最愛の夫を亡くしてしまった女性が、死んでしまった彼からの10通の手紙の指示を通して立ち直っていくまでの物語。悪い映画ではない。だが、なんか乗りきれない。こういう作りごとの世界に嵌まり込んでしまえたらそれはそれで幸せなのかもしれないが、なかなかそうはなれない。
ヒラリー・スワンクは悪くはない。エキセントリックで、思い込みの激しいところは、彼女ならではの個性だろう。彼女がいるから、ただの甘いだけ . . . 本文を読む
対決ものである。ロンドンやオーストラリアでは売れっ子の若手ジャーナリスト、というかTVトークショーのホスト、フロストが、失脚したニクソン大統領に独占インタビューを申し込む。これをきっかけにしてアメリカに乗り込もうとするフロストと、これを通して政界に返り咲こうとするニクソン。それぞれの思惑が交錯する中、世紀の対決が始まる。
ロン・ハワード監督最新作。地味な映画だが、実に面白い。若造と古狸の10 . . . 本文を読む
ここに収められた3つの短編のレベルの高さに驚く。青山七恵は1作ごとに確実に技量を上げてきている。少しずつ、ゆっくりと、確実に自分の世界を確かなものにしていく。なんでもないほんのちょっとした心の揺れを落ち着いた筆致でさらりと描いて見せる。
20歳すぎの娘と父親が2人きりでサクランボ狩りの日帰りバスツアーに行くこととなってしまうという気まずさ。今までずっとこんなふうに父と向き合うことなんてなかっ . . . 本文を読む