人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

『ビブリア古書堂の事件簿』 VS 『文学少女』

2013-04-29 03:49:00 | 
 




■ 不幸にも死蔵されていた『ビブリア古堂店の事件帖』 ■

私の母が1年程前に私の娘に本を買ってくれました。
「本屋さんにお奨めって書いてあったからどうかしら?」と言いながら渡されたのは
『ビブリア古書堂の事件手帖』という本です。

ちょっとライトノベル風の表紙。
メディアワークス文庫という事は、ライトノベルに分類されるのでしょうか?
あるいは、今はやりの、ライトノベルの表紙に似せた一般小説でしょうか?

娘が早速読み始めましたが、最初の1章だけ読んで、読むのを止めてしまいました。
彼女曰く・・・
「あまり面白く無い、だって文学少女の真似してるもん。」


彼女が引き合いに出した作品はライトノベルの『文学少女』シリーズ。



■ ライトノベルの傑作『文学少女』 ■

文芸部部長の遠子先輩は文学少女。
文芸部の部員は、他には「ぼく」だけ。

遠子先輩は毎日「ぼく」に短い文章の課題を出します。
彼女の課題は、甘たるい恋愛ものだたり、様々です。
書き上がった課題を一読すると、遠子先輩はそれを口に運びます。
そして、むしゃむしゃとヤギの様にそれを食べてしまします。

「恋愛ものは甘いスイーツの様な味がするわ」みたいな評論をします。

そう、文芸部長の遠子さんの食事は本。
彼女は、他の食事は一切摂らずに、ひたすら本を食べて生きています。
「ギャリコの物語は、火照った心をさまし、癒してくれる最上級のソルベの味よ。」

・・・・えーと・・・・。

ライトノベルも色々と読んできましたが、
本を食べる主人公は初めてです。
冒頭から意表を突かれる作品です。

遠子先輩は事件に飢えています。
校庭の片隅に「あなたの恋を叶えます」と書かれたポストを立てて、
誰かが恋の相談を持ち込むのを待っています。
そんなポストに誰が投書をするものかと思うのですが、
恋の悩みを相談しに女の子が現れます。

こうして、ぼくと遠子先輩は、事件に巻き込まれて行きます。

各巻の事件は、有名な文学作品に似た構造を持っています。
第一巻は、太宰治の『人間失格』、
第二巻はエミリー・ブロンテの『嵐が丘』といった感じです。

さらに、中学時代、女性ペンネームでデビューして注目を浴びた
「ぼく」と当時の彼女の謎が通奏低音の様に全編に漂っています。

この作品、本好きの女子達には結構人気のシリーズです。
私が読んでも結構面白く、ライトノベルとバカに出来ない作品です。
そして、少なからぬ子供達が、題材となっている原作本を読むであろう事を考えると
たいへん教育的作品とも言えます。

そんな『文学少女』シリーズと何となく似ているので、
娘は「真似してる」と感じて『ビブリア古書堂の事件手帖』に反感を持ったのでしょう。

■ 実は大変面白い『ビブリア古書堂の事件手帖』 ■

私も娘の言葉を信じて、何となく目を通していなかった『ビブリア古書堂の事件手帖』ですが、
先日、「六号通り」の先生がブログで取り上げていらっしゃいました。
ミステリーに詳しい先生が「面白い」と太鼓判を押されているので、
あわてて、本棚の奥から取り出して読んでみました・・・。

いやーー、この作品、最高に面白いじゃないですか!!

『文学少女』との類似点は、本好きの女性と男性の組み合わせが事件を解決する事。
女性の膨大な本に対する知識が、事件の解決のカギになる事も似ています。

一方、『文学少女』の事件が、あたかも有名な小説の内容をなぞるものであるのに対して
『ビブリア』の事件は、あくまでも「古書」を巡る人間模様。

この二つの作品は、似ている様でいて、実は全く別の構造を持っています。

■ 本の悦楽 ■

ふとした切っ掛けから、大学を卒業しても就職出来ない五浦大輔は、
北鎌倉駅近くの「ビブリア古書堂」を手伝う事になります。

古書店の店長の篠川 栞子は実は入院しています。
彼女はとある事故で足を怪我しています。
ですから、プータローの大輔に店の手伝いを依頼します。

ところが大輔は本が読めない・・・。
小さい頃のトラウマで、長い文章を読むとクラクラしてしまいます。
ところが、彼は本が好きです。
読めないからこそ、むしろ本に惹かれていあます。
学生時代も図書委員でした。

一方、「本の虫」という形容なぴったりな栞子は極度の内気。
ところが、本の話をする時だけ、彼女は饒舌に語り始めます。
そのあまりのKYさに、バイトが長続きせずに店には手伝いが居ません。

本が読めないのに本の事を誰よりも知りたがる大輔と、
本の事となれば見境を亡くす栞子は奇妙な関係で結ばれます。
本について語る人と、本について聞く人の関係です。

様々な古本が積み上げられた「ビブリア古書堂」は栞子にとっては天国。
そして、多くの本を愛する読者達にも一種のユートピアです。

■ 膨大な本に対する知識と、優れた洞察力で事件を解決 ■

大輔は古書店を手伝いながら、些細な日常の事件に遭遇します。
その事件の多くは、古本にまつわる事です。
古本が盗まれたり、店に売られた本を返して欲しいと言われたり、
そんな些細な事件ですが、その裏にある事件の真相を栞子はベットの上で解決します。

大輔がワトソン、そして栞子がホームズだとすれば、
ロッキングチェアー・ディテクティブというミステーリーの王道の構造を持った作品です。

ただ、この作品が新鮮なのは、とにかく事件が全て古書に関する事。
そして、それらの古書の多くが、私達が名前も知らないような作品であったりします。
それらの、有名無名の作品は意外にもプレミアムが付いていて、
数十万円を超える古本も珍しくありません。

私達にとっては「単なる古い本」でしか無い古本ですが、
栞子にとってみれば、本と作家が潜り抜けて来た長大な時間が集約されています。
そして、本の持ち主達も、本と一緒に色々な歴史を刻んでいるのです。

栞子が洞察するのは、本と人との関係です。
その本に拘る人達の思考を綿密に読み取って行くのです。
これは、本を利用したプロファイリングです。

■ 「ライトミステリー」というジャンルらしい ■

『ビブリア古書堂の事件手帖』がライトノベルではありません。
「ライトミステリー」というジャンルに分類される様ですが、
人が死んだりといった従来のミステリーと異なり、
ちょっとした日常の謎を解くといったジャンルになると思います。

五浦大輔の一人称で物語は展開し、
登場人物の心理状態を大輔が細かく説明する当たり、ライトノベルの影響もあります。
しかし、しっかりとした大人向けの作品です。

この作品を読んで脳内に結ぶ映像は実写的です。


ライトノベルは一般小説よりお低俗とおう世間の常識からすれば、
この作品を『文学少女』比べるのはナンセンスとなるのでしょう。

しかし、『文学少女』が『ビブリア古書堂の事件帖』劣っている訳ではありません。
むしろ『文学少女』はライトノベルならではの自由な表現が魅力的です。
時々挿入される「ボク」のモノローグは、幻想文学の影響を感じさせ、
現代小説的な実験性も強く感じます。

『ビブリア』がオーソドックスな小説様式であるのに対して、
意外にも『文学少女』は、現代小説にも通じる意欲作です。
この2作品、どちらが難解かと聞かれたら、実は『文学少女』だったりします。
原作を読んでから、作品を読むべきなのも、実は『文学少女』です。
原作を知らないと、面白さが半減するとも言えます。

表現としては未熟で、実験的要素も強いのですが、
ライトノベルというジャンルは表現形態や内容に対して十分に寛容です。
「何でもアリ」なのです。
だから遠子先輩が、本を主食にしていても読者は
「そんなバカナ」という無粋な突っ込みはしません。

ガルシア・マルケスに代表される南米の幻想文学や、
マジックリアリズムに分類される諸作は、「そんなばかな」のオンパレードです。
「そんなばかな」と思える設定が本の品位を落とす事は決してありません。

多くのラノベ作品の様に、「異能の力」が溢れている作品は文字で書かれたマンガですが、
桜庭一樹の初期作品などは、ライトノベルのフォーマットでも立派に小説です。

■ 『嵐が丘』を面白いと読みだした高2の娘 ■

子供はその年齢と読解力に相応しい様々な本を読んで成長します。

去年は読めなかった本が、今年は面白いと感じられたりもします。
『ビブリア古書店の事件帖』も、面白いからもう一度読んでごらんと勧めたら
娘は、「面白い」と言って読み始めました。

そして『時計仕掛けのオレンジ』って持ってる?などと聞いてきます。
(昔は持ってたなんだけどね。図書館に寄付しちゃった)

私が2巻でぐずぐずしていたので、
娘は再度『嵐が丘』を読み始めました。
中学3年生の時は、1ページも読めなかったのに、
今回はヒース・クリフのダークな魅力に嵌ったみたいです。

この余りにも早すぎた名作は、発表当初は無視されましたが、
現代の女子高生が読んでも十分にエキサイティングな作品です。
エミリー・ブロンテも天国で喜んでいる事でしょう。

『ビブリア古書堂の事件手帖』や『文学少女』といった作品は、
「本の悦楽」の入門書として、どちらも優れた作品であると言えます。


長いゴールデン・ウィークを持て余し気味のアナタ。
ご一読をお勧めします。

”誰得(だれトク)”の国際関係論・・・戦争の原因としての経済

2013-04-28 13:41:00 | 時事/金融危機
 

■ 右傾化する日本 ■

議員達の靖国参拝など、明らかに中国や韓国、そして北朝鮮への挑発が続いています。

しかし、民主党政権発足当時は、大議員団を率いて小沢氏が訪中するなど、
日中関係はそれ程悪くなかったのですが、短期間で随分と変化したものです。

ネットを覗くと、2チャンネルは元より、
結構良識的な方々のブログも反中、反韓のカラーが強くなりました。
まあ、相手も傍若無人に振舞っているので、当然ではありますが・・・。


■ 作られた対立 ■

尖閣問題に関しては、危機は完全に作られています。

1) 前原前国交大臣が中国漁船の船長の逮捕を指示して中国を怒らせる
2) ヘリテージ財団で石原慎太郎に「尖閣買取」を発表させ中国を激怒させる
3) 野田政権が尖閣を国有化して、中国人の怒髪天を突く

これらは、日本が尖閣諸島を実効支配しているので日本側から仕掛けたケンカです。
一方、竹島は、韓国が実効支配しているので、仕掛けは韓国側から行なっています「。

1)李 明博大統領が竹島上陸パフォーマンスを断行して日本人が激怒する
2)李 明博大統領が天皇の謝罪発言をして日本人の怒髪天を突く

さらに北朝鮮は、ワンマンショーで危機を煽っています。

1) 米韓軍事演習に過剰に反応して、停戦協定を一方的に破棄
2) ミサイル発射パフォーマンスでマスコミの注目を集めて調子に乗る

■ 誰得の国際関係論 ■

国際関係が大きく変化する時、誰が得をするかを見極めれば原因がうっすらと見えてきます。
東アジアの緊張の高まりによって、一番得をするのはアメリカです。

1) 高額なミサイル防衛システムが売れる
2) 中国主導の東アジア経済圏構想への日本の参加を牽制し、TPPを推進する
3) 韓国の対中接近を阻止する

■ 政治や経済の道具となる戦争 ■

イギリスのフォークランド戦争(紛争)は、サッチャー首相の経済政策でした。
当時、労働者の組合に手を焼いていたサッチャーは、
フォークランド戦争により国民の求心力を獲得しました。

高い支持率によって、サッチャーは経済システムの改革を断行します。
イギリスの復活は、半ば強引な手段で実現されました。

■ 経済の失敗を誤魔化す為の戦争 ■

私は現在の世界経済は金融緩和バブルだと考えています。
リーマンショックから5年が経過しようとする現在、
緩和マネーは実体経済を回復させる事無く、
アメリカや日本で資産バブルを形成しています。

このバブルが弾けた時、世界を未曾有の金融危機が襲うはずで。

既に財政赤字を大きく膨らめている各国政府は
国債暴落という事態に見舞われるかも知れません。

それこそドル機軸体制の崩壊が現実味を帯びる事があれば、
世界は躊躇無く戦争という「消しゴム」を発動させます。

この「消しゴム」が消し去るのは金融危機の責任と、
経済運営や量的緩和の失敗の責任です。

■ 中東と東アジアがヤバイ? ■

もし戦争が発生するとすれば、中東と東アジアでしょう。

中東の戦争は、米軍の中東からの撤退セレモニーになるかも知れません。
当然、米軍は大規模な戦力を投入するはずですが、
財政の悪化によって、戦争継続に支障をきたし、中東から撤退すすでしょう。

一方、東アジアの戦争は「尖閣紛争」という形を取るか、
あるいは「朝鮮戦争」という形を取りそうです。

「尖閣紛争」が発生しても、中国もアメリカも核保有国なので正面からの戦闘は避けるでしょう。

多分、戦闘は尖閣周辺海域での局地戦となり、
自衛隊と中国軍の間で戦闘が発生するでしょう。
憲法9条があるので、先に手を出すのは中国で、
自衛隊はあくまでも専守防衛のタテマエは崩しません。

アメリカは自衛隊の後方で睨みを利かせ
戦闘は早期に小康状態にるでしょう。
一方、国連による停戦勧告を早期に日中が受け入れ、
尖閣から中国軍は一端手を引くでしょう。

尖閣は日本の実効支配のままで、永遠に中国の脅威にさらされます。
尖閣の日本の実効支配は、日中関係の永遠のトゲとして残されます。

■ 近くの国同志をいがみ合わせる戦略 ■

隣接した国家間は、歴史的確執もあっていがみ合う事が多い様です。
一方、遠い国同士は比較的友好関係を結びやすい。

イギリスは、植民地撤退に際してわざと紛争が起きる国境線を引いています。
近くの国同志をいがみ合わせる事で、その国に政治的影響力を残すのです。

この政策はイギリスからアメリカへと受けつがれます。

■ 戦争は最後の手段 ■

古来戦争は国同士の利害の調整の最後の手段です。
通常の利害の対立は、外交交渉によって解消されます。

戦争とは、「外交の敗北」を意味します。

■ 誰得か考えれば、少し頭の血も下がる ■

中国や韓国を口撃しようとする時、
ほくそ笑むアメリカの顔を思い浮かべて下さい。

少しは頭の血も下がるかも知れません。

スマホやタブレットの時代にPCを自作する・・・ガンプラよりも簡単

2013-04-26 10:37:00 | 分類なし
 


■ オーディオ用のPCが壊れた ■

Windows8の時代に、我が家では未だXPが活躍しています。
それも、SP2。

「オイオイ、少なくともSP3にアップデートしろよ」と言われてしまいそうですが、
これには深い訳があります。

このSP2のままのマシンは、PCオーディオ用のマシンです。
iTunesの出力をLAN接続したAirMac Expressという
外部DACでオーディオ信号に変換しています。

何でこんな面倒な事をするかと言えば、「音がイイ」から。
「音がイイ」というの実は正しくなくて、
「アナログレコードの音がするから」というのが正しい理由です。

日曜の午後は優雅にJAZZなど聞きながら・・・最新技術でレトロを再現する (人力でGO 2011.10.16)

■ マザーボードが壊れたらしい・・・ ■

最近、このオーディオ用のPCが不調でした。
実はハードディスクを2台積んで、XPのSP2をオーディオ用、
XPのSP3をリビングで皆で楽しむ用途に使い分けていましたが、
そのどちらも、立ち上げてしばらくするとイキナリ落ちてしまう事が頻発していました。

そうこうしているうちに、電源を入れてもBIOS画面が立ち上がらなくなりました。
こういう時は、大抵電源かマザーボードが壊れています。

夏のクーラー無しの気温30度を超える室内で酷使するので、
AMDのAthlonの省エネCPUの4850eに、大型ファン付きのケース使用の自作マシンですが、
(通常はケースファンは回す必要がありません。音楽用には最適)
さすがに暑い夏を5回も経験すると、コンデンサーもドライアップするのでしょうか?

まあ、5年以上使ったので、寿命と言えば寿命ですが・・・。

■ 予算4万円で最新のCPUで省エネパソコンを作る。 ■

実はPCを自作すべきか、それともDELLあたりで安いやつを購入するか悩みました。
自作PCはパーツ代を集計すると、実はメーカー製のPCの方が安かったりします。

でも自作には自作なりの楽しさとメリットがあります。
自分で作ったPCには愛着が沸きますし、
トラブルが起きた時の対処も内容が分かるだけに安心です。

今回はケースとハードディスクと光学ドライブ、そしてメモリーが使えるので、
多分、メーカー製の安いPCよりは安価になりそうです。

予算は4万円で、Windows7のOSまで含めて行ける気がします。

■ CPUは省エネ35Wの 「core i3/3220T」 ■

一般的な自作PCマニアはゲーム向けの爆速マシンを作ります。
高速仕様のCPUをオーバークロックで目一杯ぶん回しで、
メモリーも沢山積んで、発生する熱は大型クーラーや水冷で冷やします。
3Dゲームを高画質でヌルヌルと動かすのが彼らの理想です。

一方、私の作るPCは音楽用の「静音マシン」です。
ケースのファンは低速回転にするか、夏場以外は止めてしまいます。
さらに、真夏もクーラーを使わないので、発熱はPCの寿命を極端に縮めます。

そこで、Intelの最新CPUの中から、
省エネでそこそこ使えそうな「core i3/3220T」をチョイス。
これにバランスの良さそうなH77チップセットのマザーボードを組み合わせてみます。
CPUにファンは付いていますが、オモチャみないなので安いファンも追加。
さらに、windows7のパッケージ版を組み合わせます。

オーディオ用はXPですが、家族で使うHDはwindows7にしてみます。
XPは来年でサポートが終了するので、ネットアクセスの多い家族用はXPでは心配です。

さて、これで上手く走ってくれれば、¥3、0440でPCの出来上がりです。

■ 思わずSSDドライブを買ってしまいました ■

予算が4万円だったので、思わずSSDドライブを買ってしまいました。
SUMSANG製の120Gが、¥11,900でした。

4万円は少しオーバーしましたが、
カミサンは直ぐにPCの電源を切ってしまうので、
PCの立ち上がりのスピードは大切です。

■ エー、メモリーが対応していない・・・ ■

さて、PCを組もうと古いPCをバラシテ気が付きました。
メモリーがDDR2だったのです。

最新マザーボードはDDR3からしかサポートしていない様です。
あわてて自転車をケーズ電気に走らせした。
新浦安のケーズ電気の自作コーナーって、意外にパーツが充実しています。

安いバルクのメモリーと迷いましたが、
メモリーは相性が心配なので、IOデータのDDR3 / 1333/ 4GBを購入。
¥3,980なり。

さらにCPUクーラーを買い忘れていたので、¥1,406追加。

■ エー、パラレルATAに対応していない!! ■

さて、これで準備万端。
光学ドライブを接続して・・・・アレ。
このマザーボード、パラレルATAの端子が付いてじゃないか!!!

という事で、近所のヤマダ電機にGO。
ところが、ヤマダ電気の自作PCパーツは充実の品揃え(イヤミです)
結局、シリアル→パラレル変換ケーブルなんてあるはずも無く、
DVDドライブを買う事に・・・。
痛い出費が¥5,200・・・。

■ あれ、無線LANが反応しないぞ ■ 

なんだかんだで2時間くらいで、PCを組み立てて、
windows7をインストール。

オオオオー、SSDって何て早いんだろう!!
これは感動もの。

無事、windows7と、XPのSP2もインストール完了。

さて、無線LANの子機を接続して・・・
アレ!? 「ドライバーが見つかりません」で沈黙・・・。
付属ディスクから取り込めば・・・・あれあれ、7に対応しないや・・・。

再びヤマダ電気にGO!!
無線LANの子機、我が家は電波が弱いのでちょっと奮発しました。
¥2,400也。

■ 既製品を買った方が安かった!! ■

何だかんだで¥55,326掛かってしまいました。
1万5千円、予算オーバーです・・・。

結局流用出来たのは、HDDとケースと電源、そしてマルチカードリーダーのみ。
電源とHDDの寿命を考えたら、この流用はアダになる可能性も高い。

ドスパラならばcore i5-3470 クアッドコアで¥54800也。
ヒューレットパッカードでも同様の製品が¥59800。

ウーン、SSDを使っているとは言え、
ちょっと微妙な値段になってしまいました。

■ 今回の反省・・・PCの寿命は5年だ!! ■

分かっている事とは言え、やはりPCの寿命は5年ですね。

これはマシン寿命もさる事ながら、
パーツの規格が陳腐化するのが5年程度なでしょう。

ですから、PCはcore i3や、core i5のボリュームゾーンの既製品を
5年くらいで乗り換えて行くのが、一番経済的である事が
改めて、骨身に沁みました・・・・。


でも、自作PCは楽しいから止められない・・・。
だって、自作マシンはカワイイからね・・・・。

本当に怖いのは不測の事態・・・世界には危険がいっぱい

2013-04-24 08:45:00 | 時事/金融危機
 



■ ニセ情報に踊らされた市場 ■

上のグラフは23日のダウの値動きです。
米時間の13時頃に不自然に値下がりしています。

実はこの値下がり、ホワイトハウスが爆破されたというニセ情報によるもの。

AP通信のTwitteアカウントがハッキングされ、
ホワイトハウスで二度に渡り爆発があり、
オバマ大統領が負傷したとのニセ情報が2度に渡って流されました。

AP通信ハッキング被害、「ホワイトハウス爆発」偽情報で市場一時混乱  ロイター 2013.4.24

直ぐに訂正の報道が為されましたが、
市場は一時的に混乱し、一瞬ですが大きく値を下げています。

■ 避けられるリスクと、避けられないリスク ■

市場はリスクに溢れています。

多くのリスクは注意深く経済や政治の動向を注視していれば避けられます。
投資をしていない多くの個人にとっては、市場のリスクの大半はリスクにもなりません。

サブプライムショックやリーマンショックの様な市場の壊滅的危機も、
慎重な方達は回避された事でしょう。
アメリカの住宅バブルに警鐘が鳴らされていたのは
サブプライムショックの実に2年も前からの事です。
日本の雑誌などでも、SAPIOあたりの経済記事で、随分前から取り上げていました。
ただ、当時の日本人の多くは、サブプライムローンって何?っていう感じでした。

この様に、普通の経済や政治的リスクは、何らかの前兆があり、
リスクを取らなければ(儲かりませんが)、個人が甚大な被害を被る事はありません。
但し、危機による景気後退で、リストラされるなどといった間接的な危機は襲ってきますが。

一方、昨日のAP通信を装った偽情報に代表される様な、
何の前兆も無く。突発的に発生する危機は避ける事が難しい。

それこそ、オバマ大統領が暗殺されたり(不謹慎で申し訳ありません)
アメリカで911に匹敵する様なテロが起きたり(自作自演でも・・・)
アメリカの貧しい人達の暴動が発生し、瞬く間に全米に拡大したり、
突然、イスラエルがイランに核攻撃を仕掛けたり
こういったリスクは避けようがありません。

日本でいうならば、やはり地震が怖いでしょう。
東京で大規模の地震が発生すれば、日経株価も円も大暴落します。
富士山の噴火もインパクトがあります。

北朝鮮の暴発も注意が必要です。
北朝鮮はアメリカが好きな時にアジア危機を起す為の道具です。
ですから、アメリカ経済が行き詰って、戦争というケインズ政策を開始する場合、
北朝鮮は何の前触れも無く、ミサイルを日本に撃ち込むかも知れません。

まあ、殆ど発生しないリスクをキにしていては投資など出来ません。
ですから、多くの場合、このような避けがたいリスクは無視されます。

「だって、仕方なかったんだよ・・・・」で済まされる事なのでしょう。

■ 不測のリスクの確率はゼロでは無い ■

一般的にリスクとして見なされない不測のリスクですがリスクがゼロではありません。

今回のボストンの爆弾テロの様に、リスクの下地は充分に存在します。
発生確率の低いリスクは、日常的には発生しませんが、
それが明日発生するかもしれないという点では、巨大地震と同様のリスクです。

私はアメリカとドルの最大のリスクは暴動だと考えています。
リーマンショック後、アメリカの一般大衆は良く耐えたています。
それは、いつかは景気が回復するという期待を持っているからです。

アメリカはベトナム戦争後の不景気からも立ち直り、
不動産バブルやITバブルなどからも立ち直って着ました。
ですから、アメリカ国民は、失われた20年を生きる日本人より楽観的です。
景気回復の糸口さえ掴めれば、アメリカ経済は直ぐに回復すると誰もが思っています。

しかし、現在のアメリカには回復の原動力となるイノベーションが無い。
IT革命や、金融革命の様なイノベーションがアメリカ復活の鍵ですが、
今、アメリカで新たな産業は育っていません。

「シェールガス革命があるじゃないか」と言われる方も多いでしょう。
しかし、実態は「シェールガス開発バブル」であって、
採算性の乏しいビジネスは自然淘汰されます。

アメリカの抱えるリスクの元凶は、金融機関が抱える巨大な負債ですが、
経済の自律回復が困難な現状にあって、この解決はほぼ絶望的です。
現在のアメリカ経済は世界の中央銀行の「異次元な緩和マネー」によって支えられています。

この「異次元」が収束する時が、世界経済が崩壊する時です。
再度の金融危機が発生した場合、アメリカ国民の怒りは頂点に達します。
自分達の税金で金融機関を支援した結果が、金融崩壊では、誰でも怒り心頭です。

さて、銃社会アメリカの市民の怒りは、どういう事態を招くでしょうか?
一般の国では「暴動」で済む事も、
国民がアサルトライフルまで所持するアメリカでは、軍と市民の「内戦」に発展します。

■ 全てをウヤムヤにする為なら戦争というカードは簡単に切られる ■

国内の不満を発散させる最良の手段は戦争です。
島国であるアメリカは、中東やアジアから充分に離れているので、
これらの地域で戦争が起きても、自国の被害は最小限で済みます。

さらに、財政危機を理由に、「モンロー主義(不干渉主義)」に回帰して、
これらの戦争に巻き込まれる事を回避する手段も持ち合わせています。

「日米安保条約があるじゃないか」と言われそうですが、
軍の動員には議会承認が必要です。

海兵隊だけが大統領の判断で、議会承認無しに戦争を始められますが、
現在のアメリカの財政を考えると、積極的に戦争に参加するとは考え難いものがあります。

私は世界の経営者が次に行なう戦争は、中東戦争だと思っていました。
しかし、東アジアの緊張を見ると、どうもこちらも何かありそうな気配です。

■ 反戦はカッコ悪く無い ■

官僚の靖国参拝や、尖閣でも中国巡視艇と海上保安庁のにらみ合いなど、
世論を煽り立てるニュースが続いています。

ネットを中心に、韓国や北朝鮮、中国に対する強硬論も盛り上がっています。
憲法改正や、自衛隊の軍への昇格、そして、徴兵性などが普通に話題になっています。

ネットで煽り立てる人達は、徴兵されるのが自分や自分の子供という事を理解しているでしょうか?



戦争の原因はいつの時代も「経済」です。

現状は武器を輸出し、TPPで中国包囲網を形成する為の茶番劇ですが、
アメリカ経済に不測の危機が発生すれば、
それが即座に戦争に引き金に使われ無いとも限りません。


少なくとも私達は、踊らされて戦争を選択しない様にする必要があり、
中国、韓国とのパイプも太く保つ必要があります。
ここら辺は、小沢氏や鳩山氏に課せられた使命とも言えます。


民主党が弱体化しすぎると、ブレーキが効かなくなります。
そう、アメリカの共和党と民主党は、軍事的にはタカ派です。
こいいう極端に偏った二大政党制に陥らない様に、
今、日本国民に求められているのは、持ち前のバランス感覚です。


国民が率先して戦争を求める様な先の大戦前の様な愚行は
決して繰り返してはいけないのです。


世界は不測のリスクで一杯です。
私達は、冷静にリスクを回避する努力を怠ってはいけないのです。


<追記>

日本の核兵器を保有すれば、東アジアでは「緊張の上のバランス」が確立しますが、
アメリカがそれを望まぬ限り、日本はアメリカに頼らざるを得ません。
「お花畑平和主義者」が最も禁忌とする核兵器保有が、
一番安定して平和を生み出す事は皮肉としか言い様がありません。

インド・中国・パキスタン・ロシアは本気で戦争が出来ません。
お互いに核兵器を保有しているからです。
彼らは上海協力機構を形成し、かつてのワルシャワ条約機構の様な機能を持たせています。

それに対して、中東はイスラエルとアラブ諸国の間に核の不均衡が残され、
東アジアは、中国・北朝鮮と、日本・韓国の間に核の不均衡が残されています。

現在、この地域のバランスは「米軍の核」によって保たれています。
アメリカの実に巧妙な地域支配の方法ですが、
アメリカ国内の暴動などで、アメリカ軍が国内で手一杯になった時、
世界のバランスは、自然に崩れ去ってしまいます。

そういった意味においても、私達はアメリカ国内の情勢に
絶えず注意を払う必要があるのです。

ボストン爆破事件・・・何だか怪しい方向に

2013-04-23 09:43:00 | 時事/金融危機
 

■ 事件前から爆発物処理班が、「爆発物処理演習」をしていた? ■

ボストン爆破事件は、ネットでは色々な情報が交錯しています。
報道関係が伝えただえでも、不信な点がいくつかります。

今回のボストンマラソンに参加したアリ・スティーブンソンはNBC系列のローカルテレビの取材に「爆発物処理班と爆発物探知犬がいたが、これは、実際に事件が起きたときのために行っている訓練の一部です、というアナウンスが何度も流されていた」と証言

多分、何らかの爆破予告はされていて、
警察やFBIが厳戒態勢を敷いていたのでしょう。

しかし、この様な犯行予告は、日常茶飯事なので、
警察やFBIは、大会の中止の必要は無いと判断したのだと妄想してしまう内容です「。

まあ、犯行予告でイチイチ大会を中止していたら、
アメリカ国内で開催できる大きなマラソン大会は無くなってしまうでしょう。
ですから、警察やFRBが予告を受けながらも大会を中止しなかったとしても
それは別段、非難される事では無いと思います。

爆弾探知犬も、さすがに圧力鍋に密封された爆発物のニオイは嗅ぎ取れません。
バカイヌ呼ばわりするネット住人は、お犬様に謝りなさい!!

■ チェチェンとイスラム教の関係 ■

犯人の兄であるタルメラン容疑者は、アメリカに馴染めずに孤独だった様です。
報道では、兄は次第に「イスラム過激思想に傾倒」したとあります。
FBIも彼をマークしていた様です。

・・・少し出来すぎじゃないかと思うのは私だけでは無いしょう・・・。

但し、個々から先は、真相は闇の中でしょう。

犯人がチェチェン共和国出身というのも、
チェンチェンのイスラム過激派に手を焼くロシア政府との関係が微妙です。

プーチンも表立って、「イスラム教徒の犯行に偽装した自作自演」とは非難出来ません。

■ 偽装だとして、兄弟は何故犯行現場に居たのか? ■

この事件がFRBの偽装だと断点出来ない最大の問題点は、
犯人の兄弟が犯行現場んに実際に行っているという事実です。

唯一の可能性は、FBIかあるいはその他の諜報組織がイスラム過激派に潜入し、
この兄弟にテロを実行する様に指示するというケースです。

まあ、無きにしも在らずですが、
ここまで行けば、もはや「スパイ小説」の世界ですから・・・・。


いずれにしても、世論が「イスラム教徒憎し」にならない事を祈ります。