
■ 次は韓国の時代? ■
8年後の冬季オリンピックの開催国に
韓国が名乗り出ている様です。
今回のバルセロナ大会でも、
キム・ヨナ選手を始め韓国の選手の活躍が目立ちました。
韓国は次期冬季オリンピックにエントリーする様です。
■ オリンピックは「発展させたい国」で開催される ■
東西冷戦終結後、
オリンピックは東西両陣営の対決の場では無く、
経済発展が期待される国のお披露目的な役割に変質しました。
いえ、経済発展の為のブースターと言った方が相応しいでしょう。
韓国は1988年にソウルで夏の大会が開かれています。
これは、軍政が終了し民衆主義国の仲間入りの記念であると同時に
この頃を期に、韓国経済は目覚しい発展を始めます。
ソウルオリンピックの4年前にモスクワで夏季大会が開かれています。
次回の冬季オリンピックはロシアのソチで開かれます。
順番から言って、そろそろ韓国開催もありそうです。
■ 日本から韓国 ■
日本人は韓国人を下に見る傾向が強い様です。
それが韓国の実力を過小に評価させています。
現在サムソンは世界最大の家電メーカーです。
サムソンの利益は、日本の大手家電15社の利益を上回ります。
携帯電話や液晶TV、DRAMに至るまで、
かつての日本のお家芸は、
既に韓国に負けています。
日本人は、「SONYの方が技術的には上さ」とうそぶきますが、
日本の家電の機能など、要らない物ばかりです。
その証拠に、今SONYに欲しい商品はありません。
SONYの液晶TVのパネルは韓国SAMSUNG製です。
■ SONYの技術は素晴らしいが・・・ ■
SONYの技術には目を見張るものがあります。
しかし、その技術がコンシューマーの要求を突き抜けた所に
SONYの衰退の要因があります。
PS3に搭載されるプロセッサーのCELLは
圧倒的な処理能力を誇るプロセッサーです。
最近は大量に並列させ、
安価で高性能なスーパーコンピューターに活用されています。
一方、ゲームとしてのPS3はどうかと言えば、
その高性能ゆえソフト開発に過大な負担が掛かり、
ゲーム本来の持つ「ギミック」や「ウィット」を持った
ソフトの出現を阻害しています。
日本の技術は世界一なのに・・・
そんな呟きが多く聞かれますが、
「技術に人が追いつかない」時代では、
最先端の技術より、
安さの方が、一般人には魅力的に感じます。
韓国製品はこのニーズにピッタリ嵌ります。
■ 成熟産業は新興国にリレーされる ■
成熟産業はコストの競争に陥り、
新興国に生産の場を移して行きます。
かつて日本は鉄鋼・造船と韓国に覇権を奪われて来ました。
現在、家電と半導体の覇権を奪われました。
さらに、今後、自動車産業が韓国に脅かされます。
現に現代自動車はアメリカで売り上げを伸ばしており、
世界で尤も高い成長率を誇るメーカーに成長しました。
これは、かつてアメリカが辿った道のりです。
この流れは止める事は出来ません。
■ 日本から韓国をハイテク供給基地にする? ■
トヨタを例に取るまでも無く、出る杭は打たれます。
西洋諸国を東洋の国が打ち負かす事は、嫌われます。
ところが、韓国は東洋でありながら、
半ば西洋です。
何故なら、度重なる経済危機とIMF支援で、
韓国の財閥は解体され、
西洋の資本の傘下に収まっているからです。
サムソンは世界最大の家電メーカーですが、
経営陣は多くの外国人が存在します。
経営首脳が日本人で占められるトヨタとの差は明確です。
トヨタはグローバル企業の皮を被った
名古屋のローカル企業ですが、
サムソンは名実供にグローバル企業です。
日本という独特の風土に固執する日本企業より、
グローバル化する韓国企業の方が、
西洋諸国にとっては御し易く、組し易い存在となっています。
「日本には世界一の技術力がある」と思っているのは日本人だけです。
それすら、最近は「日本の下町の職人が世界を支えている」という
何だか「竹槍で闘う」ような精神論の成り下がっています。
■ 既に学力で後塵を拝する日本 ■
日本の社会は内向きのなています。
若者も海外を目指しません。
一方、韓国の英語熱は凄まじく、
知り合いの韓国人も母子をカナダに留学させ、
現在娘は日本のインターナショナルに通わせています。
彼女は立派なトリリンガルです。
カナダやアメリカには韓国人コミニュティーがあり、
こうした留学の受け入れ先になています。
一方、日本の若者は「お受験」に必至で、
世界を一切見ようとはしません。
就職超氷河期においても
日本の若者が海外を目指す事はありません。
むしろ、中高年の方が中国で活躍しています。
「ゆとり」世代は学力も最低レベルです。
「お受験」組も人生の目標が「受験合格」ですから、
大学まで進学すれば、後は余生みたいな物です。
大学で必死に勉強する者は少数です。
■ 周到に用意された日本の衰退 ■
世界を動かす者にとって、
日本の著しい台頭は避けなければなりません。
1980年代、日本経済が飛ぶ鳥を落とす勢いの頃から
日本の衰退は着実に準備されてきました。
大蔵省を弱体化し、通産省を潰し、
バブルを崩壊させ、
円高で締め付け、
構造改革要望書でシステムを破壊し、
教育改革で日本人の知性を奪い・・・・
■ 労働生産性の向上が豊かな未来を実現する ■
現在日本は少子高齢化という
避けては通れない衰退期に入っています。
しかし、これとて労働生産性が充分に高ければ
「豊かな生活」の実現は不可能ではありませんでした。
日本は製造業に固執するあまり
労働生産性が低いままの状態です。
本来、労働効率が向上して、
単位時間での生産性向上する事が望ましいのですが、
製造業的発想では、労働単価を下げて労働生産性を向上させます。
これでは、国民は貧しくなる一方です。
コスト競争にさらされない
新しいビジネスを発想出来るかが
日本の将来を決定します。
はたして「ゆとり世代」や「お受験世代」に
そのダイナミックな発想が可能なのか・・・
・・・息子や娘を見るにつけ、不安ばかりがよぎります。
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