なんだぁ、このへんてこな芝居は!こんなの見たことないぞ。というか、誰もこんな芝居はしないぞ、と思う。本気なんだか、ふざけているのか。よくわからないけど、そのなんだかいいかげんな感じがとても面白いのだ。ちゃんとふざけている、って感じだ。
学生劇団(出身)ならではの身内受けする緩いノリがなぜか心地よい。客席も心得たもので、ちゃんとそんな身内の芝居に反応してくれる。アットホームなノリのよさ。普通な . . . 本文を読む
総集編ではなく総収編とするこだわりがこの作品の真情だ。ここに収めていくためにこれまでの5つの短編があったのだろう。僕は残念ながら昨年3回に分けて上演された連作を見てないけど、本作を見て、これがまず短編として作られたという事実に納得させられたし、この試みに共感した。柳沼さんはきっと小さなエピソードを積み重ねることで見えてくるものを大切にしようと思ったのだ。それがこうして一つの形になることで、また、新 . . . 本文を読む
深津さんの死去から2年半が過ぎた。深津演劇祭が昨年9月から始まり、来年の3月まで続く中、桃園会の登場である。この演劇祭で桃園会は2作品を上演する。今回の本作と、来年3月の演劇祭掉尾を飾る『深海魚』だ。
ただ、この作品が深津さんの戯曲ではないから厳密に言うと本演劇祭の参加作品としては番外編のような立ち位置になる。でも、いや、だからこそ、この作品がこの演劇祭の作品にふさわしい。これは深津さんの母 . . . 本文を読む
公開から3週間目に突入して、どこの劇場でも1日1回から2回上映になっているようだ。僕は実は公開の初日に見に行っていた。今、映画はヒットしないと、一瞬で劇場から消える。まぁ、そんなこと、今に始まった話でもないけど、それが以前以上に極端になっているようだ。しかも、この映画のようなオールスター娯楽活劇ですら、そうなのだから驚くしかない。最初から梅田では初日だけ大きな劇場で上映されることが決まっていたから . . . 本文を読む
ゼメギスがまたやってくれた! こういうクラシックな映画を平気で撮れるのは今の時代、彼くらいしかいないのではないか。古典的なラブロマンスである。戦争、悲恋、サスペンス。昔、ハリソン・フォードが『ハノーバー・ストリート』という映画に出たけど、あの時ですら、今時こんな恋愛映画作るか、と感心したほどだ。あれからもう30年以上経つはずだ。21世紀にこれをやりきってくれるなんて、普通じゃない。
ただの戦 . . . 本文を読む