日曜美術館アートシーンで 国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラスが紹介された。 うろ覚えだが、 展示品のなかに金の蓋が付いた硝子瓶があり、 絵は細い筆で内側から描かれたと紹介していた。 前におなじような品を見たような気がして、図録をめくり 鼻煙壺(ビエンコ)をつきとめた! とは大げさな。
玻璃内絵鼻煙壺(総高6cm)の細緻な絵柄 拡大して見られます
鼻煙壺とは、手の中にすっぽり収まるほどの小さな壺。 嗅ぎタバコ(煙草の葉を粉末にして発酵させ、香料を加えたもの)を入れるための容器。 嗅ぎタバコは、17世紀に献上品としてヨーロッパの王室から清の宮廷に献上されたもので、皇帝や宮廷の貴人らを魅了した 。(故宮博物院図録より)
こちらは中国の土産店で買った小瓶。 高さ5センチ。 表と裏のデザインがすこしちがう。 赤くて尾の長いのは 何ていう鳥?
裏に返すと ニワトリの背景も変わり 花や鳥の種類も変わる。
この絵も瓶の内側に描いてある。 先の曲がった竹の筆を これまた小さな瓶の口から差し入れて描くそうだ。 何の鳥か訪ねると、 店員は鵲(カササギ)と言ったが 青い鳥がそうだろうか。
コロンとしたちいさな瓶はペットのように、掌でここちよくなじんだ。 @ 50元
博物院の「玻璃内絵鼻煙壺(総高6cm)」 細緻な絵柄 ただよう詩情…
小さなものにこめる想い ロシア皇帝からはじまって
またひとつここでも繋がった