あほらしい映画だが、身の程をわきまえて、まじめにアホをしているのは、好感が持てる。でも、ただのアホ。大体「アフロやめりゃいいやん。」それで、すべて方がつくことなのだが、それを言ったらおしまいなので、誰も言わない
アフロという飛び道具を中心にして、もてない男が、自分なりに必死で生きる様を描くのだが、その滑稽でバカバカしい姿に共感できる映画にできたなら、よかったのだ。でも、それって簡単なことではない。だってアフロである。あんな荒唐無稽な姿! ありえない。でも、そのありえなさが、この作品の肝。なんだか難しい。
リアリティーのかけらもないようなコメディーに命を吹き込むためには、設定を生かして、なおかつその設定が思いもしない新局面を作り上げなくてはならない。それって、かなり大変な作業だと思う。努力は認めるけど、このたわいもない話で、2時間もたせるのは無理がある。
主人公のアフロを演じた松田翔太は、コミカルな演技を難なくこなしている。ときどき『探偵物語』の時の父親のような表情を見せるからドキッとする。この3枚目を嫌味なくこなす。佐々木希のお隣さんが、彼に好意を抱くという設定でもっと笑わせなくてはならないのだが、そこまでは弾まない。こんな美人を好きになってはならない、と思う彼と、なぜか、こんなアフロを好きになる(というか、彼女はアフロをまるで気にも留めない)彼女の、すれ違う想いをもっと上手く表現できたなら、よかったかもしれない。
アフロという飛び道具を中心にして、もてない男が、自分なりに必死で生きる様を描くのだが、その滑稽でバカバカしい姿に共感できる映画にできたなら、よかったのだ。でも、それって簡単なことではない。だってアフロである。あんな荒唐無稽な姿! ありえない。でも、そのありえなさが、この作品の肝。なんだか難しい。
リアリティーのかけらもないようなコメディーに命を吹き込むためには、設定を生かして、なおかつその設定が思いもしない新局面を作り上げなくてはならない。それって、かなり大変な作業だと思う。努力は認めるけど、このたわいもない話で、2時間もたせるのは無理がある。
主人公のアフロを演じた松田翔太は、コミカルな演技を難なくこなしている。ときどき『探偵物語』の時の父親のような表情を見せるからドキッとする。この3枚目を嫌味なくこなす。佐々木希のお隣さんが、彼に好意を抱くという設定でもっと笑わせなくてはならないのだが、そこまでは弾まない。こんな美人を好きになってはならない、と思う彼と、なぜか、こんなアフロを好きになる(というか、彼女はアフロをまるで気にも留めない)彼女の、すれ違う想いをもっと上手く表現できたなら、よかったかもしれない。