「江の浦テラス」(小田原)


 2泊3日で伊豆旅行に行ってきました。伊豆は我々家族には初めて周ったエリアで城ヶ崎海岸、浄蓮の滝、堂ヶ島などなどとても楽しいドライブとなりました。それぞれの観光スポットは皆さんご存知のところばかりなので省略して、今回宿泊した「江の浦テラス」(小田原)と「湯回廊菊屋」(修善寺)をご紹介させていただきます。

 まずは1日目の宿かつ今回の旅行の中で最も良かったスポットといっても過言ではない小田原にある「江の浦テラス」です。
 もともと今回の旅行は修善寺に1泊だけする予定だったのですが、伊豆によく行かれるという会社の先輩から「ペンションのようなとある宿を気に入っていて、最近はそこにしか泊まらない」ことを教えてもらいました。早速、ホームページを見たところ、みかん畑の傾斜地に建てられた簡素な宿、前面に広がる青い海、開放的な明るさが写真からも感じられて、どうしてもここに行きたいと思いました。
 土曜日の夜なのでダメもとで電話したところ・・・1室空きがあるとのことで早速予約。

 江の浦テラスはみかん農家のご家族がオープンした宿泊施設です。部屋は5部屋(洋室3、和室2)が横に連なっていて、外から直接部屋に入るコテージのようになっています。海に面した側は全面ガラス張り。生垣など目隠しもありますが、前を通る人には中は丸見えです。ただ、そこは大人の宿泊者なのでお互い見ないので気になりません(夜はカーテンを引きます)。

 ソファに座ってみかん畑を眺めたり、ちょっと外に出て広大な海を眺めたり。こんなに贅沢な眺めの宿は初めてです。1年中の疲れが癒されるような心地よさを感じました。

 お風呂は部屋にもありますが、ジェットバスと檜風呂と2つの展望風呂(温泉ではありません)が宿泊棟の脇の離れに作られています。広いお風呂に入ることは旅の醍醐味でもあるので、ここでも大いにリラックスできます。

 食事などはメモを改めますが、これだけの内容で1泊2食12,600円!です。安い。因みに、江の浦テラスの北側近くにあり評価の高い「ヒルトン小田原リゾート&スパ」は宿泊だけで18,500円から、同じ東伊豆の海を眺める川奈の「月のうさぎ」は週末45,000円からです。一度行きたいと思っていましたが、ここを知るとちょっとと思ってしまいます。


 今週末12/22(土)8:00からのテレビ朝日「朝だ!生です旅サラダ」の「みやこの宿かり日記」で江の浦テラスが紹介されるという張り紙がありました。平成16年頃に「くいしん坊万歳」などテレビで続けて紹介された後は1~2年、予約のとりづらい状態が続いたんだそうです(因みに、一番よい部屋は、我々が今回宿泊した106とは反対側の101で前面とサイドと2面が窓になって開けています)。
 我々はこれから何度も訪れることになると思いますが、当分は沈静化を待つことになるかもしれません。



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「江の浦テラス 海の眺め」(小田原)


 繰り返しになりますが、江の浦テラスの最大の魅力は、海の眺めです。テラスの前に立つと、遮るものなく広大な海と空が広がります。もちろん海を見た経験は何度もありますが、穏やかな青い海の眺めにこんなにも癒されることを初めて実感しました。ずっと見ていたい風景です。

 夜中の1時頃に目が覚めたので外に出たところ、満天の星です。空気がきれいな事と地表に光っているものがほとんどないのでくっきりと見えるのだと思います。
 学生の時、北アルプスの山の上で見た星空(2~3分おきにぴゅんぴゅんと流れ星が流れます)には及びませんが、こんな都会の近郊でこんなに星が見えるとは感激でした。

 そして、日の出です。少し雲が出ていたので、海から昇る太陽とはなりませんでしたが徐々にオレンジ色に染まる地平線から太陽が出た瞬間、光線がぱっと光って、初日の出でも見ているような清々しい気持ちになりました。地元の方にはどうってことない日常の風景なんでしょうが、地球の営みの神々しささえ感じられました。


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「江の浦テラス 金目鯛」(小田原)


 会社の先輩から江の浦テラスの話しをきいたとき、非常に興味をそそられたのは、1泊2食で12,600円と安いのに、夕食には金目鯛の煮付けが必ず付くことを聞いたこともあります。金目鯛の煮付けといえば、都会では時価あるいは3千円といった値段でメニューにあるいまや高級食材です。江の浦テラスでは、オーナーの兄弟に漁師さんがいるとのことで安価で安定的に手に入れることができるんだそうです。

 楽しみにしていた夕食。この施設は1階に宿泊室が5部屋あり、2階がフロントと食堂、休憩スペースなどになっています。18:00に2階へ上がります。

 メニューは、派手さはありませんが、ちょっと手を加えた洋風の料理と新鮮な魚がミックスされています。洋風の料理もおいしいのですが、やはりサザエや刺身などの魚が美味しい。食べ進んで高い食材も結構出されたので、今回は金目鯛はないコースなのかなあと思っていたところ、最後に出てきました、金目鯛。2人で1匹ですが立派な金目鯛です。身が締まっていて味が染みていて美味しい。美味しいとはいえ店で3千円とか値がつくのが妥当なのかは分かりませんが、高いと知っている食材が出されるのはやはり豪華です。みかん農家のご家族なのですが決して素人の料理ではありません。いろいろと勉強、工夫されているのだと思います。
 先輩によると金目鯛はワンパターンで変わらずとのことですが、こういう贅沢なワンパターンであればいつまでも続けていただきたいものです。

 旅行初日は、観光を早々に切り上げて早めに宿に到着して正解でした。この眺め、快適な部屋、リラックスできる風呂、美味しい夕食、美味しい朝食、これで12,600円。これ以上、何を求めることがあるのか。都会の近郊にこんなにも素敵なリゾートがありました。



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「湯回廊 菊屋」(修善寺)


 旅行2泊目は、修善寺にある「湯回廊 菊屋」に泊まりました。伊豆旅行を計画した際に落ち着きのある温泉街のイメージのある修善寺に泊まってみたいと考えました。そこで宿を調べてみたのですが・・・高い。日本のまともな旅館が高いのは承知していますが、改めて3万円を超える料金を見ると、3万円あれば何が出来るだろう・・・一生行けないと諦めていた高級店で食事できるじゃないかなどツラツラと考えてしまいます。かといって古くて汚いボロ宿で不味い飯を食わされるくらいなら夜遅くなっても日帰りがマシ。一旦は旅行見送り案が多勢を占めそうになった時に、この「菊屋」の26,000円という料金を見つけました。高いけどギリギリ圏内、改装して中もキレイそう・・・まあ久しぶりだし贅沢しようかということになりました。

 そういう訳で、高級宿の多い修善寺の中では中級(?)の値段設定、ガイド本にも広告を出していること、しかも江の浦テラスの後で・・・ほとんど期待していなかったのですが、こちらも素晴らしい宿でした。

 まずサービスが高級旅館と同等のサービスです(こう言っては宿に失礼ですが全く期待していなかったということです)。宿の前で駐車スペースを探していると、係りの方が飛んで来て、引き継いでくれます。荷物も運んでくれて我々は車を降りてチェックインに向かいます。入口からは渡り廊下になっていて、この廊下が桂川の上に掛かっているという洒落た造りになっています。川の流れを見る座席でウェルカム茶菓子をいただきながら宿帳に記帳し、説明を受けます。館内は歴史の感じられる造り、好意的に例えると「千と千尋」系の複雑そうで巨大な宿です。夏目漱石や知らない作家の手紙・記念品、大山名人が対戦した名人戦の時の碁盤などが飾られていたのでいろいろと歴史があるのでしょうか。

 部屋は本館1階の水仙という部屋でした。入ると部屋にコタツが置いてあり、窓のすぐ脇が大きな池、巨大な鯉がたくさん泳いでいて純和風の高級感があります。で、驚いたのが、部屋がもう一つあったことです。写真では分かりにくいのですが、奥に布団の敷かれている寝室が付いていました。雑誌で見たことのあるベッドのソファを下敷きにして少し盛り上がっている布団です。

 部屋に備え付きの宿案内にそれぞれの部屋のレイアウトが載っていたのですが、本館の多くは我々が泊まった部屋の半分の広さ(通常の宿同様の1部屋)で2部屋サイズの広い部屋が全体の1/5くらいでしょうか。想像するに、日曜日の夜で比較的空いていたこと、直接宿に電話して予約したので他のサイトへのマージンがなく上客となった(インターネット価格も定価とほとんど変わらなかったので直接宿に電話した)ことから優先的によい部屋を充てられたのではないかと思います。いずれにしてもよい部屋に泊まれました。



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「湯回廊菊屋 露天風呂」(修善寺)


 落ち着いたら早速お風呂です。内風呂と露天風呂(男性用、女性用、貸切2)があり、私は娘と男性用の露天風呂に入りました。やっぱりいいですね、大きな露天風呂は。翌朝に貸切露天風呂(写真)にも入りましたがこちらもよかったです。


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「湯回廊菊屋 食事」(修善寺)


 残念というか、まぁこんなものかと思ったのは夕食です。メインの3品は選択できる内容になっているなど新しい日本旅館の食事に生まれ変わろうという努力は感じられ、食材も特産のしいたけ、金目鯛(切り身)など出されて美味しいのですが、「旨い」と唸るようなレベルではありません。この値段では仕方ないのでしょう。中の上といったところです。
 写真の朝食はオーソドックスですがこちらはかなり満足できました。お米も妻は江の浦テラスよりはずっと美味しかったと言っていました。娘がもらった地元産の牛乳も濃厚でとても旨かったです。

 ここの特筆すべきサービスとして、夜の10時から11時半の間に宿の中央部のコーナーでのラーメンの無料サービスがあります。ドライブ疲れで起きているか心配しましたが、たまたま11時に目が覚めてしなそばをいただくことができました。さっぱりしていて美味しかったです。
 以前、大分の湯布院の宿に泊まった際、お風呂の外に無料のビールサーバーが置いてありいいなと思いましたが、こういうちょっとしたサービスはとても印象に残ります。

 ここの係りの女性は皆さんとても感じがよくてよい印象を持ちました。性格の良さが滲み出るような対応は教育だけではどうにもならないと思います。

 総合的には、久しぶりに高級感溢れるサービス、充実した施設を堪能できて満足できました。26,000円というのは考えてみればやはり高い料金だと思うのですが、場所が良くて快適な観光ホテルを求めると泊まるだけでも15,000円とか普通に取られることを考えるとそんなに高すぎない気もします。あまりまともな日本旅館に泊まった経験はないのですが、この水準で26,000円ということが我々には一つの基準になります。


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