人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

オペレーション・ストリプス・・・「SPY x FAMILY 」のディナーを作れ

2022-12-28 04:49:11 | アニメ

私、気づいたんです・・・

「SPY x FAMILY」のエンディングのフォージャー家の食卓が、我が家の食卓に似ている事に。

 

 

♪ ジャンジャンジャジャ、ジャジャーンジャジャ・・・・♪

 

「こんにちは、或いはこんばんは、エージェント黄昏。」

「今回の任務だが、フォージャー家の食卓を再現してもらいたい。」

「君の娘の知能の発達には、栄養価の高い食事は欠かせない。」

「故に、南部シチューは必ず作ってくれたまえ」

「尚、味見役にフランキーを派遣する事になった」

「諸君らの健闘を期待する」

「尚、このテープは自動的に消滅する」

 

ボウわぁん

 

 

今回のミッションで一番難しいのでは「南部シチュー」だ。ヨルさんの定番料理だが、家内には作れない・・・。MISSION:16「ヨル's キッチン」を見直してみよう。ほおぅ、パプリカが入っているのか・・・。ネットで調査すると、ドイツ南部やハンガリーやオーストリア周辺で食される「グヤーシュ」というシチューがモデルだと言う。パプリカを使ったシチュー料理で、オーストリアでは目玉焼きとウインナーを乗せるのが定番だ。仕上げにサワークリームを入れる。

ハンガリーの「グアーシュ」(パプリカを使ったシチュー)・・・ネットより

 

レシピを調べると牛肉を使うものが多いが、ここはドイツらしく豚バラ肉のブロックで作ってみる。脂が多いので、煮込む際に丹念に脂をすくい取る事を忘れてはならない。パプリカはパウダーを大さじ1.5程度居れた。さらに、細かくカットしたパプリカも追加した。赤い色は主にパプリカの色である。サワークリームは溶かし込むらしいが、ここは「バエー」を狙ってトッピングとした。味は・・・パプリカの香りが豆のそれに煮ているので、豆のシシューと形容したら分かり易いだろう。豚バラ肉は脂をしっかり落としても、味の薄い豚の角煮の様な存在感で好みが分かれそうだ。ワインよりはビールに合う。

 

 

 

食卓の中央にドーンと載った肉は、ドイツ料理の定番の「アイスバイン」かと思われる。豚のスネ肉にハーブや塩を刷り込んで、冷蔵庫で何日か寝かせてから茹でる料理だが、以前作って手間が掛かった。そこで、今回はamazonのお世話になる事にする。アイスバインと同様の下ごしらえの後に、オーブンで焼く料理に「シュバイネハクセ」というものがあるが、今回はこれにした。(家内は豚肉が苦手なので、こちらの方がブタ臭さが少ないかと・・・)EDでは、ニンジンを添えたピラフか、マッシュポテトの上に乗っているが、面倒なので、家内が人参のスライスを置いて手を抜いた。これもビールにも、ワインにも合う。

 

 

ジャーマンポテトは定番中の定番だが、EDに合わせて、タコさんウインナーを添えた。スキレっとを使って、最後はオーブンで10分程度焼いた。最初に玉ねぎをじっくり炒めて甘さを出すのが秘訣で、ジャガイモは男爵が美味しい。キタアカリだと甘味が強すぎてサツマイモの様な味になるので玉ねぎとケンカしてしまう。風味はベーコンで付ける。

 

パンも見た目がなるべく揃う様にした。プリッチェルがポイント。揚げ物はレモンが添えてあるので、「ウィーン風カツレツ」だと思われるが、肉を食べ過ぎなので、市販のコロッケで代用した。ケーキはカロリーオーバーなので割愛した。

 

ここまで揃えると、服装も気になって来る。家族各員に、「ドレスコード」を伝えた。

その結果が次の写真である。

 

残念感が出るかと憂慮したが、結構クオリティーの高いコスプレになったので、年賀状で皆さんに披露する事にした。これでフォージャー家の結束の高さがアピールされ、ステラ獲得に一歩近づくだろう。

 

今回のミッションは比較的簡単だったが、「エー、オレはヨルさんは嫌だよ」という息子の抵抗に合い、この写真では息子がロイド、私がモジャに扮している。娘は、そのままでアーニャの変な笑顔と瓜二つだ。妻は仕方なくヨルさん役をやってもらったが、まんざらでは無いらしく、職場の忘年会が無い事を悔しがっていた。

ちなみに年賀状では、息子が「ボンド」をやると言い出し、流石に無理があると思ったが、ボアのジャケットを上手く使って、しっかり犬になっていた。私はロイドを演じた・・・中折れ帽子とピストルさえあれば、誰でもスパイになれる・・・。

 

 

今回のミッションも完璧だった。

世界の平和を守る為に、フォージャー家は今日もミッション遂行に余念が無い。

 


日銀の債務超過問題・・・何故利上げがを嫌うのか

2022-12-22 05:30:14 | 時事/金融危機

■ 金利上昇で拡大する利払い ■

「日銀が将来債務超過になる」という話題をネットで見かける機会が増えました。「日銀は普通の銀行と違い、国債を簿価評価しているので、債務超過にはならない」と私は漠然と思っていましたが、どうやら金利が上昇すると債務超過が起きるらしい。

 

1)金利上層で日銀当座預金の利付けが増える

2)金利上昇で日銀当座預金の額が増える

3)日銀は国債を高値買いしているので、償還時に実損が既に発生している

4)日銀の収益= 国債を売却して得られる収益から、- 利払費

 

現在、日銀は年間1.3兆円程度の収益を上げています。これは国庫に納められます。しかし、金利が上昇すると日銀当座預金の金利が上昇して日銀の利払い費が増加します。償還時期を迎える日銀保有の国債の金利は異次元緩和の影響で今後、ゼロに近づいて行きますが、金利が上昇し続ければ日銀の利払い費は増え続ける。要は日銀は経常赤字に陥る

日銀当座預金の金利を据え置く事でこの事態は防ぐ事は出来ますが、インフレ率の上昇が続くと、金利の付かない日銀当座預金に金融機関は資金を置いておく事が難しくなり、資金流出が起ります。その結果、日銀の利払い費は減りますが、一方で市中に資金が出て行く事でイングレ率が上層し、金利に上昇圧力が掛かるという悪循環が起きる。

そもそも、日銀の役割は「インフレの抑制」で、国民もインフレを嫌いますので、政府も日銀もインフレを放置する事は出来ません。ですから、インフレが進行すれば日銀当座預金の金利を上げざるを得ない。日銀の自己資産は5兆円程度ですから、これを越える負債が発生すれば日銀は債務超過になるらしい。(日銀券は日銀の負債)

11月末の日銀の当座預金残高は490兆円程度。この全てに利付けする訳では有りませんが、仮に全てに利付けされるとすると、金利1%で5兆円の経常赤字が発生する。これ日銀の自己資本に相当します。日銀は金利上昇によって、国債を簿価評価していても債務超過になるのです。

 

■ 日銀の損失は株価下落でも発生する ■

日銀は大量の日本株ETFや、J-RITEを保有しています。日本株ETFの保有額は50兆円に達しています。これも長期保有すれば問題無いとは言え、10%の株価下落で5兆円の評価損を出す可能性が有る。

そもそも中央銀行が株やJ-RITEを買い支える事自体が異常なのですが、日銀は世界で一番クレージな中央銀行となってしまった。

 

■ 実質利上げに追い込まれた日銀の未来 ■

黒田総裁は任期終了前に実質的な利上げに追い込まれました。これは長期金利を日銀が不自然に0.25%に留めて置く事に危機感を持ったからです。

金利が上昇する中で、金融機関は低金利過ぎる長期国債を手放したい。日銀は日本国債の購入をこれ以上増やすと、日銀当座預金残高が膨らんで、利払い費リスクが加速する。

分かり切っていた事ですが「異次元緩和」のリスクが金利上昇局面で一気に噴き出した。黒田総裁の後任がなかなか決まりませんが、後始末を任される事が分かっているだけに、やり手が居ないというのが現実では無いか・・・。


日銀の出口戦略?・・・出口無き道

2022-12-21 06:35:15 | 時事/金融危機

■ 出口に舵を切った黒田総裁? ■

昨日は日銀が長期金利の許容範囲は0.25%から0.5%に拡大した事で、円高が進行しました。各国中央銀行がインフレ対策として金利を上げているのに対して、日銀は頑なに金利を据え置き、円安が進行していました。日本国内のインフレ率は、海外に比べて低いとは言え、日銀の頑なな政策は海外のファンドなどに付け入られ易い。

今年に入って日本の長短金利が逆転して逆イールドカーブ状態になっていた。日銀のイールドカーブコントロールは、長期金利を0.25%にする事で金融機関が長期国債を保有しやすくする目的があるので、長短金利が逆転すると、金融機関は長期国債を保有し難くなります。当然、長期国債の売り圧力が高まっていた。これに対して日銀は0.25%の金利が付く価格で無制限に国債を買い入れる「指値オペ」で対応していましたが、日銀の保有国債は既発国債の50%を超えてしまった。

金融機関が長期国債を保有し難い状況を避ける為には、短期金利に見合った金利に長期金利を誘導する事が必要ですが、これを狙って海外のファンドが日本国債に空売りのポジションを膨らめていた。どこかの時点で、日銀は利上げをせざるを得ない状況に追い込まれていましたが、黒田総裁の任期切れを前に、長期金利の上限引き上げに踏み切った。

(上のグラフを見ると、金利は上げずとも、今年に入ってからマネタリーベースは絞っている事が分かります)

■ 既にステルスでは無くなった日本の財政ファイナンス ■

異次元緩和がスタートした時点で、このブログでは「異次元緩和の本当の目的は財政ファイナンス」だと書いてきました。しかし、日銀法でも、国際金融上も禁じ手とされる財政ファイナンスを大っぴらに実行する事は出来ないので、日銀は「2%のインフレターゲット」などという看板を掲げていた。しかし、異次元緩和が始まった直後に円安でインフレが進行すると、財務省は消費税率を引き上げて景気に水を差すなど、インフレを達成する意欲は日銀にも財務省にも初めから見られませんでした。

コロナショックによって民間需要が枯渇すると、各国中央銀行はナリフリ構わぬ緩和政策を実施します。日銀も「指値オペ」によって、ほぼ無制限に日本国債を買い入れます。政府はコロナ対策で大量の国債を発行しましたが、市場がこれを吸収出来たのは、日銀が金融機関から無制限に日本国債を買い入れていたから。これは誰が見ても「財政ファイナンス」です。とうとう日銀は、既発国債の50%以上を保有するに至りました。

■ 財政ファイナンスに問題が有るのか ■

「事実上の財政ファイナンス状態にあるのに、円は暴落していないじゃないか!」とツッコむ方がこのブログにもいらっしゃると思います。しかし、円安は確実に進行していたので、ゆるやかな暴落は起きていた。ただ、これも程度の問題で、各国ともコロナ以降(或いはリーマンショック以降)は財政ファイナンス状態だったので、「ブサイクな犬コンテスト」状態で、円だけが悪目立ちしている訳では無い。何事もバランスの上に成り立っています。

お金の成り立ち的には財戦ファイナンスであろうが、政府通貨であろうが、お金の信用が担保されるのならば問題はありません。しかし、この信用がいつ崩れるのかは誰にも分からない。

「財政ファイナンス」が許容されると、政府の財政支出は拡大します。政治は「人気取り合戦」なので、打ち出の小槌を手に入れた政権は、人気取の為にこれを振るい続けます。当然、財政支出によって市中に流通する通貨量は増えますから、インフレが進行します。防衛費の増額に対して自民党税制調査会は税金でこれを賄う様に主張しましたが、彼らには常識が残っています。これを「防衛国債」などで賄えば、軍事費拡大に抑制が効かなくなります。

戦前、戦中の日本は「軍債」をジャンジャン発行して、破滅への道を歩みました。一般人も軍債を大量に購入していましたが、同時にインフレも進行しいたので軍債は戦後紙切れ同然となります。しかし、物価統制が行われていた戦時中の日本では、インフレは表向きは押さえ込まれたいた。しかし闇で流通する品物のインフレ率は相当に上昇していました。

この様に、「財政ファイナンス」を一度認めると、財政が拡大して「財政インフレ」が発生します。国債が市場で売買されるのは、これを防ぐ為で、過剰に発行された国債は下落して金利が上昇します。これが政府の財政支出の枷となり、不用意な財政拡大を防ぎます。しかし、現在の日本の様に市場を通して日銀が国債を無制限に買い上げる様な状況では、市場の機能は失われ、市場は財政拡大を止める機能を失います。

■ 為替市場が敏感に反応する ■

各国中央銀行が利上げを進める中で、日本だけが金利を据え置いた状況に、為替市場は敏感に反応して円安が進行しました。日銀の今回の利上げの表面的な目的は、円安を食い止める事です。多くの物資を輸入に頼る日本では、円安が進行すると、輸入物価が上昇してコストプッシュインフレが進行します。これは日銀の金利抑制に悪影響を与えます。同時に日本国債のサスティナビリティーにも影響する。

■ 最後の貸し手の日銀の動向に市場は敏感になる ■

今後の興味は日銀の利上げが、どの程度まで進むかという点に絞られます。各国中銀が利上げする中で、日銀は最後の貸し手として市場を支えています。今回の利上げは、市場関係者には「黄色信号」として捉えられるでしょう。

「黒田が利上げに踏み切ったので、次の日銀総裁は利上げがやり易くなった」というのが使用の見方だと思います。日銀が急激に金利を上げるとは思えませんが、確実に潮目は変った。

 

■ 防衛費増額を税金で負担するか、国債で負担するか? ■

アメリカが台湾危機を煽って、日本でも知らぬ間に?!防衛費増額が規定事実となっています。防衛費をGDPの2%に増額すると言っても財源の問題が立ちふさがります。普通は増税で賄う事になる。

これに対して「国債で賄え」と主張する方が大勢いました。税収は景気などの左右されて安定した財源と言い難いですし、国民の抵抗も強い。更にスタグルレーションが発生している状況で景気に水を差す増税は、経済を原則させるからです。「戦争」は待ってまくれません(アメリカが・・・)から、国民の抵抗の少ない国債発行で防衛費を調達すべきだという意見です。但し、一般の国債で調達すると国債の発効量が増えて金利上昇圧力になるので、建設国債(償還60年)や防衛国債、或いは永久国債で賄えという意見が出て来ました。

結果的には復興特別税の期限を先延ばし、さらに建設国債を1.6兆円発行する事で決着しそうです。さらに零細個人事業主には「インボイス」という大増税?が待ち受けています。(これ益税だから払って当然ですが)

防衛費の多くは、アメリカに武器購入費で支払われてしまうので、国内のインフレ率の上昇は限定的でしょう。むしろ増税分は景気を冷やす。そう考えると、短期的には防衛費状況は景気的にも、金利的にもニュートラルでしょう。ただ、アメリカの防衛産業は潤い、当然インフレ要因になります。日本国債発行による「財政インフレ」が日本国内では無く、アメリカで観測されるかも知れません。(あれ、これは日本政府のステルス・アメリカ潰し作戦だったりして)

 


22冬アニメ オススメ

2022-12-15 06:12:56 | アニメ

■ 久しぶりにアニメが面白い ■

今年は『よふかしの歌』以外に記憶に残るアニメが無かった。

「もう、アニメを観て感動出来得る歳でも無いのかな・・・」と暗い気持ちになっていたが、問題は私では無く、放映されるアニメが面白く無かっただけ。何故かって・・・だって、今期アニメは面白い作品がメジロオシだからです!

尚この記事は、そのまま「22冬アニメベスト」になると思います。

 

『ぼっちざろっく』より

生来のコミ障で、友達は一人も居ない「後藤ひとり(ボッチ)」は、有名ミュージシャンの「根暗でも人気者になれる」の一言に感化されてギターを始めます。目標は中学の文化祭でバンドデビュー。ところが、コミ症がバンドを組める訳も無く中学を卒業、されど、一人練習を続けたギターの腕前は、動画サイトで人気を集める程に上達します。

高校でも一人の友人も出来ず、それでも誰かに声を掛けてもらいたくて、ギターを背負って登校したボッチですが、誰も見て見ぬ振り。消沈するボッチですが、帰路に一人の女子高生から声を掛けられます。「あなたギター弾ける?」。

聞けば、ライブ当日にギターのメンバーに逃げられてピンチなのだと。断る事も出来ずに半ば強引にライブハウスに連れ込まれ、ステージに立たされる事になったボッチは、そのギターの才能をさく裂・・・させる事は無い。だって、コミ症だから、観客の顔すら見れず・・・。

そんなボッチちゃんが、少しずつ人間関係を築き、ほんのチョッピリずつ成長する物語ですが、その演出は「攻めの一手」。基本は『私がモテないのは全部お前らが悪い』に近い内容で、ボッチちゃんの妄想が暴走する。但し、『ワタモテ』が自尊心のバランスを保つ為の妄想であるのに対して、自己評価の極端に低いボッチちゃんの妄想は、「理想の自分」に暴走したと思えば「最低の自分」に爆落ちするといった感じで、可愛らしくも目まぐるしい。それを、実写映像を交えて描く演出は、今期一番「攻め」ています。

原作は「4コマ割り」が続くスカスカの作品ですが、故に、アニメの演出の自由度が高い。描き込まれ過ぎた原作よりも、作り手も楽しそうに作っています。

この作品、特筆すべきは「ギターやバンドのサウンド」。下手な演奏は本当に下手に、そして、スイッチが入ったボッチちゃんはキレッキレの演奏をする。OPのギター演奏もキレッキレでカッコいい。

 

『異世界おじさん』より

 

食症気味の異世界ものですが、とうとう「おじさん」まで異世界に行く時代になったのかよ!!って思って見始めたら、異世界に転生した時には青年で、そこで時を過ごして、現実の世界に戻って来たらオジサンになっていたという、浦島太郎状態の元オタクの話。「おじさん」とは、語り部が甥だから。ネタは出尽くしたと思われあ「異世界転生もの」ですが、こんなウルトラCがあったとは・・。

オタクで学校カーストも最下位クラスの「おじさん」は事故で無意識となり異世界転生を果たします。しかし、極度の老け顔のオジサンは、異世界でオークに間違われ散々な目に合います。しかし、オジサンはゲームの知識を駆使して最強の魔法使いになる。そして、エルフや女性勇者などの窮地を救って好意を持たれるが、恋愛経験ゼロで、自己評価が最低なオジサンは、全くその好意に気付かず・・・。

異世界ものの多くが、「転生したらオレツエェー!!」的なオタクの隠れた願望に媚びる内容ですが、この作品はそのナナメはるか上空を行く。先ず、異世界でのオジサンの活躍は、現世でオジサンが使う映像魔法で再生されるのみ。それを甥とその彼女?が興味津々で観るという設定。「こういう事もあったなぁ」的なオジサンの回想からシーンの再生がスタートするので、エピソードは時系列では無いのがミソ。(おおよそ時系列的ですが)視聴者は「虫食い状態」のオジサンの回想を見せられるので、穴の部分が気になる。

尤も、この作品の最大の魅力は、異世界や魔法などでは無く「古いゲームへの限りない愛情」にこそある。極度のゲームオタクのオジサンが語るゲームの話は、全て十数年前の話。セガサターンが存在した時代。最早、ビンテージとも呼べるゲーム機や、ゲームの「アルアル話」がポンポン出て来るので、その時代にゲームをプレイしていた中高年にはタマラナイ。ゲームをメインにしたこの手のストーリは有りましたが、それを異世界と合体させた発想に、惜しみない拍手を送りたい!!

 

『サマータイムレンダ』より

最近はアニメをネット配信で観るので、配信サイトによって観れる時期がズレます。『サマータイムレンダ』は22年4月からTV放送されていた様で、dアニメストアで配信されたのは22年冬期になります。それも25話一挙公開!!この作品に関しては「一挙公開」が正解。何故なら、1話を見出したら25話まで一気に見ないと仕事も手に着かなくなるからです。それ程に面白い。

幼馴染の潮(ウシオ)の葬儀に久しぶりに島を訪れた慎平(しんぺい)ですが、潮の死に不信を抱きます。そして、島民の行動にも不可解なものが・・。潮の妹の澪(ミオ)の「影」を目撃した所で慎平は殺されます・・・。ところが、慎平は再び島に訪れた所で意識を取り戻す。そう、彼は殺される事でタイムリープするのです。

『Reゼロ』の展開と同じと言えば同じですが、構成とストーリーの緻密さ、そして島に漂う濃密な空気感で、『Reゼロ』とは別格の最高のサスペンスとなっています。「日本ミステリー大賞」にノミネートしたいような出来栄え。

和歌山県の孤島の日都ヶ島(ひとがしま)に伝わる「ヒルコ伝承」を軸に、民芸スリラーを思わせる導入部からグイグイと視聴者を引き付けますが、次第に並行宇宙とタイムリープといったSF展開に。さらに・・・。

監督の渡辺歩は1966年生まれのベテラン監督で、『ドラえもん』の監督などを務めていますが、近年は『海獣の子供』(私は原作が好きなので映画は未見)や、恋は雨上がりのようにの監督も務めるなど多彩。後で紹介しますが、昨年公開された『漁港の肉子ちゃん』は私的な名作認定。

『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』は意外に名監督を排出しています。キャラクターの強靭さ故に、TV版でも劇場版でも演出の自由度が高いので、監督達は色々とチャレンジして腕を磨きます。

渡辺監督は「尺の使い方」が上手い。「映画の尺」でも「TVの30分の尺」でも、きっちりと見せ場を作って来ます。その上で殺されて毎回終わるのですから、次が見たくなるのは当然。『サマータイムレンダ』、くれぐれも平日には観ないで下さい。ワールドカップ以上の寝不足があなたを襲うでしょう。

 

『夫婦以上、恋人未満』より

高校の必修科目に「男女ペアーで同居して夫婦生活を送る(性生活は無し)」という実習があるという、トンデモ設定の漫画。

16歳になると、政府通知で理想の結婚相手が決まる『恋と嘘』に似た作品ではありますが、こちらは、あくまでも「実習」で、実習期間が終わればペアは解消されます。薬院 次郎はオタク陰キャですが、中学時代から同級生の桜坂詩織に思いを寄せています。しかし、ペアになったのは、よりによって陽キャでギャルの渡辺 星(あかり)。星が憧れているのは志織のペアーの男子。

次郎が志織を好きな事を知った星は、次郎の恋をサポートすると約束します。実はペアーの成績が10位以内に入ると、ペアー交換が出来るのです。志織ペアーは高い順位をキープしているので、自分達も夫婦生活のラブラブ度をアピールして、ペア交換でお互い好きな相手と夫婦になろうと次郎に提案します。

派手なギャルと、地味ナオタクの夫婦生活など上手く行くはずが無いのですが、意外に星は純粋。そんな星は次郎の優しさに触れるうちに、次第に・・・。

まあ、内容としては他愛の無い作品ですが、シリーズ構成と脚本の荒川稔久がソツ無く上手い。とにかく、30分という尺の中に色々な要素が展開しながらも過不足無い。説明調にならず、それぞれのシーンをじっくりと堪能出来る。荒川稔久は『仮面ライダー・クゥガー』のメインライターや戦隊物の脚本家としては大家と言えますが、『アクションヒロイン・チアフルーツ』など、アニメ作品も多く手掛けています。

まあ、「だから何?」って感じの作品ではありますが、OPの曲はアレンジがスゴイし、EDのイラストもポップで可愛らしい。誰も推薦しないと思いますので、私が「激押し」しておきます。

 

『ヤマノススメ』より

本編が完全にEDに喰われている作品。以前より皆さんから薦められていましたが、今期から30分枠となり、1期からじっくり観ています。一言で言えば登山版の『ゆるキャン△』ですが、少しだけ登山をする事もある私には、富士山登頂を目標にする女子高生が、瑞牆山から金峰山を縦走出来るのか???という疑問から抜けられずに、本編にはイマイチ乗り切れません・・・。それに、女子高生というより小学生にしか見えない・・。

ただ、今期のEDは神です。毎回特殊エンドは『チェンソーマン』とガチ対決となりますが、私は『ヤマノススメ』に軍配を上げます。とにかく、水彩画タッチの動画のクオチティーがマジで神。演出も神。あえて言おう、「ヤマノススメの本編はエンディングの前座」だと。

実は、今年は飯能に10回ほど行っています。浦安から荒川・入間川サイクリングロードを繋ぐと、飯能から秩父に自転車で行けるからです。そんなこんなで、結構、この作品の聖地である飯能にも詳しくなりました。飯能河原とか、観音寺の白い象にも行ってきました。そして、最近のお気に入りは、原作にも登場する「棒ノ折(棒ノ嶺)」。

ただ、聖地巡礼と思しき若者達が、スニーカーに普段着(ミニスカなど)で登山道に入って行く事には、問題を感じています。先日も6人の若者に注意をしました。「その服装と靴だと危険だから、最初の滝で引き返して来い」と。『弱虫ペダル』のファンの女子が50万円のロードバイクを買う程の気合を見せる一方で、『ヤマノススメ』のファンは登山靴も買わないのか!!・・・まあ、作品としうても「ゆるい」からね・・・。

 

『チェンソーマン』より

普通に選らべば今期はベスト1の作品ですが、私は『ファイヤーパンチ』や『さよなら絵里』の様なもっと狂った藤本タツキが好きなので、チェンソーマンはあくまでもジャンプの読者向けサービスかなと。アニメの出来も、毎回鳥肌の立つEDも、明らかに今期No1ですが、故にあえてこの順位。個人的には『ぼっちざろっく』の圧勝。・・・でも、凄いんだよコレ・・。

 

『機動戦士ガンダム 彗星の魔女』より

賛否両論ある事は分かりますが、私は好きです、このガンダム。

「ガンド」と呼ばれる精神感応によって機械を動かす技術は、操縦者の精神への負担が大きく「封印」されています。しかし、一人の少女だけが、この負担を感じる事無く「ガンド搭載のモビルスーツ」を自在に扱う事が出来る。

『コードギアス』や『ターンAガンダム』の大河内 一楼(おおこうち いちろう)あシリーズ構成と脚本ですから、このガンダムがツマラナイ訳が無い。カワイイ女子とイケメン男子が、キャッキャウフフの学園生活・・・おい『ヴァルブレイヴ』かよ!

ガンダムと言えども「時代の要請」に逆らう事は出来ません・・・というか、SEEDなどロボットアニメの男子アイドル化を進めたのもガンダム。私は『ターンA』などの傍流のガンダムが結構好きですが、これも「ユリ・ガンダム」という新しジャンルを開く作品。・・・とはいう物の大河内作品ですから、一筋縄では行きません。2クールだと思いますが、しばらく楽しめそうです。

 

番外編(ネット配信)

『漁港の肉子ちゃん』より

21年公開の劇場映画ですが、『漁港の肉子ちゃん』というタイトルで誰が劇場に行くの??

実は原作は西加奈子。日本のマジックリアリズムの作家などと言われ『円卓』などの代表作がありますが、私的にはあまり評価していない作家でした。でも、これはイイ。プロデューサーが明石家さんまで、肉子ちゃんの声優が大竹しのぶという所が注目されがちでですが、そんな事はどうでも良くて、逞しく生きる肉子ちゃん母娘を堪能する作品。

監督は『サマータイムレンダ』の渡辺歩。この監督、とにかく「舞台を描く」事に秀でています。肉子ちゃんと娘が暮らす小さな漁港の街の空気が画面に充満します。『若おかみは小学生』ファンは是非。

 

『サイダーの様に言葉が沸き上がる』より

渡辺歩監督を師匠と仰ぐイシグリキョウヘイ監督の劇場版デビュー作。

田舎ののショッピングモール(イオンモール高崎)を舞台に、そこのクラス老若男女の物語を、俳句を愛する少年と、ネット配信をしている少女の初恋を軸に描く、胸キュンキュンの夏映画。

「わたせせいぞう」の様なカラフルな色彩の世界で、サイダーの様に爽やかな青春が弾けます。これ必見!

 

『ゼーガペイン』より

以前に紹介しているので詳しくは書きませんが,dアニメで12月31日までの公開。私はロボットアニメを3つ選べと言われたら『伝説巨神イデオン』『輪廻のラグランジェ』『ゼーガペイン』を選びます。(王道を選べと言われれば別の作品を選びますが、個人的に好きと聞かれたら、この3作品)

『サマータイムレンダ』の最終回を観ていて、思わず『ゼーガペイン』の最終回を思い出しました。「存在のはなかさ」が共通した作品です。そして『ゼーガペイン』は切ない・・・。

 

 

一人リセット祭り・・・ゼーガペイン<再録> - 人力でGO

8月31日はリセットの日。舞浜に『ゼーガペイン』のファンが集まる日だそうですが、今年こそちょこっと覗きに行こうと思っていてましたが・・・。昨日、舞浜大橋の下を通...

goo blog

 

 

以上、『モブサイコ100』とか『弱虫ぺだる』とか『僕のヒーローアカデミア』とか『BLEACH』とか『後宮の鳥』とか『影の実力者になりたくて』とか、他にも色々面白いのでうすが・・・見切れないというのが今期の悩み。


人口削減を急ぐ理由は「地球寒冷化」

2022-12-02 04:17:55 | 時事/金融危機

産経新聞 「ソロモンの頭巾 温暖化より怖い寒冷化 低下続く太陽活動と異常気象の気になる関係 長辻象平」より

 

■ 世界な経営者が拙速な「人口削減」を選択した本当の理由は「地球寒冷化」 ■

私は陰謀論者ですが、基本的には「世界の経営者」を尊敬しています。第二次世界大戦以降、世界で大きな戦乱が起きる事無く、多くの国の人達は健康で文化的な生活を享受して来た。それは、世界の経営者の経営手腕による所が大きい。

ところが、ダボス会議が打ち出す「グレートリセット」は、今までの世界の「拡大」の流れを否定し「縮小」を強く指向しています。「民主主義の不効率性」とか「資本主義の限界」など抽象的な理由を挙げてはいますが、その対策がCO2の削減や、SDG’s(持続可能社会)などしか具体的に提示されていな事に不可解さを覚える。

この違和感は「新型コロナウイルス&ワクチン」の登場でさらに強まります。ウイルスが人造のものかどうかは別として、ワクチンは明らかに「人口削減」の道具に思えます。しかし、多くの研究者が指摘する様に、ワクチンの危険性は統計的にも、その作用機序からも容易にバレます。各国でワクチンの薬害訴訟が起こされていますが、マスコミがいくら隠そうとしても、これだけ多くの被害を出していれば、ワクチンの危険性はやがて多くの一般人の知る所となり、「危険なワクチン」を推奨した政府に批判の矛先が向かうのは時間の問題です。

ここで私は強い違和感を覚えました。「何故世界の経営者は、すぐにバレる様な方法で人口削減を急いだのか」という疑問です。

最初は、ダボスの発言を真に受けて、「資本主義の崩壊」や「民主主義からの転換」の為に仕込まれたイベントの可能性を疑いました。さらには「AI化による大量失業社会」への対処だと推測もしてみました。

しかし、そのいずれも「しっくりこない」・・・。

そこで、一度「グレートリセット」を頭の隅にしまって、「世界の経営者が「拙速な人口削減」をせざるを得ない理由」をニュートラルに考えてみました。その結果、思い当たったのが「地球寒冷化」です。

 

■ 地球は「寒冷化」している ■

「温暖化」が問題になっているのに「地球寒冷化」とは如何に?

実は最新の科学的観測データは地球の寒冷化を示唆しています。

冒頭に乗せたグラフは太陽黒点の数です(2019年の産経新聞かは拝借)。黒点の出現数がだんだんと減っているのがお分かりになるかと思います。太陽黒点は11年周期で増減を繰り返しますが、1960年代の19サイクルをピークに太陽黒点の出現数は減り始めています。1970年代はイレギュラーに黒点の出現数が少ないサイクルですが、この当時、地球の気温は低く「氷河期が来る」と話題になりました。

太陽黒点は太陽の活動のバロメーターです。黒点数が多い時は活動が活発で、黒点数が少ない時は活動が低下します。黒点数は11年周期で推移し、作物の収量などにも影響を与えますが、黒点がゼロの年に急激に寒冷化する様な事はありません。地球は容積の大きな複雑系なので、11年周期の変動をある程度吸収してしまうと考えられます。

但し、太陽活動の低下が30年、50年と続くと、巨大な容積を持つ地球も徐々に冷えて来ます。

 

■ 2030年頃から寒冷化が始まると予測するノーザンブリア大学のザーコバ教授 ■

気象変動予測で世界で最も高確率で的中を続けるノーザンブリア大学の天才物理学者バレンチナ・ザーコバ教授によれば、「地球は中長期的には温暖化に向う一方で短期的には小氷期に向かってる」と予測しています。

1)ザコーバ教授は太陽表面付近での発電効果と、太陽内部の異なる2層での電磁波を発見

2)それを元に計算すると、黒点数が今後大きく減少する事が予測出来る

3)2030年には太陽の活動量は現在より60%減少し、マウンダー極小期に近いミニ氷河期がやって来る

4)ミニ氷河期は200年~250年続く

5)97%の確率でこの予想は的中する

 

上のグラフは太陽黒点数の長期グラフです。14世紀半ばから19世紀半まで黒点数が少ない事が分かります。特に1645~1715年は太陽黒点数は極端に少なく、これを「マウンダー極小期」と呼びます。この間、地球は寒冷化しており、この時期のヨーロッパ、北米大陸、その他の温帯地域において冬は著しい酷寒に震え、夏らしさが訪れない年が続いた。地球の平均気温は今よりも1度~2度低下したのではないかとされている。

 

■ 農業生産を低下させ食糧難を引き起こす寒冷化 ■

1度ー2度の気温低下はたいした事が無い様に思えますが、鎌倉時代から江戸時代には飢饉が頻繁に起きていますが、これは寒冷化でコメが不作だった影響と考えられます。

葛飾北斎の富岳三十六景には雪の絵が多い。上は江戸小石川で雪見宴をする人々を描いたものですが、この江戸時代の日本は今よりも寒く雪が多かった。

 

上の絵は「片喰と黄金」という漫画の表紙です。この作品はアイルランド移民の少女がアメリカに渡り、ゴールドラッシュの西部を目指すという内容ですが、少女がアメリカに渡った理由は1845年~1849年にアイルランドで発生した「ジャガイモ大飢饉」。当時のアイルランドの主食はジャガイモでしたが、そのジャガイモに疫病が流行り100万人も餓死します。

人々は、なけなしのお金で家族をアメリカに移住させ、アメリカで働いたお金を送金して家族をアメリカの呼び寄せた。アメリカにアイルランド移民が多いのはその為です。移民船とは名ばかりの奴隷船の様な環境で、アメリカの地を見る前に息絶えた人も多い。アメリカに渡ってからの暮らしも楽ではありませんでした・・・。そんな移民の一人の少女が力で強くアメリカで生き抜く話が「片喰と黄金」です。「片喰」は草花の「カタバミ」。荒地でも花を咲かせるカタバミはアイルランドの国花とされています。英語では「シャムロック」と言う。

話が大幅に逸れてしまいましたが、当時のヨーロッパは寒冷で小麦の不作が続きました。16世紀末頃に南米大陸からジャガイモがヨーロッパ各地に広がります。ジャガイモは寒冷に強く、単位面積当たりの収量も小麦やライ麦よりも多いので、ヨーロッパで度々発生した飢饉から人々を救いました。ヨーロッパ北部やロシアなどではジャガイモが主食となりました。アイルランドはジャガイモの単一栽培となったので、ジャガイモの疫病で大飢饉が起きてしまったのです。

ドイツ、ポーランド、ウクライナ、ロシアなども寒冷なので、今でもジャガイモの消費の多い国です。肥沃な国土で小麦の大穀倉地帯とされるウクライナの郷土料理のボルシチに入っているのはジャガイモです。

 

■ 地球寒冷化を指摘したNASA ■

実はNASAも「地球寒冷化」を予測しています。

この予測の元となったのは、NASA の人工衛星タイムド(TIMED)に搭載されている放射線測定器 SABER による測定結果。

衛星に搭載されている放射線測定器 SABER は、大気圏の最も上層にある「熱圏」のエネルギー出力に重要な役割を果たす 2つの物質である二酸化炭素(CO2)と一酸化窒素(NO)からの赤外線を監視している。

 NASA ラングレー研究所のマーティン・ムリンザック(Martin Mlynczak)氏は、次のように述べている。

「私たちはすでに地球の寒冷化の傾向を観測しています。地球の高層上空の宇宙に近い場所において、私たちの地球の大気は熱エネルギーを失いつつあるのです。現在の傾向が続くならば、宇宙時代からのすべての時代の寒冷傾向の記録を更新する可能性があります」

 

■ 二酸化炭素は地球を冷やすというNASAの研究 ■

地球を温暖化するとして目の敵にされている二酸化炭素ですが、大気上層の二酸化炭素は地球を冷やす事がNASAによって発表されている。

NASAのラングリー研究センターが行った分析結果によると、温室効果ガスは、人体に有害な太陽光線が地上に降り注ぐのを、95%カットしており、同時に太陽熱の温度を下げていることが分かった。

1)SABERモニターは、地球の上層大気、特に大気中のエネルギー・バランスに影響を与えている二酸化炭素や一酸化窒素の量と地上に降り注いでいる赤外線の量を測定

2)最近の太陽バーストにより、熱圏は260億キロワットものエネルギーを受けていることが分かりました。しかし、上層大気圏に存在する二酸化炭素や一酸化窒素の微粒子により、その95%が宇宙に跳ね返されている

二酸化炭素による太陽の赤外線は宇宙空間への放出は反射では無く「ラマン散乱」によるものと思われます。太陽の赤外線は直射光として地球に入射しますが、上層大気の二酸化炭素が分子振動として赤外線を一度吸収します。そして再度赤外線として放出しますが、この時に射出ベクトルは全方向に変換されます。要は太陽からの赤外線は上層大気の二酸化炭素で散乱を受けて95%は宇宙空間へと拡散しているのです。

同様に地球の下層大気の二酸化炭素も赤外線の吸収と放出を行っていますが、赤外線を吸収して分子振動に返る事で温度上層を引き起こす。これが温室効果ガスと呼ばれる理由ですが、上層大気中の二酸化炭素が増加すると、下層大気に到達する太陽からの赤外線自体が減るので、二酸化炭素の増加は寒冷化を引き起こす可能性がある事を、NASAの最新の研究は示唆している。

ここで私は一つの疑念を抱く。地球温暖化で二酸化炭素を削減する真の目的は、実は「寒冷化阻止」なのでは無いのかと・・・。

 

■ 太陽風が減ると、火山が噴火する? ■

寒冷化絡みで、もう一つ面白い予測を見付けました。太陽活動が低下すると火山が噴火するというものです。

 

1)太陽の活動が低下して、太陽風(電離物質)が弱まる

2)地球の上昇の電離層が薄くなる

3)電離層に囚われる宇宙線の量が減り、地上に到達する宇宙線が増える

4)宇宙線(放射線)は透過性が高く、地下のマントルで吸収され、その温度を上げる

5)マントルの温度上昇でマグマが上昇して火山が噴火する

6)火山灰が大気を多い、太陽光が遮られて地球が寒冷化する

 

ちょっと「とんでも」な匂いのする説ではありますが、江戸時代には火山噴火も多かった。富士山は宝永年間に噴火していますし、浅間山も噴火していた。フィリピンのフィナツボ火山の噴火で地球の気温低下が観測されていあすが、太陽風の低下が複数の火山が大噴火を起こすならば、寒冷化に拍車が掛かります。

 

■ 寒冷化が不可避ならば、人口は速やかに減らす必要がある ■

ここで本題に戻ります。

寒冷化が不可避ならば、世界の経営者はどの様な判断をするでしょうか?

1)寒冷化が進み、食料生産が低下する

2)世界が食糧難に陥り、インフレにより政治不安が高まる

3)暖房用のエネルギーの争奪戦が起きる

この様な「カオス」の未来を回避する方法は、人口を削減して少量需要とエネルギー需要を減らす方法が一番有効で確実です。そして、寒冷化が2030年から進行するならば、それまでにある程度の人口を減らす必要がある。

 

■ 昆虫やブルーフィッシュを食べろと言い始めたダボスやロックフェラー ■

ダボス会議では「食糧難」が到来すると危機感が高まっています。昆虫食や人造肉が注目されていますが、これは穀物の利用効率を高める狙いがあります。牛や豚の肉を生産するには、その5倍の穀物を必要とします。食糧難に時代にこれは不効率です。穀物をそのまま食べた方が効率が良い。

しかし、肉食人種の方達は肉を食べたいという衝動に勝てないでしょう。だから大豆から肉そっくりの人造肉を作ったり、遺伝子組み換えで肉の細胞を工場で生産する研究が盛んになっています。

昆虫も家畜に比べると、植物から動物性タンパク質の変換効率は高い。イナゴを食べた事がある人はお分かりかと思いますが、昆虫の味はエビに似ていて、見た目程悪くはありません。長野県民などは伝統的に昆虫食が大好きです!!

ロックフェラーも「ブルーフィッシュを食べよう」と盛んに宣伝しています。ブルーフィッシュやイワシやサバなの青魚で、西洋ではあまり見向きもされない。肥料や飼料にされる事の方が多い。これらの魚を直接食べれば、タンパク質の利用効率は肥料や飼料にするよりも高まります。

私はニワカに「昆虫食」が注目される事に違和感を覚えていましたが、寒冷化が予測されるのであれば、さも在りなんと思います。

 

■ 「地球の人口が90億人になる」というキャンペーン ■

最近TVなどでは「地球の人口がこのままでは90億人になり、食糧難になる」という番組が放送されている様ですが(TV無いので詳しくは無い)、これも寒冷化を絡めると、結構深刻な問題です。

「食糧難」は昔から問題とされて来ましたが、化学肥料と収量の多い品種の栽培によって、食料生産は着実に伸びて来ました。F1シードなど、「アグリビジネスの陰謀」の様に言われて来ましたが、飢餓の克服に貢献している事も確かです。しかし、寒冷化によって農業生産が確実に低下するならば、これから増える人口どころか、現在の人口でも食糧難が発生する可能性は高い。

 

■ ウクライナ戦争をエネルギーの囲い込みとロシアの南進と捉える事も出来る ■

寒冷化というキーワードで捉えると、ウクライナ戦争の別の側面も見えて来ます。

ロシアはヨーロッパへのガスの供給を停止しつつ在りますが、寒冷化が進行すればガスは重要な戦略物資です。ガスの供給を条件にロシアへのNATO諸国の敵対を止めさせる事が可能です。

寒冷化の影響を最も受けるロシアは、耕作可能な土地も必要になります。ウクライナ戦争は、肥沃なウクライナの土地を狙った「南進政策」と捉える事も可能です。

 

荒唐無稽とお思いになるかも知れませんが、「寒冷化」を中心に考えると、「グレートリセット」や「ウクライナ戦争」や「コロナによる人工削減」が強引に進められている理由に合点が行く。実は最近は「googoleの禁則ワード」と「DackDackGo」が役に立ちます。

「NASA 地球寒冷化」でgoogoleとDackDackGoで検索を掛けると、googoleではNASAが温暖化を予測した記事しか出て来ません。温暖化推進派にとってNASAが寒冷化を予測しているという事実は「不都合な事実」の様ですが、はたして「それだけ」でしょうか・・・。

 

別に「人口削減」を責める気はありません。全員で飢えるより、情報力で生き残る道を私は模索したい。現在が「サバイバル」であるという認識を持つ人が生き残る。私は家族と私が死なない為に、あらゆる可能性を否定しません。