジアと環太平洋というブロック経済圏が出現します。

第二次世界大戦の時は、各国の様々な試みに反して景気は回復せず、
次第
に戦争によって、国民の不満を外に向けさせる政策を各国が取り始めます。

■ 石原(売国)都知事が新党を立ち上げて国政に復帰! ■

昨日、突然、石原東京都知事が都知事を辞任しました。
新党を立ち上げて、国政に打って出ると宣言しました。

私はTBSのネットニュースでTVニュースを見ているのですが、
TBSの報道は、石原氏の勇ましさを強調していました。

「中国・韓国と対決する為に、石原都知事が立ち上がる!!」的な報道です。

しかし、真相は、自民党総裁選で石原伸晃氏が敗れたので、
石原氏が国政に出ざるを得なくなった・・・そんな感じがします。

「若い奴がしっかりしないから・・」って、
「オレの息子が不甲斐ないから」と言い換えた方が良くないですか?
或いは「橋本の野郎がシャッキリしないから」と言いたかったのかも知れません。

石原氏は、アメリカのジャパンハンドラー達の指示に従って、
東アジアの緊張状態を散々煽ってゆくことでしょう。

■ 悲しいかな、国賊石原を支持する国民 ■

現在の日本の不景気に拍車を掛けているのは中韓との関係悪化です。
その元凶を作ったのは、石原氏です。

ところが、ニュースは石原氏に好意的な街頭インタビューをタレ流しています。
これは、はっきり言って正気の沙汰ではありません。

ところが国民の多くはコロリと騙される。
メディアが石原新党を持ち上げれば、支持率も上がります。

ここに、最近ボロが出始めた橋本氏を絡めて報道し、
あたかも日本の救世主二人が手を組んだ様に報道するでしょう。

自民、民主の古い政党と、官僚機構と戦う政治家というイメージをでっち上げます。

■ 悲しいかな、世界中から戦争の足音が響いてきた ■

戦争は何の為に起きるのか・・・・
多分、それは、経済の失敗をウヤムヤにする為に起きるのでしょう。
あるいは、戦争を起す口実として、経済を破綻させるとも見る事も出来ます。


もし、世界の金融システムは破綻するならば、
戦争によって経済の失策を隠蔽すると同時に、
新しい世界経済の枠組を強引に作る過程で、
戦争は便利な代物です。

中東と東アジアに戦争の足音が近づいている様に感じます。

私達はアメリカに踊らされて、中国と韓国と対立を深めていいのでしょうか?

福島の放射線は、人の命を奪いませんが、
戦争は確実に人の命を損ないます。

確かに中国や韓国の人達も、激情にかられて日本と対立しています。
しかし、それは彼らの首を同時に絞めています。

確かに日本国内でロスチャイルドが在日勢力を上手に使っている様に見えます。
しかし、在日の方達も、同じアジアの同胞です。

欧米諸国の手の平の上で踊らされるのは、一回で充分です。

そろそろ皆さん、冷静になる頃合ではないでしょうか?