日本映画の10本は、80年に集中したが、外国映画は、89年(80年代後半)に集中した。80年代は映画祭の時代だった。中国映画祭や台湾映画祭、ドイツ映画祭とか、そんな感じのイベント上映で、今まで知らなかった監督の映画と出会う。ホウ・シャオシェン、チェン・カイコー、ヴェルナー・ヘルツウォークはまずそこで見て衝撃を受けた。その後、彼らの映画は一般公開されるようになった。それまでは外国映画といえば、アメリ . . . 本文を読む
キネマ旬報の特集で80年代日本映画、外国映画のベストテンをやっていたのだが、リストを見ながら自分もやってみることにした。80年代は自分にとっては怒濤の10年間だった。ちょうど20代のスタートから30歳までの10年間で、選者が選んでいる映画のほぼすべてをリアルタイムで劇場で見ている。毎年200本以上の映画を見ていた時期だ。学生時代は怒濤のように見ていたし、就職してからも時間が許す限り見た。結婚もした . . . 本文を読む
こういう小さなお話を、90分程度(91分)の小さな映画として無理せずちゃんと収めるのは上手い。小さな寓話として気持ちよく見られる。インド映画のはずなのに、よくあるマサラムービーのこってりとした商業映画とは一線を画する。だからといってアート映画では断じてない。ジャンル的には児童映画ということになろうか。昔よくあったイラン映画。キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』の路線に近いけど、ラ . . . 本文を読む
3人芝居、1時間15分というコンパクトなサイズ。舞台装置も中央に河童が出てくる井戸があるばかりのシンプルなもの。ただ、この井戸は、最初は机になっている。原稿用紙が
散乱している。主人公がここで小説を書く。劇中劇としてその小説が演じられる。まぁ、よくあるパターンなのだが。
軽快なメロディに乗って、(芝居が終わってもずっと主題歌がちゃんと頭に残っている!)爽やかに疾 . . . 本文を読む