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最愛の夫を亡くしてしまった女性が、死んでしまった彼からの10通の手紙の指示を通して立ち直っていくまでの物語。悪い映画ではない。だが、なんか乗りきれない。こういう作りごとの世界に嵌まり込んでしまえたらそれはそれで幸せなのかもしれないが、なかなかそうはなれない。
ヒラリー・スワンクは悪くはない。エキセントリックで、思い込みの激しいところは、彼女ならではの個性だろう。彼女がいるから、ただの甘いだけの映画にはならない。しかも、ジェラルド・バトラーもこの暑苦しい男を見事演じ切る。でも、この2人が主人公だからこの映画はこんなにもへんてこになったような気もする。なんだか素直な映画ではない。この2人は映画ならではの甘い感傷に酔わせてくれないのだ。要するにこの手の映画は甘い方がいいのだ。「ただの甘いだけの映画」で十分なのである。なのにそうさせてはくれない。
ニューヨークからアイルランドへ。2つの場所の風景の落差もいい。だが、そこにあの2人が配されるとなんだか異様な雰囲気が醸し出されてくる。こいつらは絶対にこの手のラブストーリーに登場すべきキャラではないと思う。
キャシー・ベイツがヒラリーのおかんの役で出ている。彼女のキャラもこういう映画向けではない。わざとこんなキャスティングをしてるのだろうが、それが効果的とは言い切れない。もう少し突き抜けたなら「思いがけない映画」(でも、それってどんな映画だ?)になれたのかもしれないが、そうはいかない。
ヒラリー・スワンクは悪くはない。エキセントリックで、思い込みの激しいところは、彼女ならではの個性だろう。彼女がいるから、ただの甘いだけの映画にはならない。しかも、ジェラルド・バトラーもこの暑苦しい男を見事演じ切る。でも、この2人が主人公だからこの映画はこんなにもへんてこになったような気もする。なんだか素直な映画ではない。この2人は映画ならではの甘い感傷に酔わせてくれないのだ。要するにこの手の映画は甘い方がいいのだ。「ただの甘いだけの映画」で十分なのである。なのにそうさせてはくれない。
ニューヨークからアイルランドへ。2つの場所の風景の落差もいい。だが、そこにあの2人が配されるとなんだか異様な雰囲気が醸し出されてくる。こいつらは絶対にこの手のラブストーリーに登場すべきキャラではないと思う。
キャシー・ベイツがヒラリーのおかんの役で出ている。彼女のキャラもこういう映画向けではない。わざとこんなキャスティングをしてるのだろうが、それが効果的とは言い切れない。もう少し突き抜けたなら「思いがけない映画」(でも、それってどんな映画だ?)になれたのかもしれないが、そうはいかない。