ポール・ハギスの第2作。『クラッシュ』の衝撃は今も消えない。あんなにも強烈なドラマを組み立ててしまった彼が、あの後何をするのか。何をしたったあの映画を超えれない、それくらいの映画を彼はもう作ってしまったのだ。そんな彼の新作である。内容なんて知らなくてもいい。まず、劇場へ!
前作と較べると(いきなり比較かい!)これはとても普通の映画で、前半はテンポも遅く、少し期待はずれ。トミー・リー・ジョーン . . . 本文を読む
「世界 対 あたし」。そんなに大きく構えなくてもいいのに。でもそれくらいの気持ちを持たなくてはとても立っていられない。倒れてしまうくらい、弱い。ここに出てくる女の子たちは、弱い。弱いから現実世界では生きていけない。だから、ここにいる。ここは寮か何かで、彼女たちはここで暮らしている。屋上には出てはいけない規則があるのに、屋上は彼女たちの憩いの場。そこから、小さな動物園が見える。
サリngROC . . . 本文を読む
竜の子プロの昔なつかしのアニメ『マッハGO GO GO』の映画化だ。しかも、原作の主題歌が全編に流れていて、ウォシャゥスキー兄弟の日本製アニメへのマニアックな偏愛ぶりがしっかり伝わってきて、むず痒くなるくらいの映画だ。この60年代のノリのマンガ的設定ドラマがそのままハリウッド大作として甦り、しかもオリジナルのスピリッツをここまで大切にしておバカな漫画映画として見せてしまうなんて。なんだかすまない . . . 本文を読む
6月はなんだか忙しくてDVDは7本しか見れなかった。けっこうマニアックな選択でちょっとハズレが多い。そんな中でも一番面白かったのはユ・ジテ主演の『ノートに眠った願いごと』。ガスの爆発事故でデパートが吹っ飛んでしまって多数の死者が出る。その事故で恋人を失ってしまったユ・ジテの悔恨の日々を描く。2人で行くはずだった新婚旅行の場所を事故から10年以上も経ってひとり旅する。そこで、偶然出逢った女性との因 . . . 本文を読む
6月後半に読んだ本の中で、一番面白かったのは岸田るり子の『めぐり会い』。これはきっとそのうち映画化されるであろう。映画会社が大喜びするようなアイデァの小説。
主人公は箱入り娘で、今まで自分の意志で行動をしたことがない。親の言いなりになって意に染まぬ結婚をしたが、満たされない毎日を送っている。夫はいい人だと思っていたが、彼女と結婚する以前からずっと付き合っていた女がいて、親に反対されたから、し . . . 本文を読む