劇団大阪、シアター生駒の杉本進が演出、主演する。娘を演じるのはシアター生駒の中西康子。もちろんこれは言わずと知れた井上ひさしの傑作戯曲である。公演会場は東生駒ギャラリー宗。狭い空間が心地よい。このふたり芝居を朗読劇として見せる。原爆投下から3年後の広島。ひとりぼっちの娘のもとにあの日亡くなった父がやって来る。なんと客席と役者たちとの距離は1メートルない。こんなにも近くで芝居を見るなんて生まれて初め . . . 本文を読む
このかわいい恋愛小説(この手のイラスト表紙の本)には少し身構えてしまう。だけど勇気を出して読み始めると、まさかの出会いもある。まぁこれは稚拙だけど、確かな覚悟には貫かれているからよしとしよう。過去を書き換えてふたりがもっと幸せに出会うために。そんなドラマである。
お話の仕掛け自体は悪くはないとは思ったが、整合性に振り回されてお話があまり面白くならないのがツラい。辻褄合わせは絶対必 . . . 本文を読む
『最高のアフターヌーンティーの作り方』に続く涼音と達也のその後を描く。とうとう結婚に漕ぎ着け念願の自分たちの店を開店させることになったところから始まる。
アフターヌーンティーに憧れて老舗桜山ホテルに入った涼音が11年勤めた職場を離れる。幸せの絶頂のはずだったのに違和感。が。夫婦別姓の問題がふたりの関係に翳りを与える。日本の婚姻制度の不備が若いふたりを悩ませる。昔からのやり方を頑な . . . 本文を読む