一応はこれは近未来SFだけど、あまりSFだね、とは言いたくはない。あまりにリアルだから。描かれる世界は現実じゃないけど、描かれることは今ある現実だ。こんな感じで世界は動いている。こんな感じの世界で生きている。これは悪夢だ。だから、ここから違う世界に行きたい。行けるものなら。だけどそんなことは不可能だと最初からあきらめている。彼女はオーストラリアの砂漠にある収容施設内に潜入する。監禁拉致された博士を . . . 本文を読む
ミステリタッチのハートウォーミングである。大崎梢だから、大丈夫だと思う。先日読んだ宇佐美まことは残念だったけど、こちらは心配ない。と、読み進めるが、こちらもなかなかお話が進展しない。しかも前述の宇佐美作品同様、山奥での死体から始まって、なぜ彼が死んだのか、が究明される。100年前のかぞえ歌の謎。ある作家がやり残したこと。3人の男女が謎解きに挑む。どちらかというと、ハートウォーミングではなく本格ミス . . . 本文を読む