BBCより
■ 米露どちらにも正義は存在しないウクライナ戦争 ■
ウクライナ戦争においてメディアは「侵攻を開始したロシアは悪」という立場を取り、陰謀論者の多くは「ロシア系住民をネオナチに虐殺から救ったロシアは正義」という立場を取ります。私もどちらかと言えば後者寄りですが、しかし、基本的に、この戦争は「アメリカとロシアの共同作戦」と解釈しています。
■ ロシアのメリット ■
上の地図は現在のロシアの支配地域を示すものですが、ロシア語系住民の多い地域を制圧しています。下の地図はウクライナにおけるロシア語系住民の割合を色別に示したものですが、ロシアに近い東部に行くに従い、ロシア語を話す住人は多くなります。ロシア語系住民は、マイダン革命以降ウクライナでは迫害されていたので、住民の多くは現在のウクライナ政府に反感を持っており、ロシアへの編入が比較的容易に進みます。
ロシアとしても「迫害されているロシア系住民を救う為の戦争」という大義名分が立ちやすい。
日経新聞 より
実はウクライナのロシア国境に近い地域は地下資源も豊富で、ソ連時代から工業化も進んでいた。ロシアにとってこの地域を併合する事は、住民の保護以上のメリットが存在します。
■ 農地を巨大アグリカンパニーに売り渡したゼレンスキー ■
工業化が進んだ東部に対して、西部は農業が主な産業です。ウクライナは黒土と呼ばれる腐植質に富んだ肥沃な大地の、穀倉地帯が有名で小麦などの生産量が多い。ソビエト時代は国営農場や集団農場として、農地は国の物でしたが、ウクライナが独立した後、農地は農民に分配されています。農地を手にした農民は、農地をオレガリヒに貸す様になります。
2020年にゼレンスキーは農地法を制定させ、農地の所有と売買の権利を国民に与えました。この法律には国内の反発も強かった。特に農地を外国企業が独占する危険性があるからです。ゼレンスキーは新型コロナを利用して強引にこの法案を可決させますが、表向きは外国人の農地の取得は国民投票で決めるとされた。しかし、実際には3年以上ウクライナで活動している外国企業の農地買収を認めるという内容だった。
心配された通り、個人所有となった農地の多くを外国企業に売ってしまった。腐敗した地方政府も、同様でした。2022年にはバイエル、モンサント、コーテバ、カーギルの3社がすでにウクライナの黒土の優良農地1670万ヘクタールを支配して、多くの農民が小作農になった。昨年辺り、オデッサ港からの小麦輸出が滞って問題となっていました。「メディアは小麦が輸出出来ずに農民が困っている」といった報道を繰り返していましたが、困っていたのは欧米の巨大アグリ企業です。
実はロシアもソビエト崩壊後に、同じ状況に陥りました。国有財産であった石油やガスなどの地下資源をオレガリヒと呼ばれる新興財閥が独占し、さらに欧米の企業が農地を買収していった。この状況にストップを掛けたのがプーチンです。オレガリヒを次々に逮捕し、西側資本をロシアから追い出します。
■ ウクライナの国有財産の管理をブラックロックに委託したゼレンスキー ■
ゼレンスキーはさらにウクライナの資金と資源や国有企業などの管理を、世界最大の投資会社のブラックロックに委ねる法案にサインした。これでウクライナの財産は、ブラックロックが管理する事になります。名目上は「民間委託」或いは「コンサルティング」ですが、実際には国家財産の乗っ取りです。
現在、西側諸国の国民は「ウクライナの国民を救う為に援助が必要」と洗脳され、税金から多額の支援金がウクライナに送られていますが、これをブラックロックはオフショアに持ち出していると噂されています。要はウクライナの支援金が、「より利益の高い運用目的」に転用されているのです。ブラックロックは運用益の中からコンサルティング料をせしめますが「運用」自体が市場操作に使われている可能性があると私は妄想しています。インフレの進行で本来下落が続くであろう資産市場が妙に安定しているのは何故か・・・。
■ ロシアは最新兵器の見本市として、西側諸国は古い兵器を捨てて新しい兵器を買う為に戦争を利用 ■
ウクライナ戦争でロシアは最新兵器を投入しています。特に極超音速ミサイルは、アメリカのパトリオット防空システムを軽々と撃破したり、その極めて高い運動エネルギーで分厚い花崗岩を貫通して地下施設を破壊したりと、西側の軍事関係者を震撼させています。飛行起動を自在に変更しながらマッハ10で飛行するキンシャールはレーザー以外では迎撃不可能です。今、仮に米露が直接戦闘をした場合、極超音速ミサイルに対してアメリカの空母は無防備です。4000人以上の乗員が載る海に浮かぶ棺桶同然とも言えます。中国の精密弾道弾も誘導が可能なので、アメリカの誇る空母機動部隊は、時代遅れの戦術となっている。
一方、西側諸国は敢えて軍備においてロシアに花を持たせている様に見える。攻撃力の高い兵器や、最新兵器は供与せず、蓄電池の劣化で破棄寸前のシャベリンを供与したり、賞味切れ前の弾薬を大量にウクライナに送っています。これらを国内で処理するにはコストが掛かりますが、ウクライナに送るのにはコストが掛からず、「支援」という新な予算が付く。さらに、ロシアの最新兵器の威力を国民に見せつける事で、新型兵器の開発や配備への予算が確保し易くなる。
この様に、戦争は軍事産業にとっては、ショールームであると当時に、新旧兵器の新陳代謝を進める役割を担っている。軍事産業にとっては、対戦相手は敵では無く、ビジネスパートナーとも言える。
■ WIN WIN のウクライナ戦争 ■
ネット界隈では米英がウクライナの停戦を邪魔していると言われますが、戦争開始からロシアは圧倒的な戦力を小出しにして、戦争の決着を先延ばしにしています。その間に、資源国の多くがBRICs陣営に加わり、中東の産油国が長年のワダカマリを解消して国交を回復しています。ドルによる貿易決済は依然として84%と高いものがありますが、原油決済において人民元がシェアを伸ばしています。ウクライナ戦争でロシアをSWIFTから締め出すという形で、ドルを制裁手段に使った事が、アメリカを好ましく思っていない国々のドル離れの引き金を引いた。更に欧米各国はロシアの海外資産を凍結、接収するという強盗行為まで働いたのだから尚更です。既に外貨準備におけるドル離れは顕著になっており、一部の国はドルの行先に懸念を抱き始めている。
戦争が長引けば長引く程、ドルの覇権は崩れ、資源価格の高騰により、西側諸国はインフレによって資産市場が崩壊に追い込まれて行く。
一方、アメリカのバイデン政権は、敢えてウクライナ戦争を長引かせる事で、アメリカや西側諸国を窮地に追い込んでいる。その最大の犠牲者はヨーロッパで、ロシアからのガスの輸入を停止させられただけで無く、ガスパイプラインまで戦争のドサクサに紛れて破壊された。エネルギーコストの増大は、ヨーロッパをインフレによって締め上げている。
ただ、ウクライナ戦争の影響は、ドル覇権の崩壊という形で、アメリカにも致命傷を与えつつある。これをバイデンが無視している事こそが、ウクライナ戦争の最大の疑問であり、多分、それこそがこの戦争の目的だと私は妄想している。ダボス会議が提唱する「グレートリセット」という言葉が一人歩きして、様々な憶測を呼んでいるが、西側諸国においてリセットされるのは、民主主義や国民国家では無いかと私は疑っている。日本でも強引にマイナンバーカードの普及が進められているが、デジタル化されたあらゆる個人情報を誰がどうやって使うのかが、次の時代の鍵になる。「企業が国家を支配する」時代のモデルは、ウクライナで既に始まっているが、ウクライナだけに留まるのか・・・・。
■ ヨーロッパの次は日本 ■
ウクライナ戦争でババを引かされたのはヨーロッパだが、これは日本にとって対岸の火事では無い。米中の対立が意図的に仕組まれている以上、アジアでも同様の戦争が起る事は確実です。多分、台湾がその舞台になりますが、日本はNATO諸国同様に、その紛争に巻き込まれます。安倍政権、岸田政権と軍拡路線が急激に進んでいますが、既に筋書きが決まっているのでしょう。
ヨーロッパ諸国も、日本も、自国に不利益な事を敢えて受け入れている様に見えるが・・・アメリカの崩壊を待っている様にも見える。仮に在日米軍、在韓米軍が撤退した場合、日本は中露と直接交渉する立場になりますが、敵地攻撃力を持たない国の交渉力は低い。きっち海洋アジア諸国は、NATO型の集団安全保障体制を結んで、中露と敵対的では無いが、従属的でも無い関係を模索して行くのでしょう。(願望ですが)
https://tocana.jp/2023/06/post_251960_entry.html
ジェームズ斉藤(以下、ジェームズ):ワグネルのプリゴジンの動きがバフムトの占領後から活発化しています。たとえば、これを見てください。プリゴジンの大統領選のための選挙ポスターです(笑)。
今秋にロシアが核兵器使用か!? 民間軍事会社ワグネルが北海道に侵攻、集団的自衛権発動不能に…?=ジェームズ斉藤の画像1
ブリコジンのポスター
──えーっ、こんなものがもうロシア国内で出回っているんですか!?
ジェームズ:5月末からもうロシア国内で貼られ始めています。まだ正式にプーチンの後継者というわけではありませんが、これでほぼ確実と言っていいでしょう。
──プーチンのお墨付きなんですね。
ジェームズ:欧米の専門家の一部は「プリゴジンを蹴落とすために敵対勢力が勝手にポスターを貼った」と主張していますが、それはあり得ないと判断しています。まず、プリゴジン自身が「俺には政治的野心がない」など大統領選出馬の可能性を否定する言葉を発していませんので。2022年2月に始まったロシアのウクライナ全面侵略勃発直後の記事でもお話ししましたが、この戦争は「プーチン体制の永続化」が究極の目的で、そのために「ショイグ下ろし」と「ポスト・プーチン時代への準備段階」をやっているのが実態で、すべてはクレムリン内の権力闘争に根ざします。つまり、プリゴジンは「プーチン体制の永続化」という究極のゴールを実現するために戦場に放たれた「トロイの木馬」です。プリゴジンの選挙ポスターができているということは2024年3月にあるロシアの大統領選は本格的にポスト・プーチン時代の幕開けになるでしょう。
──前回の記事でプリゴジンが大統領候補になったと言っていましたが、まさに的中しましたね。
ジェームズ:ロシアを熟知し、フェイクまみれな情報の中からインテリジェンスを追っていけば当然の成り行きです。プリゴジンは62歳です。ロシアでいうとだいぶ年を取っていますが、世界の指導者と比較すると十分に若いですから、彼がポスト・プーチンの最有力候補なのは間違いありません。
なにしろ、彼のバックにはロシアの大富豪のユーリ・コヴァルチュク、ミハイル・コヴァルチュクのコヴァルチュク兄弟がいます。名前からわかるように彼らはウクライナ系ですが、ゴリゴリのハザール系ユダヤ人で、しかもサンクトペテルブルク出身です。つまり、プーチン率いるサンクトペテルブルク出身のハザール系ユダヤ・マフィアからなる旧KGB閥と「同胞」であり、特にユーリがプリゴジンのスポンサーになっています。重要なのはコヴァルチュク兄弟、特にユーリは「プーチンの金庫番」と呼ばれており、プーチンの総額200兆円と言われる海外資産の管理及び運用しています。つまり、プリゴジンが新大統領になるということは、プーチンのばく大な海外資産も無事で、プリゴジンが大統領になるということはプーチンの資産防衛にもなるわけです。こういった部分を見てもプリゴジンはポスト・プーチンの最右翼だと判断できます。冷戦時代のクレムリン学は軍事パレードにおけるスターリンと側近の物理的距離等を判断基準にしていましたが、プーチン時代のロシアは「すべてはお金」ですので、資産防衛の観点が必要不可欠になります。
──金の流れを見ると一目瞭然なんですね。来年、ロシアの大統領は変わる可能性大だと。
ジェームズ:と思います。ちなみに、ポスターのコピーは「エウゲニー・プリゴジン 強い指導者、要塞に隠れるヘタレではない」と書いてあります(笑)。このヘタレとはショイグ、ゲラシモフを指しています。さきほどクレムリン関係者から聞いた話ですが、ショイグはあと半年ほどの命運だ、そうです。
──失脚すると。
ジェームズ:失脚するのか、消されるのか。この間もロシアの教育省かなんかのトップが粛清で消されてます。キューバに出張している時に腹痛を訴えてそのまま死んだんです。
──怖い国ですね、相変わらず(苦笑)。
ジェームズ:いまプリゴジンがワグネルを使ってやっているのはウクライナ侵攻ではありません。ロシア国内の権力闘争を戦場で行っているのです。バフムトを占領した時も、プリゴジンは動画で声明を出しましたが、「ショイグ、ゲラシモフ! お前たちがグズグズしているうちにワグネルが今回バフムトを占領した。本来は我々の仕事ではない。官僚組織がグズグズしているから我々がやるしかなかったんだ」と煽るのですが、そのあとに、「ここでワグネルがお世話になった人たちに感謝を述べる」と言ってプーチンの名前を出したあとに「FSBに感謝」と言ったのです。ワグネルとFSB(ロシア連邦保安庁)の関係は既に見抜いていましたが、プリゴジン自ら暴露したのは衝撃的でした。
今秋にロシアが核兵器使用か!? 民間軍事会社ワグネルが北海道に侵攻、集団的自衛権発動不能に…?=ジェームズ斉藤の画像2
プーチン大統領とショイグ氏(画像は「Getty Images」より)
──だって、ワグネルってGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)系だと。
ジェームズ:そうです。私はずっとGRU系つまりロシア軍の諜報機関に通じる組織だと言ってきましたし、実際にそうなんですよ。たとえば、プリゴジンと共同でワグネルを立ち上げたドミトリー・ウトキンはGRUの特殊部隊出身で、ナチスドイツの親衛隊SSのタトゥーを彫っているゴリゴリのネオナチです(苦笑)。しかし、プーチンとのつながりを考えれば、FSBと裏で繋がっていることは一目瞭然(プーチンはFSB長官を歴任)ですので、わざわざ自分から言うことはまあしないだろうと思っていたんです。ところが、いきなりここでFSBの名前を出したということは完全にプーチン側であることを宣言したことになります。何しろFSBとGRUは血みどろの抗争を展開している最中ですから。プーチンもバフムト占領直後にプリゴジンとワグネルの兵士に対して勲章を与えています。これでバフムトの占領はプリゴジン及びワグネルの功績だとクレムリンが認めたことになります。いまロシアではプリゴジンの株が爆上がりです。逆にショイグの株が爆下がりです。
──こういうのを見るにつけ、ウクライナ戦争って何なんですかねぇ。ロシアはどこと戦っているんですかね?
ジェームズ:今回の戦争は私がずっと言っているように国内の権力闘争に端を発するもので戦争しながら粛清を行っているのがいまの実態です。そこで登場したのがプリゴジンで、彼はロシア軍に放たれた「トロイの木馬」で、プーチンのアジェンダを推進する人です。
昔、ソ連の赤軍というのがあってそこに政治将校、コミッサールという人たちがいたんですけど、軍を監視するためのポストです。いまのロシア軍はコミッサールの制度はなくなったんですけど、FSBが常にロシア軍の中にスパイを送り込んで、軍の将校や兵士になりすまして監視しています。しかし、ショイグがとった対抗策は「GRUのFSB化」で、2012年に彼が国防大臣になって以来GRUが配下のチェチェン・マフィアを使い国内で暗殺工作ばかりやっていました。明らかにFSBに対するメッセージでした。つまりショイグをコントロールするにはFSBが放ったスパイだけでは無理だったので、今回、プリゴジンがショイグをコントロールする任務を担いました。今回のバフムト占領の功績をもって、ショイグとプリゴジンの権力闘争にある程度の目処はつきました。
──具体的にはどうなるんですか?
ジェームズ:前述のクレムリン関係者が言った様に「ショイグはあと半年しかない」ということです。しかもこの半年というのが絶妙なタイミングで、半年後というのは今年の秋ですよね。実は今年の秋ぐらいにウクライナの全面反撃が起こる可能性がいま高くなっています。というのも西側がウクライナ軍の空軍力を鍛えているところでして。
──F16ですね。
ジェームズ:そうです。米軍関係者の情報によるとアラバマだったと思いますが、ウクライナ兵が極秘に大量にやってきてF16の訓練を受けています。ウクライナ軍はソ連製のミグやスホイに乗ってきているので西側のF16を扱うには訓練が必要です。その訓練が当初は1年くらいかかると言われていたのが2~3カ月ぐらいで終わるかもしれないという情報があって、訓練を終えて実戦配備するまでトータルで見ると半年ぐらいに短縮されました。ですから、今年の秋ぐらいに空軍力を伴う全面反撃が開始される可能性がいま言われているのです。
──ロシア軍はそれで負けるということですか?
ジェームズ:大きく後退するでしょう。なにしろ、ロシア軍はいまになってもまだ空軍力を使っていません。そんな状態のまま、ウクライナ軍がF16を投入すればロシア軍は大敗するでしょう。たぶんクリミアも取られる可能性が出てきます。
──ロシア軍はそれで壊滅しませんか?
ジェームズ:どうなんですかねぇ。この辺がこの戦争のフェイクなところで、ロシアが空軍力を出さない意味ですよね。本気で勝ちたければ、最初から空軍力を使ってますよ。そもそも戦闘というのは制空権を握ったあとに地上軍を派遣するものですから。それを制空権を握ってもいないのに戦車を出したらドローンに狙い撃ちされるのは決まってますよ(苦笑)。
──ロシアは勝つ気がないんですかね?
ジェームズ:現状では戦場における勝利よりも大事なものがあるようです。それが粛清です。クリミアを取られた責任を取る形でショイグは失脚、粛清ということになる可能性が大です。
──粛清のための戦争ですか!?
ジェームズ:国内政治の精算をウクライナの戦争でしているという、凄い話です(笑)。ウクライナはただの舞台です。真のドラマはクレムリン内で展開されています。ドラマのタイトルは「大統領の陰謀(All the President’s Men)」で、監督、製作、脚本、主演は全てプーチンです(苦笑)。プリゴジンは特別ゲストで、ショイグなどはもはや脇役になっています。なお、1976年の同タイトルの映画はリチャード・ニクソン大統領のウォーターゲート事件をネタにしていますが、「クレムリン版」の方はスケールが断然違います。
──戦争が終わらないわけですね(苦笑)。
ジェームズ:一種のショー・ビジネスですから(笑)。ロシア国民は毎日の様に連続サスペンスをみさせられているので、プーチンの支持率は爆上がりです(苦笑)。同時にサステイナブル・ウォー(持続可能な戦争)なので、ロシアの軍産複合体の株も爆上がり状態です。そして、クリミアを奪回されたら、かねてから私が言っていたもう一つの危険なことが現実味を帯びてきます。
──核兵器の使用ですか……。
ジェームズ:はい。ショイグが粛清されると同時にプリゴジンの株が急騰するのでワグネルが正規軍化するでしょう。ワグネルは民間軍事会社のステイタスを保ったままロシア正規軍の武器を持ち出すようになります。そうなるとワグネルグループが核弾頭を持つ可能性がさらに高まります。ここで肝心なのは、もしもワグネルが核兵器を使用しても「ロシアは使っていない」と言い張れることです。
今秋にロシアが核兵器使用か!? 民間軍事会社ワグネルが北海道に侵攻、集団的自衛権発動不能に…?=ジェームズ斉藤の画像3
画像は「Getty Images」より
──いくら世界から非難されても、「知らない」と。
ジェームズ:言い張るでしょうね。しかも、先日、この話に真実味が増す話がありました。まず、バフムトを占領した時ですが、プリゴジンは声明の最後にこんなことを言ったんです。「最後に、ウクライナ軍よ、お前らは強い。ゼレンスキー大統領、お前の兵士はよく戦った。お前の兵...
2023.05.13
https://tocana.jp/2023/05/post_250610_entry.html
──5月3日にクレムリンにドローン攻撃がありました! 5月9日には対独戦勝記念日の式典もあってウクライナ情勢は大きく変わりそうですけど、どうなんですか!?
ジェームズ斉藤(以下、ジェームズ):3日のドローン攻撃はすぐに関係者に連絡を取って確認しました。オモチャのようなドローンが2機飛来して、クレムリンを攻撃しましたね。プーチンは執務室にはいなかったですし、大した被害も出なかったので、ロシア側が思っていた以上の話題になりませんでしたね。
──ロシア側? やっぱりあれはロシアの自作自演ですか?
ジェームズ:関係者からはそう聞いています。プーチンは事件後すぐにウクライナの仕業だと発表しましたが、ウクライナがこれをできるはずがありません。まずウクライナ本国からドローンを飛ばすのは不可能ですし、モスクワ市内からスパイがドローン飛ばしたにしても、ドローンを放った瞬間にFSB(ロシア連邦保安庁)に察知されて、スパイは捕まります。しかし、ドローンを放った人間がいまだ捕まっていないですからね。ということはウクライナの仕業のはずがないんです。これはもうロシアの自作自演で、具体的にはニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が作戦計画を作ってプーチンが承認したということのようです。
──しかし、なんのためですか? 3日ですから9日の対独戦勝記念日を睨んで、というのはわかりますが。
ジェームズ:その答えはワグネル(露民間軍事会社)のプリゴジン(同社創設者)の発言を聞けばわかるでしょう。ドローン攻撃の直後にプリゴジンは「ウクライナの反撃作戦が始まった」と言ったんです。「それなのにロシアのショイグ(露国防大臣セルゲイ・ショイグ)が補給を止めている。このままだったらバフムト(ウクライナ東部ドネツク州の激戦地)から撤退するぞ」と。
ワグネルトップで元囚人のプリゴジン氏が次期ロシア大統領候補!? クレムリンの内紛が核兵器使用に直結の恐れ… ジェームズ斉藤が解説の画像2
プリゴジン氏(画像は「Getty Images」より)
──ここ最近、「ロシア軍からの補給がない、補給が十分じゃない」と言ってショイグ国防大臣やゲラシモフ露軍参謀総長を物凄く非難していますね、プリゴジンは。
ジェームズ:してますね。プリゴジンが動画で「ショイグ! ゲラシモフ! 補給はどこなんだよ! このクソ野郎ども!」と絶叫したのは吹きました(苦笑)。ああやってプリゴジンは二人を追い込んでいるんですよ。特にショイグを追い込んでいますね。今回のドローン攻撃も結局はショイグのせいになるでしょう。ショイグたちがワグネルへの弾薬補給を止めたからウクライナがドローン攻撃ができるような余裕が生まれたんだという理屈ですね。
──ショイグはワグネルになぜ補給しないんですか? 仲が悪いからですか?
ジェームズ:仲が悪いというよりはもはや敵同士と言ってもいいかもしれません。ショイグが補給を再開しないのはウクライナ戦争のいまの功績、たとえばバフムトの占領なんかをすべてプリゴジンのワグネルに奪われてしまうからです。それではロシア正規軍の立場がなくなってしまうので武器弾薬を簡単には渡すことができないんです。つまり、今回の一連の事件は全部クレムリン内部の権力闘争に関連していまして、ショイグを蹴落とすためにやられているのです。
では、なぜショイグはここまで追い落としをかけられているのか、というと、ショイグがポスト・プーチンの座を狙っているからです。一方、クレムリン内の一部の勢力はポスト・プーチンの座をプリゴジンにしようと目論んでいる動きがあります。
──えっ、次のロシア大統領はプリゴジンか、ショイグかってことですか!?
ジェームズ:そうです。その布石としてクレムリンはプーチン病気説が出回るのを止めようとしていません。なにしろ、プーチンはもう70歳という高齢で世代交代の時期なんですよ。
──ん? 70歳って高齢ですか?
ジェームズ:ロシアでは高齢です。ロシアの平均寿命は男性だったら50代、60代ですから。ロシア人はウォッカの飲みすぎで寿命が短いんですよ。あとは医療のレベルが低いんです。医者の給料が学校の先生より下なので、みんな医者になりたがらないんです。そのため、ウラジオストクから韓国まで医療ツアーがあるくらいです。
──いま調べたら、ロシアの男の平均寿命が2020年で67.3歳ですね。1994年は57.6歳とか書いてありますから確かに低いですね。
ジェームズ:この10年ぐらいで伸びたんです。しかし、また下がります。コロナワクチンのパンデミックで人、特に幼児が多数亡くなっていますし、ウクライナ戦争では若者が25万人ぐらい犠牲になっていますから、平均寿命は絶対下がります。来年ぐらいからまた50歳代になるかもしれません。
──それを考えると70歳は高齢ですね。でも、これって別の意味でヤバくないですか、ここまで人が死ぬとロシアという国そのものが終わりませんか?
ジェームズ:ですから、ロシアは何度も亡国を経験していますから。結局、常にロシアってチキンゲームなんですよ、「亡国か、帝国か?」という。
ワグネルトップで元囚人のプリゴジン氏が次期ロシア大統領候補!? クレムリンの内紛が核兵器使用に直結の恐れ… ジェームズ斉藤が解説の画像3
画像は「Getty Images」より
──「亡国か、帝国か?」って。どっちにしても最悪ですね(苦笑)。
ジェームズ:ですから、ロシアという国は精神科学の観点からも観察する必要がありますね(苦笑)。ロシアは基本的に精神分裂症であり、国内政治はブレまくります。何しろ、「地球上における神の代理国」を標榜する正教専制主義の帝政ロシアから、表向きは共産主義のフリをし、実は「ユダヤ系サタニスト独裁国家」のソ連に変貌し、今は帝政ロシアとソ連をごちゃ混ぜにしたようなプーチン・ロシアになっています。
──一応、民主国家になってるはずですが(苦笑)。
ジェームズ:民主国家に見えますか?
──いえ、プーチンの独裁国家です(苦笑)。
ジェームズ:ですよね(苦笑)。ですから、言ってることとやってることがデタラメで国内政治は常にメチャクチャです。しかし、国家戦略は一切ブレることなく、いくら亡国に成り果てても常に復活し、帝国になろうとする癖があります。そのため常に「亡国か、帝国か?」の二択になり、力の論理がすべてを支配します。ですから、プリゴジンのような犯罪者崩れの人間が暴れることができるんですよ。元犯罪者でホットドック屋から始めてここまで上り詰めたと。彼がここまで上り詰めることができたのは、KGB(ソ連国家保安委員会)にリクルートされたからです。ワグネルはGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)系ですけど、元をすべてをたどっていくとプーチンのサンクトペテルブルクを拠点とする旧KGB派閥につながっていくんで、どちらかというと、GRUが旧KGB派閥に踊らされているのが実情なんです。謀略の謀略の謀略がうごめいているのがロシアです。さっきの「ロシアは亡国か帝国かしかない」と言ったクレムリン関係者の言葉で言うと、「戦争か革命かの将来しかない」のがロシアです。そういう運命しかないロシアにとって一貫性がどこにあるのかというと諜報機関です。諜報機関のみが一貫性を維持しています。なので国家戦略は一切ブレません。
──つまり、謀略の歴史しかないってことですか?
ジェームズ:イワン雷帝の頃からオプリーチニナという組織がありましたし、帝政ロシアのころはオフラーナというのがありました。オフラーナとは、あの「日露戦争の最強スパイ」の明石元二郎大佐を追っかけ回していた秘密警察です。ソ連創設時はチェーカ、チェーカからKGBになって、いまはFSBです。KGBのミッションというのは、ロシア崩壊を防ぐためにクレムリンを国内の脅威から守ることです。
──つまり、クレムリンを守ることなんですね。でも、クレムリンって何なんですか? ロシアじゃないんですか?
ジェームズ:クレムリンはロシア人を搾取する上級国民の集まりだと思ったらいいと思います。異民族からなる上級国民ですね。ですから、ロシアの最大の資源は石油でもゴールドでもなくロシア人という労働力です。ロシア人を奴隷として搾取する特権を得た集団がクレムリンです。ロシアの人口は約1億4千万人くらいですが、その99%が奴隷であり、世界有数の規模の奴隷制を有しています。
──そういうことか。それがわかるとロシアでいま何が起こっているかというのがわかりますし、ジェームズさんがよく言っている「クレムリンはロシア人がどれだけ死んでも構わない」って言葉の意味が実感できますね。
ジェームズ:そうです。クレムリンにいる異民族の上級国民が、ロシア人奴隷の上に君臨しているのがロシアです。そしてクレムリンの守護神がKGBなどの諜報機関になります。ですから親ロシアの安倍さんも日本をクレムリン式に統治しようとしたんです。警察官僚をバンバン抜擢して官邸を守ったんです。安倍さん自身は朝鮮系ですからね。なので、あんなにプーチンに憧れたんですよ。
──そういえば安倍さんになってから急に官邸の力が増しましたね。
ジェームズ:官僚の人事も全部握ってしまいましたからね。あれは「官邸のクレムリン化」でした。クレムリンこそが世界史における独裁の典型であり、理想の形なんですね。
ワグネルトップで元囚人のプリゴジン氏が次期ロシア大統領候補!? クレムリンの内紛が核兵器使用に直結の恐れ… ジェームズ斉藤が解説の画像4
プーチン大統領とショイグ氏(画像は「Getty Images」より)
──いまの話でロシアという国がようやく見えてきました。で、話を元に戻しますが、いまポスト・プーチンの座を巡ってプリゴジンとショイグが戦っていて、プリゴジンが優勢だと。
ジェームズ:ショイグはプーチンに取って代わろうとしていましたからね、ずっと。プーチンも高齢ですからいずれ必ず後継者問題が出てくるんですよ。その後継者問題が起こる前に自分で先手を打っているんです。それが今回のウクライナ戦争におけるプリゴジンの台頭なんです。
──プーチンとプリゴジンは結託しているんですか?
ジェームズ:いえ、完全にプーチンから指示を受けているわけではないと判断しています。プーチンのやり方というのは下にいる人間たちを競わせてそこで生き残ったものを自分の後継者にするやり方です。つまり、プリゴジンの台頭も、ショイグを追い落とせるかどうかにかかっていると思います。
──ショイグは強いんですか?
ジェームズ:以前は国民にメチャクチャ人気がありました。プーチンよりもショイグのほうが政治デビューは早くてエリツィン政権時代の初期に非常事態大臣になっていたんですよ。それですごい人気を得て、ショイグのカレンダーができているほどです。
──確かプーチン・カレンダーもありましたよね。
ジェームズ:プーチン以外でカレンダーを出しているのはショイグだけで、カレンダーは人気のバロメーターになるわけですよね。実は政治家としてのカリスマ性はプーチンよりもショイグのほうがあるんです。しかし、プーチンはショイグだけは後継者にしたくない理由もあって、それは彼の血筋です。ショイグは父親がモンゴル系(トゥヴァ人)で母親がロシア系です。彼にはユダヤの血が入っていないんです。しかし、クレムリンのトップはソ連以降ユダヤ人しかなれないので、このルールからいうとショイグは外れることになるんですよ。
──プリゴ...
2021.06.22
https://tocana.jp/2021/06/post_212901_entry.html
──先日、プーチン大統領とバイデン大統領の米露首脳会談が行われましたが、何かこの二人に関連するニュースを教えてください。
ジェームズ それでは今回は特にロシアとプーチンについてぜひ知っておいて欲しいことがあります。まず、ロシアという国を見る時は、すべてがフェイクという前提で見ないといけません。もともとフェイクニュースの発祥の地がロシアなんですが、それはロシアそのものがフェイクの国だからです。
──ロシアはまるごとフェイクだと。
ジェームズ そうです。実は、その視点こそがロシアを、ひいてはプーチンを理解する際に凄く重要な点になります。いまのロシアに限らず、ソ連時代、さらにロシア帝国、モスクワ公国、キエフ公国時代からあの国はずっとフェイクだったんです。もちろん、共産党もフェイクです。多くの日本人は良くも悪くもロシアの革命の原動力だったと、共産党のことを考えていますが、全然違います。あれはユダヤ人やタタール人等の非ロシア人によるロシアの乗っ取りです。レーニンもユダヤの血が入っていましたし、トロツキーは生粋のユダヤ人です。
──つまり、フェイクとユダヤが関係しているんですね。
ジェームズ そうです。そもそもロシアという国は帝政時代にはポグロムといって、ユダヤ人をずっと迫害してきたんです。特に18世紀が一番ひどくてユダヤ人村を取り囲んで虐殺を繰り返していました。ユダヤ人たちにはその時の恨みがずっと残っているんです。その中で、ロシア革命が起きているんです。ですから、ロシア革命を単なる共産革命だと思ったらロシアという国を完全に見誤りますね。
──考えてみたら資本論を書いたマルクスがそもそもユダヤ人でした。
ジェームズ マルクスもフェイクです。彼はロスチャイルド家と親戚でかなり裕福な家庭で育ってますからね。
──えっ! そうだったんですか? プロレタリアートの味方じゃなかったんですか!?
ジェームズ まったく違います。彼は資産家でした。これひとつ取っても共産主義を導入したロシアのフェイクぶりが見えてくるでしょう。で、ここで大切なのが、ソ連時代の諜報組織KGBの歴代トップが全員ユダヤ人だと言われていることです。
──KGBまでユダヤなんですか!?
ジェームズ そうです。ということは当然プーチンもユダヤなんです。隠れユダヤです。
──えっ!
ジェームズ いえいえ、驚くことではありません。私のいる諜報の世界では常識ですし、いくつも証拠があります。まず、彼の母親の名字はシャロモビッチというのですが、最後にビッチがつくのはウクライナ系に多く、シャロモはシャロームで、ヘブライ語で平和を意味します。ロシア人ではこういう名前はありません。しかも、プーチンは自伝を書いているのですが、初版では母の名をシャロモビッチと書いています。しかし、第2版からはロシア風のシャロモーバに変えているんです。母親の名前が変わるなんて普通では考えられません。そして彼の父親ですが、タルムードの研究家なんです。
──シャロームにしろ、タルムードにしろ、完全にヘブライ、完全にユダヤ教ですね。
ジェームズ そうです。そしてプーチンの出身地、サンクトペテルブルク、当時はレニングラードと呼ばれていたんですが、彼が生まれたアパート街はユダヤ人居住区だったんです。あとは過去の発言を聞いてみるとソ連を礼賛しているようでいてユダヤを持ち上げることばかり言っています。一番はっきり言ったのは2010年で「私はユダヤ人のためならなんでもやる」と。ですから、プーチン・ユダヤ人説はほぼ確定しています。
──じゃあ、プーチンはユダヤ教の信者なんですね。
ジェームズ いいえ、プーチンは表向きは敬虔なロシア正教徒です。だから、そこもフェイクなんですが、もっと凄いのはロシア正教会自体もフェイクです(笑)。なぜなら、ロシア正教会を運営しているのはFSBという諜報機関だからです。ロシア正教会はソ連時代にKGBが乗っ取っていて、そのあとKGBの後継組織であるFSBが運営しています。事実、いまのロシア正教のトップ、キリル一世はFSBの大物エージェントです。
──FSBが裏で操っているとかじゃなくて。
ジェームズ そうです。ロシア正教会そのものがFSBなんです。ですから、キリルー一世は高額な給料を貰っていて、ベンツのリムジンに乗っていますし、ブレゲの高級銀時計も付けています(笑)。キリルー一世がブレゲを着けて宗教活動をしている画像もあります。これがロシアという国です。大統領がユダヤ教であることを隠して、民族を隠して、宗教が秘密組織そのものという国です。
──いやぁ、徹底的ですね。そういえば、昔、ジェームズさんが言っていた「プーチンは4人いる説」もありましたね。
ジェームズ プーチンは今は3人で、本物はもう死んでいると言われています。
──逆に本物がいない!?
ジェームズ そうです。ですから、これが一番のフェイクかもしれませんね(笑)。ともかくプーチンという存在はロシアのアイコンでしかありません。敬虔なロシア正教徒として世界のキリスト教徒を守る救世主であるというカバーをプーチンというアイコンはやっています。また、KGBとしてのプーチンは、大統領としての職業もカバーでしかありません。だから、彼は根っからの諜報員で、工作員のやり方で政治をやっているんです。つまり、プーチンのロシアそのものが謀略工作です。
──裏と表がまるで違いますね。
ジェームズ そうです。ロシアの裏側には常にユダヤがいます。ただし、ユダヤと言ってもプーチンのユダヤコネクションはユダヤの正統派、保守系で「チャバッド・マフィア」と呼ばれる、聖職者とマフィアを兼職する離れ業を生業にしている人士です。彼らの多くはヴァチカン、ロシア正教会、ヨーロッパ王室の金庫番を務めており、「権力者に擦り寄り稼ぐ」という独特のユダヤ流生き残り戦略を持っています。当然彼らはプーチンや彼の「お友達」の金庫番も務めています。彼らのお陰で大統領名義の個人資産は米国、英国、スイス等に厳重に保管され、その額は200兆円に上ります。おそらくプーチンは世界の指導者で最も資産家で、トランプやバイデンが小物に見えるほどです。プーチンのロシアはチャバッド・マフィアが支配し、国民から資産をカツアゲするただの泥棒国家です。そして、プーチンが表向き反グローバル主義を掲げている理由はここにあるんです。
──ただ、グローバリストたちもユダヤですよね?
ジェームズ そうです。ですから、グローバリストと反グローバリストの戦いというのは、実はユダヤの内ゲバなんです。ここを多くの人が理解していません。
グローバリストという呼ばれる人たち、典型的なのがジョージ・ソロスですが、彼にしたって基本的にユダヤ系なんですけど、本音は無神論者です。彼らはユダヤ系ですけど、ナチスにも協力するような化け物なんですよ。ですから、彼らは神と決別し、約束の地もないような人たちなんです。
しかし、反グローバリスト派は約束の地があるという立場で、それがカナンの地であるイスラエルです。プーチンはイスラエルを認める立場で、バリバリのシオニストです。なにしろ、いまロシアではホロコーストに関する疑問を持つだけで5年間の収容所行きです。プーチンは反ユダヤ主義に関しては物凄く厳しいです。ホロコースト説を法律によって守っている国なんです。反グローバリストとグローバリストの対立の軸はここです。
──ロスチャイルド家とかは保守系なんですか?
ジェームズ ロスチャイルドはどちらにも加担しています。ロスチャイルドにとっては、プーチンもソロスも投資のためのひとつのコマでしかありません。それはロックフェラーも同様ですが、影響力は遥かにロスチャイルドのほうが大きいです。ちなみにスターリンも革命家だった当時はロスチャイルド家がパトロンでした。もともとスターリンはギャングのメンバーで銀行強盗とかをやりまくっていたんですけど、それを裏で支援したのがロスチャイルド家です。彼はロスチャイルド家のためのマフィアだったんです。
ともかく、プーチンはロシアファーストではなくてユダヤファーストです。ロシアファーストのように見せかけていますけど、ユダヤに忠誠を尽くしているという視点で見ると世界が見えてきます。
──確かに、こういった話を聞くと、いまの世界が見えてきますね。
ジェームズ ロシア、ユダヤ、プーチンを見ないで世界は語れないんです。恐らく読者の皆様にはプーチンファンが多いかと思われますが、彼も結局は私が以前から何度も唱えている「コントロールされた反対勢力」なのです。このようなことはマスコミや学会では絶対に知ることができず、クレムリンの中枢でしか知ることができません。ロシアを知ることで見えてくるのは、近代国家というのは一握りの異民族が多数派の民族を支配する、フェイク国家です。日本も然り。ロシアを注視することで、日本の将来も見えて来ます。
日本国憲法を改憲すると日本は必ず中露に攻撃され、日本国内の原発はすべて爆破される
アメリカの代理戦争_ 沖縄の自衛隊が続々強化‼
日本の自衛隊はアメリカの戦略に基づき、すでに南西諸島でミサイル発射基地を建設している。2016年には与那国島、19年には宮古島と奄美大島、今年3月には石垣島で駐屯地が建設されたが、昨年、アメリカ国防総省系のシンクタンク「RANDコーポレーション」が発表した報告書には、GBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲する計画が記載されている。
RANDによると、そうしたミサイルを配備できそうな国は日本だけ。その日本には「専守防衛」の建前と憲法第9条の制約があり、ASCM(地上配備の対艦巡航ミサイル)の開発や配備で日本に協力することにし、ASCMを南西諸島に建設しつつある自衛隊の施設に配備する計画が作成されたとされている。アメリカがウクライナでクーデターを実行、ロシアと中国が急接近した頃にミサイルの配備計画は考えられたのかもしれない。
日本の真の権力者は「在日米軍司令官、駐日米国大使、CIA」だった! 大手左派系メディアも批判できない日本政治の本当のカラクリとは?
https://tocana.jp/2023/04/post_248856_entry.html
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戦争したくなければ日本の防衛費をゼロにするしかない
日本国憲法を改憲すると日本は必ず中露に攻撃され、日本国内の原発はすべて爆破される
「日本にNATO事務所?」大西つねきのパイレーツラジオ2.0(Live配信2023/06/05)- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_E3zyNJBJvw
「憲法に指一本触れさせるな。」大西つねきのパイレーツラジオ2.0(Live配信2023/03/15) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lVs0Fbn7SUs
国民投票法改正案と自民憲法改正草案(Live配信2021/5/4) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yvuzQfksmkQ
2019/08/03 れいわ新選組 大西つねき 自民党の憲法改正草案 最も許しがたい部分 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PtVQldq8AEo
2019/09/28 れいわ新選組 大西つねき 自民党憲法草案第13条は何故許せない改正なのか - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=s-Z1J8NlZds
2018.12.17「憲法改正について」大西つねきの週刊動画コラムvol.56 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=u_Kj6grm7So
爺さんから見た「ロシアによるウクライナ戦争」は明らかにプーチンの個人的歴史観による、ソ連回帰を目指した戦争だと見ておる。ロシア語を話すウクライナ人は、ロシア人で有り容易にロシア(プーチン政権)受け入れると、たかを括っていた。ところが、ソ連時代の単純なロジックはロシアでは通用しても、現代のウクライナでは通用しなかった。それが今のロシアの劣勢を招いておるんじゃ。
「旧態依然のロシア軍」
ロシア軍には大義名分は無い、軍司令部はプーチンの顔色を気にして命令に従うだけじゃ。前戦の兵隊は、旧態依然の塹壕戦に備える古式戦法じゃ。ロジスティックスが分断され、不統一の命令に盲目に従い、無意味な戦死を覚悟せざるを得ない兵士は戦意が高揚する訳は無いんじゃ。
「追いつめられて、戦略ミス」
カホフカ水力発電ダムが決壊した。米国の偵察衛星によると、ロシアが爆破した形跡があるそうじゃ。ウクライナの反転攻勢を撹乱する為に決壊させたとしたら、クリミア半島に通ずる水路を失なう事になり、ロシアは戦略的に失敗したと爺さんは観ている。
「戦争が長引くほどウハウハ西側軍需産業」
この戦争で一番得をするのは、ウクライナを支えておる「軍需産業」じゃ。特にアメリカのトップ10に数えられる企業は、ウハウハじゃ。兵器の性能実験は実戦が一番じゃ。作った側から出荷される、ミサイル、砲弾、弾薬、車両、戦闘機関係、長引けば長引くほど、ウハウハじゃ。一方ロシアはどうじゃろう?世界から制裁を受けて、資源・資材・電子部品 不足で武器が製造出来ない状態じゃ。
「当分の間ドル覇権は崩れない。」
爺さんは、戦争は長くて「4年サイクル」、経済はコンドラチェフ・サイクルによれば「50年サイクル」この先を想像しても、当分の間アメリカの覇権は揺るがない、と観ておるんじゃ。アメリカの経済力を脅かす存在は今の所見つからない。脅威に見られている中国は、習近平の力の衰え(求心力の低下)、急速な高齢化、産業構造の弱体化、ロシアと同じ専制国家の弱点はアメリカの敵では無いと観ておる。「グレート・リセット」が2021年ダボス会議でテーマとなったが、リセットは簡単に起こるもんじゃ無いと見ておる。民主主義・自由主義・資本主義の中では、リセットを望んでいるとは到底思えないんじゃ。「リセット」は望んでも起こらず、望まなくても突然訪れると見ておる。それが「何時、何処で、何が原因か」誰も知らないんじゃ。
貴重なコメント、ありがとうございます。プーチンは依然はダボス会議のヤングエリートのメンバーで、母親の姓はユダヤ系ですから、間違いなくユダヤ系ですね。
プーチンが大統領になって国有財戦を独占していたオレガリヒを排除したのは、ユダヤの内部抗争であり、プーチンの背後にも別のオレガリヒが居る。
現在、陰謀論は「グローバル勢力 VS 反グローバル勢力」という図式を好みます。これは以前の「ロスチャイルド VS ロックフェラー」と同様に、フェイクだと私は考えています。
確かにそれぞれの勢力の間で利害対立が存在し、足の引っ張り合いなどもあるでしょうが、それはマフィアの中の内部抗争の様なもので、もっと上のレベルでは世界は統一された意思の元に運営されている。新型コロナ騒動を観れば明らか、中露を含めて、新型コロナ騒動の茶番劇を演じていた。もし、本当に対立しているならば、真実を暴露して西側諸国を窮地に追い込む事も可能ですが、ロシアは危険なウイルスベータワクチンを国民に接種しています。これは「人口削減」という「世界のアジェンダ」に中露も忠実である事を裏付けています。
私は有名な陰謀論者の多くが、陰謀側の人間だと考えています。彼らは多少の真実と、決定的な嘘を語る事で、世界の真実を見えなくする役割を負っていると妄想しています。
プルゴジンの件は、「なるほど!」とちょっと目からウロコでした。プルゴジンが何故ネット動画でジョイグを名指しで非難したのか??でしたが、クリムリン内部での権力闘争が絡んでいるとなれば納得です。
ロシアにしろ、中国にしろ、権力闘争は熾烈ですが、それを勝ち残る力を持った人物しか、「皇帝」として国を治める事は難しい。「皇帝主義」「ツァーイズム」の国の宿命とも言えます。広い国土と、多様な民族を統一する事は難しい。アメリカは「自由・民主主義・正義」という洗脳によって纏まっていましたが、ネットの時代に洗脳は解けかけています。これは中露にしても同じで、若者は国家や指導者に反感を持っている。
西側諸国はメディアの洗脳によって国民が自主性を持って政策し決定していると思い込んでいましたが、この幻想は崩れ初めています。一方、中露などの独裁国家は、強権と恐怖によって国民を支配して来ましたが、共産主義の幻影の崩壊によって「監獄国家」を国民が受け入れる時代は終わりました。
東西両陣営ともに、「国家を国民が疑う時代」に必要なのは「分かり易い敵」です。その意味において日本も戦争から逃れる事は出来ず、管理された戦争の当事者に先進国もなる時代が再び訪れると私は妄想しています。
ダム決壊は、ロシアの仕業というのは無理があります。
ダム両岸にロシア、ウクライナ両軍が陣取っていましたが、ロシア側の東岸は低く、ウクライナ側の西岸は高い地形。
決壊時にロシア軍は人も車両も陣地も全て濁流に飲まれた。それを対岸から見ていたウクライナ兵がCNNの取材に応じています。彼は、ロシア軍が濁流に流された話した後、「ダムの破壊は誰がやったと思いますか?」と聞かれ「ロシア軍さ。多分、連絡が行き届かなかったのだろう」と語った。
そんなアホな軍隊があるなら見てみたい。
因みにウクライナはダム決壊の前に、上流のダムを満水にして、それを一気に放流して結界と水害の規模を拡大している。
水害はロシア支配地域で発生し、決壊したダムはクリミアへ水と電力を供給している。濁流はロシア軍の設置した地雷原も押し流した。
誰が得をするかで考えれば、今回は圧倒的にウクライナが得をした。
私はプーチンが正義とは決して思わないが、マイダン革命以降のウクライナ政府は、ポルポト政権やウガンダのアミンと同程度には狂った政府である事に疑いは無い。西側諸国は2018年頃まではウクライナ政府が人権を侵害していると公式に非難をしていた。安倍元首相も洞爺湖サミットでウクライナに改善を要求していた。
そんなウクライナ政府の所業が全く無かった様にウクライナを持ち上げる西側報道には反吐が出る。
https://www.youtube.com/watch?v=iNYDd4L41ok
露軍とワグネルが戦闘 モスクワへ向け北上か 各地で銃声(2023年6月24日)
ANNnewsCH
https://www.youtube.com/watch?v=Ez5VH-Xh7EA
2023.06.25XML
NATO軍の軍事演習が終了した日にロシア政府が傭兵会社の捜査開始を公表
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202306250000/
NATOの軍事演習「エア・ディフェンダー23」が終了した6月23日、ロシアの連邦保安庁(FSB)は傭兵会社ワグナー・グループを率いるエフゲニー・プリゴジンの捜査を開始した。武装反乱の呼びかけ容疑だ。「私たち全員が死ぬ準備ができている。25,000人全員、そしてさらに25,000人だ」と語ったと言われている。ロシア軍がワグナー・グループの「後方野営地」を攻撃したという話も流れたが、ロシア国防省は否定している。
ワグナー・グループの役割はロシア軍の支援を受け、都市を攻略する作戦に従事してきた。岩塩の採掘場を利用してアメリカ/NATOが築いた地下要塞のあるソレダルを今年1月に制圧した後、アルチョモフスク(バフムート)へ向かう。5月上旬にはその80から90%を制圧、ワーグナー・グループの任務も終わりに近づいた。
そうした5月5日、プリゴジンは自分が率いる部隊を5月10日にバフムート(アルチョモフスク)から撤退させると宣言。十分な弾薬が供給されず、部隊に多くの死傷者が出ているとしてセルゲイ・ショイグ国防大臣を批判している。チェチェン人部隊を率いているラムザン・カディロフも同じことを主張していた。そうした批判があった時期にショイグと司令官たちが武器の供給について話し合った。
それから間もなくしてワーグナー・グループはバフムートで勝利、プリゴジンは5月20日、アルチョモフスクの「解放」を宣言、25日から部隊を撤退させると発表した。その際、セルゲイ・スロビキン上級大将とミハイル・ミジンチェフ上級大将に謝意を表している。
スロビキンは昨年10月からドンバス、ヘルソン、ザポリージャの先頭を指揮している軍人。ミジンチェフはマリウポリを解放した作戦の指揮官だった。今年5月4日からミジンチェフはワグナー・グループの「副司令官」を務めているが、料理人のプリゴジンではなくミジンチェフが本当の司令官だと考える人もいた。
マリウポリを占領、拠点化していたのはネオ・ナチを主力とするアゾフ特殊作戦分遣隊(アゾフ大隊やアゾフ連隊とも言われる)。内務省に所属する親衛隊の中核で、ロシア軍が攻撃を始めると住民は人質として使っていた。
ジョー・バイデン政権はウクライナでロシア軍が「ジェノサイド」を行っていると主張、それを西側の有力メディアは宣伝しているが、解放されたマリウポリ市民は異口同音に親衛隊の残虐行為を告発していた。その様子を撮影した映像がインターネット上に流れている。
ロシア軍参謀本部の第1副本部長を務めているウラジーミル・ステパノビッチ・アレクセーエフ中将も注目されている。多くの秘密作戦の計画に参加、彼を通じてさまざまな民間の警備会社や軍事会社が国防省と契約している。ワグナー・グループ創設の背後にもアレクセーエフがいたとも言われているのだ。
プリゴジンには犯罪歴があり、暴力犯罪で2度刑務所に入っているようなので、性格に問題があると言えそうだが、彼の周辺には有名な軍人がいる。プリゴジンやワグナーの何者がウクライナ軍へロシア軍に関する情報を提供しているという「噂」があるそうだが、ならば早い段階から捜査は始まっていた可能性が高く、身の危険をプリゴジンは感じていたかもしれない。
今回の騒動は彼の性格に起因するのか、彼が外国の工作員なのか、ロシア軍が計画している何らかの作戦の布石なのか、何が正しいのか不明だ。エア・ディフェンダー23を利用してNATO軍がロシアを攻撃、それに合わせてロシア国内で武装蜂起を計画していた可能性もあるだろう。プリゴジンの背後には米英金融資本と結びついた反プーチン派のオリガルヒがいるという見方もある。
プリゴジン氏、流血回避で合意=ベラルーシ大統領、電話で仲介―ワグネル撤退開始・ロシア
ウクライナ侵攻を巡りロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏は24日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と電話会談し、流血の事態回避に向けて緊張緩和策を講じることで合意した。ベラルーシ政府が発表した。ルカシェンコ氏はロシアのプーチン大統領の同意を得て、仲介を図ったという。
タス通信によると、これを受け、ワグネル戦闘員が占拠するロシア軍南部軍管区司令部から撤退を始めた。
プリゴジン氏は「捜査取り下げられ、ベラルーシへ」 ロシア報道官
ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、ロシア軍への反乱を起こした後に中止した民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏について、「捜査は取り下げられ、ベラルーシに行くだろう」と報道陣に話した。インタファクス通信が伝えた。どんな立場で迎えられるのかは分からないとしている。
プリゴジン氏は23日に反乱を宣言し、ワグネル部隊のモスクワへの進軍を開始した。だが、ベラルーシのルカシェンコ大統領の提案を受け入れ、進軍を停止。部隊は退却を始めた。
ペスコフ氏によると、ルカシェンコ氏とプリゴジン氏は20年以上の親交があるという。ほかのワグネル戦闘員についても、反乱の罪は問われないとしている。
ベラルーシでの報道によると、同国のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と6月24日に話し合ったエフゲニー・プリゴジンはロシアにおけるワグナー・グループの行動を中止することに同意したという。ロシア軍は軍事蜂起した部隊に対し、手遅れになる前に降伏するよう呼びかけていた。
ワグナー・グループ創設の背後にはロシア軍参謀本部の第1副本部長を務めているウラジーミル・ステパノビッチ・アレクセーエフ中将がいると言われ、今年5月4日からミハイル・ミジンチェフ上級大将がワグナー・グループの副司令官を務めている。ミジンチェフの副司令官就任は同グループ内に不穏な動きがあったからかもしれない。
プリゴジンに従った兵士は限られているだろうが、それだけでなくロシア国内で彼らに同調する人がほとんどいない。つまり孤立無縁の状態で、ロシア軍の治安部隊が作戦を開始すれば短時間で制圧される可能性が高い。NATOの軍事演習「エア・ディフェンダー23」を利用した何らかの作戦があったのかもしれない。
その一方、プリゴジンの蜂起はロシア国外に逃れているオリガルヒは支援を表明している。その代表格がミハイル・ホドルコフスキー。ソ連時代、彼はコムソモール(全ソ連邦レーニン共産主義青年同盟)の指導者だった。
1989年にはロシアの「モデル」をニューヨークへ送るビジネスを始めたリチャード・ヒューズなる人物のため、ホドルコフスキーは出国ビザを手に入れている。彼にはKGB人脈があった。その年に彼は銀行設立のライセンスを取得、メナテプ銀行を設立。後にCIAから「世界で最も腐敗した銀行のひとつ」と言われている。
1995年には石油会社のユーコスを買収、中小の石油会社を呑み込んでいく。同時にモスクワ・タイムズやサンクトペテルブルグ・タイムズを出している会社の大株主になった。また西側の広告会社からアドバイスを受け、彼はジョージ・ソロスの「オープン・ソサエティ基金」をモデルにした「オープン・ロシア基金」を2002年9月にアメリカで創設、ヘンリー・キッシンジャーやジェイコブ・ロスチャイルド卿を雇い入れている。
ユーコスは西側の銀行から数億ドルの融資を受けていたが、それ以外に強大な投資会社カーライル・グループからも資金を得ていたことが知られている。
ホドルコフスキーが裏で手を握っていた相手はリチャード・チェイニーを含むアメリカの支配層で、ユーコスの発行済み株式のうち25から40%をアメリカの巨大石油会社であるエクソン・モービルとシェブロンへ売り渡そうとした。つまり、ロシアのエネルギー資源をアメリカが支配する仕組みを作り上げようとしていたのだ。
それに対し、ウラジミル・プーチンはオリガルヒに対し、クレムリンに従うように命令、その要求を飲めない富豪はロンドンやイスラエルなどへ脱出した。ロシアに残ったオリガルヒはロシア政府に従うことを承諾したわけだが、ホドルコフスキーは例外で、国内にとどまりながらクレムリンと対決した。そして2003年10月、ロシアの石油資源をアメリカの会社に売り渡す直前、彼は逮捕された。恩赦で釈放され、国外へ脱出したのは2013年12月のことだ。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202306250000/
ワグネル政権奪取へクーデター
軍事会社ワグネルのプリゴジンは6月23日夜にロシア軍から攻撃を受けていると言い、何万人ものロシア兵の命を奪った連中に、罰を与えるとロシア軍への報復を宣言した
ロシア軍兵士や市民に対し抵抗しないよう求め「我々の前に立ちはだかるすべての人や検問所や航空機を破壊する」と事実上のクーデターを宣言した
「これは軍事クーデターではなく、正義の行進だ」「大統領権限、政府、警察、国家親衛隊も通常通りに機能しロシア部隊の行動を妨げない」と主張した
ワグネルは6月24日未明ににそれまでの持ち場を離れてウクライナ東部から国境を越えてロシア南西部ロストフ・ナ・ドヌに入った
ワグネルはボロネジ州の州都ボロネジの全ての軍関連施設を制圧し、報道によると約2万5000人の兵力でモスクワ方面に進んでいる
プーチン大統領は24日午前モスクワで緊急テレビ演説を行い、ワグネルの行動は「わが国民を後ろから刺す」「裏切り」だと非難した
プリゴジンは「自分たちは全員しぬ覚悟だ。2万5000人が全員。そしてその後にはさらに2万5000人が」と述べ5万人の兵力を持っているとほのめかした
イギリス国防省は「ワグネルはロストフ・ナ・ドヌでロシア軍司令本部など主要な防衛拠点を占拠した」と状況分析を公表した
さらに一部のワグネル部隊が「ヴォロネジ州から北へ移動し首都モスクワを目指している」「ロシア治安部隊の一部はワグネルを受け入れ、ロシア軍の一部は戦わず見送っている」と話した
モスクワへの進路にあるリペツク州のイーゴリ・アルタモノフ州知事はヴォロネジ州の境でロシア連邦道路M4を封鎖したと発表した
ロシア軍はロストフ・ナ・ドヌに軍用車両を配備しモスクワの市内警備も強化しモスクワを防衛する体制を作っている
ロシア政府とロシア軍はクーデタある事を否定し「刑事事件」として捜査しているので、表立ってロシア軍がワグネルと衝突するのを避けようとしている
ロシア連邦保安庁(FSB)はロシア軍兵士に「プリゴジンに従わず拘束せよ」と指示を出しているがワグネルは大きな抵抗を受けていない
ロシア軍の動向次第でプリゴジン大統領も
ワグネルのエフゲニー・プリゴジンは23年6月23日、ウクライナ侵攻は軍上層部が「でっち上げたうそ」にによって始まったと激しく非難した
2月24日(侵攻開始の日)にショイグ国防相は国民と大統領を欺き、ウクライナとNATOがロシア攻撃を計画しているという作り話を信じさせたなどと話した
全てはショイグ国防相が元帥に昇格するための嘘であり、侵攻によってウクライナを非武装化する必要はそもそも無かったとも述べた
プリゴジンは「侵攻開始前にウクライナと協定を締結できた筈なのに、無益な戦いで有能な将校と数万人の若者の命が失われた」とも話した
これは名指ししてはいないがプーチン大統領の主張を全否定するもので、プーチンは「ウクライナがロシアを侵略している」とずっと主張しています
プリゴジンはバフムートの戦いで前面に立ち存在感を増したころからプーチンに変わる大統領の座を狙っていると噂されていました
このタイミングでクーデターに踏み切ったのは勝算があるからだと思われ、英国防省などによるとウクライナにはロシア軍37万人が駐留している
ロシア国内にはもっと多くのロシア兵が居るが優秀な兵士や戦闘力のある部隊はすべてウクライナに派遣され、ロシア内陸部に残っているのは弱小部隊だと考えられる
5月22日から23日に自由ロシア軍とロシア義勇軍が越境攻撃し、ロシア軍は国境の守りを固めるため内陸部から部隊を引っ張ってきた筈です
ウクライナ軍は6月に入って反攻作戦を開始したがうまく行っておらずロシア軍の守りが硬いが、これを裏返すとロシア国内の守りは手薄になっている
過去の報道によるとロシアにはワグネル以外にも20以上も軍事会社や地方軍事勢力があり、プーチン政権やウクライナ侵攻に反感を抱いている者も多い
ウクライナに駐留しているロシア軍37万人などは家に還れるならプリゴジンが大統領になっても歓迎する筈で、誰もがこの戦争を辞めたいと考えている
ワグネルにとって最大の障害はモスクワを防衛するロシア軍で、プリゴジンは彼らがワグネルを見逃すかワグネルの側に付くことに賭けた
1917年のロシア革命も1991年のソ連崩壊も結局は首都の国軍がクーデター側に寝返った事で成立し、こんな場合首都防衛隊は「空気を読んで」勝者に付く可能性があります
プーチンがどうするかですが、プリゴジンがプーチンの身分や身の安全を保障すればプーチンから権力を禅譲される可能性もあります
新たな情報によるとロシア政府専用機がモスクワを離陸しサンクトペテルブルクの方向に向かったとの事で、プーチン大統領はモスクワを脱出した可能性がある
その後ベラルーシのルカシェンコ大統領は24日、ワグネル創業者のプリゴジンと協議し、ワグネル戦闘員のロシア国内での武装蜂起を停止することで合意したと発表した
プリゴジンは混乱を避けるためにモスクワに進軍していた部隊を引き返させたと言っているが、事態は混とんとしている