「ローリングストーン日本版」(2010年2月号)


 ミューズとグリーンデイのCDを買いにタワーレコードに寄りました。まずはいつものようにクラシックコーナーに行くのですがやはり新譜がありません。昔は音楽ショップに立ち入ると欲しいものばかりで出費が嵩むので行くことを自省していたのですがあの頃が懐かしいです。

 ミューズの「ブラック・ホールズ・アンド・レヴァレイションズ」とグリーンデイの「アメリカン・イディオット」を購入しました。
 ミューズは「ザ・レジスタンス」の方が良かったかな、いろんな要素を組み合わせていますがまだ他のアーティストの影響が強い、開き直る手前の印象がありました。グリーンデイの音楽はどの時代のものだろうと変わらないです。弾むようなロック、畳み掛けるビートは堪らないです。

 雑誌コーナーで「ローリングストーン日本版」が目に留まりました。決定!2000年代ベストアルバム50とあります。この手のベスト10とかベスト100とかはチェックせずにはいられません、マニュアル世代です。
 数年前にローリングストーンの日本版が発刊されたことは知っていて創刊号、第2号は立ち読みしたと思うのですが、その後は忘れていました。久しぶりです。

 1980年代の音楽は全て(?)知っています。1990年代は半分程度、2000年代はほとんど分からなくなりました。ミディアムテンポのブラックミュージック全盛で、加えて何と称するのかシンセサイザーを排した荒々しいギター音を前面に押し出したロックが売れているのでしょうか。

 それでも昔のロックスターもまだ活躍しているので、「2000年代を代表するアーティスト8組」のうち、ブルース・スプリングスティーン、レディオヘッド、ビヨンセ、U2は分かりました。それでもこの10年を代表する4組を知らないというのはもう浦島太郎です。悪あがきでその内の1組である「ザ・ホワイト・ストライプス」のアルバムを2枚買いました。ブルースをベースにした原始的なロックなんだそうです。悪くないですが好みのタイプかというと微妙かもしれません。U2やレディオヘッドと並び称されるロックなのかどうかピンときません。

 そしてベストアルバム50です。1位はレディオヘッド「キッドA」です。成る程、私も愛聴盤です。しかし、2位以下が…聴いたことがないどころかアーティスト/バンド名も知りません。ボブ・ディラン、スプリングスティ-ン、U2くらいしか分かりません。結局、50枚中聴いていたのは7枚だけ、こんなものです。

 それでも久しぶりのロック情報に触れて楽しめました。私はアメリカのロック、映画中心で構いませんが、日本で売るために日本のロックや映画俳優にも焦点を当てているようです。こういうごった煮の雑誌は面白いですが読者層を絞るのが難しいです。

 記事の中に2006年に全米のタワーレコードが不況で閉店になったとありました(日本は確か日本法人の社長が個人で株を買ったかで続けているはず)。私も音楽=音楽ショップで、タワーレコードやHMVの存在は欠かせません。何とか頑張ってほしいものです。


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「華光軒」(岡山市)


 地元の山陽テレビのローカル番組に「VOICE21」というグルメ番組がありたまに観ています。紹介されるのは岡山県と香川県の店で香川県の方が美味しそうなのは仕方ないところですが、「ウマイ路地裏の隠れた名店」という特集の時に知った中華料理屋の辛い麺がとても旨そうで行ってみようと思っていました。

 岡山駅前のビックカメラとドレミの街というビルの間にある小路にある小さな中華料理屋です。本当に狭い路地にある小さな店で店構えはテレビで観て知っていたので多分ここだろうと思うのですが「華光軒」とどこにも記されていないので確信が持てません。
 暖簾の間から壁に貼られたメニューを覗き、そこに目当ての「じゃじゃめん」があったので扉を開けました。
 店はカウンター5席、4席のテーブル2台と狭いです。妻と子供とは別行動にして一人で入店して正解でした。

 カウンターに座り「じゃじゃめんの2辛」を注文しました。標準の1辛から3辛までが無料と読んでいたので真ん中です。すると年配の店主が「以前食べたことありますか」と聞き返してきて「初めてです」と答えると「結構辛いので後で確認しましょうね」とのことでした。

 店内は満席で「じゃじゃめん」、「わんたんめん」、「やきめし」が注文されていました。私と同じように初めてじゃじゃめんを食べる客が他に2人いて、3人揃って辛さを調整した餡かけを小皿に貰いどうですかとテイスティングがありました。「ある程度辛い方が美味しいですが2.5辛からぐっと辛くなります。口の中に残る辛味はどんな感じですか」と説明、確認があります。結局、私を含め3人とも標準の1辛にしました。こんな丁寧な確認は初めてです。

 盛岡のじゃじゃ麺を食べたことはありますが、標準的なじゃじゃ麺がどういうものなのか私には分かりません。この店では、茹でた麺ともやしを椀に入れその上にきゅうりを並べます。それに炒めた肉にラーメンのベースとなるスープを入れてから四川豆板醤で辛味を調整、最後に片栗粉でとろみを付けた餡を上からかけます。

 よくかき混ぜてから食べるとイメージどおりピリッと辛くてとても美味しいです。麺は細麺で好みの中麺・中太麺とは違いますが、この一皿の主役は餡です。
 ただ、決してこの店でしか作れない特別な技術、隠し味がある訳ではなさそうです(おそらく)。辛味調味料も見間違えでなければ市販されているyouki(ユウキ食品)の四川豆板醤でした。これなら家庭でも作れるんじゃないのかと思いましたが、そう簡単に真似できないので多くの客が何度も食べに行くのでしょう。
 とても満足できました。次回は1.5辛にでも挑戦してみようかな。テレビでも紹介されていたわんたんめんも美味しそうでした。

 「800万円です。おつりの200万円です。」と久しぶりの食堂ギャグを聞かせていただきました。とても温厚でやさしそうな店主です。


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「中島ブロイラー」(久米郡久米南町)


 「中島ブロイラー」というテイクアウトの焼き鳥屋が人気でとてもおいしいと知人から教わりドライブがてら出向きました。
 場所は岡山市に隣接する久米郡久米南町です。岡山市街から北に伸びる国道53号を40km近くひたすら北上すると国道沿いにあります。

 山間部の田舎なのでてっきり広い店舗かと思っていたら、意外とこじんまりとした店です。厨房に隣接しているわけではなく、仮店舗で臨時に売っていますという雰囲気です。
 クリスマスシーズンには予約が必要という1羽丸焼きも並べられていますが、パックに詰められたミンチボール、鶏スライス、から揚げ、もも焼き、手羽先、串をまとめ買いしました。串は冷凍しておき後で食べてもおいしいと聞いていたので袋に入ったものを2束購入です。これだけ買っても3千円ちょっとと安いです。
 店員さんも控えめに淡々と応対していて好感が持てました。

 車の中でツマミ食いしました。味付けも塩、コショウあるいは醤油と控えめシンプルなので鶏肉らしくていい味わい、食感です。何か際立った味がする訳ではないのですが店のロケーション、雰囲気もよくほっとする幸せな味がします。

 本物かどうか分かりませんが「地鶏、地鶏」と誇張する店が多い中で「ブロイラー」と名乗っているのも潔く気持ちいいです(店名が「地鶏の中島」だったら絶対に行かなかったと思います)。

 お好みですが私は態々行く価値ありだと思います。気に入りました。


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