久々に映画を見た。忙し過ぎて2週間も映画館に行けなかった。今日だってようやくレイトショーに滑り込んだ。少し疲れていたし、心が弱くなっているから、こんな時には、優しいラブストーリーがいいかも、と思い、これを選んだ。甘い映画である。「それはないわぁ」というようなお話である。でも、そんなこと作り手も十分に理解した上で、敢えてやっている。彼らは確信犯だ。だから、気持ちよくこの世界に漂えるように丁寧な作業を . . . 本文を読む
横内謙介のこの戯曲を今取り上げるのか、という驚きがある。最初、チラシを見たときにはこのタイトルなのに、あの戯曲だとは当然思わなかった。まるで想起させるものがないからだ。石塚朱莉という女の子(というか、女性が)があの放火魔の少年ツトムを演じる。この30年くらい前の台本を今頃よみがえらせるのはなぜか。これは彼女のプロデュースなのだろうが、それにしても、作品選定があまりに渋すぎて、そこに何を見たらいいの . . . 本文を読む
まるで夢の中にいるような気がした。噛み合わない会話がなぜかこんなにも心地よい。ひとりひとりがそれぞれの想いを抱えて生きている。(死んでいる)ここがどこで、あなたが誰で、自分がどこにいこうとしているのか、それすらわからない。でも、目の前にあなたがいて、話をしている。そして、山の向こうへと向かっていく。前作『ポラーノ 夜風に忘れて。』に続いて同じようなスタンスで今回は『雨月物語」に挑んだ。
突然歌い . . . 本文を読む