
■ 陰謀論から見る米国債 ■
本日は陰謀論的ホラ話です。
陰謀論を否定しない(むしろ大好物)の私は、日本政府や日銀の政策をアメリカの利益という尺度で見る傾向が有ります。むしろ、日本の国内事情などはどうでも良いと思っています。
世界経済を予測する時、何に注目すべきはは単純で、「米国債の需給の安定」だけを意識していれば良いとすら思っています。
基軸通貨であるドルの信用は為替市場でのドルの価格によって表現されていますが、根源的な所では、ドルは米国債の発行額に応じて増え続けています。現在の世界経済は、資金供給が拡大し続ける事を前提にしか維持不可能なのす。
1) 投資資金が拡大し続ける事でしか金融市場は維持出来ない
2) ドルは増え続けなければならい
3) ドルを発行する為には米国債が増え続け成ればならない
4) 米国債の需要が無ければ、米国債を増やす事が出来ない
要は、世界の誰かが米国債を買い支えなければ、世界経済は維持出来ないのです。
■ 2月に入って下がり過ぎた金利の調整が始まった ■
第二次ギリシャショックによってヨーロッパでリスクオフのムードが高まり、ドイツ国債などがマイナス金利となりました。それに吊られる様な形で日本国債や米国債の金利も低下しました。
しかし、国債金利が低いという事は裏を返せば国債価格が高騰している事を意味します。ある商品の価格が高くなり過ぎれば、当然価格の調整が起こります。先日の日銀の10年債金利の上昇や、2月以降の米国債の金利上昇は、市場が「国債価格は高すぎる」と判断した結果と思われます。
■ 利上げに伴って金利上昇圧力が掛かる米国債 ■
FRBの利上げは6月以降が有力視されていますが、利上げが実施されれば将来的に金利予測は当然上昇します。現在の様に金利の下がり過ぎてしまった米国債を保有していれば、将来的に含み損を発生する事は予想に難くありません。
そこで、利上げに前後して、米国債を売る動きが強まるでしょう。これは米国債金利の上昇として観測されます。
■ 利上げで米国債価格は値下がりする■
現在の米国10年債の金利は2%程度です。これは日本国債の金利に比べれば十分魅力的ですが、為替変動リスクなどを考慮した場合、実質金利差が4%を超えた辺りから対米投資(円キャリートレード)が活発化する様です。従って、日本の資金を米国債投資に誘導する為には米国債金利が不足しているとも言えます。
では米国債金利が単純に上昇すれば良いのかと言えば、金利が上昇すれば利払い費の財政負担が増加してしまいます。ここら辺の事情は、リーマンショックで国債発行残高を急拡大したアメリカは日本程では有りませんが、国債金利の上昇にナーバスにならざるを得ません。
さらに、低金利の米国債を保有する投資家達も米国債金利の急上昇で損をしますので、誰かが売られる国債を買い支える必要が有ります。
■ 価格が下がる米国債が魅力的に見える為には・・・ ■
誰が値下がりする事を承知で米国債を購入するでしょうか?答えは日本の投資家や金融機関でしょう。
値下がりする米国債でも実質金利を確保する為には、為替が大きく円安ドル高に振れる必要があるかと思われます。
要は米国債の需給に圧力が掛かり金利が上昇する局面で円安が大きく進めば日本の資金は米国債に流れ易くなります。
この時、日本国内の景気が冷え込んでいればモアベターです。日本国内に有効な投資先が無いなら、とりあえず米国債で利益を確保しようと考えるのは自然な流れです。
■ 為替相場が円高に振れ、日本売りが仕掛けられる ■
現在、日経平均株価は20000円に向け、かなり不自然な上昇を見せています。日銀やGPIFの買い支えもさる事ながら、決算をお化粧したい企業や、日本株を吊り上げたい外資の資金も相当流れ込んでいます。
2013年4月頃と良く似た相場展開となっていますが、この相場はどこかで必ず崩れます。日経平均が崩れる時、円安だと外資は為替差損を発生させてしまいます。そこで、必ずや「円高」が仕掛けられ、それを合図とする様に、日本株の暴落が始まるかも知れません。
■ 日銀が超次元緩和に突入して、円安が進行し、日本の資金は米国債へ・・・ ■
ここで日銀の出番となります。
「異次元緩和の効果を実現する為には、今踏んばらなければならない」と黒田総裁が力強く宣言して、日銀はさらなる追加緩和を実施するでしょう。そして、もの凄い勢いで市場で日本国債を買い入れ、大量の資金を供給します。
日銀が超次元緩和に突入する事で、1ドル105円程度まで進んだ円高が一気に巻き戻り、勢い余って1ドル125円~130円に突入するかも知れません。
日銀が供給した資金が山積みになった金融機関は、刻々と進む円安ドル高を見て、とりあえず資金をドル(米国債)で運用して利益を確保しに行くはずです。
こうして、6月の米利上げの前に日本の資金が米国債金利を抑え込む地均しがされ、FRBは悠々と利上げに踏み切るのでしょう。
ヘッジファンドはこんな筋書きを予測して、円高を待望しながらほとんど利益の出ない日本国債の保有を増やしているのでは無いか・・・円高を仕掛けるタイミングで日本国債と日本株を売り抜ける・・・。
本日は、米利上げで円安ドル高の前に、「円高・株売り・日本国債売り」が仕掛けられるという妄想に耽ってみました。
まあ、当たらない事で有名な人力予測ですが、4月中旬にイベント発生で、5月上旬に日銀の超次元緩和実施・・・なんて言ってみたりして・・・。
友人と話をする時、陰謀論めいた事を話すと、途端に空気
が冷めるのが分かります。参考になりました。ありがとう
ございます。
MAGICA魔法入門カバラ~真を見抜く法 真相には説明の順番がある~陰謀論は馬鹿げていない
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アニメの中の真相も書かれているブログです。
おもしろくていろんな意味で最強なので、よろしければ。