人は恋に落ちると心臓がドキドキするものだ。
また逆に心臓がドキドキするような所で異性と出会うと恋に落ちることもある。
映画「スピード」でもキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックはあらゆる危険を乗り越えた後に恋に落ちる。
「危険を乗り越えたカップルは結ばれると云うわ」みたいなセリフが合ったように思う。
これは、レストランなどでも応用できるテキニックである。
雰囲気の良いレストランだと心臓がドキドキして恋に落ちた錯覚を起こすのだ。
クアトロなども使い方によっては効果がある。
たとえば、今クアトロがおすすめの「本タラバガニのピリ辛スパゲッティ」を注文する。
運ばれてくると、上等なカニがたっぷりなのにドキッとする。
女性はエビ・カニに弱いものである。
食べるとその美味しさにさらにドキッとする。
ここで後一押しがワインである。
クアトロ新着のボルドー・クラーブの白ワインを注文しよう。
セミヨンとソーヴィニヨン・ブランによる花のようなブーケが素晴らしい。
ピリ辛のトマトソースとこの魅惑的な白ワインの組み合わせでドキドキしないほうがおかしい。
すると、彼女は向かいに座るあなたに恋をしたかのような錯覚をするものである。
他にも、おすすめのドキドキセットを用意しているクアトロである。
バレンタイン前に試してみよう。
フランス・ブルゴーニュのムルソーの白ワインとなれば、ブルゴーニュを代表する白ワインである。
その味わいはミネラル感があり、バターやナッツの風味を感じる。
ムルソーとムニエルなどは最高の組み合わせだと云われている。
しかしムルソーとなると価格も高くクアトロの父も飲む機会も少なく、和食系には合わせづらいというイメージだけが残り、敬遠していたワインだった。
そのムルソーの中で長い歴史を持つ造り手が今にわかに注目されている。
“ドメーヌ・ラトゥール・ジロー”である。
凝縮された果実味と味わいのバランスを求めるというワイン造りは、オーソドックスでありながらもこの歴史ある土地では革新的とも云えるようだ。
そして今やスーパー・ブルゴーニュの旗手として注目されていると聞く。
このワインは料理の選択を絞りすぎないで済むように感じる。
今日は常磐のヒラメの良いものが入荷したが、ムニエルでなくとも、カルパッチョでこのワインもとても良く合いそうだ。
ムルソーに対するクアトロの父のイメージを変えさせてくれたワインだった。
ドメーヌ・ラトゥール・ジロー/シャルドネ2006をボトル¥4800で発売中。
南フランス・ルーションのワインでエチケットのデザインがお洒落な物に出会った。
“森”という漢字をデザインしたようなエチケットだ。
その名も“スリー・ツリーズ”とある。
緑豊かな冷涼な地で、自然派志向のワインとある。
エチケットを見るだけで、そのコンセプトも理解できるような気がする。
このスリー・ツリーズのシリーズは赤・白とあるが今回は白ワインを選んでみた。
冷涼な土地となると白ワインがいいだろうとにらんだクアトロの父だ。
味わってみると、とてもやさしい味わいで酸もおだやかな心の和む癒し系のワインという印象だった。
森の中にテーブルを出して、読書に飽きた時に、静かに小鳥のさえずりに耳を傾けながらこのワインを口に運ぶ。
そんな光景が似合うワインだ。
エチケットのデザインにワインの味わいの印象も影響されるものである。
ワインのエチケットのデザインも改めて重要だと感じたクアトロの父だ。
南フランス・ローヌのアルビオンはワイン造りに適した、酒の神バッカスに約束されたような土地だ。
その土地から作られるワインはとても力強いものが多い。
そのアルビオンで歴史のある造り手が“シャトー・サンコム”である。
漫画「神の雫」ですっかり有名になった造り手である。
抜栓してすぐに飲むと荒々しいアルビオンらしい味わいであり、酸もきつく安っぽいワインのイメージを抱く。
しかし、神の雫でも指摘されたように、抜栓してから30分待つと不思議と酸も和らぎ高級ワインの持つ安定したバランスの良い味わいを発揮する。
デカンタージュして飲むと美味しいですよと云えば済むことなのだが、神の雫での表現のように「30分待つとこのワインに住むバッカスが眠りから目覚める」と表現すると、とても魅力的なワインの気がするのだから物は云いようである。
あなたもクアトロでシャトー・サンコムの中に宿るバッカスを眠りから目覚めさせよう。
クアトロの新着ワインはオーストラリアの“TRYST”という赤ワインだ。
エチケットには3つのハートが交差し半分に割れている。
TRYSTとは密会とか逢引きとか云う意味である。
このワインはフランスを代表する骨太なワインを作るカベルネ・ソーヴィニヨンと、スペインを代表する魅惑的なワインを作るテンプラニーニョと、アメリカを代表する野性的なワインを作るジンファンデルが使われている。
オーストラリアで3つの国の代表的なブドウが逢引きをしているという設定のワインだ。
とてもスキャンダラスなこのワイン、果たしてその味わいはどうか。
イギリス映画「逢引き」のような、切ない感傷的な気持ちを抱かせるワインかなとクアトロの父は思う。
クアトロではグラスワインで販売を開始した。
あなたは、このワインから何を思うだろうか。