■ 加計学園問題は補助金詐欺 ■
加計学園問題も森友問題も本質は同じで、学校の建設費を水増しして補助金を山分けするシステム。加学園の獣医学部の建築坪単価は文科省の大学建築の最低基準額の6倍で、他の大学に比べても2倍程度割高。森友学園でも金額の違う建築費の見積もりが出て来ましたが、水増し分は政治家にキックバックされる。これ従来の公共事業などと同じ手法ですが、税務署がいくら調べても尻尾を掴むのは難しい。小沢一郎氏の事件の時も結局は立件出来ませんでした。政治家も業界も心得たもので証拠は残しません。
■ 銀行融資を引き出す為に強引なスケジュールを特区で押し切った ■
加計学園の場合はもっと悪質な可能性が有り、学校経営が金銭的に行き詰っていて銀行融資による自転車操業になっている可能性が指摘されています。獣医学部の新設を理由に融資された資金が運営費に回っている可能性が指摘されています。今治市が提供した土地は一定期間は転売出来ませんが、担保価値は在るでしょうし、将来的には転売も可能。
同じ加計学園系列の千葉科学大学でも銚子市は税金を補助金として投入していますが、市の財政が厳しくなった為に一部返済を求めた様です。市と学園の取り決めでは市民の為の美術館を学内に作る予定でしたが、これは実現していません。
■ 学校建設と教育国債という新たな「シノギ」 ■
加学園に限らず、学校建設には広大な敷地と、建設費用が掛かりますから、そこに投入される補助金が政治家の「シノギ」になっている。この延長千線上に「教育国債」が在るのであれば、それは従来の箱物公共事業の利権構造のバリエーションに過ぎないのかも知れません。まあ、与党、野党問わず多くの政治家が叩けば埃の出る身ですが・・・。
■ 安倍首相はどんな虎の尻尾を踏んだのか? ■
今回の事件で注目すべきは「安倍1強」と言われた状況が、いとも容易く崩れた点です。
森友問題も加計学園問題もネットでは随分前から噂されていましたが、大手マスコミが何故今頃になて報道を始めたかが事の本質。
「安倍叩き」が「解禁」された理由こそが重要で、いまさら政治家と金の汚い関係を騒いだ所で意味はありません。
陰謀論者の私は、日米貿易協定を有利に進める為のアメリカの恫喝かと妄想していましたが、このまま行くと安倍政権の退陣まで追い込まれそうな気配。そうなると・・・アメリカの目的はもっと違う所にありそうだ。
安倍政権の最後の政治課題は「憲法改正」ですが、今回の事件で国民投票で国民がこれを支持する事は100%あり得ない。
「憲法改正」は自民党立党当時からの悲願であり、日本会議の悲願ですが、その根底にはアメリカの属国状態に独立が在ります。安倍首相は真面目な方ですから、アメリカに面従腹背して憲法改正を達成したかったに違いない。
しかし、アメリカにしてみれば集団的自衛権さえ日本が認めれば、自衛隊を紛争解決に動員する事が可能な訳で、日本の独立性を高める憲法改正めで認める必要は在りません。細かな事は自衛隊法の改正や、有事法制の整備で対応可能な訳で、それが憲法と多少相反した所で、自衛隊の存在自体が根本的には憲法違反なのだから大した問題では在りません。
安倍政権は「憲法改正を認めてやるよ・・」というアメリカの口車に乗せられて、いろいろとアメリカに便宜を図って来ましたが、最後に手のひら返しされた・・・。
まあ、1枚も2枚のアメリカの方が役者が上手だった・・・そんな妄想に耽っています。