習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『続・深夜食堂』

2016-11-21 21:04:39 | 映画
松岡譲司監督がまた、深夜食堂を撮る。まぁ、それはそれで構わないのだけど、彼にはもっと他の映画を撮ってもらいたい。才能ある作家をこんな風に飼い殺しにするのは忍びない。ルーティンワークで、安心して見ることができる映画なのだ。でも、それでは物足りない。前作はとてもよかった。今回も基本的には、同じようによかった、とは言えるだろう。だが、それだけだ。予定調和のストーリー展開はお約束だから仕方がない。だが、今 . . . 本文を読む
コメント

『デスノート Light up the NEW world』

2016-11-21 21:03:05 | 映画
10年ぶりの続編なのだが、ハードルは高かった。前作のふたりを出さないという選択は悪くないけど、それがまるで生かされないのはどうだろうか。これでは続編を作る意味がない。あれでお話は終わっていて、これはただの後日譚でしかない。監督は佐藤信介。『GANTZ』や『図書館戦争』を作った信用のおける才人だ。なのに、この体たらく。 前後編2部作、4時間のLとキラの戦いを踏襲するのでは意味はない。それぞれの . . . 本文を読む
コメント

あみゅうーずとらいあんぐる『たおやかな風の中で』

2016-11-21 21:01:38 | 演劇
「女と男のしゃば・ダバ・だぁ」という、いつものサブタイトル(というか、こちらがメインタイトルかぁ)を添えて、いつものように3話からなる短編連作というスタイルで描かれる女と男のスケッチ。 この「変わらなさ」ということが、あみゆーずの魅力だ。メンバーも変わらない。思い野未帆さんと中村ゆりさんはもうレギュラーとなって何年が経つだろうか。今回はそんなふたりが姉と妹を演じるエピソードからスタートする。 . . . 本文を読む
コメント

『サウルの息子』 ほか15本

2016-11-21 20:59:42 | 映画
アウシュビッツで働くユダヤ人。彼らは自分と同じユダヤ人をガス室に送る仕事をさせられている。死んだ仲間の処理。そうすることで、死を免除されるわけではない。彼らもやがて殺される。それまでこうすることで、しばらくの命をつなぐだけ。死体の中に息子をみつける。彼はどうしても息子の遺体をちゃんと埋葬したいと思う。映画はそのための戦いが描かれる。そこまでの、ほんの短い時間をドキュメンタリーのように描く。カメラは . . . 本文を読む
コメント

『この世界の片隅で』

2016-11-21 20:57:54 | 映画
この小さなアニメーション映画が描く世界の中で、ずっと身を潜めていたいと思った。誰にも知られず、この世界の片隅で生きる彼女たちを見守りたい。僕はやがて世界がどうなるのかを知っているけど、そんなことはまるで大事なことではない。ただ、こうしてここで生きている。そのことを何よりも大切にしたい。この映画を見ている2時間10分間の幸福をかみしめる。生きているということはきっとそういうことなのだと思う。 . . . 本文を読む
コメント