プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

石川政雄

2016-06-17 21:26:23 | 日記
1968年

広島は二十日午後一時、広島市基町の球団事務所会議室でドラフト会議で第四位に指名した宇部鴻城高・石川政雄捕手(18)=1㍍77、73㌔、右投左打=と契約、入団を発表した。新入団第一号。背番号は未定。発表には西野球団常務、根本監督、木下スカウト、石川選手の父親半治さん(48)母親千恵子さん(45)が立ち会った。同選手の高校時代の通算打率は三割四分、本塁打六本で中距離ヒッターとして一年生から主力選手として活躍、強肩で足も速く、ベース一周を14秒7で走り、中国地区ではナンバー・ワン捕手として注目を集めていた。広島のほかに阪神、中日もねらっていた。とくに中学時代から「左バッターが少ないので・・・」ということから左打ちに切りかえた変わりダネ。鴻城高からはプロ野球入りした選手は二年前巨人の真鍋選手がいる。

木下スカウト「強肩とずば抜けた脚力が魅力だ。バッティングもミートがいいし、将来は中距離ヒッターとして成長してくれると期待している」

石川捕手「抱負といっても別にありませんが、精いっぱいやってなんとか早く一人前になれるよう努力します」
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宮下陽吾

2016-06-17 20:43:11 | 日記
1962年

国鉄は二十五日午後零時半から東京・丸の内の国鉄球団事務所で宮下陽吾投手(20)=1㍍78、70㌔、右投右打、栃木商出=の入団を発表した。宮下投手は城之内(巨人)にかわり、今シーズン、ノンプロ日本ビールのエースだった。五月の社会人選抜新潟大会では、新潟コンマーシャル相手に連続奪8三振の新記録をつくっている。浜崎新監督、砂押ヘッド・コーチ、父親新八郎氏が同席した。背番号は未定。

浜崎監督「一番よろこばしいことは、宮下君が国鉄以外のチームにはいかないという根性だ。技術的にも年も若いし、これからだが、思い切り伸ばしてやりたい。実際にプレーを見たわけでなくウワサで聞く程度だが、右の金田に育てたい」

砂押ヘッド・コーチ「宮下君はオーバースローの速球投手だ。本人はからだをつくるというが投手はむしろやせているくらいの方はバネもあっていいと思う。ノンプロ時代は直球で勝負しているが、そのスピードを高く買いたいね。まだまだ投球技術を勉強しなければいけないが、私は相当やれるとみた。ウチのホープですぞ」

宮下投手「国鉄にはいったからには、いち早く投手陣の一役をになえるようにがんばる。ストレートには自信を持っているが、研修制度期間中にまず体力をつける。目標は城之内さんはじめ日本ビールの先輩においつくこと。ボクは性格的にも国鉄があうような気がしている」

日本ビールから、このところ北川(国鉄)高橋(栄)(巨人ー南海)城之内(巨人)とエースがぞくぞくプロ入りしている。そして北川、城之内はプロでもエース的存在として活躍している。こんど宮下がまたプロ入りしたが先輩投手たちの場合とはちょっと違う。北川、城之内らは、いずれもビール時代にエースであり、プロでもすぐ使えるだけの力をつけてからのプロ入りであった。その点、宮下は今シーズンから角谷、石井らとともにビール投手陣の中心となり、これからという投手である。たまたまビールの休部という不慮の事態にあってプロ入りの時期が早くなったわけだ。昨シーズンは城之内のカゲにかくれていたし、ノンプロでもこれといった実績をあげていない。わずかに記録的なものといえば選抜新潟大会で連続8三振をマークしたことぐらいしかない。したがって、いちどに北川や城之内のような期待を宮下にかけるのはかわらないそうだ。キャリアの不足ということが宮下にかかる最大の不安である。宮下の身上はスピードとシュートだ。とくに高目の球には威力がある。実際にはボールなのだがホップしているので打者はつい手が出てしまうようだ。それと外角低目へのコントロールがいい。ピッチングに高低の変化をもたせるということは非常に大事だが、宮下のピッチングはそのとおり実行している。だが、現在のところは事情に出来、不出来の波のはげしい投手だ。つまり自分のピッチングをまだすっかり身につけていないのだが、これもキャリアの不足でしかたがない。打たれまいとする気持ちが強くなって精神的な余裕がなくなってしまうのだ。この問題は経験を積んでいけば解決できる。素質的には十分に恵まれている投手だ。欲をいえばもう少し腰の安定がほしい。いまは腕だけで投げているきらいがある。下半身を鍛えて、重心をさけるくふうをすれば、まだまだいいピッチングができるだろう。性格的におとなしすぎるのが気になるが、ノンプロでは未知数の投手だっただけに将来は大いに楽しめる投手だ。宮下にはそれだけの素質がある。
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窪義幸

2016-06-17 19:47:31 | 日記
1963年

一、二回二十三人の打者に投げた新山は被安打10。意気込んで投げるわりに球はのびない。苦しまぎれの大きなカーブを使わなかったらもっと打ち込まれていたところだ。「昨年にくらべて進歩がない。ことしもダメだろう」ときめつけるコーチもいる。そのあとの窪はよかった。梶本兄(阪急)に似たきれいなフォームでスピードボールと外角から鋭く落ち込むカーブ。宮崎日南高出の四年目。昨年ウエスタン・リーグで9勝、最優秀投手に選ばれた選手だ。野村、広瀬も速球におされていた。「ファームからやっとシンのあるやつが出てきよったわい。窪にこんどはゼニのかせぎ方を教えてやるんや」と鶴岡監督。ことしは窪に実力を出すチャンスがやってきたようだ。
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