■ 新シリーズ・スタート。題して「走って行けるかなシリーズ」 ■
最近、腹が出てきた。
ズボンがMサイズからLサイズになった。
体というのは、不思議なもので、
服のサイズに体形がどんどん合っていくようだ。
最初はユルユルだったLサイズのウエストに
だんだんと自分の体が順応して行く・・・。
ベルトの穴が足りなくなった・・・。
ベルトもLサイズになった・・・。
これは、かなりヤバイ・・・・。
という事で、新シリーズのスタートです。
夏場でジョギングをサボり気味の自分を奮起する為に、
ジョギングで様々な観光名所に行く企画。
題して「走って行けるかな?」シリーズ。
本日はその第一弾、
「東京スカイツリー」です。
■ 距離が短いので、「熱中症と対決」というサブテーマを付けてみた ■
東京に突如出現したバベルの塔、東京スカイツリー。
このあまりに巨大な建造物は、
関東平野の様々な場所から見る事が出来ます。
全国から観光客を集める日本の新名所ですが、
近くに住んでいると、ついつい「いつでも行けるや」と思ってしまう。
結局、未だに見に行っていません。
そこで、栄えある「走って行けるかな?」の第一弾として、
「東京スカイツリー」を目指す事にしました。
でも、「東京スカイツリー」は意外に近い。
距離にして10Km程度しか無い。
これでは、普通のジョギングと変わりません。
そこで、サブテーマーを付けてみました。
題して
「熱中症と対決する」です。
と言っても、土曜日の午前中をダラダラ過ごしていたら、
午後1時のスタートになってしまっただけなのですが・・・。
真夏の午後1時は暑い。
照りつける日差しも強い。
ましてはヒートアイランドの東京都心です。
これは
熱中症に注意しなければなりません。
熱中症対策は、適度な水分と塩分の補給が重要ですが、
尤も重要なのは、暑い時間帯を避けて運動する事。
実は、私はジョギングで軽い熱中症になった経験があります。
真夏の午前10時に走り始めて、25Km走ったら、
なんだかクラクラし始めました。
目の前が妙に白く霞んでいるなと思ったら、
脈拍が急に上がりだしました。
木陰で休んでも、脈拍が130(回/分)程度から下がりませんでした。
自販機のペットボトルの水を頭から被って、
強制水冷しても、フラフラはなかなか治りません。
ある程度、木陰で休んで回復しましたが、
実は、その後、数日間は、「やる気」が出ない・・。
これって、三国志に出てくる「塩抜き」の状態では無いかと疑ってみました。
捉えた敵の猛勇を、塩を抜いた食事を与える事で手なずけようという話。
曹操の策略だったか・・・・?
どんな歴戦の猛者でも、塩が欠乏すると、おとなしく成るという、
なかなか姑息な手段だったと記憶しています(おぼろげだけど)。
そこで、塩水を作って2杯程飲んでみた所、
かなり気力が回復しました。
それでも、1ヶ月くらいは、ジョギングに出かける気がしませんでした。
体も何処と無くダルイ感じ。
ですから、真夏の日中のジョギングは危ない。
そこで、東京スカイツリーまでのコースは
なるべく涼しい川沿いのコースを選びます。
幸い、風が適当にあるので、体感温度はそれ程高くありません。
■ 東京の川の記憶を辿る ■
A:新川の岸辺
午後1時に出発して、
浦安橋を渡って、江戸川沿いを上流に進むと、
「新川」が江戸川に合流します。
新川は、中川と江戸川を結ぶ運河です。
護岸の改修工事で、親水公園として水辺の散策が楽しめます。
時折、カルガモが泳いでいます。
B:新川の荒川水門側
新川の中川側水門に周辺は、
江戸情緒のある佇まいです。
木製の橋や、灯篭、そして物見櫓があったりして、
まるで時代劇のセットです。
水門脇から荒川の土手に上がります。
対岸の彼方に、「東京スカイツリー」が遠望できます。
川面を渡る風は、・・・・ドライヤーの熱風の様です。
唇が乾燥してゆくのが分かります。
・・・ここでUターンして帰ろうかとも思いましたが、
行くも地獄、帰るも地獄で、距離も同等ならば、
これは、もう前進あるのみです。
C:江戸川競艇
しばらく土手を走って、都営新宿線の鉄橋をくぐると
新大橋通りの荒川大橋が現れます。
ここを渡って・・・・って、土手を降りる階段が見当たりません。
仕方なく。もう少し先まで行くと、
何やら、エンジンの音が川の方から聞こえてきます。
なんと、江戸川競艇と書かれています。
競艇のボートが、水面を疾走しています。
・・・江戸川競艇って、江戸川にあるものだとばかり思ってました。
ここ中川(荒川)なんですけど・・・・江戸川区の競艇っていう意味なのですね。
競艇場の手前の階段で荒川の土手を降り、
新大橋通りの橋を超えてます。
街中に入ると気温はさらに上昇します。
これはヤバイかも・・・。
出来るだけ日陰を選んで走りたい。
D:竪川河川敷公園
ありました、日陰が。
大島から北上すると、京葉道路の高架が顕れます。
その下は、昔、竪川という川だった様で、
現在は遊歩道として整備されています。
川の名残の流れが、残されています。
川に上を京葉道路の高架が通っているので
日射による体温上昇は避けられそうです。
それにしても、東京はかつての川や運河の名残が多い街です。
江戸の物資の運搬の主役は水運であった事を実感します。
D:京葉道路高架下から、スカイツリーを望む
下町の工場の屋根の向こうに見えるスカイツイリーは
だいぶ大きく見える様になりました。
亀戸手前で竪川遊歩道を離れ、
明治通りを北上します。
E:初めてスカイツリの文字が標識に!!
明治通りと、浅草通りとの交差点手前、
初めて道路標識に「東京スカイツリー」の文字が出現します。
浅草通の交差点を左に曲がると、
巨大なスカイツリーがそそり立ちます。
あとちょっと・・・と思ったら
スケールが大きすぎて、近くに見えるだけでした、
走る事10分。
ようやく押上駅に到着。
F:東京スカイツリー、到着!!
さすがに634mはダテではありません。
カメラも横位置では、
フレーム内に収まりません。
この日は隅田川の花火大会当日でした。
街は浴衣姿の若い女性も沢山居ます。
そんな中、頭から水を被った様、
汗ダクダクにして走っている
オヤジの姿は異様に映った事でしょう。
ここまで距離は役10Km、
良く頑張った、オレ。
しかし、夏の都内は暑い。
これ、マジで熱中症にならない方が不思議です。
帰りは、地下鉄で浦安へ。
クーラーで汗が冷やされたので、
これはこれで、寒くて大変でした・・・。
<追記>
とても暑い思いをすると、人間の体の耐暑性は向上します。
体には一種のメモリー効果がある様です。
これで、しばらくは、クーラー無しの生活を
我慢出来そうです。
実はこれクーラー無し生活の基本。
涼しく過ごす工夫をするよりも、
暑さに耐える体を作れ!!!
でも、今度はクーラーの効いた所で
とても寒い思いをします。
体が暑さになれるので、逆に すぐに凍えてしまうのです。
冷房の効いた電車の中や、オフィス。
映画館などで凍えない様に、
私は夏でも長袖が手放せません。
結局、現代人はせっかく獲得した生理的耐暑性を
クーラーの使用によって失っているのです。
よくよく考えれば、子供達は真夏の炎天下や、
蒸し風呂の様な体育館の中で、部活をやってますよね。
でも、大丈夫。
たまに熱中症になる子が居ますが
多分、クーラーに慣れた現代っ子程、
部活での熱中症のリスクは高くなるのではないでしょうか?