6月の上旬に
奈良の自然農実践家 川口由一さんを
お訪ねいたしました。
雨上がりの畑に立たれる川口さん。
畑の入り口では萩の葉が風にゆれています。
畑には、果樹、お野菜、お花、草花
そのすべてが 自然界の美しさのままに
やさしい表情をしています。
こちらのキャベツは一回収穫をした後に、ふたたび育ったものだそうです。
茎のところを見せてくださいました。
中央の畝のキャベツの手前は
種取り用のサニーレタスだそうです。
可愛らしい春まきキャベツです。↑
「少し草刈をした方がいいなぁ。」と川口さん。
草草の中で健やかな氣を発していました。
こちらはジャガイモです。
自然農のじゃがいもの美味しさは格別です。
川口さんのジャガイモをいただいた時、
はじめて本当のジャガイモに出会ったかのようでした。
トウモロコシでしょうか・・。
草花とともに元気な姿です。
ゴボウです。↑
下の写真は、こぼれ種で育ったもので
↓ こちらの方が元気に育っているそうです。
種をまいた方は、発芽した後に消えてしまうことも・・。
虫に根を切られたり、乾燥に弱いのではとのことでした。
ピーナッツですね。 ↑
ヘチマです。グミの古木に登らせる予定だそうです。
憧れます。
やわらかで優しく豊かないのちの世界。
目に映し 肌で感じ いのちの声を存在深くから聴いていますと
魂が癒され 心が軽やかになり、喜びが湧き出でてきます。
自然に沿う心が生み出すやわらかな空間は
美しくて妙なるしらべを奏でているようでした。
六月の畑では、
山ビワが熟し始めていました。
ビワの木を育てたい私は、
川口さんに「一つ食べてみますか。」
と、いただいたビワの種を大切に持ち帰りました。
(数個いただきました。)
矢車草が咲いていますね。
水田の隣の畑では
人参のお花が咲いていました。
三輪山を背に清らかな光景ですね。
人参のお隣にはネギ、そしてイチゴです。
イチゴはこの時期に植え替えをしてランナーを伸ばし、
そのランナーから生まれた小さな株を秋に定植されるそうです。
「イチゴはいろいろとお世話がありますが、
食べるのを忘れないようにしないとね。」
と、川口さん。(笑)
つるありインゲンです。
美しい支柱ですね。
こぼれ種で育った菜花の種です。↓
畔から田んぼを眺めた風景です。
畝には冬草の牧草が背丈を伸ばし
夏草と入れ代わる前の姿となっていました。
お米の苗床です。
川口さんの田んぼは、自然農40年目。
今年も50㎝×50㎝の一本植えをされます。
小麦と裸麦は収穫を終えられ、
田植えを待つ田んぼの一角に
ライ麦がやさしい姿で立っていました。
トマトです。↓
畝がとても心地よさそうです。
耕さない自然農の年月と
絶妙な手のかし方による
自然界と調和したほんとうの豊かさですね。
左上はアマランサス、
右側は、粟・キビ・とうきびの苗です。↑
周囲の草草も美しく
健やかな姿のカボチャです。
地這いきゅうりです。
カボチャの畝と同様に、
草は刈り過ぎず、
それでいて日当たり、
風通し、ほど良い湿り具合が保たれ
とっても心地よさそうです。
ナスですね。↑
健やかに育ち中。
自然界と人の営みが織り成す美しさ、
ほんとうにきれいです。
耕さず 虫や草たちと仲良く40年、
農薬 肥料 除草剤とは無縁の美しく豊かな畝で
適期的確に育てられています。
今回も、自然の営みに沿う、
そのことが何よりも大切で
豊かなことなんだなぁと、
感じさせていただきました。
スイレン 蓮 菖蒲 アヤメ・・
田んぼの水取口の近くに
素敵なスペースを作られていました。
お花が咲きはじめると、川口さん、
きっと絵を描かれるのでしょうね。
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初夏六月の美しい田畑を見学させていただき
目に見えるもの 目に見えないもの それらすべての
いのちの世界のハーモニーを
深くハートに感じさせていただきました。
ありがとうございました
八木真由美
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妻が「川口さん、可愛い!元気そう!」と叫んでましたよ。
僕は、川口さんの笑顔みたら、すぐ何かツッコミ漫才をしたくなります。