人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

今年も朝顔大作戦

2008-07-30 22:54:10 | エコロジー
地球温暖化と言われてずいぶん経ちますが、
昨年中頃から、「温暖化」が商売になると判断したのか、
二酸化炭素削減に消極的だった企業までもが、
二酸化炭素削減、エコの大合唱。

こうなってくると、なんだか裏がありそう・・。
二酸化炭素問題、温暖化問題は賛否両論、
インターネットでちょっと検索すれば、随分と沢山ヒットします。

小学校の頃からのエコロジーマニアとしては、
最近の温暖化説は非常に眉唾ものだと思っています。

確かに地球は温暖化しています。
これは、地球の平均気温グラフが右肩上がりで推移している事でも明確です。
(ただし、細かく見ると1970年代のように気温低下の時期の周期的に現れます)

しかし、その主原因は二酸化炭素では無く、
太陽活動の長期に渡る活発化にあると思われます。
しかし、太陽輻射の増減だけでは昨今の温暖化は説明出来ないようです。

(短期的には11年周期の黒点周期が顕著です。
 昨年から、太陽黒点は活動の減退期に入り、
 事実、世界の平均気温は昨年は低下しています。)
(太陽の黒点周期は気温・気象変化により食物生産に影響を及ぼし、
 穀物相場は11年周期で変動すると言われています。)


そこで、最近、良く用いられる説明が
太陽活動の活発化に伴う「太陽風」の増大が、
宇宙塵を太陽系近辺から吹き払い、
その結果、宇宙塵が核となって形成される雲が減少するという説です。
雲は光を良く反射するので、
雲量の変化は、地球が受容するエネルギー量に大きく影響を与えます。

そもそも、地球を取り巻く大気は、地球規模でみれば非常に薄いので、
大気を通じて、宇宙空間絶えず熱の放射があり、
地球は宇宙に対してはほぼ開放系といえます。
(大気の温室効果があるから、月面の様な温度変化はしませんが)

この半開放系に対して、
入射エネルギー量の変化と、温室効果ガスの増減のどちらが大きく作用するかは、
物理をカジッタ事のある方には容易に想像が付く事かと思います。

さらに、温室効果ガスの90%~97%が水蒸気です。
そして、残りの温室効果ガスの内の60%が、二酸化炭素です。
そして、その内、人為的な行為で排出される二酸化炭素は
大気中二酸化炭素 750Gt(ギガトン)のうちの、たったの6Gtに過ぎません。
さらに、生物吸収や海洋の吸収により、大気残留二酸化炭素は3Gtです。
吸収波長や吸収効率に差がある事を考慮しても、
年々増加する微々たる二酸化炭素が、
地球の気温を押し上げる主原因とは考え難いと思います。

そして、京都議定書が完全履行されても、
削減される二酸化炭素は地球全体の二酸化炭素の1%にも満たないのです。

さらに、京都議定書で削減義務を負っている国は
日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアで、
日本以外は条約を破棄しているか、議会が批准していません。
ヨーロッパ全体は、二酸化炭素を削減する義務が無く、
余剰排出権という、実態の全く無い権利を得るに至っています。

日本はこの買い取っても二酸化炭素削減に全く寄与しない排出権を
ロシアから2兆円で買い取る様です。
国民の税金ですよ・・。
(尤も、エネルギー大国となったロシアとの関係改善の為の投資とも取れますが)

二酸化炭素問題の尤も大きな欺瞞は、
大気中の二酸化炭素量の変動が、気温変動の1~2年後に後追いしている事です。
これは、気温(海水温)が、二酸化炭素濃度に影響を与えている事を示し、
結局、何らかの要因で気温が上昇した結果、海水温が上昇し、
海中に溶融していた二酸化炭素が大気中に放出される事を示します。

要は、人為的な二酸化炭素の増加が地球温暖化を招いたので無く、
「地球温暖化の結果、二酸化炭素が増加した」と考える方が、
余程合理的な考え方だと思われます。

よって、排出二酸化炭素を削減しても、
温暖化傾向には歯止めが掛からず、
我々は、二酸化炭素削減の為に、膨大なお金を浪費し、
あるいは、その膨大なお金で潤う誰かがいるという事に気付くべきです。

太陽や地球の活動周期は長く、
温暖化の傾向は長周期的には今後何百年続くか分かりません。
よって、温暖化の真偽は、今後何十年もバレル事が無く、
二酸化炭素問題は、エネルギー問題と結びつけられながら、
途上国の成長抑制や、
排出権の売買っといったとても馬鹿馬鹿しいビジネスに利用されていくのでしょう。
(証券化のトリックに良く似ていると思いませんか?)

(縄文時代は今よりも温暖で、海水面も6M程高かった様です。
 又、鎌倉時代から江戸時代はマウンダー小氷期と言われ、
 寒冷化していました。多くの飢饉が起きたのもこの為です。
 テムズ河が氷結し、ヨーロッパも寒かった様です。
 ブリューゲルの絵を見ても、オランダでも深い雪に閉ざされています)

それでは、省エネやエコロジーはいけない事なのでしょうか?
ある意味においては、実はいけない事です。
「この設備は、省エネでないから入れ替えましょう」
・・・さて、新しい設備を製造するのに、どれだけのエネルギーを使うのでしょう。
古い設備を廃棄、リサイクルするのに、どれだけのエネルギーを要するのでしょう?

結局、企業や国の思惑によって、
経済原理の為に、廃棄と再生産のサイクルを早めるだけの省エネやエコロジーは
百害あって一利無しという事を自覚すべきだと思います。

私はファッションとしてのエコロジーは否定しません。
少なくとも、個人の活動の範囲のささやかなエコは害が少ないと思います。
(尤も、直ぐに飽きられてしまうのでしょうが)
エアコンを消して夜寝る事は、健康にも非常に良い事です。
そして、自然の風を感じたり、涼を取る工夫をする事は
とても素晴らしい事だと思います。

エコロジーとは、まだ使える家電製品を省エネ家電に買い換える事では無く、
エアコンは使わない、電灯はつけっ放しにしない、
深夜のTVは見ずに夜早く寝る。
そして、暑さを楽しむ余裕を持つ事だと思います。

我が家には車がありません。
自転車が沢山ありあます。

我が家にはエアコンがありません。
アイスノンが人数分冷凍庫で冷えています。
これで、夜は快適です。

そして、毎年、桜が終わった頃に、
ベランダの窓の前にアサガオを植えます。
露の時期、アサガオはぐんぐん成長し、
夏には、南側の窓一面を多い尽くす、緑のカーテンとなります。
植物の葉は、日光を遮るだけ出なく、
水分を蒸散する事で気化熱を奪い
自然のクーラーとなります。

本日、この夏最初のアサガオが咲きました。
今年も暑さを楽しみたいと思います。






チェーンが切れた

2008-07-23 08:56:50 | 自転車/マラソン
最近すっかり自転車にハマっていて、
ランニングは疎かになっています。
夏場の炎天下は、自転車は風があるから涼しいですが、
ランニングは炎熱地獄です。
昨年、軽い熱中症になってから、
夏の昼間のランニングがちょっとコワイ。
(一週間くらい調子悪くなりますね。
 塩水を飲んだら大分良くなりましたが。)

さて、又も自転車ネタです。

実は、ロードバイクをヤフオクで買う一ヶ月程前、
15年くらい以前のサス無しのMTBを\8,500で手に入れました。
SHOGUNという逆輸入のMTBです。
フレームもパーツも、サビはああまり無く、
\8,500はお買い得な感じでした・・・・。
でも送料が\3,000掛かりました。

が・・・・タイヤに空気を入れた所、
プチプチプチ・・・と音がして、
タイヤがどんどんドーナツの様に膨らんでいき
ちょっと走ったら、バーストしました。
パァン!!って音と共に、一瞬で空気が抜けました。

まあ、安かったしこんなもんかとあきらめて、
セミスリックタイヤと新しいチューブに前後輪とも交換。
これで、\7,000の出費。

アレ?フロントのシフターが壊れてる・・・。
古いパーツなので、ヤフオクで探して\17,00。

ちなみに、ワイヤーとチェーンも交換して\3,000。

・・・うーん、結局\23,200という金額のバイクになってしまいました。
アレ、シートポストも固着しているや・・・・。なんだかな・・・。

そして極めつけは、今週の日曜日。
スポーツバイクをママチャリより遅く走らせる家内と出掛け、
あまりに遅いので、普段は絶対に使わないフロントディレーラーを操作していたら、
・・・いきなり、グニョっていう感覚と共に自転車が止まってしまいました。
ペダルはびくともしません。

慌てて調べてみると、
ウワァー、チェンのロックピンが半分外れて、
チェーンがフロントディレーラのガイドに絡んでしまっています。
これは、ディレーラーは絶望的。




ちなみに写真の血痕のような斑点は自転車の模様です。

何故チェーンが破損したのかというと・・・、
思い当たる事がありすぎます。
チェーンを繋ぐ時、携帯工具のチェーンカッターを使用したのですが、
新しいロックピンが長くて、携帯工具では上手く取り付ける事が出来ませんでした。
仕方なく、外した古いロックピンを装着しました。
ちょっと不安だったけど、まさか外れるとは・・。

結局、フロントディレーラーを外し、
フロントシングルのシンプルな自転車に変身です。
まあ、街乗り、自転車置き場に置きっぱなし自転車だから、
錆びたり、壊れたりする要因は少ない方がよいのですが・・・。

結局、安物は損をするというお話でした。




房総縦断・自転車の旅ー4

2008-07-20 03:38:18 | 自転車/マラソン
一路館山を目指す自転車の旅もいよいよ終盤、
走行距離120kmを超えてくると、30km/hでの走行はキツくなります。
そろそろ首や肩のあたりが辛くなってきます。

お花畑で有名な和田町を過ぎ、
道は297号、410号と変わり、千倉の街に入っていきます。
途中、海底ケーブルの中経所があったりして、
いよいよ房総半島も先端に近付いてきた予感。

千倉市街に入ると、何処からとも無く祭囃子が聞こえてきました。
しばらくすると、前方にお祭の山車が見えてきました。
どうやら今日は、千倉の祭の日のようです。
大人達が引く山車に、笛や太鼓の子供達が乗っています。



こんな山車が、各町会ごとに繰り出していて、
いろいろな山車に出会います。
ジュリアナ東京よろしく、(古いかな)
ウチワを振り振り腰をくねらせる子供を載せた山車まであります。
道端に自転車を止めて、しばらく見学していると、
隣のオバサンが話しかけてきました。

「何処から来たの?」
「津田沼です。」
「エ、私の弟は津田沼に住んでるんだよ。」

世の中、広いようで狭い。
ちなみに、祭は土日の二日間。
昨日土曜日には、神輿も出て盛大に盛り上がったそうです。

・・・しかし、この山車、どこかで見たような・・・
そこはかと無い、デジャブを感じながら、
オバサンの教えてくれた海沿いの道はと、国道を離れます。
すると、眼前には昔絵葉書で見たような房総の海が広がります。



ここからはひたすら、潮風を浴びながら海沿いを南下。
(大丈夫か、自転車はサビないのか?)
それなりに疲れた頃に、とうとう最南端の野島崎に到着。



千葉県在住30年余りにして始めて来ました、千葉県の最南端。
岩の上によじ登り、海を眺めます。
多分、この先がアメリカ・・・。
・・・って、日本中、太平様を望めば、みんな一緒か・・・・。




さあ、ここからは一気に館山を目指します。
多少の登り下りの後、道端に変な建物を発見。
白浜フラワーパークの食堂のようだけど・・・。
アレ・・・先ほどから覚えていたデジャブの答えが見つかりました。
3年ほど前に見た「帰郷」という日本映画のロケ地がこの辺一帯だったのです。



西島秀俊 演じる青年が、
ふとしたきっかけでの女の子を連れて、
母親を探して回るというロードムービーです。

その中で、主人公達が立ち寄るのが、この変な形の食堂。
中に入ってみると、映画そのものの光景でした。

店の人に、「ここ、映画のロケで使っていませんでしたか?」とたずねると、
「この間は、広末涼子の「出来ちゃった結婚」を撮ってたよ、
 以前はこの先で、ビーチ・ボーイズのロケをずっとやってたし。」との事。

それにしても、この食堂も客は私一人きり。
南房総一帯の観光施設の経営は大丈夫なのだろうか?
だいたい、昭和40年代に出来たと思われる各施設は、
中途半端な異国情緒を漂わせて、何処も時代から取り残された感じ。
この、なんとなく脱力した感じが、私は好きですが・・・。
「乗務員用食堂」なんて所が別室にあるくらいだから、
平日は観光バスがオバサン達を満載して訪れるのかも知れません。

そんな勝手な心配をしながら、再び車上の人に。
フラワーパークのちょっ先で、410号線は山道に入っていきます。
不思議な事に、山道で登り下りを繰り返すうちに元気回復。
また、ペダルを漕ぐのが楽しくなってきました。
きっと、海と平坦な道に飽きてきていたのでしょう。

海を離れ10kくらい走ると、とうとう館山市街へ突入。
館山って以外と大きな町ですね。
商店街もあるし、大型スーパーもあるし。
そうこうしているうちに、駅に到着。

時間は午後3時。
午前5時に家を出てからちょうろ10時間。
距離は157km。
100マイルにはちょっと足りないけど、ここで私のプチ旅行も終了です。

さて、自転車の前輪を外して、
輪行バックに入れて・・・入らない。
そりゃそうだ、娘が以前、ツールド・ジャパンの子供の部に出たときのバックでは、
大人のバイクはちょっと納まる訳もない。
まあ、辛うじて、自転車が隠れる感じにして、
無事改札をクリア。



特急電車の一番前のシートに自転車を強引に立てて、
一気に津田沼に戻ります。
10時間の行程を、1時間半で・・・・。

イヤーそれにしても、自転車って意外に遠くまで行けますね。
それに、電車や車の旅と違って、
旅に連続感があって、とても楽しい。
いろいろな人とも触れ合えるし、

さて、今度は何処を目指そうか。



(追記)
映画「帰郷」は多分2005年の公開。
新宿武蔵野館で単館上映されていました。

萩生田宏治監督作
<出演>
西島秀俊 片岡礼子 守山玲愛
高橋長英 光石研 相築あきこ 吉行和子

再婚する母親の結婚式で郷里に帰った主人公は、
以前付き合っていた女性と再会します。
すると、彼女には小学生の女の子が居て、どうやらそれが自分の子らしい。
翌日、複雑な気持のまま、その子を預かると、
なんと、母親は蒸発してしまいます。
そこから、女の子の記憶をたどって、二人のたった一日の母親探しの旅が始まります。

房総の風景を背景に。淡々と描かれるロードムービです。
近年、「ゆれる」や「天然コケッコー」など良作が多い日本映画。
その中でも、特に好きな映画です。


房総縦断・自転車の旅ー3

2008-07-19 03:34:24 | 自転車/マラソン
麻綿原高原から安房小湊までは300mを一気に下ります。
自転車に乗っていて、最高に楽しい瞬間です。

でも油断は禁物。
先日、知人の結婚式で誰かが言ってました。
「人生、上り坂、下り坂、マサカの連続です・・。」
そのマサカがここにもありました。
道路脇の側溝が、カーブの度に道を横切るのですが、
フタが所々無いんです・・・。
これってバイクでも恐いです・・・。
多分、スピード抑制の為ののでしょうが、
ほとんど悪意すら感じます・・・。

カーブで急な対向車や、いきなりハイカーも現れますので、
安全第一で、遅い車を煽りながら、
300mを一気に下れば、そこには太平洋が広がります。
国道128号線を右折すれば、後はひたすら海沿いの道。
天気は快晴、風も無く、海はベタ凪です。



さて、何処まで行こうか・・・。
輪行バックも持っているし、ここは一つ、「目指せ、館山!!」
ここまで距離は90km程、さて館山までは後どのくらいあるのでしょうか??
とにかく128号線をひた走ります。

鴨川市街で国道を離れ,海岸沿いを走ります。
街中を気楽に散策できるのが自転車の楽しいところ。

ちょうど、海開き直前で、海の家を作っています。
それが、背中に見事なタトゥーをした若者が大挙して作っています。
・・・海の家って、やっぱり、アッチ系の経営だったんだ・・・。

さて、海岸縁を離れ、128号を少し南下すると、
「太海」という街に出ます。
「外房の景勝地、仁右衛門島」という看板にさそわれて、
海へと坂道を下ると、いい感じの漁村の風景が広がります。



写真、奥に見えるのが「仁右衛門島」。
日蓮上人ゆかりの地のようです。
眼と鼻の先に見えますが、渡し船で渡ります。
時間が心配なので、島に渡るのはあきらめて、
漁港の周辺を散策。



こんないい感じの祠があったり、
「画家ゆかりの宿」なんてあったりします。
画家って誰?
昔見た、日曜美術館で黒田清輝が房総に逗留していたって番組をやっていたような?
それとも浅井忠だったか、
セザンヌのように、宿の窓からの海の風景をひたすら描いたって話だったか・・?

さて、お腹も空いたので、
漁港近くにある「太海フラワー磯釣りセンター」でお昼にします。
以前、昭和天皇もいらした事のあるらしいセンターは客もまばらで、
11時と時間もあってか、2Fのレストランの客が私一人。
窓からは、海の眺め。潮風がとても心地いい。

せっかく外房まで来たから魚でも食べようと
刺身定食とふんぱつします。
マグロ、ハマチ、イカ、アジ、マグロのたたき、それと多分地物に白身魚。
・・・・地物の魚って少ないのね。
でも、美味しく頂きました。
ウエイターさんとウエイトレスさんの地元全開な会話をBGMに
すっかりくつろいでしまいました。
デザートに付いていた土産物のビワ・ゼリー、とても美味しかったです。



さて、腹も満ちたし、一路館山を目指します。

(追記)
画家の宿の逗留していたのは、安井曽太郎でした。
太海の波太海岸は、浅井忠によって見出され
日本絵画の原風景として、その後多くの画家達が訪れたようです。
「画家の宿 江澤館」はそんな画家達が定宿にしていたようで、
安井曽太郎はセザンヌの様な手前に松を配した絵を残しています。

房総縦断・自転車の旅ー2

2008-07-18 05:13:47 | 自転車/マラソン
千葉県在住の方でも、麻綿原高原をご存知の方は少ないのではないでしょうか。
清澄山の裏にあるアジサイの名所で、見頃は7月の下旬です。

養老渓谷から麻綿原高原へは、清澄養老ラインをしばらく進み、
途中、麻綿原方面へ右折します。
右折直後から、風景が一変します。
まさに高原と呼ぶに相応しい、下草の少ない森林風景となり、
幹の太い、トウヒの様な針葉樹の林が、
一瞬、ここは信州?と錯覚させます。
かなり広い別荘が点在しています。

この別荘地を抜けると、道は山道に突入します。
とにかく、ひたすら登り。激坂ってやつですかね。
気が付くと、ギアーを使い切っています。
後は気合で登っていくのみ。
所々に。「電線をたどりたどって麻綿原」という立看板が現れます。
手作り感が微笑ましい看板です。

そろそろ坂にも飽きた頃、
麻綿原高原の駐車場が出現します。
アジサイの見頃とあって、車の観光客も何組かいます。
駐車場から先は、道の両側はアジサイ。アジサイ。アジサイ。
正に見頃、種類は単一で、一番オーソドックスなアジサイ。
色は薄い空色。




200m程進むと、T字路に当たります。
そこを右に登っていくと・・・・
ウワァ・・・。
山全体がアジサイで埋まっています。

完全に観光客気分で写真を撮っていると、
ジェンジェンジェン・・・メタボなアブラゼミのような鳴き声。
一匹が鳴き始める、周りの何匹かた合唱(ウルサイ)して、
10秒程で止めてしまう・・・・。
この繰り返し。
一瞬、クマゼミかとも思ったが、
近くの人に聞いてみると、ヒメハルゼミとの事。
初めて聞きました。
私は名前から、もっとヒグラシの様な、透明感のある鳴き声かと思ってました。
可愛い女の子が喋ったら、中村あゆみ みたいな声だった・・。
・・・そんなショックを受けました。

さて、アジサイの山をひたすら進むと、山頂に到着。
観音様?がいらっしゃるお堂から、房総の山々が一望できます。
この先道を下ると、上総亀山、養老渓谷方面に戻ります。

私はここでUターンして、
清澄山方面を目指します。

再び、アジサイの山の中を、自転車を押して進んでいると、
道端に妙な看板が・・・・
「山ヒル注意」「草むらには山ヒルがひそんでいます。」
「虫除けスプレーの効果あります。」

極めつけは・・・
「恐怖の山ヒル体験コース
 山ヒル生息地帯に住む人の苦労を味わってみませんか。」

・・・何なんだ、この高校の文化祭の様なチープなノリは・・。
まあ、わざわざヒルに血をくれてやる程、血の気も多くないので、
無視して、清澄方面へ進路を取ります。
しばらく進むと、変則十字路に当たります。
清澄方面は未舗装の林道で、さらにゲートが閉まっているので断念。
安房小湊方面9Kmという表示に従い、左折します。
ここからは、また明日。

(追記)
帰宅後、気になっていた「山ヒル」をインターネットで調べて愕然。
実は、今、全国で山ヒル被害が急増中との事。
山が荒れたからとも、鹿が大繁殖したからとも、
はたまた温暖化の影響かとも言われているようですが、
とにかく山ヒルのいる山に入ろうものなら、
どんなに注意しても、たちどころに靴の中にもズボンの中にも
はたまた背中まで。何匹ものヒルは這い上がってきて、
血を吸われるようです。
噛まれても、ヒルが麻酔物質を分泌するので気付かず、
また、血液凝固を妨げる物質を注入されるので、
しばらく出血が止まらず、気付けば血がダラダラ・・・。
興味がある方は、インターネットで調べてみて下さい。
驚くほど沢山ヒットします。

そして、清澄山周辺は千葉県随一の山ヒルの生息地だそうです。
鹿の以上繁殖が原因の様ですが・・・。
私、何も知らずに、林の下草の中に入ってしまいました。
自転車を木に立てかける為に・・・。
下草の中に、ヒカゲノカズラを見つけて喜んだりしていましたが、
まさか、ヒルに狙われていようとは・・・。