こういう若手劇団を応援したい。そんなウイングフィールドの願いが伝わる芝居だ。だから僕もこの集団を支持する。いい芝居を見た。なんだかとても清々しい。もちろん、たまたま、彼らはウイングを公演場所に選んだだけなのかもしれない。だが、こういう彼らをバックアップすることで、関西の演劇の底上げが可能になる。今、必要なのは、おもしろい芝居ではない。本気で芝居と向き合い、表現としての演劇の可能性を信じる行為だ。 . . . 本文を読む
広島が優勝した年、中学1年になった少年が広島に転校してきた。また、ここでも、数か月を過ごして、転校していく。これまでも何度となく繰り返してきたことだ。小学生から中学生へと移行していく時期。ほんの少し大人になった。中学はその当時ですら珍しい丸刈りを強要する学校。仕方なく、頭を丸める。
1975年の広島での春から秋まで、シーズンの始まりから終わりまでの日々をカープの躍進と、少年たちの熱狂。それぞ . . . 本文を読む