■ 感染の収束する理由なんて一つしか無い ■
「日本の第五波が何故収束したか分からない」という報道がされていますが、新型コロナが登場した当時、「6割の人が感染したら集団免疫が獲得される」と報道されていた。
「6割」というのは「自然再生産数(一人の人が何人に感染させるか)=2.5(人)」という計に基づいたもので、これが達成されると「集団免疫」が獲得されて感染は収束すると感染学者達は言っていた。
尤も「6割」という数字は、コロナウイルスが登場した時にドイツで発表された「自然再生産数=2.5」に準拠しているだけで、この数字が正しいかどうかの検証はされずに現在に至っています。
「集団免疫が達成されなければ感染が収束しない」という免疫学者の主張に従うならば、ワクチン接種が始まる前に収束した第一波~第三波は、「集団免疫が確立」していなければオカシイ事になります。
「緊急事態宣言が効果を発揮した」との主張も有りますが、ご存じの通り日本の緊急事態宣言はザルに等しく、海外のロックダウンとは大きく異なりました。「老人が外出しなかった」とか「高齢者施設の防疫管理が徹底していた」事が原因で「自然再生産数が低くなった」との仮設も可能ですが、多くの病院や高齢者施設でクラスターが発生していた事を考えると、これも説得力が無い。
第一波から第三波の収束理由として、一番納得出来る説明は、新型コロナウイルスの自然再生産数は2.5よりも相当に低かったという仮定です。日本では感染初期にPCR検査数が制限されていたので、第一波から第三波の感染者数のピークは実際の感染者数の1/10かも知れませんが、何れにしろ「国民の6割が感染する前に感染は自然に収束」しています。
■ 第5波(デルタ株)の収束にはワクチンの普及も一役買っているが、若者は集団免疫に達したのであろう ■
従来株の自然再生産数が2.5よりも大幅に低かった場合、デルタ株侵入時にも未感染者は大勢存在していた可能性が高い。自然免疫が強い若者を中心に、コロナの抗体や細胞免疫を獲得出来ていなかった人は少なく無いはずです。
下気道で増殖する従来型のコロナに比べ、上気道で増殖するデルタ株は感染力が従来株に比べて強く、当然、自然再生産数も従来株に比べて高い。従来株に感染していなかった若者中心にデルタ株は感染を拡大した。
一方、第5波の時期に高齢者の多くがワクチンの2回接種を負えており、高齢者の感染はワクチンによってある程度防がれていた。いえ、感染はするのですが、発症が抑えられていたと言った方が正しいでしょう。
ワクチンによって獲得された抗体は変異株に効果を発揮し難いので、ワクチン未接種者同様に感染はするのですが、ワクチンによって免疫がかさ上げされた状態(多分、強力なアジュバンドとして機能する脂質ナノ粒子が、その免疫賦活能力によって免疫を短期的に底上げしている)だったのでしょう。
結果的にデルタ株は若者の間で感染を広げ、ある程度感染が拡大した後には集団免疫状態になり感染は収束した。
■ 今後はワクチン接種者中心に感染が拡大する ■
10月以降、ワクチンの効果が薄れるので、医療関係者や高齢者から先に感染が拡大するハズです。
既に多くの医療機関でスタッフのクラスターが発生していますし、高齢者施設もブレークスルー感染のクラスターが発生しています。今後は優先接種の65才以上の高齢者が、順次「ワクチン切れ」を起こすでしょう。
仮にワクチンに「抗体依存性増強(ADE)」を起こす効果があるとするならば、新な変異株の流行と共に、ワクチン接種者のブレークスルー感染が増える可能性が高いと私は考えています。
上のグラフはワクチン接種が先行したイスラエルとイギリスの感染者数のですが、70%の国民がワクチンの2回接種を負えても感染が拡大しました。これは、ワクチン接種が速かった故に高齢者からワクチン切れを起こしていた事が原因と考えられます。
日本もイギリス並みにワクチン接種が進みましたが、変異株の流入によってイスラエルやイギリスの様にワクチン接種者のブレークスルー感染が増えるハズです。
一方、従来株やデルタ株に自然感染して免疫記憶を獲得した若者世代は、感染リスクは低くなっています。しっかりとT細胞免疫や、B細胞免疫を獲得しているからです。イスラエルの研究では、自然感染による免疫はワクチンの27倍というものもあります。
さらに、自然感染した後にワクチン接種した場合「スーパーB細胞」が出来上がり、SARSやMARS,普通の風邪にも感染し難くなるという研究も発表されています。(尤も、コロナ系以外の免疫がワクチンの悪影響を受けている可能性も有りますが)
■ ワクチンなど接種しなくても感染は収束する ■
上のグラフは「感染爆発」としてニュースを騒がせたインドの感染者数の推移です。「感染爆発」を起こした後に、感染が収束している事が分かります。イベルメクチンの効果だとも言われていますが、私は「皆感染して集団免疫が確立した」と考えています。
感染学の教科書に載っている「理想的な感染ピーク」の曲線を描いています。インドで発生したデルタ株は感染力が強かったので、一期に感染が広がり、一期に収束したと考える事が、感染学者の主張に合致します。
■ 自然免疫が獲得出来ないワクチン先進国でコロナ感染はいつまでも続く ■
ワクチン接種が進んでいない途上国の多くは、既に国民の多くがコロナウイルスに感染して自然免疫を獲得しています。この様な国では、新型コロナウイルスは既に「普通の風邪」の仲間となっています。
一方、ワクチン接種が早期に進んだ国々では、変異株が登場する毎に、ワクチン接種者を中心に感染が拡大して、コロナ騒動はなかなか収束しないでしょう。
これは、ワクチン接種は始まる頃、多くの「本当の専門家達」が指摘した事で、彼らが正しかった事がこれから実証されて行きます。
■ 3回目の接種よりも感染した者勝ち ■
「インフルエンザワクチンを毎年接種する人の方がインフルエンザに毎年罹るよね」というのは経験的に皆さん良くご存じ。
特にインフルエンザに一度も感染した事無くワクチンを接種し続けている人にこの傾向は強く、科学的にも確認された事実です。コロナワクチンでも分かる様に、ワクチンで獲得された免疫は弱い。
ですから、ワクチン接種をされた方も、健康に自信がある方は、積極的に新型コロナウイルスに感染して自然免疫を獲得した方が良い。ワクチン効果が残る内は感染しても軽症で済むでしょう。
■ 人生の勝敗は既に決しているが、逆転のチャンスはゴロゴロ転がっている ■
既に盛り場は昼間からビールを煽る人達でごった返していますが、こいう危機意識の低い人達は既に感染して免疫を獲得しているでしょう。
一方、部屋に閉じこもっていた高齢者や危機意識の高い方達(当然ワクチンも接種済)は、これからの「ワクチン切れ」を恐れて2回目、3回目のワクチン接種を喜んで受けるでしょう。そして、ワクチン切れの時に運悪く感染し、運が悪ければ命を落とす・・・いえ、その前にワクチンの大当たりする可能性も有ります。
人生の勝敗は既に決していますが・・・ワクチン接種者が負け組と決まった訳ではありません。今からでも自然感染すれば良いのです。ワクチンの効果が残っている間は症状も弱いでしょう。(責任は持てませんが)
飲み屋に行ったり、旅行に行ったり、満員電車に乗ったり・・・人生逆転のチャンスはいくらでも転がっています。あとは同調圧力に屈しない「ほんの少しの勇気」が有れば良いのです。
総人口の75%がワクチン接種を終え、日本は知らぬ間に「ワクチン優等生」になってしまいした。ワクチン非接種者がレアポケモンみたいな存在となる中、最後に笑ているのは誰か・・・本日はマイノリティーとなったワクチン非接種者の遠吠えをお送りしました。