習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

りゃんめんにゅーろん『青空の窪みに、ゆびを』

2008-07-24 23:58:49 | 演劇
 地方の全寮制予備校を舞台にしたドラマ。ここで暮らす子供たちと、先生たち。彼らの夏の数日間を描くとても小さな作品。  教師側4人、生徒側4人、という登場人物は決して少ないわけではない。だが、彼らを通してこの学校の全体像が見えてこないから、芝居に奥行きが生じない。とても真面目な芝居だし、それぞれの気持ちは確かに描かれてあるし、共感できる。だが、それが点描でしかない。1本の線にはならない。その結果、 . . . 本文を読む
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鶴見商業高校演劇部『おもちゃばこ』

2008-07-24 23:34:38 | 演劇
 とても抑制の効いた舞台だ。高校生がここまで作品全体のカラーをセーブできるなんて、これではあまりに上手すぎないか。もちろん上手いのが悪いなんて、これっぽっちも思わない。そうではなく、この作者の冷静さが、どこから生じたのかが、気になる。感情を表には出し切らない。答えは口にしない。説明的にはならない。大人の手が入った、というのとも違う。なんだか、不思議だ。  題材自体はそんなにめずらしいものでもない . . . 本文を読む
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共犯企画『大炎上』

2008-07-24 22:34:57 | 演劇
 この手の企画は、ほとんど失敗する。企画自体が魅力的であればあるほど、失敗する頻度は高くなる。全く違う個性がぶつかりあい、うまく化学変化を起こし、思いがけないものを示す、なんていう都合にいいことは、なかなか起きない。お互いに遠慮して、当たり障りのないところで、折り合いをつけたり、なぁなぁになって普段の力を発揮できないまま不完全燃焼となったり、どう転んでもろくでもないことが、待ち受けている場合が多い . . . 本文を読む
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『ドラゴン・キングダム』

2008-07-24 22:08:09 | 映画
 ジャッキー・チェンとジェット・リー(と、いうよりも僕らの世代にはリー・リンチェィーというほうが、ピンとくるのだが)の対決が見られる。夢のコラボがついに実現した。期待はしなかった。えてして、こういう企画は肩すかしを食らうことが多い。今まで、何度、だまされて来た事だろう。だから、極力期待もしないで、スクリーンと向き合った。  昔、バート・レイノルズとクリント・イーストウッドが共演した『シティーヒー . . . 本文を読む
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