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映画・演劇のレビュー

『BABY BABY BABY! ―ベイビィ ベイビィ ベイビィ!―』

2009-06-08 22:36:24 | 映画
 こういう昔ながらのゆる~いタッチのB級映画は、もう作られなくなった。メジャー映画会社が、この手のプログラムピクチャーから完全に撤退したからだ。かといって、TV局がこういうレベルの映画をわざわざ作ってリスクの高い劇場公開に踏み切るとはとても思えない。このクラスの映画を作るくらいなら、最初から連続TVドラマとして作ることだろう。

 だいたいこの映画のスタッフ、キャストってTVの『ナースのお仕事』のメンバーで、ならばこれも最初からTVドラマとしてやればよかったのではないか。その程度の内容なのだ。もし、TVでヒットでもしたなら、その暁にはいつものパターンで劇場用映画として凱旋でもすればよかったのだ。それならばそこそこには人も入るだろうに。なのに、何を思ったか、いきなり劇場用映画である。そして、当然お客は入らない。いくらTVの人気者を集めても劇場までは人は来ないのだ。

 昔はこういう映画は2本立にして山盛り作ったものだ。そんな中から20本に1本くらいキラリと光る映画が生まれた。なんとも優雅な時代であった。でもせちがらい今、こういう映画は誰からも相手にされないまま消えていく。観月ありさも、斉藤由貴もがんばってるし、谷原章介バカ全開!なのに、なんだか可哀相です。
しかたないから僕がちゃんと見てきてあげました。よかった。よかった。

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