人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

今だから新型インフルエンザを総括する

2010-06-29 10:35:00 | 危険なワクチン



■ もうお忘れですか? ■

皆さん、昨年の今頃、何が世間を騒がせていたか覚えていらっしゃいますか?

「H1N1」でピンと来る方は記憶力の良い方ではないでしょうか?

そう、昨年の今頃は「新型インフルエンザ」がメキシコで発生し、世界は「やれスペイン風邪の再来だ!!」「パンデミックの発生だ!!」と、上へ下への大騒ぎでした。

2009年6月9日にWHOは新型インフルエンザの「パンデミック」を宣言し、それを受けて世界の各国は、感染防止に巨費を投じていきます。

あれから1年、マスコミも国民もあんなに大騒ぎしたのに、もう随分昔の出来事の様に感じます。しかし、私達は今まさに「大騒ぎの代償」を払っているのです。

■ 大量廃棄される輸入ワクチン ■


http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0EAE2E1818DE0EAE2E4E0E2E3E29180EAE2E2E2;at=ALL より引用 >

新型インフル輸入ワクチン838万回分解約 厚労省、92億円支払い
2010/6/29 0:29

 新型インフルエンザの輸入ワクチンについて、厚生労働省は28日、ノバルティス社(スイス)から今後輸入予定だった約838万回分を解約することで合意したと発表した。購入予定量(2500万回分)の約3割に当たり、輸入ワクチンの解約で初めて違約金約92億円の支払いが発生。差し引きで経費節減は約15億円にとどまった。

 同社からは約1662万回分を輸入済みだが、出荷されたのは約2500回分だけで、残りは今月末までにすべて有効期限を迎え、廃棄処分となる見通し。

 厚労省は昨年、グラクソスミスクライン社(英)を含む2社と輸入契約を結んだが大量に余った。2社への支払額は計約853億円にのぼる。

<引用終わり>

日本はほとんど使用される事の無かった輸入ワクチンの853億円もの巨費を投じたのです。

さて、その責任は追及されたでしょか?
答えは「否」です。

■ 新型インフルエンザ騒動を総括する ■

私は当初からこのパンデミック騒動に疑念を抱いていました。そこで、新たな展開がある度にこのブログの記録していたので、このブログの「新型インフルエンザ」のカテゴリーをご覧になれば、事件の経緯と、その時点でのWHOと政府とマスコミがいかに世論をミスリードしていったかを振り返る事が出来ます。

エントリー順にタイトルをまとめてみました。

2009・05・07 豚インフルエンザは予行練習? 
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090507/archive
WHOが「フェース6」を検討する中、各国は水際作戦を展開。しかし潜伏期間が6日あるウィルスを成田で食い止める事はナンセンス。弱毒性のインフルエンザでのこの騒ぎは、鳥インフルエンザの為の予行練習か?


2009.05.18 普通のインフルエンザで騒ぎ過ぎ
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090518/archive
国内で人から人に感染が拡大中。しかし弱毒株で重症化はしない。弱毒株の今のうちに感染して免疫を獲得するのも良いかも。


2009.06.12 市内でインフルエンザ発生
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090612/archive
私の住む市内でも中学の剣道大会で感染拡大。本当に怖いのはインフエンザでは無く近所の目かもしれない。

2009.08.27 皆でかかれば怖くない・・・新型インフルエンザ
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090827/archive
近所でインフルエンザが流行っているが、町医者は騒ぎを恐れて新型の検査をせずに季節性で処理をしている。新型インフルエンザの症状は夏風邪程度の人たちも多い。


2009.08.29 新型インフルエンザ・・・超過死亡概念
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090829/archive
インフルエンザの死亡率はWHOの推奨する「超過死亡」が適用されている。直接の死因が肺炎でも糖尿病でも、インフルエンザによって重症化して死に至れば、インフルエンザによる死亡そしてカウントされる。日本でも多い時は1シーズン1万人を超えるインフルエンザによる死者が発生する。WHOが発表した世界で2000人の死亡は、とても少ない数字で、新型インフルエンザがいかに脅威でありえないかを証明する。

2009.08.30 WHOは何故危機を煽るのか
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090830/archive
WHOは若年者の重症化をことさら強調して危機を煽っている。この時点での日本の感染者の致死率は0.043%で季節性よりも低い。WHOは温暖化を煽るIPCCに酷似してきた。

2009.09.06 新型インフルエンザの実体
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090906/archive
WHOの発表がトーンダウンし始める。学者の間からもWHOの方針に疑問の声が上がり始めた。国産ワクチンの摂取が10月下旬に始まるが、感染ピークは過ぎているだろう。

2009.09.07 WHOの目的は?
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090907/archive
WHOが世界の志望者の把握を既に中止している。この騒動で得をしたのは製薬メジャーである。ワクチンの販促として新型インフルエンザが利用された?

2009.09.08 1976年のインフルエンザ騒動
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090908/archive
1976年にアメリカで類似のインフルエンザ騒動が発生していた。この時ボイ儲けしたのはラムズフェルドの製薬会社であったが、そのワクチンの副作用が500人発生し、30人が死亡した。インフルエンザによる死者は1人だけだった。ラムズフェルドは今回もタミフルで大儲けをしている。

2009.09.13 NHKスペシャル・・・冷静に見てみると
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090913/archive
NHK特集が新型インフルエンザの特集を放送したが、チリや沖縄の状況を誇大に報道して危機を煽っている。

2009.09.16 致死率0.4%・・・一人歩きする数字
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20090916/archive
ユトレヒト大学の西浦研究員が感染初期に報告した致死率0.4%が一人歩きしている。現在の日本の致死率は単純計算で0.0093%である。新聞記者は電卓もはじけないのか?

2009.10.05 新型インフルエンザの実体
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091005/archive
通常の季節性インフルエンザと比較しても1/10程度の致死率の新型インフルエンザ。こんなインフルエンザで果たしてワクチン接種の必要があるのか?


2009.10.06 「陰謀論」というレッテル
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091006/archive
新型インフルエンザ騒動は「陰謀論」の匂いがする。アメリカのワクチン行政は巨大製薬企業と政治家と副作用の歴史である。


2009.10.12 新型インフルは新型で無い?
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091012/archive
新型インフルエンザは「新型」では無く、「旧型」であった疑いが。その証拠に高齢者の感染は殆ど見られず、免疫を既に持っていた可能性が高い。

2009.10.18 統計の処理には注意が必要
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091018/archive
新型インフルエンザの感染者数は季節性インフルエンザの例年の感染者数に比べて非常に少ない現段階での統計処理には注意が必要。

2009.10.25 「若者よ新型インフルエンザに大いに罹れ」・・・という主張
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091025/archive
安保徹・新潟大学大学院医歯学総合研究科教授は若者に大いにインフルエンザに罹れと推奨。若いうちに免疫は獲得すべき。


2009.11.03 ワクチンって何
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091103/archive
ワクチンは有効であるが、その効果は数ヶ月で消失する。本物のウィルスによる感染でなければ恒常的な免疫は獲得できない。

2009.11.12 本格的な流行期へ突入
息子の高校でも学級閉鎖が多発し、本格的な流行期に突入。しかしだいたい軽症で皆回復。

2009.11.12 本当に怖いのは輸入ワクチン
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091112/archive
ワクチンで本当に効が発揮されたのは天然痘のワクチンのみ。BCGも諸外国では発ガン性の問題から中止している。医療が発展して致死率が下がった感染症は、ワクチンによるリスクと感染症によるリスクを再検討する必要がある。ワクチンによる免疫は10年程度で消失する事を念頭に置くべきだ。

2009.11.13 輸入ワクチンの接種は即刻中止すべき
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091113/archive
安全性の確認されていないスクワレン・アジュバンド(免疫増強剤)を使用した輸入ワクチンの摂取は即刻中止すべきだ。スクワレン・アジュバンドには自己免疫疾患を引き起こす疑いがもたれていて、新型インフルエンザワクチンには不妊化作用の疑いも掛けられている。WHOの本当の目的は、将来的な人口抑制では無いか?


2009.11.14 巨大な人体実験場と化した世界
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091114/archive
アジュバンドは癌ワクチンの開発に欠かせないものとして注目されている。厚生労働省も輸入ワクチンのなし崩し的承認で、アジュバンド解禁に舵を切った。世界の製薬会社との競争に負けない為である。


2009.11.16 子宮頸がんワクチンは強制接種するようなものか?
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091116/archive
WHOが進める10代女子への子宮頸がんワクチンの有効性にははなはだ疑問がある。早期発見でほぼ完治する癌にリスクを伴うワクチン接種がはたして必要か?さらにはワクチンの効果も10年程度で、その後感染するリスクを考えると、10代の少女達へのワクチン摂取はナンセンスである。

2009.11.16 ワクチンは打たないで!!
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091116/archive
従来からインフルエンザワクチンの有効性には疑問点が多く、日本では副作用が多発した事から子供への集団予防接種は中止されたという歴史的事実がある。

2009.11.17 ワクチンによる免疫持続
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091117/archive
ワクチンの効果は一時的であり、10年程度で消失してしまう。

2009.11.21 新型インフルエンザの真実
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091121/archive
国産の新型インフルエンザワクチンを接種して9000人が重篤な副作用を発症。
21人が亡くなった可能性があります。

2009.11.24 輸入ワクチンの副作用
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091124/archive
カナダのグラクソ社のワクチンで「アナフィラキシー・ショック」の副作用が発生。しかし国内ワクチンより発生率は低く、厚生労働省はマスコミにリークしてこの問題を煽り、輸入ワクチンの接種時期を遅らせる作戦の様に思われる。


2009.11.26 現場の医師のブログ
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091126/archive
欧米でも日本でも現場の医師は自身にインフルエンザワクチンを接種したがらない。ワクチンの無効性は医師達が一番知っている。


2009.12.11 インフルエンザ患者数減少に
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091211/archive
国内の新型インフルエンザの患者が大幅に減少。感染ピークは過ぎたらしい。

2009.12.14 ポーランドの保健大臣
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091214/archive


2009.12.21 自業自得?・・・ワクチンが余って損失発生?
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20091221/archive
ポーランドの保険大臣は、新型インフルエンザワクチンから国民を守るため、ワクチンの輸入をしない事を決定。彼女は臨床経験豊富な医師でもある。

2010.01.06 新型インフルエンザの終焉
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20100106/archive
日本の感染ピークはどうやら過ぎたらしい。無症状者が発症者の5倍居るらしい。

2010.01.12 新型インフル・・・欧州委員会がWHOを追及
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20100112/archive
欧州委員会がWHOが無駄に新型インフルエンザ危機を煽ったとして公聴会を開催。WHOと製薬会社の癒着を追及。

2010.01.31 したたかな日本の官僚
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20100131/archive
日本では輸入ワクチンはほぼ使用されないらしい。したたかな日本の厚生官僚は、輸入ワクチンの導入を遅らせる事で、国民を輸入ワクチンから救った。

2010.02.08 新型インフルエンザの重症患者は免疫グロブリンに異常
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20100208/archive
妊婦に新型インフルエンザの重症例が多いのは、妊娠によって免疫グロブリンの一種IgG2の量が低下するかららしい。重傷者の中にはこの免疫グロブリンの代謝異常の人が含まれている可能性がある。
一方、WHOはパンデミックを宣言する際に、パンデミックの定義をひそかに改定していた。全世界に重大な危機を引き起こす強毒ウィルスに対して宣言されるパンデミック宣言を、単なるウイルスの大陸間の感染でも発動出来るようにしていた。これは犯罪的行為である。

我ながら、「インフルエンザ・フリーク」な1年でした。

■ 不可解な事件は忘れ去られる ■

あれ程世間を騒がせた新型インフルエンザですが、新聞もニュースもほとんど総括せず、追跡記事もありません。

追跡されると困る人達がたくさんいるからです。

1) 輸入ワクチンを政治決定した枡添厚生大臣(当時)
2) 枡添氏に輸入ワクチンの必要性を説いた、村上・木村 両技官
3) 輸入ワクチン導入に屈した厚生官僚
4) 新型インフル騒動を煽ったNHKを始めマスコミ各社
5) ボロだ露呈し過ぎたWHO
6) インフルエンザの権威として危機を煽ったエラスムス大学の教授アルバート・オスターハウス
7) 致死率を高めに算出したユトレヒト大学の西浦研究員
8) インフルエンザワクチンで大儲けした製薬メジャー
9) タミフルで大儲けしたラムズフェルド
10) WHOを影であやつる、世界の指導者達・・・。

昨年の新型インフルエンザ騒動は、初めからWHOの暴走ぶりが突出していて、非常に不可解な事件でした。

私は「陰謀論」など低俗なものだと思っていましたが、新型インフルエンザを注視しているうちに、世界は何か大きな力で強引に動いている事を確信しました。

新聞の一面にこそ陰謀は溢れています。
そして、それはある日突然、人々の前から姿を消します。

■ 新型インフルエンザは普通のインフルエンザになった ■
新型インフルエンザは今年も又、感染を再開しました。

<引用>
防衛大で40人、新型インフルエンザ集団感染
 神奈川県横須賀市は23日、防衛大学校(同市走水)で新型インフルエンザの集団感染が発生したと発表した。

 22日午後5時までの患者数は防大生39人と教官1人の計40人。重症者はいない。

 市保健所によると、防衛大学校の医務室から今月18日、発熱した学生を検査したところ、新型インフルエンザの患者5人を確認したとの連絡があった。

 同大は患者を隔離し、患者との濃厚接触者らについても外出自粛などの措置を取っている。

(2010年6月23日10時55分 読売新聞)

<引用終わり>

しかし、もう誰も騒ぎません。

今年の季節性インフルエンザのワクチンにはH5N1型のワクチンも含まれています。
新型インフルエンザは普通のインフルエンザになったのです。

そして、新型インフルエンザが他の季節性インフルエンザより優先感染した昨年は、記録的にインフルエンザの死者の少ない年になりました。

さて皆さん、この事実をどう受け止められるでしょうか?



  





ああデジャブ・・・繰り返される小沢劇場

2010-06-28 18:38:00 | 時事/金融危機




■ この顔にピンときたら・・・■

この顔を懐かしくご覧になられる方は、私と同年代以上の方でしょう。

細川護煕氏率いる日本新党と、小沢氏率いる新生党と連立し、日本社会党、公明党、民社党、社会市民連合を引き入れる事で、今から17年前の1993年8月9日に自民党から政権を奪取します。

国民は新政権に期待し、細川内閣は高い支持率を維持し、その支持を背景に消費税3%を福祉目的税7%に引き上げる政策を打ち出しましたが、国民の支持は得られず、細川首相は4月8日に退陣を表明しました。政権樹立時の狂騒とは裏腹に、半年の短命内閣でした。

■ あまりにも似ているのではないか?? ■

小沢氏はそのままで、「細川氏=鳩山元首相 + 管首相」とするならば、現在の状況は当時に良く似ています。

小沢氏が政権交代を仕掛け、新政権への期待を背景に「増税」を仕掛ける・・。

国民は増税には拒否意識が強いので、政権交代の高揚感の中で、増税を国民に納得させようとするかの様に思えてなりません。

今回は鳩山氏の人気が細川氏程長持ちしなかったので、民主党政権内で擬似政権交代を演出して、国民の期待を再び炊きつけたのでしょう。

小沢氏は自らを敢えて「悪者」とする事で、ヒーロとしての菅首相を引き立てたつもりでしょうが、菅氏はヒーロとしては旬を過ぎてしまっています。国民も菅首相の「薄さ」に気づいていて、「消費税増税は2~3年後」とトーンダウンしてしまいました。

■ 増税がタブーで無くなっただけでも前進 ■

消費税増税は選挙にはプラスに作用しません。しかし敢えてこの時期に増税を話題にした事で、「増税」は政治上のタブーでは無くなりました。

政治家も評論家も、現実味を持って、増税を論議し始めました。国民もこの状況に次第に慣らされて行くのでしょう。

■ 増税支持はネットから ■

増税に比較的抵抗感が少ないのは、ネットの住人達でしょう。

「普通の国家」というネオ保守主義もネットから生まれました。
「国家破綻か増税か」と問われた場合、「感情論を嫌う感情の表れ」として、増税を支持する人達が現れるでしょう。

「自分達はワイドショーにあおられて、増税反対と叫ぶ主婦達とは違うんだ」という自負心が、彼らの警戒感を麻痺させるのです。

私達が気をつけなければならないのは、「自爆」という高等戦術です。
「911」にしても、航空機にしても・・・政権にしても・・・。
鳩山政権のあまりにも現実を逸脱した政策は、政権の「自爆」だったのかもしれません。

消費税10%・・・税金の行き先

2010-06-26 18:48:00 | 時事/金融危機



■ カイワレ大根は辛い ■

日本の首相は良く代わります。
子供達が首相のフルネームを覚える前に変わってしまします。

子供達が「管首相って誰?」って聞くので、「カイワレ大根を食べた人」と家内も私も答えてしまいました。

その昔、O157が流行った時、管氏の発言で打撃を受けたカイワレ業界を救うために、管氏は山盛りのカイワレ大根を報道陣の前で食べて見せました。ご存知の様に、カイワレ大根は大変辛い食べ物です。あの山盛りのカイワレ大根は大層辛かったと思いますが、国民に与えたインパクトは絶大でした。

その後、狂牛病が流行った時も牛肉を食べるパフォーマンスをする大臣(武部さん?)も表れましたが、バラエティー番組の罰ゲームさながらの面白さは、カイワレ大根に勝るものはありませんでした。

しかし、管氏はカイワレパフォーマンスの後、やはりO157の発生源は大阪のカイワレ業者である可能性が高いという様な発言をしていた様で、国民向けの顔と真意は別という一面も垣間見せています。

■ 参議院選挙を前の「増税」発言 ■

管氏は首相になって直ぐ、消費税10%という方針を切り出しました。小泉氏ですら「私の任期中は消費税の増税はありません」と言っていた、「魔の増税」をさらりと言ってのけました。参議院選挙を前にして、普通は言いません・・そんな事。

不思議な事に、新聞も世論も、驚く程冷静に「消費税10%」を受け入れた感があります。

消費税10%発言の一般的解釈は以下の通りでしょう。

1) マニフェストに沿ったバラマキ型財政が不可能である事が国民に周知された。
2) ソブリンリスクを回避する為に財政再建路線を印象付ける
3) 小沢ー鳩山のドリーマーコンビが頓挫して、国内が現実を見出している
4) 日本の財政赤字は既に限界に達しようとしている

本来ですと国民は「増税」を嫌います。しかしギリシャ危機が他人事でない事を国民は強く感じています。消費税10%発言は、「日本の未来に責任を持とうとしている」という姿として国民には写っているのかも知れません。


■ 税金は今使われる ■

人間は時間のトリックに騙されやすい生き物です。

「今、財政を再建しなければ、将来的に日本の財政は破綻する」
「今、財政を再建しなければ、将来的に年金制度は崩壊する」

こう言われれば、「ご尤もです」としか言い様がありません。

しかし、今年集められた税金は、今まで発行された国債の利払いや、満期を迎えた国債の償還、そして不況下の財政出動に消えて行き、決して将来的な福祉には使われません。

さらに、以前発行された国債の中には、「円高対策」として日本国政府がドル買いを実施する際に発行した国債の利払いや償還も多く含まれています。政府が買い込んだドルは「運用」という目的で、アメリカ国債に姿を変えています。

我々は増税を未来への布石と捕らえていますが、増税は過去の返済として消えて行きます。

■ 何故日本はこんなにも財政赤字を膨らめたのか? ■

GDPの200%に迫る日本国債発行残高は、米国債の購入と平行して膨らみ続けた事を指摘する人も居ます。

1) アメリカは輸入超過で経常赤字が膨らむ
2) 米国内の雇用対策(戦争)の為に、アメリカの財政赤字が増大する
3) ドル安が誘発される
4) ドル安防止の為の介入で、特別国債を日本政府が発行し、
   日銀が円を刷ってドルル買い介入を行う。 
5) ドルで米国債を購入する。

日本は対米輸出によって生じる国家間の経常利益に不均衡を、米国債購入により是正し、その原資として特別国債が発行されていたのです。

■ 「今のお金」を生み出す「国債」と「税金」 ■

「国債発行」にしても、「税金徴収」にしても、政府や日銀の手元に「お金」が生じる事には変わりありません。その「お金」は目下の緊急の事態に優先して使用されます。

それでは「今のお金」の行き先は何処でしょう。

1) 米国債購入
2) 国内銀行や生保への、日本国債の利払い
3) 日本国債の償還
4) JALなどのゾンビ企業の救済

■ 銀行に集まるお金はアメリカに上納される ■

日本の銀行は企業融資に消極的で、日本国債で預金を運用しています。国債の利息は国民の税金によって賄われていますから、私たちは自分の足を食べるタコの様に、自分の税金を利子として受け取っているに過ぎません。

さらに税金や年金は、現役世代から老人世代への所得配分を引き起こします。現役世帯の預金は老人世帯の預金の1/7程度しかありません老人達の資産は最終的には米国債の購入資金に化けて行きます。

1)現役世代の税金・年金→老人の年金
2)老人の資金→銀行預金→日本国債で運用
3)日本国債→円高対策→米国ドル購入→米国債購入



■ 貿易黒字国は、相手国にお金を還流しなければいけない ■

国際社会の基本は、ギブ&テイクです。Win-Winの関係が一番安定しています。

日本はアメリカに輸出して、国内も潤う一方で、アメリカ国債を購入して、アメリカの購買力を維持しなければならない。

これは自明の理であり、これを全否定する程、私は狭量ではありません。

■ 税金を払わないアメリカ国民 ■

アメリカ国民は、投資のキャピタルゲイン課税を免れていたり、住宅購入代金が所得控除の対象になっていたりします。そこで生まれたキャッシュフローをアメリカ人や消費や、投資につぎ込んでいました。

アメリカ国民の税金に不足分を、日本人の税金が補填しているのに、アメリカ人は浮いたお金を運用し、デリバティブ市場で大儲けしていたのです。

■ 鳩山元首相こそが管首相を実現させた ■

管首相は鳩山内閣の過ちを是正し、増税による財政再建に舵を切りました。

「小沢ー鳩山の挫折」の様にマスコミは取り上げますが、鳩山政権の迷走があったからこそ、管首相の消費税10%発言も、国民は「仕方ない」と受け取っています。

「消費税10%」が日米の裏の目論見であるならば、鳩山政権は大きな役割を演じて舞台から去った事になります。

元の切り上げは第二のプラザ合意となるのか?

2010-06-21 16:58:00 | 時事/金融危機



■ 中国が元を切り上げる? ■

中国が元の柔軟化を発表しました。
「人民元の大幅切り上げか?」という憶測も飛んでいますが、内容は金融危機前の変動幅に復帰するだけで、ニュースの見出し程の影響は期待出来ず、相場も事態を静観しているようです。

■ 何故アメリカは元の切り上げを要求するのか? ■

アメリカ議会は元の切り上げを声高に叫ぶ議員も大勢居ます。何故アメリカは元の切り上げを要求するのでしょか?

1) アメリカは現在、実質2O%迫る失業者を抱え、景気回復の足かせとなっている。
2) 国内の失業者の不満は、オバマ政権の支持率低下を招いている。
3) 不当に安い中国からの輸入品が、国内の製造業を衰退させていると思われている。

表向きの理由はこんな所でしょうか?

実際にアメリカは中国からの輸入品にあふれています。生活雑貨から衣料品、パソコンやiPadに至るまで、maid in china が氾濫しています。

■ アメリカの製造業は大昔に空洞化している ■

数年前「チャイナ・フリー」という言葉が流行しました。ある記者が中国製品無しで生活出来るかチャレンジしましたが、下着はおろか生活に関わるほぼ全ての製品が中国製で、中国製品無くしてアメリカ人は一日たりとも生活出来ない事を実感する結果で終わりました。

数年前と言わず、アメリカは日本から大量の輸入を始めた70年代から既に工業の空洞化は始まっていて、現在中国がアメリカに輸出している様な産品は、既に何十年もアメリカでは生産されていません。

現在アメリカで失業しているのは以下の方々です。

1)競争力を失った自動車産業
2)崩壊した金融業
3)住宅建設やビル建設に携わる建築業
4)シリコンバレーを中心としたハイテク産業
5)軍の経費節減の影響を受けた兵器産業
6)航空機需要の落ち込みの影響を受けた航空機産業

7)景気減退の影響を受けたサービス産業
8)地方政府のリストラの影響を受けた消防士や教師などの公務員

さて、中国と競合する業種がこの中のにあるでしょうか?

■ プラザ合意とは別の人民元切り上げ圧力 ■

プラザ合意の当時、日本の産業は中国と同じ様にアメリカから叩かれました。しかしこの当時、衰退が始まっていたとは言え、アメリカの自動車産業は基幹産業でした。ダンピングで叩かれたスーパーコンピューターもアメリカの花形商品でした。

日本とアメリカはプラザ合意当時、実際に市場で競合していましたから、アメリカの産業を守る為に円高を要望する事は、ある程度合理性がありました。

しかし、未だ独自の技術やブランドを確立していない中国が、アメリカの先端の製造業の脅威となる事はありません。ビック3の敵は、未だに日本車であり、さらには韓国車という強敵も出現していますが、中国車は中国以外の市場では殆ど販売されていません。

■ 人民元切り上げはドル復活の切り札となるか? ■

プラザ合意とそれに伴うバブルの崩壊で、ドルが復活した様に、人民元の切り上げはドル復活の切り札となるのでしょうか?

プラザ合意で日本の富がアメリカに吸い上げられたカラクリは明確です。

1) 日本の資産が対ドル比で2倍に膨れ上がった
2) 強い円の投資先としてアメリカの資産が買われた
3)行き過ぎたドル安を是正する為、日銀はドルを買い支え、米国債を購入した。
4) 急激に増加した通貨価値によってバブル経済が発生した
5) 日銀の引き締めと、不動産の規制によってバブルが崩壊した
6) アメリカの資産を日本の企業は投売りした
7) 日本の株を欧米企業は高値で売り抜けた
8) 二束三文の値段になった日本の資産をはハゲタカファンドが買い漁った


では、人民元の切り上げは同じ効果を生んで、瀕死のドルとアメリカを救うのでしょうか。

部分的には同じ様な現象が起きるかもしれません。しかし、中国はドルの存続を不安視していますから、日本の様にドル資産を持ちたがらないでしょうし、急激なドル安で中国がドルを買い支えるかどうかは、疑問です。

■ 人民元切り上げは「米国債不安」を生み出す ■

人民元を切り上げるという事は、中国はドルを買わなくなるという事と同義です。
余剰のドルが無くなるのだから、米国債の購入量は減ります。

最近は保有額を減らしてきているとは言え、中国は米国債の世界最大の保有国です。
急激な人民元の上昇は、「米国債危機」の引き金ともなります。

■ インフレに直結する人民元切り上げ ■

生活物資の殆どを中国からの輸入に頼る米国で、人民元が引きあがれば輸入価格が上昇してインフレ率が高まります。実体経済が回復しない米国で、FRBは金利を引き上げられずにいますが、インフレ率が高まれば、FRBとて利上げに踏み切ります。

海外の資産は、少しでも高い金利を求めてアメリカ市場を一時目指しますが、インフレはアメリカの瀕死の実体経済を破壊します。

結局、アメリカは手詰まりです。

■ 儲かるのは金融機関だけ ■

中国に出資する金融機関は、人民元が切りあがればリターンが跳ね上がります。その後、アメリカ経済がどうなろうが彼らの知った事ではありません。一時の利益が確定したら、金や資源に形を変えてタックスフリーにも隠します。

その後、金融機関が破綻しても、無くなるのは世界の人々の預金と、政府が出資したアメリカ国民の税金です。

■ 元を切り上げないとならない中国国内の事情 ■

今回の元の切り上げは、むしろ中国国内の事情によるものでしょう。

安い輸出を維持する為には、国内の安い労働力が不可欠です。農村から出稼ぎに来た民工達は、不当に安い賃金で働かされています。

しかし、人民元をドルにペッグしていると、ドルの下落に伴って、石油や食料品の輸入価格が上がって生きます。これはインフレ(物価上昇)となって、労働者の生活を苦しめます。

中国では最近労働争議が多発して、ホンダの部品工場が操業停止になったりしていますが、国内のインフレが原因だと言っても過言ではありません。

中国政府はこれらの民衆の不満に敏感です。インフレ対策として元を切り上げざるを得ないのでしょう。


館山まで自転車でGO!!

2010-06-20 09:31:00 | 自転車/マラソン





■ 娘の中学のバスケの応援に100Kmを自転車でGO ■

このブログを始めるきっかけとなった自転車ですが、最近は部屋で埃をかぶっています。

40歳を過ぎてロードバイクを始めたきっかけは、娘のミニバスケットの応援でした。試合を見に行くと、土日のマラソンの練習が出来ないので、その代わりに自転車で会場まで片道50Km程度をサイクリングした所、これが楽しくて、調子の乗ってロードバイクを手に入れて週末の度に、100Km、150kmと走り回っていたのが2年前。

その娘も中学生になり、毎週末の様にあった試合も無くない、当然の事ながら自転車の出番も少なくなりました。昨年はマラソンの復活を誓い、土日はランニングに充てていたので、特に冬場はほとんど自転車に乗ることも無くなりました。

先週の日曜日、娘の中学のバスケットチームが県大会の上位に進出したので、昔を思い出して久し振りに会場まで自転車で応援に行く事にしました。前日は風邪で寝込んでいたので、ちょっと不安ですが、輪行バック持参で辛くなったら電車に切り替るようにうすれば、気持ちも楽です。

館山の会場まで、片道120Km。朝4時の出発で、9時までに会場に着けるか微妙ですが、とりあえず夜明け前に出発しました。

■ 登りがキツイ ■

早朝の国道をトラックに抜かれながら走ること2時間。木更津を過ぎると、道も空いてきます。景色も臨海部の工業地帯を過ぎて、長閑な田舎の風景に変わります。しかし久し振りのロードバイクは登りがきつい。木更津から大貫までは内陸のコースですが、ダラダラと長い上り坂が、確実に体力を奪って行きます。おまけに風邪で鼻水が垂れてきます。こんな調子で館山まで辿り着くのか!!大丈夫か?

■ 浜金谷でタイムアウト ■



佐貫を過ぎると道は海岸沿いになります。短いアップダウンを繰り返しながら、潮風を全身に浴びて・・・向かい風を浴びて・・・辛い。

東京湾フェリー乗り場のある浜金谷に到着したのは、7:30頃。ここから40Km、アップダウンのコースを1時間30分はちょっと無理。そこで、浜金谷の駅から内房線に乗る事にします。自転車を畳んで、館山までは40分くらいでしょうか?

館山の駅から、館山の運動公園までは7Km程。最後が登り続きなのは、一昨年のツーリングで走ったので大体想像通り。



途中、こんなカンバンを横目に見ながら、無事会場に到着。チームは準決勝を無事勝ち上がり、午後からは決勝戦です。(と言っても2年生の娘は出番無し。)

決勝の相手は180cm(中学女子ですよ)を擁する強豪チーム。善戦空しく敗退しました。

しかし、180cmは違法じゃないですか!! 「バスケは身長じゃ無い」とは言うものの・・・・いいえ、身長が勝敗を決します・・・実感しました・・・。

■ 入梅前の房総を走る ■




せっかく館山まで来て。そのまま帰るのは勿体無い。
さらに往路は海辺の道が楽しくなる所で電車に乗り換えていますから、物足りない。

そこで、他の親達と分かれて帰りは外房の海辺をゆったりと走る事にしました。安房鴨川まで足が持ってくれれば良いのだけれど・・・。

少々曇り気味の天気ですが、外房の景色はやはり格別です。
野島崎で昼食。バターで軽く焼いた「マグロの炙り定食」が美味しかったです。ジョッキビールでエネルギーを注入して一路鴨川を目指します。

■ 暴走族って復活しているの?? ■

野島崎を一緒の出発したのは「暴走族」ご一行。20人くらいのグループでしょうか。大音量のスピーカーを搭載したバイクから流れてくるのは「キンタの大冒険」・・・。千葉の最南端は未だに昭和の時間が流れています。

騒々しいのでちょっとゆっくり走って暴走族を先行させますが、蛇行運転を繰り返して、なかなか離れません。それでもようやく見えなくなったと思ったら、皆さん路肩に集まっています。メンバーの一人が車と衝突した様です・・・。やっぱ交通規則は守らないとね。・・・そう言う自分も酒気帯びでした・・・。

■ 最後の20Kmがきついな ■

前回は、内房から養老渓谷 - 清澄山 - 安房鴨川 -館山 という160Kmのコースを取りましたが、今回は館山から安房鴨川へと逆の道のりです。しかし、このコースは自転車が山側を走行する為、海が見えにくいのがちょっと問題です。前回は向かい風に悩まされましたが、今回は追い風。30km/hをだいたいキープして楽に走れます。

野島崎あたりから、蛍光色のベストを着用した自転車の集団と何回もすれ違いました。何かのイベントかブルべでも開催しているのでしょうか?

千倉から、鯨漁で有名な和田、花畑が続く江見を通過して、残り10Km。でも、ちょっとガス欠気味。江見の道の駅で、ソフトクリームとトコロテンでエネルギーチャージです。・・・トコロテンはノンカロリーでした。

さて、残り10Kmは登りから始まります。最後の力を振り絞って坂を上ると、画家の宿で有名な「太海」の静かな景色が広がります。ここから鴨川まではあと一息。

16:30に安房鴨川に到着。距離は144Kmでした。まあ、久し振りの遠出なのでこんなもんでしょう。

しかし、自転車はいいですね。

<追記>

人力でGOの記念すべき第一回は、今日のコースを逆に辿った時のサイクル日記でした。最近はすっかり経済ネタが多くなりましたが、本来は、自転車やマンガや音楽のネタが好きなんです。ゆったりと、そんな話題を取り上げられる時代になると良いですね。