前半はめちゃくちゃおもしろいのに、後半になると、びっくりするくらいに、失速する。お話がまるで広がっていかないのだ。アイディアの面白さだけで、それを展開させていくだけの力がないから、こうなるのだ。それは原作であるコミック自体の問題なのか、それともこの映画の構成力のなさが原因か。
どっちにしても、もったいない映画だ。わけのわからない住人たちが住む荒川のほとり。彼らのド肝を抜かされるような風態に、まず驚かされる。さらには、全くふつうじゃないその価値観。自由気ままな生き方。というか、むちゃくちゃさに主人公の青年は(そして、僕たち観客も)あきれる。でも、そのうち、彼らのライフスタイルにひきこまれ、主人公は父親と対決することになる、という基本ストーリー自体には問題はない。だが、観客である僕たちは彼に感情移入できない。
あまりにありきたりで、ただの予定調和でしかない。しかも、そこにはなんの驚きもない。最初の驚きはどこに行ってしまったのか。小栗旬演じる緑の河童が何者なのか。彼は実は政治家とも関係しており、ただのドロップアウトしたバカではなく、この世界を牛耳る影の実力者かなんか、のようなのだが、そこは曖昧にしたまま終わるのも解せない。あの河童のコスプレや、山田孝之の黄色の星のコスプレは何なのか。それをただの不思議な人間で済ますのか、それとももっと何か意味があるのか。
さらには自分を金星人と言う桐谷美鈴のニノさんは、何なのか。だいたいこの映画の変なキャラクターを説明するのか、しないのか。何から何まで、中途半端で、そこがこの映画の魅力なら、それでいいのだが、あまりちゃんとわからないまま、終わる。しかも、メインとなる話自体のほうは消化不良だし。いろんな意味で可能性があるだけに、とても残念な映画だ。
どっちにしても、もったいない映画だ。わけのわからない住人たちが住む荒川のほとり。彼らのド肝を抜かされるような風態に、まず驚かされる。さらには、全くふつうじゃないその価値観。自由気ままな生き方。というか、むちゃくちゃさに主人公の青年は(そして、僕たち観客も)あきれる。でも、そのうち、彼らのライフスタイルにひきこまれ、主人公は父親と対決することになる、という基本ストーリー自体には問題はない。だが、観客である僕たちは彼に感情移入できない。
あまりにありきたりで、ただの予定調和でしかない。しかも、そこにはなんの驚きもない。最初の驚きはどこに行ってしまったのか。小栗旬演じる緑の河童が何者なのか。彼は実は政治家とも関係しており、ただのドロップアウトしたバカではなく、この世界を牛耳る影の実力者かなんか、のようなのだが、そこは曖昧にしたまま終わるのも解せない。あの河童のコスプレや、山田孝之の黄色の星のコスプレは何なのか。それをただの不思議な人間で済ますのか、それとももっと何か意味があるのか。
さらには自分を金星人と言う桐谷美鈴のニノさんは、何なのか。だいたいこの映画の変なキャラクターを説明するのか、しないのか。何から何まで、中途半端で、そこがこの映画の魅力なら、それでいいのだが、あまりちゃんとわからないまま、終わる。しかも、メインとなる話自体のほうは消化不良だし。いろんな意味で可能性があるだけに、とても残念な映画だ。