1965年
南海・東京十九回戦で東京・辻野欣也投手(洲本実・1㍍88、80㌔、右投右打)がプロ入り五年目で初勝利をあげた。「先発は球場にきてから聞いた。ブルペンで投げているときからもうへばったいたが、打たれてもともとと思って投げている間に五回を終わっていた。直球、カーブ、スライダーと持っている種類の球は全部投げたが、体力に自信がないから、あれが限度かもしれない。代えてもらってよかった」勝ち投手というのに辻野はげんなりした表情。それでも試合終了後ソロムコからウイニング・ボールを「持って帰れ」と渡されてやっと笑顔を見せ、20㌢も背の違う本堂監督と握手をしていた。この試合がプロ入り九試合目。先発は一昨年以来二度目。
南海・東京十九回戦で東京・辻野欣也投手(洲本実・1㍍88、80㌔、右投右打)がプロ入り五年目で初勝利をあげた。「先発は球場にきてから聞いた。ブルペンで投げているときからもうへばったいたが、打たれてもともとと思って投げている間に五回を終わっていた。直球、カーブ、スライダーと持っている種類の球は全部投げたが、体力に自信がないから、あれが限度かもしれない。代えてもらってよかった」勝ち投手というのに辻野はげんなりした表情。それでも試合終了後ソロムコからウイニング・ボールを「持って帰れ」と渡されてやっと笑顔を見せ、20㌢も背の違う本堂監督と握手をしていた。この試合がプロ入り九試合目。先発は一昨年以来二度目。