深津戯曲にオダタクミが挑む。何故『うちやまつり』ではなく『熱帯夜』だったのか、が気になっていた。深津篤史の代表作に取り組むのは敷居が高いとでも思ったのか。本人に聞きたかったけど、それはまたの機会にしよう。
仕上がった『熱帯夜』が素晴らしすぎてそんな疑問は瑣末な話だと思う。この作品のわからなさに痺れる。桃園会の同作品以上のわからなさ。これは『うちやまつり』の前日譚として書かれたスピンオフ作品である . . . 本文を読む
今年のクリスマス公演は昨年に引き続いてしろみそ企画のなかしまひろきの作、演出。(というのは間違いで、なかしまさんは一昨年! 昨年は伊地知さんでした)彼がふだんの邂逅とは一味違う世界を見せてくれる。ファンタジーだけど、今回はあまりに等身大の人たちの群像劇でこんな邂逅は見たことがない。なかしまさんだからこそ可能だった邂逅ワールドだろう。ここは昭和に建てられたオンボロアパート。そこで暮らす訳あり住民たち . . . 本文を読む