大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
ポール・マッカートニー「バック・イン・ザ・U.S.」

休日の楽しみの一つに、家で焼肉を食べながら、ポール・マッカートニーのDVD「バック・イン・ザ・U.S.」を観ることがあります。
ロック・ポップのライブ映像では、AC/DC(全て)、グロリア・エステファン(どれも内容は似ているが初期のマイアミでのコンサートが勢いがあっていい)、レッド・ツエッペリン(LZ)、ポリス(シンクロニシティ・コンサート)とポール・マッカートニー(バック・イン・ザ・U.S.)が特に好きです。最近のDVDではクィーン+ポール・ロジャースの「リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ」もよかったです。
2002年のポール・マッカートニーのコンサートツアーは、ファンが期待する多くのビートルズソングを取り上げたことで話題になったものです。日本公演は声が出なくて賛否両論あったようですが、この映像は衰えは隠せませんが満足できる水準です。
特に冒頭の「ハロー・グッドバイ」や「オール・マイ・ラビング」は泣けます。実際にオール・マイ・ラビングを聴ききながら泣いている客席の中年男性が映し出されますが、多くのファンも同じ感動を味わったのだと思います。こんなに観客が幸せそうな映像を他で見たことはありません。オール・マイ・ラビングを実演で聴けるなんてこの世の中で最も幸せな2分間です。
最近は、チビが生まれて外食することは全くなくなったので、その分、お取り寄せ食材で少し贅沢をしています。以前、取り上げた「飛田和緒の台所の味」で紹介されていた北海道の「肉の山本」の生ラム肉をネットで注文して初めて食べてみました(3袋で定価2000円くらい)。
これに以前から定期的に通販購入しているJAめぐみの「明方ハム」(1本1000円)も一緒に今日は豪華な焼肉の夕べとなりました。生ラムは評判どおり美味しかったです。
妻は「また半ズボン野郎なの?(AC/DCのアンガス・ヤング)」、「またビートルズなの、好きねえ」と呆れますが、美味しいラムと美味しいハムを食べながら、最高のライブ映像を楽しむ。小市民の至福の時間です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
クリフォード・ブラウン「ウィズ・ストリングス」

前回メモの関連ですが、ジャズ界で名盤と言われているいくつかのディスクを聴いてきました。マイルス・デイビス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンなど流石にいいなあと思うのですが、何度も聴いてみようという愛聴盤にはなかなかなりません。ライブでの実体験がないこと、瞠目した感動体験がまだないからではないかと思います。
その中で、これまで何十回も聴いているのが、1955年に収録されたクリフォード・ブラウンの「ウィズ・ストリングス」です。25歳の若さで交通事故死した天才トランペッターの晩年の名作です。トランペットのソロをストリング(弦楽器)がサポートするスタイル、収録曲はスタンダードというと何かお上品でつまらない印象ですが、クリフォード・ブラウンの野太くて艶、歌のあるトランペットの魅力全開で聞き惚れます。
メロディの主旋律を一つの楽器が演奏するだけ、これをクラシック系の楽器でやったら失笑を買うしかないと思います。それがトランペットだとこんなにも魅力的な響きを送り出すことができる。スタンダード集にありがちな緊張感のなさも微塵もなく、完成度が高くて、トランペットっていいなあと感動できます。
ライナー・ノーツを読むと“聖なる古典”と呼ばれていて、ウィントン・マルサリスがトランペッターを志すきっかけとなったのも12歳の時にこのディスクを聴いたからなんだそうです。
この他のクリフォード・ブラウンのディスクもマイルス・デイビスの名盤も魅力的ですが、ジャズで1枚となると今のところこのディスクになります。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
村上春樹「意味がなければスイングはない」
2005年12月23日 / 本

村上春樹のファンです。「ノルウェイの森」の後の代表的な長編小説は私には難解でちょっと好みではなくなったのですが、短編小説、紀行文、エッセイは最高です。間違いのない、面白いことが約束されている読み物です。
通常、旅行文、エッセイでの私の好きな場所、好きなモノ紹介は、あまり共感できないか、自分のセンスのよさをひけらかしているだけの文章が多いのですが、村上春樹の文章は、面白くて、芸術の新しい楽しみ方を教えてくれて、かつ決して鼻につかない文章です。これだけ自分の好みを主張して嫌味にならないのは、本当に音楽、小説、快適な街での生活などが好きで好きで堪らないのが伝わってくるからだと思います。青春時代の多感な時期に深く音楽、書物に関わった経験があるからだと思うのですが説得力があります。まさに玄人はだしです。
この単行本には、雑誌「ステレオサウンド」に連載された音楽家、曲についての比較的長い文章が10テーマと興味深い「あとがき」が収められています。
「ブライアン・ウィルソン」、「ブルース・スプリングスティーン」、「ゼルキンとルービンシュタイン」、「ウィントン・マルサリス」の4つについては好きか、ある程度知識がありましたが、「シダー・ウォルトン」、「シューベルト ピアノソナタ第17番」、「スタン・ゲッツ」、「スガシカオ」、「プーランク」、「ウディ・ガスリー」については名前を聴いたことはありましたが全く知識はありませんでした。
それでも楽しく読むことが出来ました。聴いたことのない多くのディスクについても興奮、楽しさ、喜びが伝ってきました。そして、ロックにしてもクラシックにしてもジャズにしても実演で聴く機会を定期的に持ちたいなあと思いました。
「シダー・ウォルトン」、「シューベルト ピアノソナタ第17番」、「スタン・ゲッツ」については早速ディスクを複数枚購入して聴いてみました。全てが良かった訳ではないのですが満足できました。
プロの評論家、ショップの推薦にはどうしても利害が絡むので、外れや誘導がたまにありますが、信頼できる愛好家の推薦には外れは少ないです。10テーマといわず、村上春樹氏にはもう少し、これまでの体験をご教示いただきたいものです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )