大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
「HUB」(慶應日吉店)
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今年1年の食事を振り返ると、特別な旅行などはなかったので普段使いの店が印象に残っています。
一度限りの利用で感銘を受けた店も多くありますが、今回は回数の多さで整理してみました。どこも今年10回~80回くらい利用した店です。
「はしご」(銀座)
ゴマの風味の甘辛い担々麺(だんだんめん)で有名で9割近いお客さんが注文していますが、私は酸っぱ辛い「酸紅麺(さんほんめん)」が好きで、メニューにはないのですが、これに排骨(ぱいこう、豚のとんかつ風のもの)を載せる「排骨酸紅麺(ぱいこうさんほん)、中辛」をいつも食べています。あまりにも美味くて嵌ってしまい、昨年の夏は月曜日から金曜日まで週5、2ヵ月間食べ続けました。その後、週3から週1に減り、現在はたまに程度ですが、おそらく生涯食数ナンバー1の店だと思います。
「魚竹」(築地)
はしごに行かない日は基本、魚竹です。住所は築地ですが、東銀座からすぐの所にあります。銀鮭と焼きサバが交互にメニューにのります。これにサブメニューの中から中おちをプラス。ご飯も味噌汁もうまく最高の日本の昼食です。
「なか卯」
おなじみのチェーン店です。上記2店もさすがに飽きてきたなあと思うとなか卯です。カツ丼、親子丼、和風牛丼はチェーン店レベルを超えた一品です。通常、「並」まで要らないと「小」を選んでもほとんど料金は違わないことが多いですが、なか卯の「ミニ」は親子丼で100円、カツ丼で160円安いです。適量でリーズナブル、店の良心的な姿勢に好印象です。
以前はうどんはイマイチの印象でしたが、高水準の食感に生まれ変わりました。メインの丼にサイドメニューとして小うどんか、100円と少し高いのですがおいしい「季節の味噌汁」を付けます。
「金田」(自由が丘)
有名な居酒屋です。料理はどれも美味いです。ただし、1階カウンターは大きな声は出せません。このルールを知らずに注意されている人達をたまに見かけます。皆酔っているのでワイワイやっていますが、キンキンする金切り声を出すと「皆さん静かに飲まれているので」とスタッフから声が掛かります。
季節により変わる豊富なメニューがあり、常連それぞれにお気に入りの料理が多数あるようです。私も大好きな料理が10品以上ありますが、その中でも、定番(常時提供)では「さつま揚げ」、「ひな焼鳥」(タレも美味いが塩が堪らない)、季節ものの中では「ヒロウス」という名のがんもどきと「てっぱい」という名のトリ貝と赤貝のぬたが絶品です。この4品は私の生涯最高10皿に入ります(他の6皿は考えたことはありませんが)。
ビールと熱燗と料理3品で3千円くらい。長居する客(5千円とか7千円とか)も多いですが私は一人ですし、さくっと飲んで食べて帰ります。
「ほさか」(自由が丘)
金田の手前にある「ほさか」です。この店も有名なようでちょっと前に出た「コの字酒場はワンダーランド」という本では巻頭で紹介されていました。うなぎの串の店です。頭、ヒレ、胆などいろんな部位の串がありますが、注文するのはカラクリという名の普通のうなぎの味がする部位の串と塩という串です。いつも混んでいるのですが1席でも空きがありそうだと割って入ります。ここの窮屈な雰囲気は女性は苦手かもしれません。
ビールと熱燗と串4本で2千5百円くらい(お酒と串2本、千円で粘るお客さんもいます)。注文したらすぐに出てきてすぐに食べ終わるので時間単価としては決して安くないし、料理の質は金田がかなり上ですが雑然としていて何ともいえない楽な雰囲気があります。
ちなみにこの店に灰皿はなく、タバコの灰は足元の地べたに捨てます。私は今はタバコを吸わないのですが、昔、パリのカフェで灰皿はどこかと訊いたら、地べたを指されたのを思い出します。
「HUB」
何年前から使っているのか忘れましたが、5%引きのメンバーズカードを見ると利用回数が300回手前です。支払いの回数なので300日ではないのですが250日は行っていると思います。1万ポイント貯まると7千円分の利用券が貰えるのですが、3回目の1万ポイントに達しました。
以前は必ずギネスでしたが、今年、ハブエールというビールがラインアップに加わり、ベルギービールのような甘みとコクがあっておいしいので最近は半々です。
ここは料理も旨くて、スパイシーポテト、(家族も大好き)海鮮春巻、ラムケバブ、バッファローチキンがお気に入りです。昼のカレー、ハンバーガーもイケます。特に最近はバッファローチキンに嵌ってしまい(手で掴んで汚れるし骨を出すのでグループだと注文を避ける料理だと思いますが)、すっぱ辛い骨付きチキン11~12本を一気喰いしています。
この6店を思い出すと幸せな気分になれます。
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「やまとや」(足利市)
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ちょっと用事があり、栃木県の足利市に行ってきました。観光で日光方面、餃子で宇都宮に行ったことはありますが、足利は初めてです。最近は無理に地元グルメを食べたりせずに用件が終わるとすぐに帰ることも多いのですが、ここはJR足利駅前に気になる店があったので向かいました。「やまとや」というデカ盛りで有名な店なのですが味もよいと読みました。
しかし、到着すると入口が塞がれていて店内は暗く、閉店したようです。残念、仕方ないな。でも、OPENって札を掲げたままの閉店も笑えるなと近づくと中で人の気配がします。もしやと思い、戸を押してみると動きません。ガタガタと左に引くと店が・・・やっていました。しかも、お客さん4人います。汚い昔のバーと食堂の中間のようなつくりです。
先客は、スポーツ新聞を読むか、笑っていいともを見ながら、大盛りの皿にがっついています。ホント凄い量です。
丼物、炒めモノなど食堂のメニューはいろいろとあるのですが、ここの名物はカツカレーやソースカツ丼のようです。一番高い「上ソースカツ丼」(850円)にしてみました。大盛りは+200円のようですがとても食べられません。
奥の厨房でガンガン、ジャージャー音がして20分近く待って丼が運ばれてきました。フタが宙に浮いています。凄い量です。後の支払い時に分かったのですが、先客の皆さんはてっきり大盛りを食べているのかと見ていたのですが、どれも普通でした。普通からして凄い盛りになっています。カツカレーは山盛りで、途中でルーを注ぎましょうかと給仕のお母さん(もしかしたら料理も担当?)が出てきて、たっぷり追加で掛けていました。チャーハン、カツ丼も凄い量です。
カツの塊が3つ。苦しむかと思ったのですが、味が良くて、ちょっと変わった香りの付いた中華風スープもいいアクセントになるので、結構いけます。カツをフタに載せてガシガシ無心で食べました。
店のサービス精神(心意気)を感じるディープな店でした。美味しくて楽しかった。
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柚木麻子「伊藤くんAtoE」
2013年12月21日 / 本
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先日、電車の中でぼんやり立っていると前にいる若い女性が読んでいる単行本が目に入りました。読み易い文体だったので女性と一緒に斜め読みしていくと、伊藤先輩に聡子、実希が出てくるストーリーなのですが、恥ずかしいシーンになりそれを意識したのか若い女性が少しずつ本を狭めたので続きが読めなくなりました。目が悪いのでページの左上に印字されている書名か章名がはっきりしないのですが、「伊藤くんじ」のように読めました。
帰宅後、「伊藤先輩 実希」で検索すると一発です。柚木麻子著「伊藤くんAtoE」でした。柚木麻子は結構売れていた「ランチのアッコちゃん」を以前手に取ったのですが、ノレなくて早々に読み止めていました。どうしようか迷ったのですが、もう一度だけと思い、早速アマゾンで注文しました。
伊藤君というイケメンだけどちょっとグズで勘違いしている若者と彼を好きな女性、嫌いな女性達が登場する短編5作からなる連作集です。「伊藤くんA」から「伊藤くんE」まで、私が電車内で読んだのは「伊藤くんC」でした。
伊藤君のキャラは微妙な設定でなんとも言えないのですが、取り巻く女性のキャラが立っていて楽しくワクワク読み進めます。今の20代の若い女性の気持ちはよく分からないのですが、登場人物の感情の揺れ動きに説得力がありストーリーの中に入っていけます。AからEへとグッと盛り上がっていく。40代のおじさんがこんな本にときめくとは恥ずかしいのですが、一気読みでは今年ナンバー1です。奥田英朗の作品に似た読後感、このシリーズの続きを是非読みたいと思いました。
昨日、この作品が直木賞にノミネートされたと読み、そうだそうだと思い出しての今更ながらのアップです。
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