こんな凄い小説があったのか。新刊でおもしろそうな本をみつけた。『スモールワールズ』。図書館で予約したついでに彼女の他の本を1冊と思いこの本を予約したら、すぐに届いた。さっそく読んだのだが、あまりのおもしろさに一瞬で読み終えてしまった。最後は少し、減速する(スピンオフは悪くはない)けど、そこまでが素晴らしすぎた。時空を超えたふたりの少女(と、少年)の夏休みというたった40日の旅。ささやかなお話なのだ . . . 本文を読む
先週母が亡くなり、慌ただしい1週間を過ごした。1月に突然倒れて、脳梗塞で痙攣が止まらず、その日が山だと言われた。それからはずっと入院していた。面会にも行けず、状況もわからず、毎日不安な日々を過ごした。病状が安定したので救急病院から転院したとき、移送時と、新しい病院で少しだけ、顔を見ることができた。話ができる状態ではなかったが、僕の顔をみつめていた。話しかけることもできた。
ひとりぐらしで、寂しい . . . 本文を読む
なんとも言い難い。とても苦しい映画だった。主人公であるふたりの男女によるラブストーリーなのだけれど、それはよくあるような甘いお話ではない。実にシビアな現実を踏まえて、そんななかで彼らなりに戦う姿が描かれる。読者モデルからなんとかして芸能界でデビューを目指すヒロインは、お金もないし、特別かわいいわけでもない。もちろん、キュートだし、タレントとしてブレイクできてもおかしくはないけど、彼女のようなタレン . . . 本文を読む