1968年
阪神は十日午後四時から大阪・北区梅田の阪神電鉄本社六階会議室でドラフト会議で第二位に指名した竜大・植木一智投手(22)=1㍍77、74㌔、左投左打=の入団を発表した。発表には戸沢代表、後藤監督、父親良三さん(54)、義兄春彦さん(27)、竜大・西村監督が出席した。同投手は平安高校から竜谷大学にはいり、エースとして活躍、四年間の通算防御率は1・47。通算成績は26勝16敗、また四十一年には対近大戦でノーヒット・ノーランを達成するなど関西六大学のナンバー・ワン投手だった。契約金八百万円、年棒百二十万円(いずれも推定)で契約した。植木は阪神で新入団第一号となった。
植木投手「巨人・阪神戦はたいていテレビで見ているが、テレビではスピード感がよくわからないので、やれそうな気がするし、不安と半々です。目標にする投手は村山さんのように思い切ってからだごとぶつかっていく投手になりたいし、同じ左投手だということもあり、江夏君に負けないようにやるつもりです。目標は第一線に早く出ることと、もし小島君(近大)が入団してくるなら彼には絶対負けないつもりです」
後藤監督「村山コーチもあと一人左投手がほしいといっていたが、これで解消できた。コントロールがいいと聞いているので期待している。若い力をすべてぶつけて第一線でどんどん投げてほしい」
竜大・西村監督「ドロップを武器にコントロールもいいのできっとやってくれると思う。真上から投げるときはそれほどでもないがスリークォーターから出る球にはかなりのスピードがある。難といえば少々気の弱いのと、ウオーミングアップにすごく時間がかかることだ。長いときは試合の一時間ぐらい前からやっているときもあるほどで、これは練習によって直すしかありません」
阪神は十日午後四時から大阪・北区梅田の阪神電鉄本社六階会議室でドラフト会議で第二位に指名した竜大・植木一智投手(22)=1㍍77、74㌔、左投左打=の入団を発表した。発表には戸沢代表、後藤監督、父親良三さん(54)、義兄春彦さん(27)、竜大・西村監督が出席した。同投手は平安高校から竜谷大学にはいり、エースとして活躍、四年間の通算防御率は1・47。通算成績は26勝16敗、また四十一年には対近大戦でノーヒット・ノーランを達成するなど関西六大学のナンバー・ワン投手だった。契約金八百万円、年棒百二十万円(いずれも推定)で契約した。植木は阪神で新入団第一号となった。
植木投手「巨人・阪神戦はたいていテレビで見ているが、テレビではスピード感がよくわからないので、やれそうな気がするし、不安と半々です。目標にする投手は村山さんのように思い切ってからだごとぶつかっていく投手になりたいし、同じ左投手だということもあり、江夏君に負けないようにやるつもりです。目標は第一線に早く出ることと、もし小島君(近大)が入団してくるなら彼には絶対負けないつもりです」
後藤監督「村山コーチもあと一人左投手がほしいといっていたが、これで解消できた。コントロールがいいと聞いているので期待している。若い力をすべてぶつけて第一線でどんどん投げてほしい」
竜大・西村監督「ドロップを武器にコントロールもいいのできっとやってくれると思う。真上から投げるときはそれほどでもないがスリークォーターから出る球にはかなりのスピードがある。難といえば少々気の弱いのと、ウオーミングアップにすごく時間がかかることだ。長いときは試合の一時間ぐらい前からやっているときもあるほどで、これは練習によって直すしかありません」