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映画・演劇のレビュー

ショウダウン『錆色の瞳、黄金の海』

2016-02-13 19:37:52 | 演劇
      『パイドパイパー』以降、どこに向けてショウダウンが進んでいくことになるのか。そんな方向性を占う公演になった。もともとこの作品はこの劇場(船場サザンシアター)で初演して、それまでの林遊眠一人芝居から進化発展させたものだった。4人芝居だったはずだ。それをさらに大人数のものに仕立て直して上演する。(今回のキャストは7人である)だが、これはあくまでも、それま . . . 本文を読む
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南船北馬『これっぽっちの。』

2016-02-13 19:34:39 | 演劇
    近年は企画ものが続いたので、これは久々の棚瀬さんらしいプライベート作品。やはり、こういうのを見るとほっとする。野心的で挑戦的な作品もいいのだが、こういう自分の世界で閉じたような作品を描かせると棚瀬さんは実に生き生きしている。自傷的で、ネガティブ。そこまで追い詰めなくてもいいのに、と思わせるほど、痛ましい。そんな棚瀬作品を見ることで、僕たちは改めて自分とは何なのだろう . . . 本文を読む
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『最愛の子』

2016-02-13 19:31:01 | 映画
    ピーター・チャンの最新作であるだけではなく、中国映画に進出した彼が、社会問題を扱い、大ヒットする娯楽映画としても成功し、観客の満足度も最高に高く、圧倒的支持を国内で受ける作品を手掛けた。その事実がまずいちばん興味深い。ヒットメーカーとして、この作品を手掛けたわけではないはずだが、いささかあざとい部分も含む。お涙頂戴映画と、紙一重。決して安易な映画ではないし、さまざま . . . 本文を読む
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