なんて寂しい。人は結局ひとりぼっちなのか。愛する人と結婚して幸せに暮らしているはずなのに、実は、わかりあえない。世の中には自分のことをちゃんとわかってくれる人がいる。まだ、出会ってないだけなのだ。なんて、思うわけもない。夢見る頃を過ぎても、夢見ていたいなんて、もう思わないし。現実は夢のようには美しいわけではない。そんなこと誰もが知っていることだ。だが、この映画の彼女は出逢ってしまう。
本当か . . . 本文を読む
どこに向かって話が進んでいくのか。着地点が見えない映画だ。彼女がなぜ、こんな風になったのか。その出会いによってどう変わって行くのか。ホラーすれすれで話は展開していくのだが、とてもリアルで、誰もがこんな風になる可能性はある。とても身近な問題でそれも怖い。
ノルウェーの鬼才と呼ばれているらしいポール・シュレットアウネ監督作品。彼の作品は今まで日本には入ってきていなかったが、昨年この作品と『隣人』 . . . 本文を読む
すばる文芸賞を受賞する小説はいつも普通じゃない。本間洋平の『家族ゲーム』の時代から変わらない。この作品もご多分に漏れない異常さで、読みながらドキドキする。恋愛小説なのだが、彼女の考え方や感じ方が普通じゃない。表面的には普通に生きている。だが、そのこだわり方普通じゃない。11歳のときに好きだった少年の面影を26歳の今も追いかけている。あの頃の「吉住くん」を永遠に愛するから、誰とも恋愛は出来ない。も . . . 本文を読む