習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『一週間フレンズ。』

2017-02-25 01:17:54 | 映画
今年は空前絶後の「キラキラ青春映画」ブームだ。続々と(なんとこの時期、毎週1本のペースで新作が登場する始末だ!)同じような高校生の恋愛ものが登場してくる。(高校生だけではなく、大人も主人公として登場するものもあるけどあくまでも中心は高校生だ。)このジャンルの巨匠、三木孝浩や廣木隆一も(もちろん)作るけど、あまりの量にその対応は難しい。(対応? まぁ、それって、僕が作るのではなく、僕はただ見るだけだ . . . 本文を読む
コメント

南船北馬『赤い靴はいて』

2017-02-25 01:15:29 | 演劇
今年の棚瀬さんは、親の介護の問題にメスを入れる。しかし、当然のことながら、それを社会問題として描くのではなく、自身の問題として取り上げる。40代の女性が何を思い、何を感じてそこにいるのかが描かれる、今回の、「そこ」は階段という場所に設定される。 3つの階段が描かれる。基本的に2人がそこで出会う。たまたま、であったり、待ち受けていたり、状況は様々だ。階段の持つ高低差も重要な要素となる。両者の関係性 . . . 本文を読む
コメント

『サバイバル・ファミリー』

2017-02-25 01:13:08 | 映画
矢口史靖監督最新作。今回は家族のお話だ。でも、アイデアとしてはまず、電気のなくなった世界でのサバイバル、という部分が前提となる。そんなバカな、というようなその状況をリアルに描いて、やがて、そこから始まるドラマをロードムービーとして見せることになる。東京から出ないお話だと思っていたから、なんと東京から鹿児島までを自転車で旅することになるなんて思いもしなかったから驚く。 近未来SF的設定なのに、 . . . 本文を読む
コメント

原田マハ『デトロイト美術館の奇跡』他

2017-02-25 01:11:21 | その他
原田マハお得意のアート小説。今回は4話からなる短編連作のスタイルで描かれる小さな奇跡のお話。ページ数も100ページ強と、とてもコンパクトな分量で、実際の出来事をモデルにした。財政破綻で閉鎖されそうになったデトロイト美術館が存続されるに至った軌跡を描く作品だ。この奇跡をささやかな物語として提示するのがいい。 まず、ある夫婦のお話から語り起こす。彼らがこの美術館の一枚の絵に心惹かれ、たった1枚の . . . 本文を読む
コメント