昔、映画は心にずっと残って忘れられないものだった。しかし、今の映画は日々消費されていくものになり下がった。こんなにもたくさんの映画が作られているのに、それが残っていかない。時代のイコンにもならない。情報の圧倒的な量の前でひとつひとつの映画はただの情報になり全く意味のないファーストフードと化していく。
1980年代に書かれた竹内銃一郎の戯曲『東京物語』は、明らかにヘクトール・バベン . . . 本文を読む
映画を見た後、すぐに原作小説を読むなんていう行為は本当に久しぶりのことだ。昔高校生だった頃なら、よくした。でも、大人になってからは、そんな子供っぽいことはしない。そこまで思い入れしなくなったのかもしれない。それに、映画になるような小説は、映画化される前に先に読んでいる場合がほとんどだし。
しかも、今回は原作というよりもノベライズかもしれない。(だが、ノベライズのよ . . . 本文を読む