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映画・演劇のレビュー

オフィース・コットーネ『埒もなく、汚れなく』

2019-05-29 20:51:23 | 演劇
  2時間10分の大作である。少し長い。終盤の大竹野と小寿枝さんのシーンは、作品全体の見せ場なのだが、ラストの『山の声』執筆シーンへと一気に見せていくにしては、そこで芝居が停滞してしまうくらいに長くなっている気がする。それまでのいいテンポで進んできた作品のバランスがここで崩れるのは惜しい。しかし、あそこで2人の関係が明確に成り、そして、彼がどこに向かっていこうとしていたのかが、見えてく . . . 本文を読む
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『居眠り磐音』

2019-05-29 20:47:36 | 映画
これはあかんわ、と思った。昨年の『空飛ぶタイヤ』がとてもよかったから、その後の本木克英監督には期待大だったのだけど、前作『少年たち』、そして本作と、全く新しいジャンルに挑戦するチャレンジャーなんだけど、今年連続でこけてしまった。もちろん2作品ともまるでダメというわけではない。それどころかこれだけ異なるジャンルに挑んで健闘している。『少年たち』の冒頭の長回しなんかちょっとした感動もんだった。ジャニー . . . 本文を読む
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劇団息吹『人を食った話』『すももの木』

2019-05-29 20:14:54 | 演劇
『人を食った話』は田舎町の取調室を舞台にして自由自在の老婆と東京からやってきた検事によるマイペースのやりとりを描く短編作品。最後までそのタッチは崩さない。そして、いつのまにか彼女のペースに乗せられてしまう。なんのひねりもない小品だけど、その素朴さがいい。へんにストーリー展開で仕掛けると、あざとくなる。このくらいのさりげなさがちょうどいいのかもしれない。 15分の休憩をはさんで2本目は『すももの木 . . . 本文を読む
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