1963年
国鉄は二十一日午後三時から東京・丸の内の球団事務所で明大・松本雄作外野手(21)=1㍍76、75㌔、左投左打=の入団を発表した。松本選手は福岡工高が三十三年春の選抜に出場したときの主力選手。明大時代は公式戦に十試合くらいしか出場していないが、その長打力に楠見球団重役が早くから目をつけていた。
砂押コーチ「十月二十日大倉山でテストしたときライナーで右翼へ連続してたたき込んだ。330フィート(100・6㍍)もあるので力がなければかんたんにはいるものではない。根性もあるので来シーズンは第一線に出てくるだろう」
松本選手「せっかくプロへはいれたのにオヤジが十一月二十七日に胃ガンで死んでしまった。ぼくは長男なのでなんとか第一線に出て活躍しなければ生活していけない。石にかじりついても常時出場したい。肩や足にも自信がある」
国鉄は二十一日午後三時から東京・丸の内の球団事務所で明大・松本雄作外野手(21)=1㍍76、75㌔、左投左打=の入団を発表した。松本選手は福岡工高が三十三年春の選抜に出場したときの主力選手。明大時代は公式戦に十試合くらいしか出場していないが、その長打力に楠見球団重役が早くから目をつけていた。
砂押コーチ「十月二十日大倉山でテストしたときライナーで右翼へ連続してたたき込んだ。330フィート(100・6㍍)もあるので力がなければかんたんにはいるものではない。根性もあるので来シーズンは第一線に出てくるだろう」
松本選手「せっかくプロへはいれたのにオヤジが十一月二十七日に胃ガンで死んでしまった。ぼくは長男なのでなんとか第一線に出て活躍しなければ生活していけない。石にかじりついても常時出場したい。肩や足にも自信がある」